9/5修斗後楽園大会観戦記
■団体:修斗
■日時:2003年9月5日
■会場:後楽園ホーム
■書き手:うしをたおせ(名前をクリックするとプロフィールの欄に飛びます)

しっかり予定を調整して観にいきました。後楽園ホール。
平日6時からの開始だから、客入りは厳しかったですね。開始時は4割ぐらいの入り。
いいカードなのに。まあ試合終了時は7割はいったかな。

では観戦記を。

第1試合 03年度新人王リーグ戦 フライ級 5分2R
×鶴見一生(日本/RJW G2)
○春崎武裕(日本/直心会格闘技道場)
2R 4'43" スリーパーホールド

鶴見選手体格的にはかなり大きく見える。
春崎選手、髪伸ばして、今回は兄とさほど似てない。前回のような入場をしなかったのは残念。

1R
春崎相変わらず鋭いワンツー。鶴見は組む。お互いヒザ。春崎はクリンチからショートパンチも。

2R
春崎パンチ。そして鶴見の下がった頭を抱え、ギロチン!。鶴見立って耐える。キャッチ奪うも、
春崎極まらないと見て自ら解く。鶴見はスタンドからアームロック狙い。春崎凌ぎつつ上に。
鶴見は三角狙い。惜しかったが、春崎凌いで、上から強いパンチ連打。パウンドも上手い。
鶴見が起きたところをバックに回り、春崎スリーパー!で一本!お見事。

鶴見選手、1Rは体格を生かし、春崎にあまり攻めさせず、期待を持たせたが、2Rはスタミナ切れかな。
ちょっと動き悪くなった。寝技も悪くなかったけど、ちょっと勢いで負けてましたね。

春崎選手前回に続き素晴らしい試合。鋭いスタンドのパンチ。強い腰。極まりそうだったギロチン。
重たそうなグラウンドパンチ。そして見事な寝技のムーブ。見事です。
次は新人王リーグ戦最終試合、豊島選手との対戦。うーん、順当に考えれば、新人王は当確。
完全にフライ級の中心選手ですね。


第2試合 03年度新人王リーグ戦 フライ級 5分2R
×豊島孝尚(日本/総合格闘技STF)
○タイガー石井(日本/パレストラ吉祥寺)
2R 3'35" 三角絞め

1R
スタンド見合い長い。タイガーはロー。豊島はサイドキック当てる。
終盤タイガーの踏み込んでの右ストレートがヒット!豊島後ろに吹っ飛んでダウン。
ダメージはさほどなさそう。

2R
豊島タックルもタイガー切って逆にテイクダウン。豊島三角狙いを嫌ってタイガー離れる。
豊島タックルでテイクダウンに成功と思いきや、タイガー見事に三角を合わせ、一本!

大はしゃぎのタイガー。叫んで、コーナーに昇り、マウスピースを投げつける。しかもそれは
鈴木レフリーに当たる(笑)。そしてリング上で極めポーズしまくり。

タイガー相変わらず慎重な戦い振りだけど、いいパンチも当て、寝技も見事一発で極めました。
次回も楽しみです。
次は新人王リーグ戦最終試合、鶴見選手と。うーんスタンドで探り合う展開になりそう。

豊島選手、厳しいですね。明確な武器がタックルしかないから完全に読まれてる。
ずっとそういう試合が続いてますね。そもそも体格がフライ級より下に見えるし。


第3試合 03年度新人王トーナメント クルーザー級準決勝戦 5分2R
○安達明彦(日本/パレストラ松戸)
×三上 MD 洋祐(日本/総斗會三村道場)
判定3-0 (鈴木19-18,菅野20-18,横山20-17)
※1Rローブローの反則により三上減点1

安達選手は黒頭の道衣で入場。脱ぐと黄色い豹柄スパッツ。キャラ変えたのかな(笑)?
三上選手は白地に赤ラインスパッツ。

1R
パンチ打ち合い。安達スタンドでバックに回るも三上見事一本背負い!三上ハーフ取るも、
安達ガードに戻し、コントロールし、立ち上がる。その後は組んで膠着。金的で三上に減点1。

