8/10修斗横浜大会観戦記
■団体:修斗
■日時:2003年8月10日
■会場:横浜文化体育会館
■書き手:うしをたおせ(名前をクリックするとプロフィールの欄に飛びます)

んあー、行ってきましたが・・・。テンション低いです。
結論から言ってしまうと、つまらなかったです。
会場?選手?風水?いろいろグダグダ考えちゃいました。そんな観戦記です。

また、大会場では細かい点が良く見えないことを再認識した大会でした。
そのためか、あまりリング上での熱が僕(を含めた会場)に伝わりませんでした。
そんなわけで、かなりネガティブなコメントが多い観戦記になりそうですが、
会場で感じたままを書いてみます。(ビデオ見てません)

あと、自分の体調がいまいちなのも理由なんですが、スカパーで見た人も多いようなので、
今回は、試合展開はちょっと省略して書こうかなと思います。

会場は4割ぐらいの入りかなー。まあ去年も入ってなかったんで驚かないけど。
あ、試合前の煽り映像はよかったです。ビッグマッチには欠かせない感じですね。

第1試合 バンタム級 5分2R
○阿部マサトシ(AACC)
×高橋大児(SHOOTO GYM K'z FACTORY)
判定3-0 (20-18,20-18,20-18)

高橋選手の方がちょっと体格大きかったですね。
阿部弟は相変わらず人気。友人多数駆けつけている模様。「マサ、頑張れ!」の声援飛ぶ。

阿部選手がイニシアチブを取りつづけて勝ってました。パンチもやや打ち勝ってました。
やはり1Rに見せた豪快な腰投げは見事。あとは徹底的に高橋のタックルを切ってましたね。
片足取られた時の飛びつき三角狙いも積極的で良かったです。期待通りアグレッシブでした。
リングを降りる時も非常に丁寧に礼をして降りてました。いい選手です。なんかベタ誉めだな(笑)。

高橋選手、得意の寝技で攻めきれませんでした。やっぱり2R早々のテイクダウンからマウント
奪ったのに、すぐ返されちゃったのが痛かったですね。

基本的に悪くない試合でした。でもバンタムなんで、一発で終わる予感がしないのも確か。
大会場向きかそうじゃないかっていえば・・・、向いてないですね。


第2試合 バンタム級 5分2R
×吉岡広明(パレストラ東京/5位)
○生駒純司(直心会格闘技道場)
2R 3'46" テクニカル一本 (スリーパーホールド)

うーん、吉岡さん持ち味あまり出せませんでしたね。お互いスタンド打撃は牽制が多く、派手な展開無し。
吉岡さんがテイクダウン取り、単発でパンチ落とすも、生駒選手もガンガン腕十字仕掛けてくる。
生駒選手がテイクダウンした時は、吉岡さんが下から足関ねらい。生駒選手はパンチ落としてました。

2Rに差し合いから、生駒選手がバックに、そして飛びつきスリーパー。名古屋での赤木戦に続いて、
見事に腕を首に滑らせ、吉岡さんを落としました。

吉岡選手、体格でも負けてましたし、戦いずらそうでしたね。相性の問題もあるんでしょうか。
あまりいいところがなかったです。

生駒選手、相変わらず極めの力、凄いですね。これでクラスAでしょう。上位ランカーとの試合が
観たいですね。とにかく毎回いい試合しているところが凄いです。33歳っていうのも凄い。


第3試合 ウェルター級 5分3R
○川尻達也(TEAM TOPS/5位)
×イーブス・エドワーズ(米国/サード・コラム)
判定3-0 (30-27,30-27,30-28)

エドワーズがプレシャーをかけ、川尻がタックルで組む。倒してパス狙いつつパンチ。
エドワーズはとにかく立ち上がろうとして相手を離そうとする。でもタックルで倒され、
足を掛けられ倒され続ける。川尻もハーフやマウントまで持っていくも、強烈なパンチは落とせず。
エドワーズもスタンドでの迫力は見事だったが、ハイの大振りなどが多く、抑え込まれたまま。
ずっとこんな試合でしたね。で、当然川尻選手の判定勝ち。

