12・28『SAEKI祭り』ディファ有明大会
■団体:SAEKI祭り
■日時:2003年12月28日
■会場:ディファ有明
■書き手:タカハシ(名前をクリックするとプロフィールの欄に飛びます)

今日もなんとなく会場に向かってしまったが、当日思い立った割に無事入れたのは良かった、良かった。
27日には「天龍が今年のプロレス見納めか」と思っていたが、大阪プロレスらしいハッピーエンドなプロレスで終わらせた方が気分的にも良かったかも。

第1試合
佐伯繁&一宮章一 対 大久保一樹&ゴージャス松野

1本目:0分13秒:クロスボディからの体固め(佐伯→松野)
2本目:5分19秒:腕ひしぎ逆十字固め(松野→佐伯)
3本目:4分53秒:シャイニング・ウィザードからの体固め(一宮→大久保)

ま、今更「プロレスを冒涜している!」とか言うつもりもないのは、馴れや言い飽きた事にも加えて、少なくともやってる側に大なり小なりプロレスへのリスペクトは感じられるからかな。それだけプロレスは懐が大きいのだと超・好意的に解釈しておこう。

第2試合
田村和宏対佐々木恭介&森山大&X
1本目:0分05秒:腕ひしぎ逆十字固め(森山→田村)
2本目:12分44秒:前方回転エビ固め(田村→佐々木)

トイレに行ってたらいつの間にかハンディ戦になってた第2試合。佐々木は感情が巧く表現できてて、ちゃんとやるならプロレスの方が向いてる気がする。ぶっちゃけ格闘技1本で食って行ける程は強くなさそうだし。
迷彩の上下+マスク姿のXは正体は最後までわからなかったけれど、ストンピングは妙に巧かったなぁ。
後からスポナビ読んで知ったのだが越後の引退撤回がどうとかの、U−FILE内でゴチャゴチャやってるのが観客に伝わってると勘違いしている風なのはちょっと勘弁という試合だった。

第3試合
しなしさとこ 対 若林次郎(エキシビジョンのため勝敗なし)

鮮やかな技を披露した典型的エキシビジョン。それ以上でもそれ以下でもなかったという事です。2人にプロレスやれとは言わないけどプロなんだから『SAEKI祭り』の空気を読んで、いつもとは違うものを見せて欲しかったな。それが何かとかは別に考えてないけど。
よく分からないけど多分スマックとは疎遠になっているんだろうしなしさんが年末に『SAEKI祭り』出て、来年はDEEPにようやく進出するのに、スマックに義理立てしてる?辻が(多分)篠さんルートで『猪木祭り』に出場するというのもなんか皮肉な感じがして面白い。『猪木祭り』というのがビミョーと言えばビミョーだが。

第4試合
×"ランバー"ソムデート吉沢対○太刀光(6分28秒:バックドロップからの体固め)

元相撲取り対元ムエタイ・チャンピオン。135キロ対55キロの超異次元対決となった第3試合。ランバーはバカという意味だったと思うけど、恐れ知らずにも太刀光をからかうようにシコを踏んだり、立ち合いのまねをしながら太刀光を挑発し、正面からのぶちかましは当然軽くいなされたものの、ローリング・ソバットやジャンピング・ハイキック、腕ひしぎ逆十字固めなどで攻め立てようとするプロレス的文脈で試合は進む。
最後は乱入してきた鳥羽をチョークスラム、ランバーを滞空時間の長い(要するに受身が取り易い)バックドロップでフィニッシュ。ランバーにやる気があるなら武士道ででも使えばいいのに。

第5試合
○野口大輔 対 ×塩崎けいじ(6分31秒:塩崎のレフェリー暴行による反則)

DEEPのメインレフェリー対PRIDEの第2レフェリー。キャバクラで「ほらエンセンに触った手」と言って女の子の乳を揉む男対手マンで潮を吹かせたら目に入ってモノもらいを作ってしまった男の対決。
本当かどうかは知らないけど塩崎レフは「島田の下でなんかやってられるか!」と言ってPRIDEから離れたとも聞いてるので、今回の興行唯一の本当の意味での遺恨試合なのかも。
試合は野口レフの運動神経の良さもさる事ながら、最初はホイラー対桜庭と同様でのストップ、次はホイス対吉田と同様でのストップと2つのパロディーを絡めておいての反則決着で、ある意味最も練られた試合になっていた。1発ネタではあるけれど、これは生で見られて良かったな。

第6試合
○橋本友彦&池本誠知 対 ×鬼木貴典&石井淳(10分31秒:チョークスラムからの片エビ固め)

橋本以外は全員プロレス初めてなわけだが(多分)、この中で一人使えそうなのを選ぶとしたら肉体改造から始められるなら池本(ルックスがいいからね)。そのままのキャラで使うなら鬼木ですかね。ジョー・サンとの対決なんてどう?石井も巨体の割にドロップキックも結構高さがあって良かったな。
フィニッシュは裏投げとチョークスラムの併せ技みたいな感じだったけど、橋本のオリジナルかも。こうしてみるとディーノといい、DDTの選手は使い勝手がいい選手が揃ってるんだな。ギャラも安いだろうし。

