ZEST0907ZEPP東京大会ホエーホエー観戦記
■団体:ZST
■日時:2003年9月7日
■会場:Zepp Tokyo
■書き手:地獄SUN (ex:HOT DOG HELL

みなさんこんにちは今日から地獄SUNです。

日曜日の午後のビーナスフォートは混雑していますね。
ゆりかもめ(無人電車)の案内図では青海で降りろ、と書いてあるんですが、いや、たしかに青海からが一番近いのだけれど、そのずっと手前のお台場だかなんかいう駅からでも歩いて5分程度なんですよ。
ゆりかもめはグルリと大きく迂回していますからね。

現金の持ち合わせが無いんでビーナスフォートの中のATMでおろそうと思って行って見たら立った一台しか無いATMに長蛇の列。
ダメだなこいつら折角のデートなのにきちんと準備もしていないからこんなところに並ぶ羽目になるんだよ、と心の中で毒づいて他のATMを探したのだが、無い。
いかんなー。ショッピングモールなんだからそういう設備も充実せんと。

結局、買ってあった連れのぶんのチケット代4000円でビール代をまかなうことになった。
4000円の席とは言え東側8列目くらいだからリングにはかなり近い。
しかし、床のテーパーが無いからグランドはちょっと見辛そう。
おまけに出場する選手のジム関係者とか友人とかのでかくてむさいのが何人も(高阪とか横井とか)すぐ近くで立ち話しているので温度も湿度も高い。

ジェネシスバウト、注目の花くま先生は、開始直後にフロントネックロック極められそうになってああこりゃいかんなと思ったら終盤ちょっと攻め込んだりしてまぁなんつーか、名前が一番の見所という普通の試合だった。

後3試合、ジェネシスバウト早い話が前座があって、ちょっと休憩して本戦。

毎回書いていることだが、オープニングのビデオとか照明とか音響の完成度はほんとうに素晴らしい。
おれが見ている格闘技興行でこれに肩を並べられるのはハンが出てきて前田がリングに上がっていた頃のリングスくらいだな。
派手さとか金のかかり具合ではPRIDEも相当のものだが、あそこはビデオが下品でいかん。侘び寂びが無い。


第1試合/フェザー級
矢野卓見(烏合会)vs植村"ジャック"龍介(P's LAB 東京)

この1年くらいずっと思っていることなんだが、矢野はもう限界なのかな。
コンテンダーズでの所戦はなかなか良かったらしいが(行ったのだが酩酊していて記憶に無い)その後のプレチャレの所戦以降あまり良いところを見せてくれない。
ランバーとの試合やZST旗上げのタッグマッチでは根性やキャラを見せ付けて楽しませてくれたが、あ、あと梅木戦のなんだかわけのわからない試合もか、まぁとにかく強さはどうも見えてこなくなってしまった。
実験リーグじゃなくてなんだっけ?リングス後楽園大会で小林悟郎とやったときは何をやっても可笑しくてしかもしたいような試合ができていて、そのときの印象がまだ残っているので、最近の、三味線だかなんだか知らないが、ノッソリした動きが残念と言うか納得いかないというか。といっても仕方ない、たぶん力が落ちているんだろうな。
そういうことはともかく、試合前のルール説明では、攻撃しないで一方的に寝転んでの引き込みは反則、だったはずなのだが、まさにそういった戦法の矢野は何故反則を取られないのだろうか。
一応浴びせ蹴りみたいな動きとかしているから境界線上ってことなのかね。
そういう動き自体はおれは嫌いじゃないんだが、ルールってことを考えるとねぇ...

フルラウンドやってドロー。
判定を無理やりつけると、一応攻め手の多かった矢野の勝ち。あれが反則でないならね。

第2試合/フェザー級
小林悟郎(U-FILE CAMP)vs内山貴博(総合格闘技武蔵村山道場)

矢野に負けたあの鮮烈なシーンがおれの頭から離れない芸名みたいに平凡な名前の男、小林悟郎。
えー、それほど悪くは無いが良くも無い試合、なのだろうがおれは眠かった。

ドロー
おれ判定は内山。


第3試合/ウェルター級
花井岳文(養正館)vs野沢洋之(STAND)

花井、写真で見ると落ち着いた好漢、って感じなのだが入場する姿を見るとちょっとテンパリすぎの二枚目なのか、という気がする。

例によって素手の花井、リングインするとやたらに鋭いシャドーを見せたのだが、試合が始まると当然組み技狙い。
低いタックルでしつこくグランド戦を狙う。
何度目かのタックルで野沢の足を取りアキレス。
足を引っこ抜いた野沢がボディパンチ、うずくまりカメになる花井、野沢すかさず背後からパンチ、キック。
ここでレフェリー試合を止める。
ちょっと間が空いて、なんだよどうしたんだよ、という空気が流れたところで花井のKO負けが宣言された。

平レフェリー、シャキッとしないなぁ。ピッピッと判断してくれよ。

1R2分38秒KO


第4試合/ウェルター級
小谷ヒロキ(SHOOTO GYM K'z FACTORY)vsリッチ・クレメンティ(チームエクストリーム)

チームエクストリームは入場曲変えたのかね。前回はどうだったかな。とにかく今回はあのデス声のハードロックじゃなかった。

小谷兄、スタンド打撃から逃れるようなタックル、グランドになるがクレメンティ上から下から三角狙い。
この足を振りほどいた小谷のヒールそしてアキレス、クレメンティはアンクルで絞り上げる。かなりグンニャリ捻られるが耐える小谷兄。

