下田美馬 最後のNEO
■団体:NEO
■日時:2003年9月4日
■会場:北沢タウンホール
■書き手:凸ユーレイ(名前をクリックするとプロフィールの欄に飛びます)

メイン 下田美馬NEOファイナル記念スペシャル
 30選手参加時間差バトルロイヤル ○下田(43:57横入り式エビ固め)×井上京
※最初は2人から試合スタート、1分毎に選手が入場、最後に残った選手が優勝
※失格はフォール、ギブアップ、オーバー・ザ・トップロープ

 下田引退前、最後のNEO出場。対戦希望者が殺到したため、NEO名物の時間差バトルロイヤルが記念試合となった。

1.下田美馬(=クレイジーローゼスMIMA(みちのく))

 「本日の主役」のタスキをかけて入場。大張りきり「最後までず〜っと残ってやる!」。さっそく、レフェリーの反則カウント「1,2,3,4」4で敵の頭髪を掴む手を右から左に変えるという、十八番の動きを。

2.田村欣子 3.日向あずみ(JWP)

 日向、入ってきていきなり、下田に得意技をかけまくる。試合中ずっと、楽しそうで、他の選手の動きに驚いたり笑ったり、表情も豊かであった。まあ、いろいろ大変なので、こうしてたまには息ぬきして欲しい。あんまり呑気なのも困りますが。 

4.渡辺えりか(JWP) 5.唯我(ナイトメア)

 旧プッチモニの「BABY!恋にKNOCK OUT!」のイントロが流れる。最近あまり来ていなかったので分からなかったが、これで唯我が入ってくるとは… 空気の読めない唯我、流れで本日の主役・下田をトップロープから落としてしまい、場内の大ヒンシュクを買う。

6.吸血鼠魔女デビラッツ 7.吸血鼠魔女デビラッツ(旧夢ファク)

 お約束の「ワッカラッナイッ!ワッカラッナイッ!」コールが起こる。夢ファクつながりで何故か唯我も交え3人で円陣を組んで回っていた。

8.ビューティフルジョー(CAPCUM)

 CAPCUM のゲームのキャラ。協力するいろいろな団体でいろいろな選手が中に入っているらしいがNEOでは井上京子。入場した途端、他の選手は場外へ避難、全員で円陣を組み「ワッカラッナイッ!ワッカラッナイッ!」。わかるっちゅうねん。笑
 ジョー、デビラッツ2匹を捕まえてはポイ、捕まえてはポイとトップロープごしに投げ捨てる。

9.つぼ原人(フリー) 10.よね原人(♀) 11.元気美佐恵

 「ウルトラQのテーマ」でつぼ登場。すぐ後に出てきたよねと、お尻の匂いを嗅ぎ合い、仲間であることを確認して結託。渡辺を「扇」でギブアップさせる。
 当初の出場予定者に名前のなかった渡辺、ここまでまったく目立った動きがなく、わざわざコレでやられるために出場したのかと思ったが、以降の展開で思い出しました。他に類を見ない強烈なキャラを2つも持っている彼女は、この多人数バトルに欠かせない存在だったということを。
 元気、皆がつぼとの接触を避けて逃げ回っているときに田村から「男対男で」と言われたらしく、怒っていた。笑

12.松尾永遠

 リングに残っている間、次に入場する選手の曲がかかり注目がそれるたびに毎回、地味に落とされそうになっていた笑。なぜだ? 

13.コンビニ強盗2003

 NEOの前身・ネオレディース時代に、当時の篠社長が演じて以来、これも恒例のキャラ。
 おそらくどうにかしてもう一度出たかった下田が今回の中身。「下田さん、何やってるんですか」と、これもまたお約束の台詞で〆。

14.タニーマウス 

 タライを持って入場。やりとりがあった後、日向が正面からカーンとタニーの脳天を殴ってしまう。怒ったタニー、日向を追い詰めるも、なぜかやさしく殴り返していた。

15.レイナ・パンディータ 16.さるぼぼマスク(JWP、飛騨高山)

 「なんかデカイぞ」「いつもと正体が違う」と、入ってきた瞬間からこそこそ言われていたパンディータ。集中攻撃を浴びるも、突如ブレイジングチョップ、デスバレーで反撃。そしてかわいらしいポーズ。笑
 さるぼぼ、今度はパンダと匂いを嗅ぎ合って握手。セカンドロープに寝そべり、トップロープに両手両足で掴まって渡る得意のムーブを、でかいパンディータにもやらせる。

17.春山香代子(JWP)

 休憩前の試合終了後、突然現れて「タイトルに挑戦させろ!」と田村・元気に迫った春山。田村には相手にされず、元気には実績不足を指摘され、「結果を出せ」と言い返された。
 さっそくこのバトルで、漁夫の利の丸め込みではあるが元気をフォールし、次の板橋大会で元気の持つAWF世界タイトルに挑戦することに。
 元気美佐恵。一昨年、JWPの活動停止を経ての再出発興行で、欠場していた輝優優の復帰戦の相手を務め、2試合の倉垣との2カウントマッチでは敗れた。その後、輝とタッグを組んでチャンピオンに。去年の輝が離脱する大会には、そのタッグ王座への挑戦者として出場。JWPのファンにとって、要所要所、危ないときに助けてくれる選手という、たいへんな好印象を持っている。

