1/4 全日本女子 後楽園ホール
■団体:全日本女子
■日時:2004年1月4日
■会場:後楽園ホール
■書き手:しま

昨日は独りで来たので恥ずかしくて買えなかった福袋(でっかい真っ赤な紙袋で、ガムテープで 口を塞いである!)今日は相棒といっしょなので帰りは持たせてしまえとばかりに、生まれて初 めて福袋を買ってみた。
一番安い三千円の袋に入っていたモノは、、、95、96年頃の豪華す ぎて目がつぶれそうなパンフ2冊、ビデオ2本、フォトCD、マイナスイオンブレス、色紙、うち わ、モモラッチT−シャツ、納見T-シャツ、ミホカヨブロマイドたくさん、プロレスカードたく さん、であった。辞めちゃった選手のものがザクザク入ってて激しく在庫整理っぽい。でもこれ はこれでファンとしては楽しいかな。T−シャツも買ったことなかったので嬉しい♪

今日もお正月ということで、全選手入場後、サインボール投げ。そのとき貴子が脚を引きずって いるのが目にはいる。かなり痛そうで「えっ?あんなんで試合するの?」と不安になるくらい目 立つ。う〜む、昨日、奈苗のシャイニングウィザードなんかに膝を差し出すからだよ、まったく。


第一試合
@ △ジャガー横田、高橋裕美 VS △亜利弥'、水嶋なつみ 15分時間切れ引き分け

昨日デビューした高橋と水島、全女の新人がもれなく醸しだすぎこちなさやオドオドしたところ が全くなく、初々しいながらも堂々としているので見ているだけで嬉しくなってくる。新人を見 ながら「この子もそのうち逃げちゃうのかな?」なんて心配を絶えずしているというのもツライ もので、高橋と水島のふたりに関してははそんな心配しなくてすみそうで、ただ楽しく見ていら れる。ふたりとも、全女に入門応募者が殺到した時代に入団したとしても生き残っていけるタイ プだろうなぁ、フジテレビの全女中継が現在もあったら高橋なんかあっという間に長与なみの人 気が出たりしそう、、、などと妄想にふけっている間に、高橋と水島がどちらもフォールされま いとねばりをみせているところで、時間切れ引き分け。


第二試合
A ○井上貴子 VS サソリ× 11分01秒 バックハンドブロー

いま試合を終えたばかりの高橋と水島が、すぐにセコンドについて走り回っている、すごいスタ ミナだ。貴子は迷彩柄の新しいコスチューム。右膝の包帯が痛々しい。 サソリはきのうに引き続きプラスチックのハンガーを武器に登場したはいいが、貴子の膝を狙っ ても、痛そうなので攻めるのを躊躇しているのが丸わかり。それじゃあ、初めから狙わなきゃい いじゃん!イライラするぜ。貴子はロープから飛び降りただけで悶絶。歩くのさえやっとなのに、 その脚でキックを放ったりする。そしてそんな状態の貴子よりひ弱なサソリ、、、ハンガーを振 り回すも客席からは失笑がもれるだけ、、、だんだんシーンとしてきた。

貴子が「エラクなったな!オマエ」とハンガーを奪取してサソリの頭をゴシゴシしごいたあと、 背中にハンガーを押し込んで張り倒すと、サソリ背中にハンガーが刺さったか?起き上がれず、 やっと客が沸く。こ、こ、こんなことでいいのか?
退場する時も貴子は前川に背負われて退場する程だった。そんな貴子に負けたことをどう思って いるのか、、、サソリっていったい何なんだろう?今度ボクシングの試合に出るらしいけど、そ こでたとえ勝ったとしたって、それが何になるのだ?本業がこんなにダメで!


第三試合
B全日本タッグ王者決定戦
○前村早紀、米山香織 VS ×Hikaru、松尾永遠 13分35秒 
 フィッシャーマンズスープレックスホールド

松尾が成長していてビックリ。技をトチらなかった試合なんて初めて見たような、、、(笑)。
Hikaru も元気があってよかったけど、タッグチームとしてはやはり米山・前村のほうが一段上。
今日は、いつも場の雰囲気を持っていってしまう米山に負けまいと、前村がねばった。絶対に自 分がフォールする!というこの目立ちたがり精神が前村のいいところ。負けず嫌いで、目立ちた がり屋で、ふてぶてしくても、前村だと「カ、カワイイ♪」のはやっぱり前村がちっちゃいから か?得だなあ。


休憩

伊藤の応援にやってきたダリアンガールズ全員がリング上に上がり、紹介される。みんなスラリ としたモデル体形で、顔は素朴、というのが特徴です。今井リングアナに「伊藤コーチはどうで すか?」ときかれ「ヤサスイ、デス!」などと答えていた。伊藤薫を慕っているのは伝わってく るが、伊藤のプロレスを見るのは今日が初めてらしいので、見たあと気持ちが変わらないか心配 になる。