川尻選手、怒涛のテイクダウンは素晴らしかったし、スタミナ切れつつも、最後まで上を取りつづけた
戦い振りは良かったです。でも「クラッシャー」には程遠い試合に見えました。
スタンドではほとんど打ち合えず。特に気持ちで押されてましたね。グラウンドでもややポジションは
奪ったものの、相手を追い込むような打撃は見せれなかったのでは。
正直抑え込み勝ちの部類の戦い方に見えました。個人的には幻想が少々しぼみましたね。

エドワーズも打撃のプレッシャーは凄かったけど、当てないと・・・。ハイとかの大振りが多くて、
結局、ずっと抑え込まれて終わっちゃいました。いい選手だなーとも思いましたが、
下になった時に、距離を取るだけでなく、関節技仕掛けたり、打撃を出したりしてほしかったですね。


第4試合 ミドル級 5分3R
○ジェイク・シールズ(米国/シーザー・グレイシー・アカデミー/2位)
×菊池 昭(SHOOTO GYM K'z FACTORY/6位)
判定3-0 (29-28,30-28,29-28)

菊地がシールズの打撃をかいくぐってテイクダウン。パスを狙うも、シールズは大きな体を
起こして、タックルに。菊地がバックや腕十字を狙うも、凌がれ上に。シールズが上になると、
大きな重そうな体を密着させ、コツコツパンチを落としていく。
こんな感じでどのラウンドも展開していきました。
上に乗っていた時間の差で、1R菊地、2,3Rシールズってことでしょうか。

うーん菊地選手勝って欲しかった・・・。参ったね。テイクダウンもガンガン奪って、
パスもしたけど、抑えきれなかったなー。厳しいな。菊地選手の寝技をもってしても、
無名アメリカ人選手を抑えられないか。また下になった時もだけど、あれだけ、どっしり乗られると
やっぱスイープできないのか。厳しい。打撃で勝負できないって言うのも今後課題になりそう。
3R片足タックルされた時に、あきらめたように下になったのが残念。
ずっとインサイドにいた方が、勝てたかもしれない。でもそんな勝ち方してもらってもうれしくないし。
寝技は今でも相当なレベルにあると思うけど、もうひとつ上のレベルに行くには、トータルの力が
足りないのかな。

シールズは強い。いままでの試合見ても何が強いか分からなかったけど。やっと分かりました。
まずでかい。そして寝技が強い。でかさをうまく利用している。とにかく抑え込まれないし、
自分がなし崩し的に上を取ったら、でっかい重そうな胴体を密着させ、上下に軽いパンチを連打連打連打。
うーん、見事な抑え込み勝ちです。この選手を攻略するのは相当難しいでしょう。
受太郎とタイトルマッチをやったとしても、地味に判定勝ちしそうですね。
でもこんなタイプの選手がおもしろいわけもなく、僕の中での「強いけど観たくない選手」ランキングの
かなり上位選手になりました。困ったものです。


第5試合 ISC世界フェザー級チャンピオンシップ 5分3R
×大石真丈(SHOOTO GYM K'z FACTORY/王者)
○松根良太(パレストラ松戸/1位)
判定0-2 (27-30,29-29,28-29)

意外だったのは、大石さんがスタンドではガンガンプレシャーをかけ前に出たこと。
ちょっと意外だったのは要所要所で見事に松根君がタックルを決めた事。大石さんが粘れなかったこと。
予想通りだったのは、大石さんが、下から仕掛けまくったこと。そして松根君が凌ぎきったこと。
また松根君がときたまパンチを落とすものの、抑え込む時間が長かったこと。

2Rに見せた激しいパンチの打ち合いも、3Rに見せた、意地と意地がぶつかるようなテイクダウンの
奪い合いも見ごたえありました。でも、松根君が戦略どおり戦えたことにより、
勝負の行方的には盛り上がりにくい試合でしたね。

