10/05 全日本女子 後楽園ホール
■団体:全日本女子
■日時:2003年10月5日
■会場:後楽園ホール
■書き手:しま
前回、アンケート書いたら全女から優待券が送られてきたー♪ってことはアンケートに
かなり強く「ラジカセ買って下さい!」って書いたのは読んでもらえたのかしら〜?
それを今日は確かめに行くぞ!てな感じで、いざ後楽園へ。その前に渋谷の宮下公園の
反戦レイブに参加した某ミュージシャンを聴きに寄ってみた。このあと反戦デモに流れ
るってのに、ユル〜イ雰囲気。
これじゃ公園出入り口をかためた機動隊も拍子抜けだろう。

会場に入ると、本部席には新しいCDラジカセが!おお、これで入場曲がブチブチ途切れ
たり流れなかったりする状況からやっと抜け出せる〜、嬉しい♪と喜んだのも束の間、
なんとこのラジカセの寿命は第三試合でサソリに壊されるまで、という短いものであっ
た(涙)。

今井リングアナが登場し、新人リングアナウンサー二人の紹介と挨拶。
青シャツと蛍光緑シャツ。青シャツは、全女の事務所に行った翌日から青森大会に連れ
ていかれて働いたらしい。緑シャツは今日が正真正銘初仕事、と言うが活舌のよさや緊
張してないところからして素人ではない感じ。

「安藤くんは“ど真ん中”に行ってしまったけど、なかなかあそこも大変そうですねー」

と、相変わらずシャレにならんことを言いまくる今井氏、妙に嬉しそう。
「去る者あれば来る者あり、全女らしいですね」
って、ことで紹介終わり、次にタッグリーグの組み合わせの発表。
「高橋&浜田」「納見&貴子」「前川&渡辺」「サソリ&ファング」「京子&Hikaru」
「イーグル&A・コング」の六組。明らかに去年より豪華なメンバー。所属選手数はすっ
かり寂しくなってしまった全女が、手を変え品を変えがんばっているのがよくわかる。
今年のタッグリーグは面白くなりそう。

第一試合
○さくら(ロメロスペシャル7:53)×お船

すっかりおなじみになった「さくらえびチュッ」のあと、このふたりの三度目の試合。
さくらVSお船、ってのは一体いつまで続くんだろうなー?何度負けようとお船ちゃんが
K−DOJOを辞めるワケないことも、さくらがキッズを解散しないこともはっきりしてい
ながら、延々進退をかけてやり合う、ってのはよっぽどこの二人が面白くなくちゃ飽き
られちゃうと思うんだけど。そこまで面白いかなー?
とくにさくら。たった一人でキッズたちを育成して、全女にあがり、アイディアを駆使
して女子プロを盛り上げようとしているなんて、エライと思う、スゴイと思う。でも、
でも、さくら自身のプロレスが昔と違ってまるで面白くなくなっちゃってるのも事実な
んだよ。
次回の後楽園も第一試合で再戦。

第二試合
○前村(変形エビ固め7:48)×松尾

前村は前日のクラブチッタでの試合でまた膝を痛めたらしく、歩くのもやっと、という
状態。もう痛々しくて見てられない。
松尾永遠は去年ラスカチョ興行のときに初めて姿を見て「えー、NEOにこんなに可愛い子
が入ったんだ?」と思わずじ〜っと目で追ってしまったほどで、今の全女子レスラーの中
で一番綺麗な子だと私は思っているんだが。でもいかにも弱そう(笑)。
前村は膝が痛くて踏ん張れないので、力強い試合はできず。でも初めて当たる松尾に負け
るわけにはいかないとばかり必死にがんばりました。
松尾はスワンダイヴ式キックを失敗してロープから落ちちゃったりして、非力全開だった
けど可愛いから許す。