2R
三上足掛けテイクダウンも、安達跳ね上げて見事スイープ!ハーフからパンチ、鉄槌連打。
そしてマウントから肩パンチ。三上ブリッジも安達下から腕十字へ。極めきれないと見るや
上を取り返し上四方からパンチ、ヒザ。そして最後はマウント取ってパンチ連打。

判定は当然2R寝技で圧倒した安達選手に。

三上選手、投げとテイクダウンは見事。身体の能力は高そうですね。

安達選手下からの展開が多かったが、寝技は見事。重厚感があり、しかもアグレッシブに最後まで
攻めつづけて圧倒。いいところが出ました。
中井さんもその根性をベタ誉めしてました。きっと凄い練習してたんでしょう。
後輩だか先輩だか、友人だか分からないけど、仕事帰りのスーツ姿の観客が多数喜んでいたのが
印象的でした。37歳の社会人シューター。かっこいいです。

新人王トーナメント、次は辻選手と落合選手との勝者。あれ、落合選手同門じゃん。どうすんだろ。


第4試合 03年度新人王トーナメント ミドル級準決勝戦 5分2R
○福本よう一(日本/和術慧舟會千葉支部)
×伊藤 忍(日本/パレストラ東京)
1R 4'24" 腕ひしぎ十字固め

組んで差しあいの展開に。お互い金的当て中断。パンチが交錯、福本の左フックが当たって
伊藤腰落とす。すぐさま福本サイドへ。そして伊藤がタックルしてきたところを脇を差して
腕十字!一本!

福本選手今までで一番いい試合だったのでは。パンチも見事。寝技も見事。
いままでいまいち煮え切らない試合が多かったけど、今日は良かった。
新人王トーナメント、次は大場選手と岡田選手との勝者。キャリアは圧倒的に福本選手有利ですね。

伊藤さん今回は完敗・・・。完敗。やっぱ階級が合ってないのかな。
いろんな意味でいまのままだとダメだと思う。


第5試合 03年度新人王トーナメント フェザー級準決勝戦 5分2R
○三上洋平(日本/東京イエローマンズ)
×大沢健治(日本/A3)
判定3-0 (鈴木20-19,菅野20-19,横山20-19)

三上選手は金髪の短髪。迫力出すために眉毛も剃ったとか。一部関係者には不評です(笑)。
純朴さが良かったのにという声多し。
大沢選手はかっこいい白のトランクス。派手な顔立ちが関係者にも一見さんの女の子にも評判でした。
うーん、ワイルドで自信に満ちた顔つき。かっこいい。

絶対的に僕にとって裏メインだったこの試合。最初から最後まで期待通りの素晴らしい試合でした。
ああ、見所書きたかった。

1R
最初からお互い攻めまくる。パンチと蹴りが交錯する。2人とも上手いが、よりコンパクトな
三上のパンチが当たり、ミドルキックで大沢のバランスを崩す。そして絶妙のタイミングでタックル。
タックルしてからも回って崩すようにテイクダウン。うーん上手い!!大沢も負けてない。
ガードから跳ね上げて立ち上がる。またパンチの交錯から三上が2回タックルでテイクダウン。
バックを奪う場面も。最後は大沢が反転してインサイドからパンチ。

2R
相変わらずパンチの打ち合い。三上のスタミナが落ちたか、やや大沢が盛り返す。
お互いタックルするも反応。しかし三上がタックルでテイクダウン。大沢はアームロックで対抗。
そしてバックに。三上も反転しアームロック狙い。大沢上になりパス。しかし三上もタックルで
上取り返してパンチ。

スタンド打撃とテイクダウンで攻勢だった三上選手が判定勝ち。これは順当だけど、
2人とも勝ちにしてあげたいぐらいの戦い振りでした。

三上選手は座禅を組んで、飛び跳ね、倒立後転するパフォーマンス。

いやーとにかく2人とも凄い。クラスAでしょ。もう実力は(笑)。まあもちろん分からないけど、
攻めつづける姿勢。凄まじい動き、レベルの高さでした。僕は拍手喝采でしたね。
中井さんも「これぞ、シューティング!」とベタ誉めでした。

