12/6もうひとつの、団体を越えた女子中堅選手による合同興行 Diamond!
■団体:Diamond!
■日時:2003年12月6日
■会場:バトルスフィア東京
■書き手:凸ユーレイ

 この日参加の3団体+女闘美Xが売店を出している、AtoZ の売店で、写真でなく動いている遠田を初めて見る。う〜ん。カワイイ。スーツ姿の下田さんも。痩せて見えてきれいです。さらにロッシー小川も会場にいて、AtoZ 力が入ってるなあ、と思う。最近の情報に疎いので、この時点で既に AKINO が退団していることも知らなかったのだが…

 入場式。挨拶は木村。いちいち「ダイヤモンッ(↑)」と尻上りのイントネーションで発音して会場の微笑を誘う。

1.AtoZ提供 ○未来(9:03丸め込み)×北尾ゆかり

 未来を見るのは、全女で北上智恵美だった頃以来、2年ぶり。当時はデビューしてすぐに、先輩の西尾に勝ったぐらいの有望株。長身、あい変わらずグッドルッキング。だがファイトスタイルの方は、ガムシャラに気迫だけぶつけてガチで勝ちに行こうとする全女流は抜けていて、妙に技をきれいにゆっくりとした間のアルシオン流になっているように思えた。

 その点では北尾(初見)の方が、ステレオタイプではあるが、奇声をあげて気合を入れるごつごつしたパワーファイトで、好感が持てた。
 セコンドの遠田カワイイ。AtoZ 未見、アルシオンから数えても2年半見ていないが、新人が何人も入り、育ててきていることは評価できる。経営に難がありながらも、新人だけはきちんと育てて欲しい。

  2.○倉垣翼(JWP)(11:48ケブラドーラトドアルド)×仲村由佳(NEO)

 倉垣と仲村、仲が良いらしい。どちらも、他団体の同世代レスラーと仲良くなる系である。倉垣は山縣、浜田… 仲村は冴、八木、千春…
 ま、試合のほうは… 仲が良いから、やりたかったからって言われてもねえ… それだけの、印象に特に残らない試合。

3.○元気美佐恵(NEO)(11:44ラリアットから)×渡辺えりか(JWP)

 私は見ていない時期だが、かつて渡辺が橋本真弥だった頃、デビューしたばかりにも関わらず、パワーで元気に肉薄する試合を演じたことがあるそうだ。
 この日も、元気の高いバックドロップの連打に耐え、粘り、最後もGドライバーを防いで背後に降り立ったまではよかったが、振り向きざまのラリアットを食らってピンフォール負け。
 渡辺、8月板橋の土屋戦もそうだったが、粘って健闘するところまではいける。そろそろその先を。
しかし前村や松尾に負けさせられてるようじゃあ… ウーン。

セミ ○日向あずみ(JWP)、田村欣子(NEO)(21:49だるま式ジャーマン)×松尾永遠(NEO)、木村響子(JWP)

 両団体の、一番上同士と一番下同士とがそれぞれタッグを組んで当たる。
 松尾がお姉さんに見える(笑)。じっさい、後輩と組むのは冨松以来ではないか。(ぅぅぅ冨松…)
 細かく指示を出したり、木村を引っ張る。打撃の当たりは、よっぽど木村の方が強いんだけどね。笑

 それでもファイトの方も、田村のチェーンリストを返したり奮闘。
 格下相手の試合では、田村に定評があるが、この日は日向もエグかった。ま、日向はどんなシチュエーションでもエグイわけですが。ドロップキック、ランニングニーがガチ。

メイン ○中西百重(フリー)(16:06スピンキックから)×米山香織(JWP)

 この日、ここまではまあ、セミはやや毛色が変わっていたがそれでも、JWP、NEO、いずれかの興行でも普通に見られそうな試合ばかり。第1試合も AtoZ 行きゃあ見れるだろうしね。

 だが。このメインである。
 4月の JWP で、ファンからプロデューサーを公募するという興行があったが、この1試合のために私が応募しようかと思った、まさにそれが実現する。
 米山のスタイルを突き詰めて、相手に勝つことを追求していけば、中西のスタイルを通過しなければならない。もちろん、米山にない軽快感(良い意味で)が中西にあり、中西にない、人をホンワカさせる何かが米山にはある。違いは違いとして、米山には(できれば中西にも)貴重な経験となるはずの1戦。

 メインになっても客席はまばら。ある一角の最前列には黒づくめのスーツに白ネクタイ、制服であるかのようにお揃いの7,8人の、たぶん女子プロを初めて見るような集団。

 私個人の思い入れとは裏はらに、ファンの間でも、この試合に対する関心はそれほど高くない。

 開始、握手の手を離さずに米山逆さ押さえ込み。さらに、ダウンした敵の背中で足を地団太させる。中西がよくやる動きを、掟破りに見せた。怒る中西に、場外を全速力で逃げる米山。会場中グルグル。
 先に戻り、ゼイゼイ息切れしながらも、「センター!」と主張する相手をなかなかリングに入れない米山。
 やっと落ち着いてグラウンド、中西がボディシザースに捕らえ、「ギブ!」と言葉責めするも、振り向いて相手の耳元に5倍ぐらいの音量で「ノー!!」と返す米山。やりとりが続き、あまりのうるささに声では敵わないと頭を抱え込む中西。

 …

 以上書いてきた内容でわかるように、試合の基調は「楽しさ」であった。それはそれで、この2人ならでは、この2人にしか出来ない類のものだった、とは思う。しかし、もう少し、米山には勝負にこだわった、少しでも勝ちに近づこうとする厳しい闘いを見せてほしかった。期待が大きすぎたのかな…
 中盤以降、花道でWリスト、リング内でムーンサルトを決める。後方回転エビ固めの勢いでそのままジャーマンに投げたのはちょっとビックリ。
これは初めて見た。(デルフィンスペシャル? ジャーマン→エビ固めの逆)

 中西には華がある、オーラといおうか。残念ながら、日向にも田村にも感じられない種類の、入場してきただけで空気が華やぐ、メジャー感というか。あと、米山よりはさすがに身体がでかい。笑
 蹴った瞬間、反動で自分の身体が逆方向へグンと伸びるようなドロップキックはあい変わらず見事の一語に尽きる。フィニッシュは、空中で変なふうにタメを作って体を翻す蹴り。

 大会全体のシメの挨拶も中西。グッタリして、敵に抱きかかえられた米山は「中西さんに少しでも近づきたいです…」

 最後に出て、おいしいところをさらっていく。そう、結局この大会は、中西のためのものだったと言っても過言ではない。そうかー、それで AtoZ が力を入れてるように見えたんだな、AtoZ の売店で中西グッズ売ってたもんな。 … JWP と NEO の合同興行のはずだったんだけどな …




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