JWP7・20ディファ
■団体:JWP
■日時:2003年7月20日
■会場:ディファ有明
■書き手:凸ユーレイ(名前をクリックするとプロフィールの欄に飛びます)

 直通に乗れば恵比寿から国際展示場まで17分と、ディファも近くなりました。
 観客に、やや綺麗め、少ぅしケバめの若い女性が増えている。物真似タレント効果ではなさそうだし、K-DOJO 効果か。そんなこんなでけっこう客席は埋まってました(公式発表286人)。

1.亜利弥’(フリー)、○タニア・トルメンタ(4:35リバースゴリースペシャル)宮崎有妃(NEO)、×ジェスカ

 ルチャドーラ2人、前に来たサンディもそうだったが、滞在3ヶ月ほどで帰国することに。ビザの関係だろうか。アルシに来ていたメキシカンはけっこう長かったけど、そのへんどうなのでしょうか。
 ファイトはやっぱり、段取り臭さが目に付く。波乗り固めされるのに自分から手を差しのべたり、雪崩式フランケンされるのに相手の太ももを自ら迎えにいったり。もっと攻防にスピードがあって流れるようであればそんなに気にはならないんだけど。
 ここで再び亜利弥’を見ることになるとは思わなかった。宮崎はこの位置ではもったいない。

2.木村響子デビュー戦
○渡辺えりか(7:40ブリッジしての裏アキレス腱固め)×木村

 シングルマザーだという木村。人妻を相手のデビュー戦。ラウンドガールでなく渡辺としての出場は2ヶ月ぶり。
 評判通り木村、タメと伸びのある良いドロップキックを打つ。他に出した技はフライングクロスチョップ、普通の前腕部パンチ、各種丸め込みなど。それほど緊張することなく、のびのび思う存分の力をだせたのでは。
 渡辺として人前に出なかった間研究していたのか、ブリッジを利用したりした複合関節技が多く見られる。デビュー戦の相手とは言え厳しい攻め。退場時、なにか思うように行かなかったのか、悔しそうに退場。

3.○BADBOY非道(WEW)(1:14ギブアップ)×DJニラ(K-DOJO)

 対戦する両者が肩を組んで仲良く登場。エプロンで手をグニャグニャゴチョゴチョ、リングに入って「デストロ〜イ」と言って片足立ちでクルクル回る、ニラの物真似を非道が。勝てるわけない、今日から友だちとアピールするニラ。決め台詞「ラブ・イズ・オーバー」に続けて、欧陽菲菲のヒット曲をデュエットで熱唱する2人。両方ともそこそこ上手い。気持ち良くサビまで歌い上げた非道に、お約束で襲いかかるニラ。
 DJタイム1〜3を決めさらに殴りかかるニラだがまったく効かず。マットに置いた椅子をめがけてのパイルドライバーに抱え上げられたところでタップ。ストーカー市川がよく見せる負け方である。非道マイク「ニラ、危なかったよ… 紙一重やった…」。場内ぬるい笑。

4.○YOSHIYA、ジョー緑山(ともにK-DOJO)(13:19ノド輪落としから)金村キンタロー(WEW)、×柏大五郎(K-DOJO)

 さて、私の席のすぐ前に、まあ小奇麗な女性3人組が座っていた(年齢はやや高そう)。JWPの会場には珍しいな、どういう関係なんだろうと思っていたら、この試合で場外に落ちた柏大五郎を携帯で撮っていた。柏を写メるなよ… YOSHIYA が入場するときなんだか嬉しそうだったし YOSHIYA の方もこっちをチラチラ見ていたし、そうかやっぱり K-DOJO ファンか、と。
 その YOSHIYA に緑山、2人とも背は高いのだが腹が出ていて、なんだか見映えがしない。
 金村は、いつも通りの仕事ぶり。良い意味で。

5.○ジャガー横田(フリー)(10:21フィッシャーマンバスターから)×矢樹広弓(フリー)

 この日、ひそかに楽しみにしていた一戦。ストロング対決である。
 出だし、容易には組み合わず、鋭い視線を飛ばし合う両者。コーナーへ詰めてきた相手に足を向けて威嚇する得意技を見せるジャガー。さすがに40を越えて太ったか、やや身体にはキレがない。技を仕掛けるときのスピードと緩みの無さはならではだが、逆に仕掛けられたとき、矢樹の技への入り方がやたら回転や飛びつきが多いこともあってか、受身がややドタバタ。戸惑いもあるか。
 中盤しばらく矢樹が関節技で優勢。現役だけあり、さすがに動きは上回っている。といっても既に30過ぎているが… 捕まっているジャガー、これもさすがで苦悶の表情がうまい。反撃も迫力、ミサイルキックは「死ね!」とドスを利かせながら。続くパワーボムは三角締めに返されるが、バックの取り合いから元祖だるまジャーマン、さらに角度のエグいフィッシャーマンでフィニッシュ。そうかー矢樹ではジャガーに勝てないのか… 
 泣いているのかと見まがうほど表情をゆがませ悔しそうな矢樹、背負われての退場は拒否。控え室へ歩むその先に待ち構えていたのはメインに出場する土屋。ちょっと伏線。

6.○三田英津子(フリー)(18:26デスバレーから)×倉垣ツバサ(フリー)
 
