速報版観戦記
■団体:PANCRASE
■日時:2003年8月30日
■会場:両国国技館
■書き手:メモ8(名前をクリックするとプロフィールの欄に飛びます)

8/30 PANCRASE 両国国技館大会速報

いやあ、これはよく入ったなあ。
升には、基本的に2人しか入れてないし、
2階席の後半は、ほとんど入ってないんだけど、
まあ、満員マークをつけていい入り。
場内、モニターを2機設置し、日テレ作成だろう煽り映像も、
それなりの出来になって、
まあ、照明とかまでにモノを言い出すと、
物足りないっちゃ物足りないんだが、
充分「大箱だから、がんばってみました」感たっぷりの進行でした。

第1試合 無差別級戦/5分3ラウンド
渋谷修身
(パンクラスism)
vs
矢野通×
(新日本プロレス)

(2R 1分25秒腕十字)

1Rこそ、押し込んで、何とか上になり、
パンチを落としていった矢野ですが、
いかんせん、打撃怖いみたいですね。
おっかなびっくりやってる感じで、
2Rに入ると、倒されてしまい、後は一方的にVTの定番。
パスされマウント取られて、腕十字葬。
大喜びするパンクラス陣営(特にヒカルくん)、喜び過ぎ。
当たり前だって。

新日セコンド陣、成瀬やら、中西やら、
ジョシュやら、エンセンやらいるんだが、
中西が、ホントに悲しそうで、凄くいい感じだ。

第2試合 ミドル級戦/5分3ラウンド
×三崎和雄
(パンクラスGRABAKA)
vs
ヒカルド・アルメイダ
(ヘンゾ・グレイシー柔術アカデミー)

(3R 判定0−2)

三崎、善戦でしょう。
アルメイダ、ミドル級には落すわ、
イノキアリから、ジャンプして飛び込むわ、
モンゴリアンチョップまで出すわ、
熱心に桜庭のビデオ見てます的な感じで、
その上で、実に気合が入っているので、
なんつーか、プロとして悪くない感じだ。
そうそう、セコンドはハウフでしたね。

第3試合 無差別級戦/5分3ラウンド
佐々木有生
(パンクラスGRABAKA)
vs
ヒース・シムズ×
(チーム・クエスト)

(3R 判定3−0)

シムズ、小さい。発表体重76キロ。うーん。
スタンドで、佐々木、圧倒的に優位に立っているんだが、
いかんせん、カウンター狙いなので、自分から出られず。
明らかに効いたパンチが入っても、なかなかラッシュ出来ずに、
3Rは、メチャクチャ観客ダレまくった挙句、タイムオーバー。
まあ、佐々木もだらしがないとは思うんだが、
それ以上に、2Rのラスト、佐々木が覆い被さって、パンチ連打した時点で、
止めなかった小菅レフェリーの、致命的なミスだと思います。

第4試合 ライトヘビー級戦/5分3ラウンド
郷野聡寛
(パンクラスGRABAKA)
vs
ニルソン・デ・カストロ×
(シュート・ボクセ・アカデミー)

(1R29秒 金的による反則)

ファーストコンタクトで、カストロの左ローが、
見事に音を立てて、郷野の金的にコーン。
カストロにレッド出て(場内で流れたリプレイ映像見る限り妥当)、
結局、そのまま、郷野の反則勝ち。
窪田に必殺技教わりましたね、ゴーノくん。
ドクターから「痛さのあまり、過呼吸」何とかと、
説明あったが、ホントに痛そうでした。

第5試合 キャッチレスリング/5分2ラウンド
鈴木みのる
(パンクラスMISSION)
vs
飯塚高史×
(新日本プロレス)

(2R 判定3−0)

やっぱ、グラバカじゃ、
10周年は役不足だなあという空気が漂った時に、
みのる登場です。
勿論、「風になれ」でガウンに黒タオルです。
いやがおうにも盛り上る場内。
やっぱり、パンクラスはみのるだよなあ。

でも、試合は、いつものキャッチでした。
判定決ると、実に悲しそうな顔する中西がいい感じ。



休憩後、ラウンドガールの新グッズ紹介に続いて、
ヒカルくんの、サミー新台の宣伝。
ヒカルくん、しゃべり、うま過ぎ(笑)。
そして、暗転すると、船木の挨拶。
「完全実力主義」なので、
「毎回フタを開けてみないとわからない」
興行を10年続けてきたと、実にミもフタもない挨拶。
「これからは、悪い所は遠慮なく罵倒してください」だそうで。
いやいや、とっくにさせてもらってます(笑)。

