第4回NEO−1後楽園
■団体:NEO
■日時:2003年8月9日
■会場:後楽園ホール
■書き手:凸ユーレイ(名前をクリックするとプロフィールの欄に飛びます)

 渋谷CLUB-ATOMで3度開催ののち、4回目にして後楽園進出のNEO−1。通常のNEOとは異なったコンセプトがある、ということになっており、こっちを観るのは私は初めて。
 まず、選手がセコンドに付かず、試合以外では姿を見せない(セコンドは男性スタッフが務める)。
 これは概ね評判が良いよう。いま女子団体では、日向は無論のこと、中西だろうが里村だろうが浜田だろうがセコンドについて、紙テープの掃除をしなくてはならない。そこに哀しさを感じる人にとってはこの方針は好評。私ゃなんとも思わないんですけど。
 ついで、試合はすべて10分1本勝負(メインのみ20分)、他に入場前のPV上映、試合と試合との間隔をあけないことなど、おもに演出面で、進行のスムーズさ、興行全体のトータル感を打ち出そうとするもの。
 当初は、進行面を含めてW−1のパロディ(というかその大元はWWEだと思うが)でもあったのが、だんだんとZERO−ONEのテイストに変わりつつある、という甲田社長のコメントが週プロに載っていた。曰く、「考えられない顔合わせ、あり得ないカードを実現させつつ、普段は独自の世界を持っている」。第2回では京子対神取の再々戦、第3回では全女とAtoZ(と言っても下田)の顔合わせ。今回で言えば、貴子対下田、GAEAの参戦、てことになるのでしょうか。「考えられない」っつっても、小さい世界の中での話だけどね。GAEAと言っても輝だし。

 観衆906人(公式発表)。正直。
 オープニングは K-DOJO お船ちゃんのデビュー曲披露。退場時、バックステージでDJニラに襲われ、手錠で拘束されるところがVに映し出される(伏線)。

1.○仲村由佳、千春(元SPWF、フリー)(8:25ボサンバロック)×松尾永遠、渡辺えりか(JWP)

 松尾と渡辺の、タッグ結成に至った経緯がVで流れる。そもそも、両者のシングル対決がJWPで行なわれ、“シンデレラと継母”とネット上で異名をとるほどに松尾がいじめられたことが発端。この日の1週間前の、NEOでの3度目の試合前には、渡辺が週プレと週刊現代を持ち出し「いやらしい子ね」「私ならもっとすごいことができるわ」。そして勝利した後に「今度の後楽園、松尾、仲村、千春… もう1人がまだ決まってないんですって? それなら私が…」「色が違うと思います」「(バシッ)」というやりとり。実際、パートナーの松尾、相手の2人が皆、ピンク系のコスチュームだったのに対し渡辺だけが黒だったわけですが。

 仲村・千春組は『愛があれば大丈夫』(広瀬香美だっけ)の千春ヴァージョン?と『5,6,7,8』の合体テーマで。千春のバトン・トワリングと、めちゃステップスのダンスが融合。
 まあこれは、去年5月のNEO後楽園の第1試合でホリプロのアイドルが試合したり、今年の全女の横アリのオープニングでさくらえみと「えび☆きっず」が歌って踊ったりしたのと同じような。彩りで幕を開けるっていう類の。それだけで、試合内容はほとんど覚えてない。フィニッシュ技は、グラウンドコブラのようなゆりかもめのような技。
 かつて週刊ファイトに「ルーズソックスならぬルーズセックス」と言われた千春、引退後1度スマックガールに出て以来の実戦か。今後も継続参戦するらしい。う〜みゅ。微萎。

 渡辺、最後に「もーう!皆なピンク着るなら先に言ってよ!」と捨てゼリフ、花道で松尾を追いかけ回しながら退場。過去に冴やJd’の西、移籍という形になるが松尾と、他団体の若手を、キャラを強化して上手に使うNEOで、さらに活躍して欲しい。

