全日本武道館
■団体:全日本
■日時:2003年9月6日
■会場:日本武道館
■書き手:凸ユーレイ(名前をクリックするとプロフィールの欄に飛びます)

 友人から招待券をもらっての観戦。前回も招待券で最強タッグ決勝戦を見て以来、約2年ぶりの全日。
 次期シリーズから、所属レスラーに捌かせるチケットの割り当てのノルマが増やされるという噂があるなど、動員に苦労している全日本。今日も淋しい入り。武道館の観客動員としては、私が頻繁にプロレスを見ていた2〜3年前と比べると、大谷と大仁田がやった2年前の8月の真撃、船木が引退した3年前の冬のパンクラスと同じぐらい。数千人レベルの下のほう。今後は武道館の開催、減らすらしいですね。

1.カズハヤシ、土方隆司、○Hi69(K-DOJO)(12:53トランスレイヴから)渕正信、河野真幸、×石狩太一

 Hi69、フィニッシュ前に、スーパーダンスVer.2という技(スカイツイスタープレスの名前が変わっただけ)の的をハズす。そのまま、これも名前が違うだけの、シャイニングウィザードからむりやりフォール勝ち。
 根性無いなあ ASARI ちゃんなら成功するまで何発も繰り返すのに。
 河野っていうのはデカイね。

2.○宮本和志、橋本友彦(DDT)、一宮章一(DDT)(9:48スワントーンボムから)×エクストリームブレイド、ファンク・スター、グラン浜田(フリー)

 このファンク・スターっていうのが、ホーガンのコピー・レスラー。対抗上、一宮が借り出され、ホーガンの物真似合戦がこのシリーズで展開されていたそう。ホーガンのネタだけに限れば一宮は単調で、耳に手をやるムーブを繰り返すのみ、より多くの動きを把んでいるスターの方が優っていたが、総合的な物真似レスラーとしては一宮の方がむろん上。しかしこの日は、武藤と天龍のサワリを披露したぐらいで、出番も少ないまま試合はあっけなく終わる(非常に残念)。
 このフィニッシュのスワントーンも当たりは浅かった。負けたE・ブレイド、身体を作りすぎてて気持ち悪いほど。浜田の代わりに、第1試合に出たカズかHi69を入れたほうがなんとなく雰囲気的に良かったような気もするが。
 あ、余談ですが、一宮は天龍に嫌われていて(理由不詳)、天龍が居なくなったから出場が可能になったらしいです。

3.○ショーン・ヘルナンデス(5:56オリンピックドロップから)×本間朋晃

 3年前、ほんの短い期間だけ活動していたJPWAという団体。WJで長州に怒られた木村浩一郎をエースに、この日出場している佐藤耕平や橋本友彦のプロレスデビューの舞台でもあった、この団体の旗揚げ戦で、木村とメインで30分近く好勝負を残したという、このヘルナンデス。語尾が伝聞体なのは見ていないからで、その評判に一度は見ておこうと思うまもなく団体は消滅。
 その後ヘルナンデスは、世界のプロレスを経て、全日ではダブルアイアンシークを経て、今回はカート・アングルの物真似で登場。見てないから元ネタがわからないのだが…
 ともあれこのレスラー、今まで見る機会がなかったぶん、幻想だけが残っていてその実像は、素材はたしかに良さそうだが動きはぎこちなくしょっぱく、最後の技も、カナディアン背骨から相手を前に落とすフェースクラッシャーなのだが、アブナイ技に敏感な友人が「あっ」と声を洩らすほど。本間だからそういう無茶な受身には慣れっこ、なのかもしれないが…
 その本間、少し前に目黒駅で市来と2人連れで歩いているのを見た。リング上のイメージよりでかかったなあ。特に横幅と顔。

 この試合、アルシオンからZERO-ONE入りした村山大値レフェリーが裁いた。
 ふつうに両足で立っているのにもかかわらず何故か片足の爪先が立っている。
 静かめな攻防になると、邪魔にならないようにスーッとニュートラルコーナーへ下がっていく。
 一番の魅せ場が大値のレフェリングだったと言って過言ではなく、その雄姿に、古くからの女子プロファンでもある友人は大喜び。
 尊敬しているという和田京平に最敬礼していた大値。動きではとっくに、私淑する師匠を超えている。