そうそうこの試合の鈴木レフリーは、いつもよりブレイク早めだった気がします。
これは賛成でした。タイトルマッチがやや膠着気味で展開がないのは寂しすぎますもん。

そんなわけで、見事に松根君が戴冠。おめでとう。でも判定は割れました。
2階から見た限りでは松根君の勝ちは動かないところだけど、細かい部分はよく分かりません。
あとでビデオでも見返したいと思います。

松根君は本当に組みが強くなってますね。全然組み負けないし、タックルのタイミングも見事でした。
パンチは昔のように、大振りブンブン系でちょっと心配になったけど、不思議と打ち負けない気も
するんですよね。やっぱり課題はグラウンド。パンチにせよ、極めにせよ、相手を圧倒する
迫力ある攻めが見られない。やっぱ期待したいです、これを。

松根君と知り合いの僕は、あの号泣もたまらなく素敵だったし、パレ松のみなさんの喜びも
微笑ましかったです。でも会場が冷めていたのも気になってしまいました。

リング上で、松根君が言った「つまんない戦い方かもしれませんがこれが真剣勝負です。
これが修斗です。」と言う言葉。賛否両論のようで。いや批判多しかな。

プロとして魅せるために、必要以上のリスクを負う必要はないと思います。
選手が一生懸命戦って、つまらないなら、その競技、ルールがつまらないんでしょう。
でもプロ選手は人気商売。本当につまらなかったら、お客さんはその選手を観に来ませんし、その興行を
観に来ません。やっぱり中心選手、特にチャンピオンやメインを任された選手は、関係者と共に、
そういうことを考えるのが当たり前でしょうね。

大石さん、相性のせいかあまり見せ場はつくれませんでした。残念です。
試合後コメントを読む限り、まだ現役続行のようで。コンディション調整が難しいでしょうけど、
たくさん試合みたいですね。フェザーは人材の宝庫ですから。


第6試合 ISC世界ライト級チャンピオンシップ 5分3R
△アレッシャンドリ・フランカ・ノゲイラ(ブラジル/ワールド・ファイト・センター/王者)
△ステファン・パーリング(米国/ジーザス・イズ・ロード/1位)
判定1-1 (29-28,28-28,28-29)

この試合も期待値が異常に高かったため、落胆も激しかった試合。

1Rからボーゾーが左ジャブ、ワンツー、左フック、ボディストレートを狙い、その一発一発が強烈な
もんだから会場がどよめく。しかしペケーニョもぎりぎりでかわしつづけ、もらわない。
ペケーニョはたまーにパンチを返すが、タックルには全く入らない。

2Rもほぼ同じ展開。ペケーニョはより消極的になったほど。緊張感のある展開であることは間違いない。
でも、ブーイングが全く出なかったのは少し意外。修斗の客は随分お行儀がいいとも言える。
プライド、K−1等の会場はもちろん、昔の満員のVTJの会場ではありえないような。

3Rはペケーニョが怒涛の攻め。相変わらず、押し込んで引っこ抜きテイクダウン。パスして殴って、
スタンドでのギロチン狙い。バックから腕十字狙い。またも抑え込みつつ横からギロチン狙い。
いずれも脱出したボーゾーに僕を含め、会場は拍手喝采。でも、ボーゾーが立ち上がり、反撃する
機会は全くなかった。

この組み合わせでまさかまさかの判定。やはり寂しいし、残念としかいいようがない。

ペケーニョは足を怪我していて、本調子には程遠かったそうで。じゃあしょうがないとも思うけど。

3Rに見せた怒涛の寝技、攻めはさすが、ある意味危ない場面はなかった。やっぱりペケーニョに
勝てるのはKIDタイプかな。といって今日の動きを見たら、あっさりグラウンドパンチでやられる
とも思えない。やっぱり一番みたいカードのひとつかも。

ボーゾーは惜しかった。パンチの切れも素晴らしかったし、ペケーニョの極めを凌ぎまくったのも
素晴らしかった。でも、力が足りなかったのも事実。もっと1,2R終盤に踏み込むべきだったのかな。
まあ株は全く落ちてません。KID等、ライト級のランカー戦をバンバン見たいですね。