2.○輝優優(GAEA)(7:19ハワイアンスマッシャーから)×椎名由香

 試合前、今年5月の後楽園で試合出場した小学生、田辺優ちゃんが紹介され、本部席につく。なんでも椎名のファンだとかで。(伏線)

 輝のテーマ曲にちょっと胸がジーンとなる私。1年ぶりのNEOマット。椎名とは、いっときNEOで連戦するほどのライバル関係であり、昨年の後楽園でもシングル対決。その後、意気統合してタッグ結成したという、輝にとってNEOの中では元気についで関係の深い相手である。
 試合は「お久しぶりです!」と叫びながらの椎名の奇襲からスタート。「バーカ何が久しぶりだ」などと輝も返し、その後も両者言葉を交わしながら、闘うことが嬉しい様子。内容的には、輝の試合としてはまあ普通、としかいいようがない。終わってのマイクで「NEOファンの皆さんおひさしぶりです。ひさびさにNEOに上がれて嬉しいです。またいつか上がりたいと思います」。関西が去年、JWPの10周年大会に出たときにも思ったけど、GAEAに入ると発言にソツが無くなるなあ、と。

3.▲タニーマウス、宮崎有妃(NEOマシンガンズ)(9:51両者リングアウト)三田英津子(フリー)、▲山縣優 with DJニラ(K-DOJO)

 発表では、お船とニラを加えた6人タッグ。手錠の鍵をよこせと詰め寄るマシンガンズ。お船を拘束した真意を、ニラはこう語る「俺は、オープニングであんなふうに口パクで歌う女が大嫌いなんだ」コレ、ちょっとワラター。そして「自分が試合に出ると、負ける確率が高いから」「な、エッちゃん、ユッコ、その方がいいだろ? その代わり全力でセコンドの任務を果たしますから」うーん山縣はユッコって呼ばれてたのか… 

 NEOマシンガンズに、元ネタがロックの、ダウンした相手の上をロープ何往復も走って飛び越え、その度に「フゥ〜♪」と発声し手をヒラヒラさせる、というネタがある。この試合ではまず山縣がそれを「やれ」と強制され、いったんは苦笑して首を横に振るがそのわりには楽しそうに挑戦。次に三田。「イヤー」と本気で嫌がる。恥ずかしいのか? それでも無理やりやらされて、その後怒る、ブレイジングチョップでマシンガンズをなぎ倒す。
 三田は、タニーにパロスペシャルをかけられるのも嫌がってたし、元気にカンパーナされるのもよく嫌がるし、恥かしがり屋さんなのか? 三田に対する恥辱プレイがちょっとした地味な隠し味に。

 両リンのゴングが告げられた後、また鍵を巡るやり取りがあり、乱闘のなか鍵を奪い取ったのは小学生の田辺優ちゃん! これで正規の6人タッグがあらためて行なわれる。

※延長戦 タニー、宮崎、○お船(7:53フロントネックロック)三田、山縣、×ニラ

 ここでは、ダウンしてコーナーからの攻撃を受けそうになっている味方に覆い被さって、身を挺して助けようとするという、ファンクス発祥キン肉マン経由のマシンガンズのネタに、お船が加わったのを覚えてるぐらいで、まあマシンガンズの試合としては並。
 ニラは、三田とタッグが組めたのが嬉しかったらしい。ファンだったのか?

