この快感は真のパンクラス・ファンにしか分かるまい!
■団体:PANCRASE
■日時:2003年8月30日
■会場:両国国技館
■書き手:リー監督(名前をクリックするとプロフィールの欄に飛びます)

 ども。観戦記ドットネットの反主流派、リー監督ですが、なにか。レギュラーだってのに全然観戦してませんが、なにか。煙草やめて体調が悪いですが、なにか。

 ま、一応パンクラス・ファンだったこともあり、10周年ということもあり、ヒマだったこともあり、両国はKOK以来かな、ということもあり、観てきた。今までの例のこともあり、節目節目の興行はどうせつまらないものになるだろう、という大いなる「期待」を胸に観てきた。独りで観るのはイヤなんだけどパンクラスは独りで観た方がいいんだよな、と思いながら観てきた。

 でもな。どうせメモ8さんが速報だろ。後で風が書くだろ。とすると私の書く意味はないんだよ。だからこれは多分掲載されないよ。もしアップされたら、暇つぶしに読んでくれ。そういう意図だから、細かい話は全部省略しよう。

 ……ってやけに謙虚だな。いやまあ、久しぶりなもんで観戦記の書き方忘れちゃってさ。こんなラフな感じだったかな。どうやって書いていたか、思い出せないな。

 そういや関係ないけど、リーガ・エスパニョーラの放送がWOWOW独占になったらしい。今まで一節あたり4〜5試合を楽しんできたリーガのファンは、もしかするとベッカム様率いる白い帝国主義チームの試合以外、あと一試合しか観られないという噂もあり、「それは許すまじ」と電話した。出たのは若い女性。

「あのー。放送枠広げてくださいよ」
「いやー。そういう話が多いので検討しているみたいです」
「あ、そうなの。じゃー君の股間も広げて」
「いやー。そういう話も多いので検討しているみたいです」

 世の中、とりあえず言ってみるもんだよ。
 
 
<第1試合 無差別級 5分3R>
渋谷修身(パンクラスism) vs 矢野通(新日本プロレス)

 新日の矢野ちゃんが登場。アマレス出身の渋谷とは噛み合うと思われる。第一試合でツカミはOK、となるのかな、と思っていたら、矢野ちゃんの見せ場は1R上になって何もしなかったことだった。もちろん2Rは渋谷のものだ。この「行って来い」感覚はさすが新日と言いたいところだけど、単なる結果論に過ぎないのは残念。
 
 
<第2試合 ミドル級 5分3R>
三崎和雄(パンクラスGRABAKA) vs ヒカルド・アルメイダ(ヘンゾ・グレイシー柔術アカデミー)

 この2人に近藤と堀口元気とが合流すればサーフィンUSAだぜベイピー。しかし須藤元気が合流すると(以下中略)。アルメイダの勝利を鉄板と考えるのは普通。とすれば三崎の見せ場は、きっと廣戸さんの採点の中にある。


<第3試合 ライトヘビー級 5分3R>
佐々木有生(パンクラスGRABAKA) vs ヒース・シムズ(チーム・クエスト)

 チーム・クエストって高田馬場のビデオ屋と関係あるのかな。というか、体重差を考えなくても金魚。でも、佐々木の塩が出てしまった。もったいない。
 
 
<第4試合 ライトヘビー級 5分3R>
郷野聡寛(パンクラスGRABAKA) vs ニルソン・デ・カストロ(シュート・ボクセ・アカデミー)

 郷野は2階席にまでTシャツを投げてくれたんだから、金的で悶絶したくらいで私の評価は下がらない。しかし、大丈夫なのだろうか。心配。カストロの打撃も魅力なのでまた呼んで欲しい。
 
 
<第5試合 キャッチレスリング 5分2R>
鈴木みのる(パンクラスMission) vs 飯塚高史(新日本プロレス)

 鈴木宗男の復活の鍵を握るのは鈴木みのるの復活だった。テレビ朝日でもこう報道していた。

アナ「でー、お聞きしますが、鈴木さんの支持はこれからも続けていくおつもりですか」
後援者「いやー何も聞いてませんから」

 何も聞いていないのなら聞かせてあげようホトトギス。この両国で飯塚を血祭りにし、高山とのタイトルマッチを実現するのじゃあ。と勝手に盛り上がって観る。が、やはり鈴木さんはいつもの鈴木さんだった。「風になれ〜」の歌詞でしっかりリングインするまでは、男の子だった。そして試合が終わってからライガーにいちゃもん付けるのも素晴らしい。あとはしっかりとした試合をするだけだ。
 
 
 休憩後、船木の挨拶。いや、もうこの挨拶こそがこの10年のパンクラスの全て。いまだにパンクラスは船木のモノだったのだ。本当にバカだよ、船木は。
 
 
<第6試合 ミドル級 5分3R>
國奥麒樹真(パンクラスism) vs クラウスレイ・グレイシー(ハウフ・グレイシー柔術アカデミー)

 グレイシー一家の権威、にわかっちによると、世の中には3つのグレイシーがいるという。一つは良いグレイシー。二つ目は悪いグレイシー。三つ目は普通のグレイシー。

欽ちゃん「おーいヨシオ。今度お前パンクラスの試合に出てくれ」
ヨシオ・グレイシー「分かりました。一族の名誉にかけて絶対勝ちますよ」

欽ちゃん「おーいフツオ。今度、パンクラスの試合に出てくれないか」
フツオ・グレイシー「日本は遠いなあ。行ったら勝つけど、面倒だから断ってよ。なー!」

欽ちゃん「おーいワルオ。お前今度日本に行ってパンクラスの試合に出てくれよ」
ワルオ・グレイシー「やだよ、そんな安いとこ。K−1経由ならギャラ100倍だぞって断ってくれ」