第四試合
C ×納見佳容、中西百重 VS ○渡辺智子、伊藤薫 21分48秒 ヘルスマッシャー

去年の前半までは、このカードは地方大会などでごくごく当たり前に組まれて、フツーに見てた ようなカードだ。それが一年もたたないうちに、ここまで感慨深いカードになってしまうとは。
同期のイト・ナベも違う道を行くことになり、モモ・カヨもまた、、、。久しぶりの対戦であり、 たぶん最後の組み合わせになる試合を、四人ともじっくり味わうように楽しんでいた。途中から 水島もかつて仲間だった熱狂的な中西ファンのグループと、ダリアンガールズ達の「イトー!」 「モモー!」の応援合戦となり、客席が沸く。

この前から治りきらない額の傷口がまた開いてしまった納見も血まみれになりながら妙に嬉しそ う。渡辺に向かって七色の丸め込み技をかけまくるも、渡辺はびくともせず。反対に渡辺が納見 をフォール。完全にスリーいってたと思われるが、カウントは2・9(笑)。客の「エエ〜?」 の声を渡辺が「まぁ、いいさ」と制し、二発目のヘル・スマッシャーで余裕のフォール。

フォールのあと、きのうはZAPをやらされて復帰の挨拶もできななかった渡辺が今日は思いっき りベビーに戻って挨拶。首の怪我の治るのを待っていてくれたファンに対してと、このカードの ために来てくれた伊藤と中西に対して「ありがとう」「またやりましょう」。
そして中西を抱きしめて涙。


第五試合
D ○高橋奈苗 VS 前川久美子× 22分50秒 ナナラッカ

さて、おセンチないい試合のあとで、このカード(笑)。10月に突然表面化した奈苗と前川の確 執はどうなっておるのか?今日は果たしてプロレスの試合になるのか?でも、きのう堀田が乱入し て前川に粉ふってたし、もう奈苗との問題にはケリつけるってことかな?どうなの、どうなの!? と始まる前からワナワナ〜。

前川のセコンドには、当然前村。
試合が始まっても、微妙な空気。二人の間にはたしかに不穏なものが漂っているのだが、二人と も今日は“ただのケンカ”をしてしまってはいけない、、、という自戒はあるようなのだ。でも やっぱり、、、ギリギリプロレスにしてはいたけど、ぶつかる時は本気でした。
奈苗が前川の顔面を蹴る!そして、顔面におもいっきりドロップキック!「コノヤローッ!」の 声もいつもと全然違ってコワイです、感情こもってます。奈苗、、、やればできるじゃん!いつ もこうなら素晴らしいのに。前川が奈苗をフロントチョークでぐいぐい締め上げ、落ちる寸前の ような状態のまま白目をむいて苦しそうな奈苗。前川はそんな奈苗を弄ぶかのように絞めたりゆ るめたりを繰り返し、怒った奈苗は「ぜ〜ったいギブアップしねぇーっ!」とわめく

。奈苗が蹴 るとニヤリとする前川。激しいパンチの応酬。うう、いい!奈苗、前川相手だとこんな能力発揮 できるのか?じゃいつもやってるのは何なんだ?奈苗がヒールホールドをかけ、前川が「痛いー!」
と叫ぶ。前川が「痛い」って口にするとなぜか、ちょっと安心する。余裕があるのがわかるから。
最後は奈苗が怒涛の後飛びフットスタンプからナナラッカで勝った。

試合後、奈苗が興奮状態のまま前川にむかって怒涛のマイク。曰く、「おまえ、何がやりたいん だよ?!中途半端なんだよ!それでもプロレスラーか?」「人の技も受けれねーくせに、それで もプロレスラーかよ?!」「弱いものイジメしかできねーくせに!早く辞めろ!」「私がオマエ を辞めさせてやる!」「早く帰れ!キモチワリぃーんだよ!」

何なんですか、奈苗のこの言い草は。ちょっと聞き捨てならない。むか〜。

対する前川は「おまえ、トップになってねーだろ?赤いベルトも巻けてねーだろ?」と、今の奈 苗が全女のエースとしてはまだ足りないことをチクリと指摘。「どっちが先に赤いベルトを獲る かやっってやってもいいよ」とまで。あ〜あ、前川は赤いベルトなんて興味ないはずなのに、こ んなことまで言うはめになっちゃって、、、。でも、奈苗と前川の赤いベルト争奪戦ってのもけ っこういいかも。ホントにやるなら楽しみだけど。