4.新3冠王者決定トーナメント1回戦
○川田利明(3:26ハイキックから)×ザ・グラジエーター

 開始早々蹴られてグラジ失神。
 グラジをこんな使い方して勿体無い。そんな使われ方をされるグラジもだらしない。

5.同上
○大谷晋二郎(ZERO-ONE)(17:07ドラゴンSPX)×小島聡

 大谷も小島も見るのは久しぶりですが、面白かった。
 いきなりやられてヨロヨロ、大谷流のはじまり。この、喜怒哀楽やらなんやらを過剰なまでに独特に表現するスタイルに、いまでは完全に自信を持っているんだろう。小島をコーナーに詰めて腕で顔面ウォッシュ、鼻のテープをこすり取る大谷。
 「イッちゃうぞバカヤロー」は今では会場全体が合唱するんだねえ知らなかった。しかしコーナーに登らんとする小島をドロップキックで阻止する大谷。すぐさまお返しに、スワンダイブを狙ってエプロンに立った大谷をドロップキックで阻止する小島。
 小島、トペ、エプロンでのラリアット。グロッギーの大谷。このグロッギーっぷりも魅せる。
 ロープワーク、カウンターに小島ラリアット狙う、かわして大谷ドラゴン。すぐ起きて走り、またラリアット狙う、かわしてドラゴン。さらにすぐ起きて走り、遂に決まるラリアット。こういうの、テンドンていうんでしたっけ?
 大谷、スワンダイブ今度は成功させる、キングコブラホールド、スパイラルボム、最後もう1回ドラゴン。

6.アジアタッグ選手権
佐藤耕平、○横井宏考(王者、ZERO-ONE)(11:31パンチで)奥村茂雄、×平井伸和(挑戦者)

 シリーズ通して、仲間割れを繰り返していたらしい挑戦者組。しかしこの最終戦では、入場時のテーマ曲をめぐってイザコザがあったぐらい、試合中での見せ場は、決裂と見せかけての連係が1度あったのみ。どうせネタを引っ張ってきたのなら、もっと仲間割れをめぐるスポットをたくさん見せて欲しかったなあ〜
 って程度の感想しか思い浮かばないほど、噛み合わずつまらない試合。
 あ、平井がパワーボムをちゃんと抱え上げられず変な落ち方をして、アブナイ技に敏感な友人が(以下略)。

7.世界ジュニアヘビー級選手権
○ケンドーカシン(王者)(15:05腕ひしぎ)×ザ・グレート・サスケ(挑戦者、みちのく)

 カシンのセコンドに気仙沼二郎という演歌歌手がつく。みちのく参戦時の縁らしい。この沼二郎、試合開始前にはリング上で歌を披露していたが、上手いわけではない。試合でも、しきりにカシンを助けようとする設定でエプロンに上がってきたりするがそのたび誤爆、受身をやたらと取らされる。本物の歌手じゃないのは確かだが、そのときは正体に気づいておらず、ただのプロレス好きのおじさんなのかと思っていた。週プロ見たら、ヨネ原人でした。そういやあそんな話あったなあ…
 って程度の感想しか思い浮かばない、たいしたことない試合。
 あ、いったん受け取った勝利者トロフィーをカシンが無造作に場外に投げ捨てて壊した、いつもの事だがそれだけはまあまあ、面白かった。

8.世界タッグ選手権
武藤敬司、○嵐(王者組)(18:24シャイニングインパクトから)ギガンテス、×TAKAみちのく(K-DOJO)(挑戦者組)

 帰国時から「俺ならシャイニングウィザード(SW)を世界一美しく受けてみせる」と豪語していたTAKA。その言葉どおり、SWや、さらに嵐のフロッグスプラッシュは受け切ってみせたが、合体技(嵐が肩車して、コーナーから武藤がSW)までは返せず。
 そもそも、このTAKAのようなレスラー、対戦相手、仲間内からは、気持ちよく仕事ができて評判が高いのかもしれないが、観る側からすればさして関係ない話だとも言えるわけで。
 ギガンテスはショボすぎ。

9.新3冠王者決定トーナメント優勝戦
○川田利明(21:34蹴りで)×大谷晋二郎(ZERO-ONE)

 これ、さすがに面白かった。
 序盤は双方お互いの技をブロックしあい、ぎこちなく試合が進んだが、大谷がしつこく相手のヒザを狙いつづけ、リズムが生まれだす。終盤、川田が大技の攻勢、パワーボムを食らっても、側頭部にハイキックを直撃されても、ブレーンバスターで垂直に落とされても、ブルブル身体を震わしながらゾンビのように立ち上がる大谷。全身と表情とでアピール。
 このあたりやっぱり、醍醐味だと思ったなあ。
 それでもなお、自分を格下扱いにしかしない川田に不満があるらしいが…

 トータルでは、小島−大谷、大谷−川田の2戦で満足がいったものの、他はなあ…
 人件費の高い外人を切って、これから割安の外人路線を敷こうとしているらしいが、そうであれば他所でも指摘されているとおり、ZERO-ONEの二番煎じという印象を拭いきれないし。…




本稿の著作権はすべてKANSENKI.NET及び「書き手」に帰属します。

戻る
TOPへ