第7試合 ISC世界ウェルター級チャンピオンシップ 5分3R
×五味隆典(木口道場レスリング教室/王者)
○ヨアキム・ハンセン(ノルウェー/チーム・スカンジナビア/4位)
判定0-2 (28-29,28-29,28-28)

五味選手、修斗の旗を持っての入場、かっこよかったです。声援も増えているように感じました。

スタンドで打ち勝って、ぐらつかせたのはさすがです。テイクダウンもさすが。
しかしスタンドでも仕留めきれずに引き込まれたし、グラウンドではやっぱり攻めあぐねてました。
パンチもそこそこ落としてたけど、距離を取られ、終盤はコツコツ下から殴られてました。

そして2Rにはまさかの展開に。テイクダウン際、するっとバックに回られ、スリーパーを
極めかけられました。ここを凌いだのはさすがでしたけど、挽回できませんでしたね。

3R攻めきれなかったのは上を取っている安心感からでしょうね。結果論ですが、2Rで取られた
ポイントを考えると、スタンドでもグラウンドでも攻めまくるべきだったんでしょう。

判定について、2階席からはドローか五味の勝利に見えました。判定正直驚きました。
でも、3Rはハンセンも下からよく殴っていたようで。なら納得です。

試合後は「進路を考えたい」と何度もコメントしてますね。あと、あまり修斗のタイトルに執着が
感じなれないコメントが多いですね。修斗からちょっと心が離れてしまっている気がします。
プライド?K−1?どこに上がるんでしょうね。

ハンセン凄いです。まさかの戴冠。ノルウェーから来た69kgの男が、まさか70kg級
世界最強の呼び声も高い五味を破るとは。スタンドも意外と善戦してましたし、グラウンドもさすが。
しっかり引き込み戦法も通用しちゃいましたね。グラウンドでは相変わらず、殴らせず、下から
殴って蹴って嫌がらせ。極めの強さも見せかけました。戦前ハンセン有利を予想していたうシュも
言ってますが、とにかく規格外の体格で攻めづらいそうです。
これでスタンド打撃が上手くなったら相当攻略の難しい王者になるでしょうね。

マニア的にはシャオリンvsハンセンの寝技対決が見たいけど、日本のファンはどれだけ見たいのか?
NKでやるカードじゃないよな・・・。うーん。


そんな大会だったわけで。メインの内容も悪くなかったし、意外な結末も楽しめました。
でも全体的にかなり会場のテンションは低調で、簡単に言うとつまらなかったです。

試合後の友人との雑談も「なぜ、つまらなかったか?」に終始してしまいました。
はっきり言って修斗全体のレベルは高いし、下北も後楽園も素晴らしい試合が続出してます。
でも今回は本当に盛り上がれませんでした。

大会場が悪い?選手の意識が低い?マッチメイクが悪い?相性の問題?レフリングの問題?
ただ今回運が悪かっただけ?いろいろ考えちゃいました。

そして戯言レベルですが、友人と話してこんな意見が出ました。

○大会場ではもう極力やらない。
やるメリットがない。華やかな設備がつくれるだけ。客が入らないし、入らないと会場全体も
盛り上がらない。熱が高まらない。野次すら出ない。でかいからマニアも細かい技術が見えない。
ここ1,2年の大会場は全てそう。大会場だとチケット代も高いし、損した気にすらなる。
今回のどの試合も後楽園でやったらそれなりに盛り上がったと思う。

やはりNKを沸かした、エンセン、ルミナ、マッハ、宇野くん、三島さん、ノゲイラなんかは偉大ですね。

○ブレイクもっと早くする。
とにかく抑え込みコツコツ戦法は、確実にお客さんを退屈させる。それを回避する方法が、
他に思いつかない・・・。

○お客を呼ぶマッチメイクにこだわる。
ランキングにこだわらずに、ファンが見たいカードをガンガン組む。
ライセンスにこだわらずに、他団体のいい選手を呼ぶ。須藤元気選手、中原太陽選手とか。

こんなとこですかね・・・。

みなさんの批判、意見も聞きたいです。今回の大会、今後の修斗、どう思います?




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