前川は人の技はちゃんと受けるレスラーです。奈苗の技があまりにも相手が受けてくれるのを前 提としたものばっかりで、そのせいで試合がタルくなってる自覚がない奈苗のほうが問題なのに。
それに前川は後輩に厳しいのかもしれないけれど、弱いものイジメなんかする人とは思えない。
実際前川には前村という後輩がついていって格段に成長しているではないか? 反対に「みんなで仲良く楽しくプロレスをしたい」らしい奈苗と奈苗にくっついているHikaru の緊張感のなさにはあきれるばかりだ。
それと、豊田をみんなでよってたかって追い出した(と私には見えた)時のように、先輩が目障 りになるとすぐに「ヤメロ、ヤメロ」と合唱するのこそやめてほしい。奈苗が前川を「辞めさせ てやる」だなんて、まったくナンセンスもいいところ。いま、奈苗のプロレスを面白くしてくれ ているのが前川その人ではないか。まぁ、やってる人間は面白くないのだろうが。とにかく、奈 苗は「楽しくやりたい」ってことにばかり拘りすぎ。客が見たいのはそんなものじゃないよ。


このときの客席の反応は、奈苗に対する拍手と不満がちょうど半々のような感じ。奈苗のことは 応援したいけど、え?ちょっとそれは言いすぎじゃない?と、戸惑っているような人が多かった ような、、、。

メイン前に殺伐としたムードになってしまったので、今井氏が「空気をかえます」。 リング上では、前川と奈苗の確執のそもそもの原因となった「弱い者」のHikaru が、たったいま の騒ぎがまるで他人事のような顔で、キコキコとリングの調整をしていて、見てて頭痛くなる。


第六試合
EWWWA世界シングル選手権試合
×浜田文子 VS A・コング○ 23分43秒 ダイビングギロチンドロップ→体固め

北席で観戦していたダリアンガールズたちが、なぜか、コングに大熱狂!立ち上がって拍手した りして大騒ぎ。コング、中国娘にアピールするのかな。ところが試合が始まると、ダリアンガー ルズたちもびっくりの、危険極まりない大暴走試合!いやぁ、なんかECWみたいだ!コングは北の ステージ上から机に寝かせた文子の上にものすごい角度で飛び降りたかとおもえば、南席の通路 でラリアットでふっとばし、「東」のプレートに文子を打ちつけ、もう大流血の文子をこれでも かこれでもかと痛めつけ続ける。文子も反撃にでるが、倍返しされる。あまりの流血に文子の動 きも鈍くなる。途中で、夜の公演のために帰っていったダリアンガールズたちは、自分達が黄色 い声援を送ったコングの様子をどう思ったのであろーか。

あまりに激しい場外乱闘、椅子攻撃に、客席から野次やブーイングが飛び、かなり客はコングに 対して怒っています。赤いベルトを賭けた試合としては前代未聞の荒れっぷりだからでしょう。
常軌を逸しています。文子フラフラ。でもさすが文子、ねばる。すごい。やっぱり今の全女でこ の試合ができる選手はいないな、、、。最後は、コングに押さえつけられて、ピクリとも動かず。

客席からは新チャンピオンに対して怒号だけが飛び交う。
相棒も「まずいよ、これは」「こんなのだめだよ...」と否定的。

すると、リング下になにやらヒゲの紳士が飛び出してきて、全女のフロントに猛抗議をしている。

どうやら文子が所属している新間事務所の新間氏らしい。あの、新間氏の息子さん?なぜか英語 訛りの発音で怒っている。「これが全女のやり方なの?!」とかなんとか。「もういちどやらせ るよ!」とかなんとか。完全に絵になってるところをみると、ちゃんとこうすることになってい たようです。でも、何をしたいのか、よくわかんない。

フロント陣がざわざわと急遽相談したようで、志生野コミッショナーが、リング上でトロフィー と認定証の授与をするかわりに「新間氏からも指摘を受けたとおり、わたくしも今の試合を認め るわけにはまいりません」と宣言。結局、試合は成立しながらも勝者コングは王者として認定して もらえなかったのであった!

いったい何なの、これは? 釈然としないなぁ、先にどんなストーリーが組まれているのか知らな いけど、黙って引っ込んで行ったコングは「これも仕事」と納得できるんだろうか。

ビルの出口で中年のオジ様のふたり連れが横を歩いていた。
オジA が「いやぁ、いいかげんなもんですなぁ(苦笑)、こんなもの誘っちゃってスミマセンで したねぇ」とオジB に謝っていた。オジB は「、、、、、、。」無言だった。 「いや、違うんです、あれはですね!」って言い訳しに割って入りたかったくらいだけど、実は 私もよくわかんなかったので、トボトボ無言で帰りました。

しかし、正月の2日間でよくぞ、ここまで、と思うほどいろんな動きがあったのはたしか。これ がどんどん面白い方に転がっていくと嬉しい。




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