盛況 DDT新春後楽園
■団体:Diamond!
■日時:2004年1月12日
■会場:後楽園ホール
■書き手:凸ユーレイ

 今年最初の男子プロレス観戦は DDT。

 スクリーンを設置したことにより、北側が半分以上つぶれていたが、その状態でほぼ満員。

1.「昭和」子デビュー戦
○スーパー宇宙パワー(6:54逆エビ)×「昭和」子

 DDTでのデビュー戦の相手は、たいてい宇宙が務めることになってるらしい。
 「昭和」子、体操着にブルマ、さらにそのブルマの股間にシワ。ブルマでシワと言えば、折原のマネージャー軍団の1人だったリレー子だよなあ…(遠い目)。
 ともあれ、セコンドに兄の「昭和」のみならず、若きエースの佐々木貴、グレース浅野レフェリーまで付いて檄を受ける。

 試合内容は… ひと通り技も受けてもらい、宇宙の重い蹴りやツームストンは返したが、こんな程度かな、と。
 フィニッシュを受ける際、体操着がめくれ、腰部に何重もテーピングしているのが見える。そうかそれで、途中にも逆エビ食いそうになったとき必死で逃げてたんだな。身体が出来ておらず、筋肉でも脂肪でもカバーできていないから、かかる負担はさぞキツかろう。

 宇宙マイク「「昭和」子ノデビュー戦コレデイイノ?プロレスハ甘クナイヨネ」このあと合否を観客の拍手で決めようとするが「ホボ同ジグライナノデ宇宙ノ独断デ決メマ〜ス。基礎体ヲツケテ再チャレンジシタラ合格ニシマ〜ス。メシ食エ、メシ」。


2.○橋本友彦、諸橋晴也(3:42眉山)柿本大地、×高梨将弘

 本来なら成人式に出席するはずの20歳の柿本に、妹のJDアストレス風香から花束(断言できないがたぶん風香だと思う)。
 この諸橋って小さいけどいい選手なんだよなあ。動きが大きく、声も大きくよく出て、表情も豊か、メリハリがあってわかりやすい。さすがに折原の弟子って感じで。
 若手組、1人が橋本にプランチャを受け止められ、すかさずもう1人が飛んで押し潰したのが目をひいたぐらいで、後は諸橋1人に攻められ一方的に防戦。
 終っちゃいそうだと思ったのか焦った橋本が出てきて、諸橋に敵のバックを取るよう促す。意図を理解してイヤな表情を見せたがシブシブ言うことをきいた諸橋ごとジャーマン。

 ふだんよりキャパが広く、初めて見る人がいるかもしれないなか、橋本っていうのは凄いとプレゼンする意味では、よかったと思う。


3.一宮章一、○美人秘書No.1(GAMI)、美人秘書No.2(宮崎有妃)(12:34ラリアットから)×O.K.Revolution、坂井良宏、ゴージャス松野

 O.K.と坂井、「ついでに辞めさせたいと思っていた(by一宮社長)」ゴージャス、3人は負ければリストラらしい。それ自体にあまり興味は無いが。
 一宮「爆勝宣言」で入場。は偽本真也。「グラマーで仕事師の美人秘書を連れてきた」と告げると、「恋はみずいろ」に乗りOLの制服風コスプレ(ミニスカート)で登場は GAMI(AtoZ)と宮崎(NEO)。GAMIは巨乳だし、宮崎もグラマーと言えなくもない。ま、2人ともデブと言ったほうがより近いが… 「仕事師」については掛け値なし。女子の職人No.1,2である。
 しばしばお呼びのかかる宮崎はともかく、GAMIの起用は軽い驚き。AtoZも全面外交で外貨を稼がないといけないしな… 事情はどうあれ、意外なところで久しぶり(2年ぶり)にGAMIが見れたのはうれしかった。

 GAMI、やたらとスカートがめくれるのを気にする(もちろん下は水着なわけだが)。ダウンしてもスカートを必死に押さえているので技を食らい放題。それでも特有のポーカーフェイス。O.K.に胸を掴まれてもポーカーフェイスのまま「いや〜ん」。絶妙の間で爆笑。
 宮崎は宮崎で、ボディスラムを仕掛けられて「あ゛〜!!」そりゃ股間に腕を回されますけどね、そういう技なんですから。試合中、GAMIを立てている素振りが見られた、敬意を表してかオイシイと思ったのか、「スカート押さえネタ」をパクッていた。あ、宮崎はポリス●〜メンの時に似たようなことやってるのか。