 だから、このグレイシーは良いグレイシーなんだよ。でも、スタンドの打撃が上手くて寝技で極められないグレイシーというのもなかなか新鮮。予想に反してそれなりにスタンドの激しい攻防が観られたのはラッキーだった。というか、それだけの試合。
 
 
<セミファイナル ライトヘビー級 5分3R>
菊田早苗(パンクラスGRABAKA) vs エルヴィス・シノシック(マチャドブラジリアン柔術)

 おお。マチャドといえば船木とシャムロックと冨宅が極められまくった格通の安西次長記事が懐かしいが、みんな元気でやっているのかなあ。格通ってまだ売っているのだろうか。

 よせばいいのにシノシック相手に「一本を狙う」宣言をした菊田。圧倒的な技術でマウントを簡単に取っていた。肩固め、アームバー、アームロックを一応狙っていたのは評価しよう。極められないのは観客のほとんどが分かっていたので、これもある意味予定調和の世界。つまり、パンクラスはVSOP(とっても特別なワン・パターン)なのだ。
 
 
<メーンイベント 第10代無差別級王者決定戦>
近藤有己(パンクラスism) vs ジョシュ・バーネット(新日本プロレス)

 あたたたたたたたたたたたたた、おあたあ。あたあ。あたあ。あたあ。おあたたたたたたたたたたたたたたたたたた、たたたたたたたたたたたたたたたたたたたたたたたたたたたたた、あたたたたたたたたたたたたたたたたたたたたたたたたたたたたたたたうただひかるるるるるるるるるるるるるるる、O田興行たたたたたたたたたたたたたたローデスY沢あたたたたたたたたた、おあたあっ。

 近藤が勝てないのは当たり前。というわけで試合内容に全てかかっていたのだが、近藤は凄かった。そもそも、ジョシュがサバ折りの要領で倒せば、その勢いでマウントかハーフマウントになってしまうほどの体格差。それでも近藤は果敢に真正面から打ち合う。積極的に手を出す。マウントを返そうとし続ける。とはいえ、さすがに3Rまでボコボコにやられると近藤も耐えられない。最後はバックチョーク。

 近藤の大健闘が光る好試合。一方、試合後のジョシュも感動のあまり泣いていた。無差別KOPの意義を分かって
いる選手にベルトが渡るのは、他団体とはいえ問題ないだろう。日本テレビに新日のロゴが映るのも多分問題ないのだろう。
 
 
 今回のパンクラスは予想通り寒い結果だったにも関わらず、帰り道はホットな気持ちになっていた。いやもうパンクラスの結果が寒いのは仕方がないにしても、興行としてそれなりに手を打てばそこそこ盛り上がって楽しいモノになる。特にメインの近藤には感動した。

 やはり、船木の遺伝子の意義は「寒くて引いちゃうけど、そのどこかに少し感動がある」ことを示すことにあるのだろう。そんな遺伝子、興行論からいえば捨ててしまった方が良いのだ。でも、かつてのアンディ・フグや最近の桜庭のように、「リアルの寂しさ」を元にしなければ「その先の感動」はないのかもしれない。
 
 10周年企画の一つとして、実にパンクラスらしい興行になったのは、不幸だったのか幸運だったのか。私のようなファンには嬉しい興行だったが、その是非はきっと誰にも分からないことなのだ。

 
▽第8試合 無差別級キング・オブ・パンクラスタイトルマッチ 第10代無差別級王者決定戦(5分3R)
×近藤有己
(ランキング1位=パンクラスism) 3回 3分26秒
チョークスリーパー ジョシュ・バーネット○
(ランキング7位=新日本プロレス)

▽第7試合 ライトヘビー級戦(5分3R)
○菊田早苗
(パンクラスGRABAKA) 判定
3−0 エルヴィス・シノシック×
(マチャドブラジリアン柔術)

▽第6試合 ミドル級戦(5分3R)
×國奥麒樹真
(パンクラスism) 判定
0−3 クラウスレイ・グレイシー○
(ハウフ・グレイシー柔術アカデミー)

▽第5試合 キャッチレスリング(5分2R)
○鈴木みのる
(パンクラスMISSION) 判定
3−0 飯塚高史×
(新日本プロレス)

▽第4試合 ライトヘビー級戦(5分3R)
○郷野聡寛
(パンクラスGRABAKA) 1回 29秒
反則 ニルソン・デ・カストロ×
(シュート・ボクセ・アカデミー)

▽第3試合 ライトヘビー級戦(5分3R)
○佐々木有生
(パンクラスGRABAKA) 判定
3−0 ヒース・シムズ×
(チーム・クエスト)

▽第2試合 ミドル級戦(5分3R)
×三崎和雄
(パンクラスGRABAKA) 判定
0−2 ヒカルド・アルメイダ○


▽第1試合 無差別級戦(5分3R)
○渋谷修身
(パンクラスism) 2回 2分25秒
腕ひしぎ逆十字固め 矢野通×
(新日本プロレス)




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