第三試合
○元気(チョークスラム→片エビ固め)×サソリ

19日に開催されるBPMの予告編として急遽組まれたこの試合。まず「元気、って若手なの?」
という疑問が胸に渦巻く。見栄えがするのはガウンを脱ぐ時まで、パワーファイターという
よりただただ鈍くさい元気と、何をやらせても絶対に芽が出ないサソリ。このふたりの試合
がヒサンなまでに盛り下がるなんてことはやる前から分かってたから何と思わないけど、や
っと新しくなったCDラジカセを、この2人のしょっぱい場外乱闘で壊されるとは!とほほほ。

休憩

まずは中国から帰国した伊藤の挨拶。「エート、大連でエート、一年間エート、ダリアン
ガールズというチームをエート、、、」とすっかりエート人間になってしまった伊藤は要
するにダリアンガールズというフジテレビの女子「レスリングショー」の仕事をやるので、
11月2日で全女を「卒業」するそうだ。でも「また全女のリングにも上がる」そうで、はっ
きりしろ!って感じ。というより私としては「はっきり」辞めてほしい気持ち。力と体重
にまかせた退屈な試合も、隠然と後輩たちを支配するのももう見たくないもん。

そのあと貴子の15周年のお祝いのセレモニー。工藤静香から花が届いたとか、ラサール石井
がお祝いに駈け付けるとか、とにかくこの人は芸能界が好きなのね。というか、自分を芸能
人だと思ってるのか。ま、いいけど。たくさん花束をもらって、ご機嫌で挨拶。今日のメイ
ンもまたまた貴子プロデュースだそうで、もう貴子の団体みたい。それにしても退団してフ
リーになった人がここまで堂々と団体の中心にいる、ってどういうことなの?

今さらながら、地方の野外のリング上でデビュー13周年のそっけない記念のコールを受けた
だけだった豊田(しかも15周年で追い出された)の姿を思い出してしまった。
貴子は好きな選手だけど、やっぱりこの特別扱いは納得いかないな。(私の心が狭いのか?)

第四試合
○A・コング(アメージングプレス→体固め12:33)×Hikaru

この前の後楽園大会直後の巡業にHikaruが姿を現さなかったという情報には、ファンも「えっ!
また?」状態だったと思う。なにがあったのか分からんが(実家の事情というウワサもあった
が、失踪も五回目となるともう何も信じられないでしょ))全女の露骨なHikaru上げは続くと
いったら続くのだ!

久しぶりのA・コングは元気いっぱい。やられる時の吼え声まで素晴らし。
試合後、元気がコングを挑発しに現れ、英語でまくしたてるコングに対し、「私が唯一知ってる
英語だ」「ファック・ユー!」とかなんとか言い残して去る。

第五試合
渡辺、○前川(カカト落とし→片エビ固め19:14)高橋、×納見

あ〜、疲れた。セレモニーだの入社だの卒業だの歌だの何だのの上にイマイチの試合ばっかりで、
もういいかげん疲れた。

さて、やっと今日の裏メイン試合♪もはやめったに見れなくなりつつある、全女のトップクラスに
よる純血試合だ。夏以来、極悪同盟相手の、流血以外見せ所もないような試合ばかりさせられてい
る納見(そのせいでかなりファンが減っちゃったみたい)が久しぶりに前川と渡辺相手にすごい試
合を見せてくれるだろう!という期待がふくらむ。
入場した納見は新しいガウン。「ちょっと地味かなー」と思ったが、ガウンの下の新しいコスチュ
ームは超キュート!白いワンピース型で、スカートの後部分だけ花柄の散った黒い布地のデザイン
がとても似合っていて可愛い。しかし、、、