 序盤、チョップの受身で、コテンと尻餅をつくようにダウンする三田。やっぱり膝が… それでも場外乱闘、スタンドの攻防は力強く。
 いくら土屋の手下でも、JWPの会場である限り結構な声援を集めてしまう倉垣(まあ親玉の土屋にだってそれなりに声援がある、ヌルい雰囲気でもあるのだが)。膝十字を多用して敵を苦しめる。ミサイルキック、ケブラーダ、セントーンアトミコなどのフォームは以前と変わらずにキレイ。終盤は力技、バックドロップやラリアットで三田と互角に渡り合う。倉垣も上がってきたなあと感慨を覚える。この、ヒールファイトの合い間に美しい技をはさむスタイルの方が、以前よりこなれているように感じるのだが。

ダブルメイン(1)
○日向あずみ(16:05みちドラIIから)×コマンド・ボリショイ

 この2人にしかできない闘い、この2人にしか生み出せない世界、というものが確かにある。信頼し合っているからこそ、攻めるほうも受けるほうも限界を超えられる。例えれば三沢と小橋のような。印象に残っているのは、2000年11月、ガチで団体が潰れそうになった時期の大会と、その翌年2月、活動再開の日と、2つのシングルマッチ。
 この日、ボリショイは動きが良く、序盤から飛ばし、出した技も多彩。ライムライト(相手の肩の上で180°向きを変えるウラカン)、マットにつけたままの背を支点に自分が回転して決める三角締め、セカンドロープを利用した吊り天井、チョーク気味でしつこかったスリーパー、センセイ固めII、619、掌底、ドラゴンSPX。初っ端に見せたハイパー・スイング式DDT(スイングの途中でロープを蹴って、さらに加速する)と、中盤の、デジャヴから着地しての脇固めが凄かった。
 対する日向は、手数は多いがバリエーションが少なく、ニーとみちドラに頼った展開。すべての攻撃を受けきって実力が優っていることは示せたかもしれないが、試合時間がこの2人にしては短かったこともあり、例えば先に挙げた2試合に比べてあっさりした印象が。まあその2つには、単に内容にとどまらない特別な意味合いがあったのではあるが。陳腐な言い方なれど「この2人ならもっと…」と常に期待してしまうのは悲しい佐賀か。
 ただこの試合にも、ダブルメインの次の闘いと対比して、これまでのJWPのピュアレスリングを提示するというテーマが含まれてはいたのである。

 さて前の席の3人組であるが。この試合では日向を応援。アレ? ま、そう言えば誰のでも入場曲には拍手を合わせていたし、ノリは軽くても全般的に食いつきの良い感じの客ではあったが。で、次の有刺鉄線の設営待ちの休憩でロビーに出てみると、なぜかその3人がグッズの売店にいるのである。そうかやっぱり、提携してる物真似の芸能プロダクション関係の人なのか。「JWPのお手伝いをしてくれる人」ということでいっぺんに印象がよくなり(同時に「な〜んだ」感もあったが)、5000円の福袋を購入してしまった。…
 設営はJWPの選手に、亜利弥’(大日本にいたことがある)、K-DOJO からはスタッフだけでなくYOSHIYA(こっちはIジャ出身)まで動員されて、短時間で完了。この間「とぅんく」の物真似ショーも。浜省の物真似する人って、皆「マネー」と「もうひとつの土曜日」だな。 
  
ダブルメイン(2)
○シャーク土屋(フリー)(13:20火炎攻撃)×春山香代子 

 もちろんJWP初のノーロープ有刺鉄線デスマッチ。抗争を重ねてきた両者に、土屋は負け、ないし20分以内に勝てなければ追放。逆の場合「現体制の」JWPは解散、春山は契約解除。という条件が試合にかかる。4月に同所で行なわれたストリートマッチの、ルールがさらにエスカレートした再戦だが… 春山側セコンドはJWPの全員に三田も。土屋側は倉垣。
 試合内容は4月のほうがまだしも善戦健闘だった。同じように春山が大流血、せっかくキレイに染め直した金髪が真っ赤っ赤に。またしてもディファで出血する春山、という印象が強まるわけですが… 前の3人組、後ろにいたおばさんなど、女性のお客さんは引いてた。
 有刺鉄線棒、鎖鎌など前回も使用した武器に加え今回は、試合途中に控え室から矢樹に火種を持たせてきて、火炎を吹きつけて土屋の完全勝利。

 試合後土屋「(観客に向かって春山を指し)こいつがこのリングに入ってきた気持ちが分かってんのか!誰にでもできることじゃないだろう! 確かに条件は出した、今のJWPは腐ってる、潰した方がマシだ。だけど、こういう奴もいるんだよ!お前なら、なにか出来るだろう。やってみろ!」と、春山を認め、条件をチャラにすることを匂わせるマイク。
 春山「自分は、ピュアハート・ピュアレスリングだけじゃない、もっと他のこともしていきたい。ボリショイさん!日向さん!渡辺!木村!自分は頼りないかも知れないけど、付いてきて下さい!」

 どんどん所属選手が少なくなり、この日は米山まで怪我で欠場、興行全体のアベレージを確保するというよりそもそも、JWPの大会なのかどうかも薄くなっているのは、輝離脱以降特に思うことですが、物真似プロダクションと組んでからはなんだか低水準ではあっても安定しているようだし、頑張って欲しいです。




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