4.3way 井上京子 vs Gウォリアー(正体は元気美佐恵) vs X(=イーグル沢井(LLPW))(9:53ノーコンテスト)

 京子とGウォリアーの相手がそれぞれXとなっており、それが当日まで発表されていなかった。ここまでの幕間で、甲田社長を問い詰めた京子。1人交渉した相手がもし来れば3way、来なければ代わりに甲田を入れて3wayという話になる。京子「あ゛〜その喋り方がムカツク!」甲田は、語尾が変にのびて上がる。妙に煮え切らないウジウジした喋りっぷりのキャラなのである。

 結局、京子とGが入場してももう1人は現れず。哀れ甲田が2大巨獣の餌食になりかけたところへPVが流れる。イーグル沢井! 湧きあがる館内。私的にもこの日一番のビックリ。
 試合も、3大巨獣がぶつかりあうだけでオモロ。私的この日のベストマッチ。Gがイーグルをロープに押しつけて「ボーンレースハーム」って言ったのがワラター。試合と関係無く場外を徘徊し、観客にちょっかいを出し襲いかかろうとするGウォリアー(そういうキャラクターらしい)、獲物を求めて彷徨うGの視線の先、スポットライトを浴びて西側客席に浮かび上がったのは、知人の姿。襲われたこの体格のいい知人、Gにお腹の肉をギューッと掴まれて「デリーシャース」って言われたとか。

セミ ○井上貴子(フリー)(16:28裏拳から)×下田美馬(AtoZ内フリー)

 下田は、AtoZの取締役ではあるがレスラーとしてはフリー、と。かつてのアルシオンにおけるアジャのような立場か? 9月には引退を控えている。
 さて、この両者。全女の練習生時代に遡れば、十数年に渡る不仲が伝えられてきた。お互いフリーとなったここ数年間、試合で絡むことも極力避けてきたといわれる2人だが、今年初めに全女で突如タッグを組みWWWAのベルトを巻く。さらにその後、堀田らによる実質的吸収でアルシオンを追い出され、全女には変わらず優先的に上がっている貴子。実際のところ、双方が双方のことをどう思っているのかは私には無論わからない。貴子のHPの日記によると、言葉では「昔のことだ」とお互い言っていても、心の中ではどうなのか、レスラーなのだからリング上で、どれだけ信頼してお互いを出し切れるのか。そうしなければ、口先だけではお互い信用できないほど嫌い合っていたと。いうことらしいです。
 この試合のみ時間無制限。反則はとらず両者のプライドがルール。
 
 いきなりの下田の張り手からスタート。その後も殴り合う、蹴り合う、場外へも足を伸ばして椅子での応酬、最後は裏拳を飽きるほど出した貴子の勝利。
 先に挙げた貴子風に言えば、相手を認め合って、思い切り技を出し合い、受け合った試合で、仲が悪いゆえの、意地の悪い攻撃や不意打ちなど、そういう意味で緊迫した試合ではなかった。
 まあ価値観として言えば、私は後者を期待していたわけでなく、ここで行なわたような試合も好きではあるんだが… どうしても貴子に対する先入観の悪さがあるためか、面白くは見れなかったなあ。下田の、同じ負け試合でも、全女横アリの納見戦の方が良かったなあ。うまく言えないけど。

 試合後マイク合戦、この2人この先、下田最後の全女出場でタッグを組む。それに触れたのち貴子「生意気言ってんじゃねーぞ! …でも最後まで生意気でいてください」下田は、試合中の攻防で抜けた、ピンクの持参パイプ椅子の座る部分を貴子にプレゼント。

メイン ○大向美智子(フリー)(14:46シャイニングウイザードから)×田村欣子

 うーん。これも大向に対する先入観があるからなあ。負けるときでも攻防を尽くしてヘトヘトになる田村にしちゃあアッサリしてるなあ、っていう… 大向が粗雑な攻めの末、勝つ。そうまでして使いたいかってほど、大向はありがたがるレスラーじゃねえと思うんだけど…

 全体を通して、進行面はたしかにスムーズでテキパキ、はっきりした休憩も存在せず、セミ前にアイドルユニットが出てきて松尾とコントしたあと歌ったのがそれに当たるぐらい。
 ただ内容では、通常のNEOを想定すれば並以下かと。と言っても、ふだんのNEOが平均点が非常に高いので、面白くなかったわけじゃないです。




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