三上選手、デビューからその動きにびっくりしてるけど、やっぱ凄いや。的確でスピードと手数がある
パンチとキック。あの鮮やかなタックル。そして流れるような寝技。いやー凄い。パワーこそ感じ
させないが、あの動きは新人じゃないでしょう。あっぱれです。さすが朝日選手の弟子。
新人王トーナメント、次は外薗選手と対戦。外薗選手力強くていい選手。これは楽しみ。

大沢選手負けたとはいえ、評価は落ちてないでしょう。パンチも寝技もアグレッシブ。
今回は先手先手を取られた感じでしたが、後半は押し気味でした。
やっぱり将来のランカー候補でしょう。ルックスもいいし。


第6試合 クルーザー級 5分2R
×井上正也(日本/パレストラ加古川)
○ケツティス・スミルノヴァス(リトアニア/アウドラ・ジム)
1R終了 TKO (棄権:パンチのダメージによる)

スミルノヴァス、リトアニアの高田だそうで。リトアニア格闘技界の英雄だそうで。

1R
とにかく強烈な左右のパンチを振り回す。決して腰の入った上手い打ち方じゃないんだけど、
あの体格でパンチが速いもんだから、凄く痛そう。井上、パンチではとてもかなわず、
タックルするもあっさり切られ、ブンブンパンチが飛んでくる。
だんだんやれることがなくなり弱気になる井上。中盤にはパンチでダウンも。
ダメージはないものの辛そう。スミルノヴァスがパンチ振り回しすぎて、後ろ向いたところを
バックに飛び乗るも、すぐ落とされ、ハーフからパンチ落とされまくる。

2Rのゴングが鳴るも、井上戦えず。強烈な左フックが目に当たって、ドクターストップだった模様。

スミルノヴァスはリング上でバック宙2回。見事巨体を舞わせてました。

スミルノヴァス総合のレベルが高いようにはあまり見えなかったけど、強いのは間違いないです。
腰がとにかく重そうで、パンチが強い。リトアニアの高田は強かったです。

井上選手は今回、厳しかったですね。


第7試合 ライト級 5分2R
○門脇英基(日本/和術慧舟會/環太平洋6位)
×デニサス・アルフィレーヴァス(リトアニア/スコルピオノス・ジム)
1R 3'45" 腕ひしぎ十字固め

アルフィレーヴァス、背が高い!しかし首を90度曲げ、背中を丸め、クラウチングスタイル。
アルフィレーヴァス、さすがムエタイの選手らしく打撃は鋭い。
しかし門脇タックルでテイクダウン。アルフィレーヴァスはギロチン。門脇、頭がなかなか
抜けないものの、サイドからボディにヒザを連打。そして頭を抜いて一気に腕十字!

うーん、ワッキーさすが。でもきっと寝技の実力は相当差があったんでしょう。
もっと動きのある試合が見たいですね。贅沢ですが、好きな選手だけに。

アルフィレーヴァスは・・・。ムエタイの選手でした。


第8試合 フェザー級 5分3R
○塩沢正人(日本/和術慧舟會/世界4位)
×小松 晃(日本/格闘技道場コブラ会/世界10位)
2R 4'19" スリーパーホールド

1R
塩沢タックルでテイクダウン。パス。小松タックルも塩沢得意のがぶり。小松立つも、塩沢
前に崩してから、後ろへ倒しテイクダウン。門脇スペシャル狙う。小松タックルも塩沢跳ね上げ
また上を取る。

2R
塩沢小外でテイクダウン。V1アームロック狙い。そしてバックに回り、粘る小松の右腕を制しつつ、
スリーパーで一本勝ち!