この試合、小谷兄はひたすらアキレスまたはヒール狙い。
クレメンティは足を取られれば足を取り返し、取られる前にはパワフルな打撃で応戦。
最終ラウンドは完全にサイドを取ってヒザ十字の体勢まで持ち込むが小谷兄タップせず。
ドロー
おれ判定はクレメンティ。1Rだけは小谷兄が取ったんだけどねぇ。

クレメンティはドロー裁定に納得がいかない様子。判定は無いのかとレフェリーに確認して怪訝な表情でリングを降りる。
ありゃルール理解していないな。ちゃんと説明されているのだろうか。


休憩。
なんつーか不調な大会。うっすらと眠気が漂う。
でも、先のパンクラ両国も休憩前と後でまるで違う印象の試合になったので後半に期待。ちゅうか期待するしか無いじゃん。


第5試合/フェザー級
所英男(STAND)vs中原太陽(和術和術慧舟會GODS)

で、期待にこたえてくれたのがこの二人。
金髪が伸びて髪の毛の量の多さがはっきりとわかる所、入場曲がかわりました。
なんて言うんですか、トランス?4つ打ちのつまらないビート。
入場曲は面白くないのだが試合がすごかった。

トリッキーなのは所。ガルングルン回転しながら手足を取りに行く。迎え撃つ中原も負けないスピードで手、足、首を取りに行く。
両者動きが止まらない。インサイドから前転して十字を狙う所、クロスガード禁止ルール故見られる動き。
1ラウンド終了10秒前、三角を抜けて立ち上がった中原だが、所の正面から腕を取る飛びつき十字。伸びきらないよう必死にこらえる中原、ラウンド終了3秒前にタップ。

喜ぶ所、エプロンのセコンドに飛びつくと、その横にいたセコンドが反動でリング下に落ちてしまった。
なんふだかものすごく嬉しそうなはしゃぐ所。


レミギウス・モリカビチェス(リングス・リトアニア)vs坪井淳浩(アライブ・アカデミー)
小学生のように挙動不審なレミギウス。やたらなハイテンションで登場。小さなミルコ・クロコップだそうだ。
坪井は疑惑のレフェリング絡みで見事な飛びヒザKOを食らった雪辱を晴らしたいことでしょう。

ところがいきなりのレミギウスのパンチ、あまりの回転の速さに会場どよめく。
あ、やべぇ、という感じで相手の不得意科目のグランドに持ち込もうとした坪井だが、これを引き剥がして立ち上がるレミギウスの反応の速さに為す術無し。
ロープ際でパンチが入ったのか一瞬棒立ちになった坪井の顔面にまたまたレミギウスの飛びヒザ炸裂。まさに炸裂。崩れ落ちる坪井。KO。

強い。こりゃ強い。どうするんだよこの強さ。スタンドはもちろん凄まじいんだが、こんなふうにグランドに付き合わない技術を磨かれてしまってはこりゃなかなか勝てる奴いないぞ。

ここで、はしゃぎまわるレミギウスとSBで対戦予定の宍戸がリングに上がり挨拶。
「今のような試合を見ると正直恐いけれど必ず勝ちます応援してください」とずいぶん正直なマイク。

うーん。レミギウス、あの異常な動きの速さと挙動不審の甚だしさ、要ドーピング検査だな。


小谷直之(ロデオスタイル)vsミンダウガス・スミルヴァノフ(リングス・リトアニア)

エース小谷、リトアニアではミンダウガスと引き分けたらしい。
まぁ、マット・セラの欠場で急遽出場でコンデションやらビザやらについてちょっと不安を覚えさせるミンダウガス。

打撃の応酬から片足タックルでテイクダウンを取るエース小谷、クロスガードを注意されるミンダウガスが足を解くと、エース小谷無情のヒール。
こりゃ極まったかと思うとミンダウガス必死に回転して脱出を試みるが反対側のエプロンまで行ったところでレフェリーストップ。

エース小谷が勝ち名乗りを受けているとミンダウガスがまだやれると抗議を始める。
何語で喋っているのかしらないがリトアニア勢と和田と上原が言い分を聞きつつ説明をしている様子。

しばらく本部や小谷陣営とも話をしていたが、5分くらいたってからだろうか、和田がマイクを取って説明。
「ヒールホールドは完全に極まっていました。あれ以上続ければ負傷します。それにリング外まで逃げたのは試合の放棄です。ミンダウガスは再試合を要求していますが小谷選手は一度下がったテンションを上げることは難しい。最初の判断通りレフェリーストップで小谷選手の勝ちです」相当怒っている様子。
ようやく引き上げるリトアニア勢に、エース小谷がマイクを取る。
「そんなに不満ならグランプリの1回戦ででやってやる。文句があるんなら出場しろ!!」おおおーっ、エース小谷が初めて自分の言葉で喋ったぞーーーっ。



つうわけで、休憩前と後では会場のテンションがまるで違うリングスじゃないや、ZST9月7日大会なのであった。
いやぁ試合順が逆だったらさぞかし盛り下がって帰路に着くことになったろうなぁ。
いや良かった良かった試合順が。

総括
今日のベストバウトは所VS中原
MVPはレミギウス
総合点70点。試合だけなら78点なのだが、マイナス8点は何かというと選手の入場曲で一曲もギターロックが使われなかったこと。
ダメだよあんな5年たったら恥ずかしくなるような音楽ばかりじゃ。




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