「や〜ん、カワイイ♪わくわく」

と、楽しく見始めたこの試合が、まさかあんな試合になろうとは。
リングインした時から、いつもの不敵かつ素敵な前川スマイルがなかったことには気が付いてはい
たが、それは「今日は最初からバチバチいくぞ」って表情なのかと思ってた。
が、バチバチの意味あいが違ってたみたいで、前川が高橋と当った瞬間、そこには得体の知れない
何かが爆発してしまっていた。
前川は普段からそれはエグイ蹴りを相手に叩き込むコワサも持ってる選手だけど、それで試合を壊
したり、ましてや相手を壊してしまったりするようなことは絶対にない名選手。その前川が人が違
ったように高橋を殴りつけている。客席もその凄みに思わず息をのんでシンとなる。
前川の蹴りは、いつもの美しい蹴りではない。倒れ掛かった高橋の顔面をモロに蹴り上げた時には
悲鳴が、、、。高橋も、あまりのことに顔色を変えているが前川の激しい攻撃にまったくついてい
けず、、、というよりショック状態?「なんなんだよっ!」という感じでやっとやり返すが、前川
止まらず。チェンジした納見には普通に対しているので、高橋に何か思うところがあるのは、ハッ
キリ。渡辺とチェンジしても厳しい表情のまま。納見と渡辺も内心驚いていたのではなかろーか。
身の危険を感じた(?)高橋がリング下からスパナを取り出すという光景もあったが、あれはどう
するつもりだったんだろう。

客席にも、目の前で行われている事に対しての驚きと畏怖が渦巻いていた。
しかし、不思議と前川に対してのブーイングやヤジは聞こえなかった。(私があまりにも夢中にな
っていて聞こえなかっただけ?)あの、前川が、、、というので「きっと何か理由があるはず」と
客も感じたのだろうか?それともただ呆気にとられていたのだろうか?

しかし、まさに“制裁”マッチであったにもかかわらず、その理由もわからないままに私は「あぁ、
でも!コワイけど、これが本当の生の感情のぶつかり合いだ!」

「これぞ全女だ〜!」

という妙な感動に浸ってしまっていた。楽しみにしていた全女純血試合は、期待していたのとは違
った意味で、全女らしさが大爆発したのであった。

渡辺が納見をフォールして試合を終らせさっさと引き上げていったあとも、リング上でのびてしま
った高橋に何か言いたげな表情の前川、、、しかし結局何も言わずにリングを下りる。

第六試合
○井上京、沢井(ナイアガラドライバー→エビ固め15:03)神取、×井上貴

第五試合の殺伐とした空気を払いのけるかのような、妙に豪華なメインが始まる、、、けど、いく
らW井上デビュー15周年記念試合だからって、所属選手が一人も居ない試合をメインにもってくる
神経がわからない。4人とも素晴らしい選手なのは認めるけど、、、。

試合前、セコンドについたA・コングが神取にちょっかいを出し、試合そっちのけの乱闘になりかか
り、W井上に「まあ、まあ、今日は私たちの目出度い試合なんだから。」と止められるという場面あ
り。コーナー下から睨みつけるコングに「あっちに行きたくない」と神取が可愛く駄々をこね、そ
こで貴子が「じゃ、私と組む?」と提案。それで急遽タッグの組換え変更がされることに、、、って
別にタッグ変更とコングって、なんのカンケーもないじゃん(笑)!
これって、このあと神取&貴子組がLLPWのタッグリーグに出るための予告だったんだよね。全女の
リングでLLの予告かよ?もうやりたい放題だな、あ〜あ、と限りなくしらけていく私は心が狭いの
か?

イーグル&京子VS貴子&神取の試合は、本気でやったら強い選手ばかりだけど、今日はひたすら楽しく
華やかに、、、!さっきまで凍り付いていた客席にも笑いがあふれる。やっぱりリング上をパッと明
るくする京子のキャラはいいなー。

最後は京子のナイアガラ・ドライバーに沈んだ貴子であったが、笑顔で「負けちゃった!」とマイク。
そして

「今日も楽しい一日でした!」

という、そりゃよかったね、としか思えない挨拶。
極め付けに「今日は全日本女子プロレスの大会にご来場いただいてありがとうございました!これか
らもよろしくお願いします。」と締めの言葉までいただいてしまって、、、おそれいります、って感じ。
今日もまた貴子団体と化してた全女、これでいいんですかーっ?
、、、やっぱり私は心が狭い、と自覚しながら帰途につく。

ダメージが大きかった高橋は、試合後グッタリしていたらしく、ツーショット撮影に姿を現したのが
10時をまわってからだったらしい。




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