いやー当たり前だが塩沢強い。上手い。強い。この人の寝技は凄い。早くタイトル挑戦してください。

小松選手、塩沢選手の左ストレートをガードし、パンチはしっかり打ち返してました。テイクダウン
されてもしっかりタックルで起き上がってました。でも相手が一枚上手でしたね。


セミファイナル ウェルター級 5分3R
×八隅孝平(日本/パレストラ東京/世界8位&環太平洋1位)
○ルイス・ブスカペ・ジュニオール(ブラジル/ウニベルソ・アトレチコ・ファイティング/米大陸5位)
判定0-3 (鈴木28-29,菅野28-30,横山28-30)

1R
いきなりブスカペ、右ストレート出しながらタックル!ヤスミンパンチ喰らい、そのまま倒される。
ブスカペかついでパンチ落とす。ヤスミン、タックル。ブスカペギロチン。ヤスミン頭抜いて、
パンチ連打。ブスカペ、両手首を持ってオープンガード。そして三角狙い。
終盤、ブスカペ片足タックルでテイクダウン。

2R
ブスカペの片足タックルをヤスミン切るも、両足タックルでテイクダウンされる。
ブスカペパンチ。ヤスミンタックルで立つ。パンチ打ち合いは打ち勝つ。
ブスカペタックル。ヤスミン切って足掛けテイクダウン。

3R
ヤスミンパンチで突っ込むもブスカペいなして、タックルでテイクダウン。
ブスカペパンチ連打。膠着しブレイクに。ヤスミン軽くパンチ当てるも、ブスカペ突進しテイクダウン。
最後までブスカペが上を取る展開に。

テイクダウンを奪い、上から攻めた時間の長かったブスカペの判定勝利。

ブスカペ、決して上手く見えないけど、強かったですね。かなりたくましい上半身で突進し、
パンチ打ちながら両足タックル。ヤスミンが転がされまくったんだから、強いです。
でもそれだけとも言える。うーん華はないかな。

ヤスミン、最初にパンチもらって調子狂ったかな。パンチもレスリングも単純比較ならそうそう
負けているとも思えなかったけど、随所随所で見事にテイクダウンされまくってしまいました。
うーん、ウェルターはなかなか上に上がれないですね・・・。


メインイベント ライト級 5分2R
○山本“KID”徳郁(日本/PUREBRED東京/世界2位)
×ケイレブ・ミッチェル(米国/シーザー・グレイシー・アカデミー)
1R 0'40" TKO (レフェリーストップ:右フック)

東側の席が急に騒がしくなる。グレーのKIDTシャツを着た集団が席につく。
大和魂軍団とはメンバーが違うのかな?KIDの友達が多いのかな?窪塚君もいたようで。

ミッチェルは背は高いけど、線の細い普通の白人さんでした。
リング上では相当緊張しているようでしたね。当たり前か。

KIDがパンチで突っ込み、組むとボロ雑巾のように振り回されるミッチェル。
突っ込むKIDだが、ミッチェルは冷静に足を利かせ距離を取る。うーんよくやった、ミッチェル。
そしてミッチェルが立ち上がり、また交錯した瞬間、KIDの右フックがミッチェルの顔面に。

ドゴン!!!

マジでそんな落としました。吹っ飛んで硬直するミッチェル。なおも突っ込むKIDの間に入って
試合を止める鈴木レフリー。お見事でした。

いやー期待どおりというか。会場はヤンヤヤンヤの盛り上がりでした。

いまさら誉め言葉がないです。それくらいKIDは強いです。今回も人間と野獣ぐらいの戦闘能力の差を
感じました。強烈に進化しつづけるスタンド打撃、相変わらずのレスリング。超別格です。
まじでパンチがパンチだけに、これ以上下手な対戦相手当てるとマジで死人が出かねません。
今回もあと何発か殴ってたら、やばいのでは。大袈裟でなく。

まともに戦えるのはペケーニョ、ホーキ、ボーゾーぐらい?その3人もあの超豪腕の餌食に
ある可能性が大でしょう。
ウェルター級のランカーだったが互角に戦えるかな?とか思っちゃいます。
とにかくとんでもない選手なのは間違いないです。プロモーターは試合を組むのが大変だ。

面白い大会でしたね。軽量級から重量級まで。そして一本勝ちもダウンもKOも続出。
横浜大会に行った人が後悔したように(^-^;)、この大会は行かなかった人が後悔したでしょう。
やっぱりいい選手がたくさん出て後楽園でやれば修斗はおもしろいです。




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