18.井上京子 19.ラウンドガール(JWP、USA) 20.宮崎有妃

 満を持してラウンドガール登場。ロープワーク、相手が往復するのを、寝そべって指をくわえてかわし、反対側客席に向きかえって指をくわえてかわし、起きあがってポーズをとったところへ相手が勝手につまづいて転ぶ。下品な開脚アピールを何度か。「パイ!パイ!パイ!パイ!」と胸を手で揺らしながらコーナーへ上がり攻撃を狙うも逆に落とされそうになる。
 このキャラ、JWPでやるよりNEOでの方が数段光るような気もしますが。
 すぐ後に入場した宮崎に、恥かし固め with 自らが入場時に掲げてきたプラカードで恥かしいところをタニーに隠される、という技で退場させられる。

21.ポリスウ〜メン(大阪) 22.椎名由香 

 宮崎のすぐ次に登場したポリスウ〜メン。なぜか宮崎が過剰に反応「ニセモノだ!」じゃあ何ですか、あなたはホンモノが誰か、知っているとでも?
 はじめはムキになって、タニーと連係して攻撃していた宮崎、途中でふと気がついたように「かわいそう!やめてあげて」とウ〜メンを庇う。やたらと敬礼を繰り返すだけで他の持ちネタの動きがぎこちないウ〜メンに、教えながら連係を繰り出す。
 このウ〜メンもやはり、なんとかして復活したかった下田であったと思われる。

23.三田英津子(フリー) 24.米山香織(JWP) 25.橋本真弥

 「爆勝宣言」がかかって、場内、橋本コール。小さい、猫背気味な橋本登場。上がらない足で何発もキックを振り回す。

26.ニセ小池栄子

 Tシャツの胸に風船を詰めた松尾。「目元が似てるって言われるんですよ」と主張、やはり「パイ!パイ!パイ!パイ!」と風船を手で揺らしながらコーナーへ上がりからの攻撃を狙うが、あっさり敗退。

27.ベンキ・ウ〜メン

 持参した、ウンチの模型が先端についた棒をくっつける攻撃、またダウンした相手の顔に、同じく持参した便座を設置、京子に座らせるという他力バ〜ミヤンスタンプで、始めから残っていた田村、日向の2強を続けざまにあっけなく破る。「アイツ強え〜よ!」と京子驚愕。

28.下田美馬(フリー) 29.ニセ下田

 「アンタ最初に負けたじゃない!」とつっこまれる下田。「さっきのは、私も忘れてたけどみちのくプロレスのキャラだったんだってさ!」ということだったらしい。
 すぐ次に、宮崎扮するニセ下田。先ほどの意趣返し。

30.仲村由佳

 負傷欠場中の仲村。ネオレディースでデビューした当時、練習を見てもらい、8月のタッグトーナメントでは師弟コンビを組んで優勝した間柄である下田の引退記念、「腕が折れても出ます!」(もう折れてるだろ、とツッコミ)。リングへ上がり、握手しながら最敬礼した相手はニセ下田である宮崎。と、仲村はコントのときすごく真面目な顔するんだよなあ。それが面白い。

 最終盤。流れのなかで、三田と下田が連係しそうになる。かつてのように、パイプ椅子をトスする2人。瞬間、こみあげてきそうになる。しかし阻止される。「ミマ!」と声をかけながらデスバレーに相手を抱えあげ、下田のカカトを待つ三田。また、こみあげてきそうになる。しかし阻止される。
 引退前に絡むとしたら、このNEOのバトルロイヤルだけだろうと、何が起こるだろうと、期待していたのだが。でも、いったん別々の道に進んだら、二度と交わらない、のも彼女達なりの選択なのだろうか。これで AtoZ の引退式に三田が来たりしたら。まあそれはそれで心に迫るものがあるかもしれないが。

 最後の2人は京子と下田。コーナーからのカカト落としに、何度も頭を差し出す京子。ASARI 引退試合で何発もスカイツイスターを受けた場面がオーバーラップする。
 泣き顔で、ラリアット、ナイアガラドライバーと攻める京子。打たれ強い、相手の技を受けながらかわしながら切り返す、最後まで下田らしい展開で、有終の美が飾られた。

 引退式。挨拶のなか「ネオレディースを辞めたときの溝はどうしても埋められない、リング上でがんばるしかなかった」という言葉が印象に残った。

 石田リングアナのナレーションにもあったように、初場からいきなりシングルトーナメント優勝、2冠王座も奪取。ASARI との「裏切り者と問題児」タッグ。ホリプロが来たら来たで、うまく流れの中で結託してNEO本隊と敵対。小学生が来たらまた、タッグを組む。NEOの本線に常に絡みつつ、じつは副線のほうでのイメージが大きかった“裏エース”(本線は、やっぱり田村だと思うので)
 この下田という存在が無くなると、ずいぶんNEOは淋しくなると思います。
 じつは私は、それまであまり、下田が好きではなかった。ヘタ、というイメージがあって。しかし、客席との距離が近いNEOのリングで、ふだんより開放感を増した下田の、表情も豊かに喋りながらする「口の」プロレスを見て、また、先にも書いた、相手をかわしながら切り返しながら、決してヘタなのではなく、流れを止めることの無い、本人の言う「ヘタウマ」のプロレスがわかるようになって、とても好きな選手に変わっていきました。
 13日の AtoZ は、後藤真希のコンサートに行くので、見られません。笑
 いままで、ありがとう。




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