ここで休憩。上山と佐伯さんのトークショー(特筆する事なし)とビンゴ大会に入江のカラオケ大会とちょっとダレダレの進行。上山はDEEPのエースとして認知させたかったのかも知れないけど、それなら紙プロの山口さんとかを相手に連れてきた方が良かったのでは?もっとも会場に来ていたマスコミの方々は年末興行の記事書くのに大変だったみたいだけど。
入江は『なんでだろう音頭』DEEP編を歌っていた。歌はマイクでガナるあのままだけど『修斗の選手、DEEPで売れたら武士道に出たがるの、なんでだろう』とかちゃんと聞いてたら(よく聞こえないんだけど)結構面白かったのかも。

第7試合
×男色ディーノ 対 ○門馬秀貴(8分49秒:パンツを脱がそうとしたため反則)

「男色ディーノは本物です!男性の方はお気を付け下さい!」というリングアナの絶叫の中、ディーノが会場の四方を好みの男性ファンを物色しながら入場する。ディーノは門馬がリングに入るとあふれる欲望を隠そうともせず、舌舐めずりするかのように対戦相手を視姦する。
対する門馬は冷静に対処しようとするが、三角締めは内腿を舐める事で逃れ、マウントは尻を撫でまわしておいてスイープし、パンチではなく舌を身体に這わせるというディーノならではの攻撃の数々にたまらず場外にエスケープしていく。
ディーノは門馬がリングに戻ると股間を掴んでのスタナー、ドラゴンスクリュー、コブラクローと攻撃の手を全く緩めない。しかし門馬も鮮やかなスイング式DDTやウラカン・ラナ、ラ・マヒストラルであわや3かとも思わせるほどの逆襲に転じたものの、ディーノは一瞬の隙を突いての股間を掴んでのロックボトムから門馬の頭を自分のタイツに押し込んでのパイルドライバーで大きなダメージを与えると、最後は「もう我慢できない!」とばかりに門馬のコスチュームを脱がしにかかり、門馬の貞操の危機にレフェリーは遂に反則裁定を下した。

面倒なのでスポナビそのまま。でもメチャクチャ面白かったなぁ。何でもディーノはバックステージでも『本物』だったそうだ。まぁDDT止まりの選手ではあるのだろうけど。

セミファイナル
○石川雄規&富宅飛駆 対 滑川康仁&×伊藤博之(14分49秒:ヒザ十字固め)

パンクラスの選手とリングスの選手がタッグマッチで激突というくらいしか書く事がないよなぁ。
「プロレスはやらない!」と宣言していた(はずの)滑川が、Uスタイル、U系っぽい試合ならOKというのは、やる側としては線があると思っているのだろうか。それとも単に生活のため?
全く記憶に残らない試合でした。

メインイベント
○デルフィン&えべっさん 対 須田匡昇&×三島☆ド根性ノ助(13分8秒:えべっさんのシャイニング・ウィザードを受けての片エビ固め) 

ゴング前の三島とのメンチの切り合いで完全にビビってしまったえべっさんが三島のローにあえなくダウン(カウント9)。「レスラーの強いとこ見せろや」と言ったデルフィンも同じくローであっさりカウント9のダウン。それでもトレバー・バービックばりのクレームが効を奏して、その後は三島がえべっさんワールドに翻弄されて・・・という文脈で組み立てられた試合だった。
とにかく自分の型を確固たるものにしている選手が、信頼関係を持って試合をすれば例えプロレス素人でもそれなりの試合をさせられるという事を再確認した。
須田、三島とも初の純プロレス(あまり好きな表現ではないけれど)でメインという大役を無事こなせたのは、もちろんデルフィン、えべっさんの力が大きいのだけれど、それに乗っかれるのも才能が必要なのだから。

試合後のえべっさんのマイクでの「佐伯祭りがプロレスルールで良かった!もし総合ルールだったら1分・・・いや20秒で負ける自信があります。それなのにボクらのルールに付き合ってくれてありがとうございます」というのは本音というよりはリスペクトの現われだろう。こういう気持ちのいいコラボならお祭りとしてならまた見てみたいと思う。

<総括>
昨年の『LEGEND』が川村社長のお誕生会みたいなのと同様、あくまで『SAEKI祭り』という事でOKなので、普通の興行として見たらまた違う感想が出て来たと思う。セミ前にディーノを使って、最後に大阪プロレス勢がハッピーエンドでまとめるというのもプロデュースにセンスを感じるが、う〜ん、やっぱり1年に1度くらいにはして欲しいかな。
あとこういう場でUWFスタイルのプロレスがそぐわないのは、時流からは完全にハズれているからなのかも。少なくとも自分はもう特別見たいとは思わないなぁ。田村対ハンならともかく。




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