    終盤、孤立したO.K.を3人で捕らえ、最後は宮崎のムーンサルトフットスタンプからGAMIが足踏みつきラリアットで勝利。いや〜大活躍じゃん。
よかったよかった。
 敗者組はリストラ。

 坂井は、試合中の役に立たないゴージャスへのフォローといい、試合後は一転して、泣いているO.K.の手を挙げて観客にアピールしようとするゴージャスの無神経ぶりをたしなめたり、気が利いていて好感が持てる。身体もでかいし、このまま本当にリストラされ、スタッフとして映像の仕事に専念するのは惜しい。笑


4.アイアンマンヘビーメタル級選手権試合
○ニコライ・ゴッチャンスキー(挑戦者)(5:32ダイビングボディプレスからレフェリーストップ)×男色ディーノ(王者)

 サムライTVの、ヌイグルミのキャラクターが巨大化してタイトルに挑戦、という設定。これもその、サイドストーリー自体にはあまり興味ない。サムライ見てないし。ただ、ビデオの中で、三田佐代子がディーノに頭突きを食らって卒倒、吹き飛んだメガネを手探りで探す当て振り、横山やすしムーヴは面白かった。

 現れた巨大ニコライは、全身カエルの着グルミで、ちょうど大刀光と同じぐらいの身長、横幅。あまりの大きさにビビり、気持ち悪がるディーノ。

 ディーノを前に見たとき、ホモネタだけではデリカシーが微妙で、それだけでは笑えないと感じた(本当のホモの人が見たらどう感じるかはボクにはわからないんだけどね壱クン!)。しかしこの日、あらためて認識したのは、そのパントマイム的面白さ。ま、技もパントマイムみたいなもんなんだけど(笑)。表情も本気さを表していてなかなかよい。

 怖さと気色悪さで、ずっと泣き顔のまま戦うディーノ。パイプカッター(珍子を掴んでスタナーと同じ動きをする)から、早く逃げ出したいのか
「もう終わらせていい!?」と叫んで、タイツを脱ぎTバック姿、ダウンした相手の顔の上でスクワットの動き(男色ナイトメアって言うらしい)
をしてからフォール、さらに開始早々だが決め技男色ドライバー(自分のタイツに相手の顔を入れてパイルドライバー)を出してしまうが、ことごとく返される。
 敵の珍子を触り「カタチが違うの!」と泣き叫ぶディーノ。勝敗そのものは、ま、どっちでもいいんですが圧倒的な体格差で。。笑


セミ ○HERO!、関本大介(大日本)、十島くにお(K-DOJO)(12:25HERO! スプラッシュ)×KUDO、佐々木恭介(U-FILE)、真霜拳號(K-DOJO)

   この中に入ると関本1人、身体の厚みが全然違う。その関本、KUDOを意識して先発の相手に指名。
 十島と佐々木に替わる。佐々木は初見。ひときわ小さいが、生意気な、常に何かに不満がありそうな顔つきが大変良い。ファイトスタイルも硬く、U系らしく、自分に求められている役割がわかっている感じ。十島は残念ながらこの日は目立たなかった。
 HERO!と真霜。真霜はいつぞやライガーと戦った後、誉められたそうだ。ガタイもそこそこあるし、なにより雰囲気を持っている。

 この日の興行全体は、面白かったのだが、試合の内容については、ディーノに限らず技・動きが当て振りが多く、評価しづらいものがあった。その中でこのセミだけがほぼ唯一、攻防がお互いにあり、技も激しく相手に当てて痛そうだった、その意味で全体を締める役割もあり、好試合だった。


メイン ○MIKAMI、中西百重(フリー)(11:40ミカ☆ラッチ)×石川修司、元気美佐恵(NEO)

 石川&元気のチーム・ジャイアント、「NTVスポーツ中継のテーマ」に乗って入場。対するミカ☆モモは、この日のために作ったと思われるお揃いのラグトップを羽織ってリングイン。

 ミカ☆モモ、開始直後にWで時間差空中弾の競演。相手の背中でジダンダ踏むのをMIKAMIが(これ、最近の中西の試合では必ず、相手かパートナーか、別の人間が先に見せることになっている)。キャメルクラッチでナナ☆モモ風ポーズ。スクール“ガール”。控えから「ミカミーミカミー」と檄る中西(これもいつものこと)。Wのスワントーンボム(モモのはただのセントーンのような笑)。最後はやっぱり、モモ☆ラッチとミカ☆ラッチを同時に決める。
 と書いてきて、息が合ってたように見えるが、合わせようとしすぎて逆に呼吸が合わず、ズレる場面も。特にフィニッシュのタイミングがズレ、片方がいかにも「やられるのを待ってる」状態になっちゃったのはマイナス。決着後、しょっぱいなと言わんばかりに元気がMIKAMIの頭をはたいていた。
 最近の中西の試合と傾向が一緒で、ただ楽しい面のみが強調されたような… やや不満。この2人ならもっと凄い試合が出来るはず。

