12/7JWP2003年総決算の頂上決戦
■団体:JWP
■日時:2003年12月7日
■会場:東京キネマ倶楽部
■書き手:凸ユーレイ

1.○三田英津子(8:58肩車ドロップから)×木村響子

 前日に引き続き大先輩に厳しく扱われる木村。腕パンチにも「どうしたー。思いきりやれよ!」と不機嫌そうな三田。木村の打撃はけっこう強い
と思っていたけど。遠慮、怖さのようなものが出てきているのだろうか。
 フィニッシュもポスト際、相手を肩に乗せようとした三田が「自分から乗ってくるんじゃねーよ!」と、言ってはいけない系(笑)の台詞を吐き
ながらの一発。三田さんコワーイ(((( ;゚Д゚)))ガクガクブルブル・・・
 木村もデビュー半年を経過、ヘンにプロレス慣れするな、という意味だろうか。突き破らなくてはいけない壁だなあ…

2.田村欣子(NEO)、○矢樹広弓(フリー)(22:51裏アキレス)ジャガー横田(フリー)、×渡辺えりか

 この第2試合と次の第3試合が、この日のベストバウト。
 4者入り乱れ、激しく目まぐるしい攻防。所属は渡辺1人なのに、まさしく「JWPのタッグマッチ」になっていた。
 その渡辺、この日も敵の攻撃を粘ってよく返し奮戦。25歳ではあるがこの中では最若手、20分超のタフマッチを支える原動力となる。スター
トで矢樹に当たって「柔道マッチ以来だわ!」払い腰で投げて「1本!」とアピール(すぐ矢樹に仕返しされていたが)。2週間後、バトルスフィアでの柔道マッチ再戦への伏線となったか。

 ジャガーさん、JWP登場時に矢樹と絡むことが多い気もするが気のせいかも。
 ジャガーのプランチャに同行の友人が「長州とフォームがそっくり」ああ、そんな気もするが、もうあまり興味ないな… 笑

3.JWPジュニア・大日本女子、2冠選手権
○米山香織(王者)(9:58ジャーマン)×松尾永遠(挑戦者、NEO)

 つづいての好試合。
 勝った渡辺戦より、負けたこちらのほうが、松尾にとってはベターバウト、いや私が見たうちの松尾史上のベストバウトかもしれない。
 渡辺戦に比べ、動きがのびのび、技も相手とよく噛み合って失敗も無く。コルバタ、DDT、独特の低い(笑)ドロップキック、ジャーマン。たぶん、引き出した米山の貢献も大だと思うが。
 観ている時点では、「松尾にこんなに花を持たせなくても。一方的に勝っちゃえばいいのに」と思っていたのだが、先日買ったデラプロを読むと
米山、「後輩を引っ張る」ことを意識しているようで。

 友人が米山のノーモーション・ジャーマンにびっくり「良いものが観れました」と。私は見慣れているからかそれがそんなにすごいものだとは知りませんでした。

セミ ○コマンドボリショイ(17:06ボリショイ式ワキ固め)×倉垣翼

 さて。セミとメイン、いずれも先輩後輩対決である。
 いっぽうでは、そろそろ後輩達、ハルクラ世代が追いついてこないと未来が無い。他方では、先輩、特に日向が負けるようでも、この先JWPは
どうなっちゃうんだろう… という不安がよぎる。
どちらが勝ってもおそらくその後に寂しさを感じるだろうという複雑なディレンマの中で観たわけで、それを超えて「観て良かった」となるためには、壮絶に激しい名勝負、死闘であるほかなかったはずなのだが。
その点ではセミ、メイン、どちらも不満。正直、セミの方は倉垣が勝つかも、と事前に予想していたが、
同じ倉垣の今年の好勝負三田戦、日向戦ほどの「ひょっとしたら」感も無いままおとなしく負けたような印象。
 終盤の、掌底とバックドロップの応酬に迫力はあったが…

メイン ○日向あずみ(22:23みちドラUから)×春山香代子

 春山の攻め技が、このところ厳しさを増している。象徴的なのは、この日も見せた顔面へのガチ蹴り。
普通のシューズの固さを利用する、天龍のステップキックのような蹴りを終盤のフィニッシュ前に多用している。
 またこの試合では、北側ステージ上で机から飛んだフットスタンプも強烈だった。
 それらに説得力を持たせているのが、技と技のつなぎ、間、技への始動時間が速くなったこと。
以前のように止まったり戸惑ったりすることなく、隙間無く、切れ間無く。タイプは全然違うが、まさしくこの日の相手の日向のような「技への速さ」に近づいている。

 この試合でも、中盤、ギロチン式エースクラッシャーからオレンジブロッサム、キーンハンマーは降りて防がれるがすかさずラリアット、という畳み掛けがチャンスだったのだが…

 直後、ロープを全速力で往復してから放つ、日向の低空顔面ニーを受けるさい、春山のダウンした位置がマットすれすれだったため、スネが顔面を直撃、そのあとちょっと意識が飛びかけたのか動きががっくり悪くなったのが惜しまれる。

 この場面で「あー春山やっぱりダメか。勝てないのか」と。今年1年、エースとして前面に立ってきた春山も、ここで、力で日向に劣ることがあきらかになってしまった。
 そうすると、この1年は何だったのか、このままずっと、JWPには日向が君臨し続けるのか。
 ただ、もし、日向が負けていたら。
 話としては引退まであってもおかしくないわけで、日向(とボリショイ)がいないJWP、春山がエースで倉垣、米山、渡辺、木村という陣容を果たしてJWPと呼べるのか。妄想はそこまで辿り着くわけで、何とも複雑なこの日のマッチメイク、そして結果でありました。




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