第6試合 ミドル級戦/5分3ラウンド
×國奥麒樹真
(パンクラスism)
vs
クラウスレイ・グレイシー
(ハウフ・グレイシー柔術アカデミー)

(3R 判定0−3)

クラウスレイ、度胸充分です。VTは経験ない筈なのに、
カメラ目線でシャドーを決めたり、場慣れしている感じ。
スタンド打撃、そこそこいいです。グレイシーにしては。
ちゃんと、ボクシングになってました。
ほぼ互角か、やや、打ち勝ってました。
ちょっと危なっかしいとこもあるんだけど。
グラウンドには、あまりならなかったのだけど、
あっさり國奥からパスも決めたし(当たり前か)、
まあ、グレイシーを名乗るだけのことはあるんでしょう。
パンクラスの出せるギャラで来てくれるのなら、
また見たいファイターですね。
そうそう、今日の國奥は、よかったですよ。
最後まで、自分から、ガンガン前に出ていたし。

セミファイナル ライトヘビー級戦/5分3ラウンド
菊田早苗
(パンクラスGRABAKA)
vs
エルヴィス・シノシック×
(マチャドブラジリアン柔術)

(3R 判定3−0)

すかさず倒し、きっちり1本抜き、
2本目も抜き、マウントも奪い、その度に大拍手を受ける菊田。
最後の最後まで、1本を狙っていたもわかりました。
が、それでも極まんないのが、菊田なんだよなあ(笑)。
シノシックに、なーんにもさせないんだけどね。

でも菊田、強いと思いますよ。
この階級の日本人じゃ、最強でしょう。
近藤を例外とすれば。

メインイベント 無差別級KING OFP ANCRASEタイトルマッチ/5分3ラウンド 〜第10代無差別級王者決定戦〜
第5代・8代無差別級K.O.P
ランキング1位
×近藤有己
(パンクラスism)
vs
元U.F.C.ヘビー級王者
ランキング7位
ジョシュ・バーネット
(新日本プロレス)

(3R3分26秒 チョーク)

この試合の近藤は、スゴ過ぎました。
いつもとまったく変らない戦術。
相手がデカいとか、パワーがあるとか、
そんなことは、全然考えてません。
ひたすら、存在の強さで、相手を上回ろうとするのみ。

押し込まれても、引き剥がし、ひたすらヒザとパンチ。
さすがに、首を抱えられると、圧倒的なパワー差で、
どうしようもなくなるものの、
1R、打ち勝ったのは、完全に近藤です。

さすがに、なりふり構っていられなくなったジョシュ、
2R目からは、積極的にテイクダウンに出る。
簡単です。深く差して、サバ折るだけ。
近藤、普通に切ろうとするんだが、そりゃ無理だって。
マウントまで、あっさり。
がー、ここから、また近藤が立つんだよなあ。
しかし、立たれても、ジョシュも、クラッチを話さず、
近藤立つ、ジョシュ投げっ放しのバックドロップ、
それでも、近藤立つ、ジョシュ今度はジャーマンで投げ捨て、
いやあ、こんなのシュートで見れていいのかねという展開。
湧き上がる、大近藤コール。

3Rに入り、息も上がってない近藤に対し、
「こりゃあ、ひょっとして」という期待感が満ち始めた客席だったが、
しかし、「完全実力主義、フタを開けてみるまでわからない」ところの、
シュートの現実が、その期待をあっさりブチ破ります。
鬼気迫る形相で、マウントからパンチを振り降ろすジョシュに対し、
何とか反転しようとした近藤の首を、
パワーで引っかけるように強引に顎をあげさせ、
ギチっとチョーク。ついに近藤タップ。

勝敗が決ると、やたらいい人丸出しで、近藤を称え、
一度やってみたかったんだろうなの土下座挨拶までするジョシュ、
ベルト授与の後、マイクを握ると、感極まって、涙。
ここまで、KOPになって、うれしそうにしてくれると、
こっちも、感動してしまいます。

矢野が負けてもメチャクチャ悲しそう、
飯塚が負けてもメチャクチャ悲しそうだった中西が、
今度は勿論大喜びで、新日のフラッグを振りまくリ、
そのあまりの勘違いっぷりも、何故か崇高にすら見え、
素晴らしいジョシュの勝利に華を添えました。


グラバカの今、みのるの今、船木の今を、
良さも悪さも、全部を見せきって、
國奥の今、菊田の今、近藤の今も、きっちり見せきって、
これが、10年経ったパンクラスの今。
久々に心の底から、楽しめた、いい興行でした。

report by メモ8



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