 相手の石川の馬場ネタ、長身ネタが面白かった。ロックアップの際、相手が小さすぎて「見えねーよ」とか(控えの中西が「下(にいる)!下!」と指摘)。キャメルクラッチのポーズのときは、南側エプロンに立ちふさがって客席に見せないようにするとか。超スローモーション唐竹割りをフェイントにして、逆に素早く脳天唐竹割りとか。 

ボーナス 新春お年玉ロイヤルランブル
○高木三四郎、○ポイズン澤田JULIE(33:46同時オーバーザトップロープ)

※2人優勝。参加選手 藤沢一生、泉州力、木村浩一郎、「昭和」、高木、パラパラくまさん、猪熊祐介、三和太、ナオミ・スーザン、ディーノ、
佐々木貴、サバイバル飛田、ポイズン、タノムサク鳥羽、ニコライ

 藤沢と泉州の2人からスタート。泉州は、胴の長さ、腹の出方とか、長州のマネをする神奈月にソックリ(笑)。
 以後、90秒ごとに1人づつ登場。木村は入ってくるなり泉州に「金払え!」と強烈なストンピング。
 「ワールドプロレスリングの初期のテーマ」とともに「昭和」が入場。ニセ健介、ニセ長州、と、在りし日の(いつだ?)新日が蘇る(嘘)。藤沢が佐々木貴に「佐々木を名乗るな!」と叫びながらラリアットしたのもおかしかった。

 ロイヤルランブル形式では、途中に「お掃除役」が必要だが、まずそれを担ったのがパラパラくまさん(泉州とともに、DDT大阪公演に出場経験アリの大阪地域インディーの選手のようです)。リアル・ベアハッグで2人抜き。
 太登場。コロニー落としとブーちゃんローラーがこの日も見れてよかった。なぜか安心。

 スーザン、高木のフォローからシャイニングウィザード決める。
 ディーノの曲(布袋寅泰の「スリル」)がかかると同時に、その時点で残っていた男子は全員逃げ出し、スーザン1人がリングに。スーザンも掟破りのパイプカッターなど見せるが、女子に厳しいディーノがコーナーへの珍子アタックから男色ドライバーでスーザンを沈める。

 ディーノと高木、南側客席中段の通路の端から端を助走して激突。ディーノの走り方がオカシイ。
 ディーノ、ポイズンの呪文にかかり、股間が蛇のように暴れ出すという、腕を使ったパントマイム。爆

 1人をダウンさせコーナー下に、もう1人を後ろ向きにコーナー上に座らせ、自分はセカンドロープに足を固定してバックを取る。スパイダージャーマンか?と思わせて、投げずにただ体を反り、下の敵の股間をまさぐる。腹筋で起きあがり、上の敵の体を後ろから撫で回す。それを反復するディーノ。文章ではわかりにくくて申し訳ありませんが爆笑しました。

 ニコライ、ぬいぐるみのままで入場。持ってきた三田さん、歳はいっているが(失礼)、仕種がかわいらしいです。
 ポイズンが「蛇とカエル?」と確認して襲いかかるが、フォールを返される! 全員でカバーするが、それもハネ返すぬいぐるみ(笑)。このネタNEOが先ですけどね。
 コーナーに上がったディーノを攻撃しようと、場内マイクでアテレコの人を通じて高木にその意志を伝えるニコライ。フライングアタックを敢行する(高木がぬいぐるみを投げる)が、その姿ははるか場外に消えオーバーザトップロープで失格。

 コーナーからの攻撃をかわされ、トップロープで股間を打ち、そのまま挟んだ状態で宙吊りになるディーノ。それを無視したかのようにリング内では攻防が続く。えんえん苦悶の表情を続けるディーノ。
 とうとう1人がロープに振られ、断末魔(快感かも)の形相で転落したディーノ。いやー面白かった。
 なぜかメンバーに入っていて、いつの間にか消えるサバイバル飛田。

 終了後のマイクでさんざん入籍をからかわれた高木、「俺はプライベートはリングに持ちこまない」と言って「俺の曲をかけろ、ミュージックスタート!」しかしかかった曲は「Can You Celebrate」。崩れ落ちる高木。木村が新婦を連れて再登場。選手たちが花束を持ってリングに集合。

 というハッピーエンドの好印象もあり、とても楽しい興行でした。




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