7/6 全日本女子 川崎市体育館
■団体:全日本女子
■日時:2003年7月6日
■会場:川崎市体育館
■書き手:しま
何の脈絡もなく川崎市体育館という大きな会場で興行を打つ全女。これをビッグマッチとは
呼ぶまい、これはビッグマッチではなくて、ただの川崎大会という地方興行なのだ、と自分
に言いきかせながら会場へ。
それでも今日は、中西の全女最後の試合があるから客が入るのだろうか?という考えは、す
ぐにも打ち砕かれる。いくら“引退”ではなくただの退団だとはいえ、現エース最後の試合
がこんなに集客力のないものか、と唖然とする思い。3〜4割の入り。去年の七夕の大田区
大会はほぼ満席状態のなかで、豊田が電撃退団したんだっけ、、、あれがケチのつきはじめ
だったなあ〜、ああ、豊田やワッキーがいた頃が懐かしい、としばしの回顧タイム。

第一試合
▽廣瀬桂子デビュー戦
○ジャガー横田(片エビ固め4:51)×廣瀬桂子

今日デビューの廣瀬。いつもジャージで走り回っている姿ばかり見ていたので、白いピッチ
リしたコスチューム姿がとても可憐に見える。今井リングアナは「ブス」呼ばわりするが、
そんなことないと思うけど?
入門してからデビューまで長かった(途中逃げた)廣瀬に、試合前リング上で家族や友達など
からお祝いの花束が贈られる。そうして始まったデビュー戦、普通は同期どうしで行われる
のだが、同期のいない廣瀬の初めての相手は大御所のジャガー横田である。
しかしいくら大先輩がコワイからって、ゴングが鳴って、いきなり後ずさって、ロープにし
がみついて「ロープ!ロープ!」と叫ぶ廣瀬(笑)。なんだか面白そうな子だなあ。ドロッ
プキックもまだへなちょこで、受けてあげてるジャガーのほうが大変そうだったけど、これ
から廣瀬を見るという楽しみができた、ってことでかなり嬉しい♪

第二試合
大向美智子(無効試合9:55)A・コング

テーマのないカード。まあ、この二人のシングルなんて初めてなので、どうなるのかな?と
思ったら、とんでもない試合になってしまった。A・コングは暴走キャラではあるけれども、
今日は大向に対して異様なまでの大暴走!いきなり場外乱闘になり、椅子を振り投げ、殴り
あう様子が「え、マジ?」とこわくなるような乱暴さ。で、10分たらずで無効試合になって
しまった。それでも殴りかかろうとするコングと青ざめて怒っている大向。コングが連れて
いかれ、大向がリングに上がって客に頭を下げるも、とっさに言葉が出てこないようでその
まま怒りながら退場〜。いったい、このふたりは何があったの?さっぱりわからないじゃん!
う〜む、なにやら難解だなあ。不穏だなあ。

第三試合
ダンプ松本、○ZAP・T(体固め6:16)×前村早紀、亜利弥’

前村は一昨日、練習中に半月版を損傷して、昨日の試合は休んだのである。松葉杖をついて
いるのである。当然今日の試合も欠場で残念!と思っていたのに、全女というのは私が考え
ていた以上の鬼団体であった!ほとんど歩くこともままならない前村がソロソロと入場して
くると客も唖然としている。しかも、相手はダンプとZAP・T である。前村の今日のパート
ナーは頼りにしようにも、いつからかジャガーの弟子になったらしい亜利弥だよ。
案の定、試合は一方的なもので、すぐに血祭りにあげられる前村、、、転がされ、這いつく
ばりながら闘志だけは見せるも、何もできない。ダンプの胸倉にパンチを当てる姿ときたら
まるでドアを叩いている子供のようだよ〜(泣)。さすがにダンプはチェーン攻撃など派手
な攻撃はするけれど、足自体は責めない。ところが、Tの奴は、こんな状態でも乱暴なんだ
よね。あまりにもヒサンな光景に客もどう反応していいのかわからないままほぼ全員が前村
を応援したという点で、盛り上げたとはいえるかもしれないけど、、、客だって心からは盛
り上がれないでしょー、ヒザが割れてる小さな女の子を小突きまわす覆面人間なんか見て。
試合後「早く足治して出直してこい!」とダンプらしい言葉あり。

第四試合
▽全日本シングル選手権試合
○サソリ=王者(片エビ固め7:28)×HIKARU=挑戦者

全日本シングルのタイトルマッチ。Hikaru が勢いよく走りこんで入場。
ここまではいつもサマになっているのだが、、、。そのあと、サソリが極悪勢を引き連れて
入場、それを見てHikaru が「今日もセコンド連れてきてっ!今日はシングルなんだよっ!」
と叫びざま突っ掛かっていく。
5月の格闘技戦の時に体を絞ったままで、見た目だけは凄みがちょっとでてきたサソリ。「本
当は昔から前田日明が好きだった」と、驚くべき告白をしたサソリ(笑)。しかしそれに対し
て、まだへなちょこではあるが、体も大きくて時々ナチュラルな強さが噴出するところなど、
Hikaru のほうがよっぽど前田日明っぽいという事実が哀しい。
しかしサソリには、藤井時代からお気に入りの技、超スロウなラ・マヒストラルがあるぞ!
今日はどうにかベルトを防衛。うれしそうな顔ひとつしないでベルトを巻かれるサソリ。その
ままがんばれ。

第五試合
○薮下めぐみ(変形回転エビ固め17:53)×前川久美子

これぞ、実力者同士の凄い試合になるかも!?という期待のシングル。う〜ん、しかしたまに
ある、固唾をのんで見ている客と、退屈して寝ている客が混在するシーンとした試合になって
しまいました。大技なども出始めて、盛り上がってきたところで、丸め込み技で藪下が勝って
しまった。不覚をとったとしかいいようのない結果に前川は憮然とし、藪下が伸ばした手も払
って退場。


第六試合
NANA☆、○MOMO☆(体固め26:44)×納見佳容、浜田文子

ここまでで、二時間。全女の大場所とは思えないほどの異常な速さで迎えたメイン。
若手の第一試合に始まり、華やかに、かつコッテリとした試合を見ているうちに、いつの間に
か会場全体に高揚した一体感が満ち満ちてくる、あの全女の大会特有の熱気が、今日は決定的
に足りない。もう今の全女には、あの空席の多さを完全に忘れさせる熱気をはらんだ空気は生
み出せないのか。ひとつひとつの試合は退屈ではないが、大会を太く貫く熱気がない。
こんなとき一見さんの熱狂まで呼びおこす中西がいなくなったらどうなってしまうのだろう?
と改めて不安な思いにかられながらメイン観戦。

ナナモモは、いつも通りの元気いっぱいのナナモモ。納見と浜田もなかなか連携できてるじゃん。
しかし、なんだね、GAEA ではまったくみるべきところのない浜田が、全女だと「いい選手だな〜」
と惚れ惚れするような姿を見せる、って何なんだろうか。こんな試合を見てしまうとGAEA では
手抜きしてるとしか思えないじゃん。パートナーの納見は完全にかすんでしまった感じ。
モモラッチは切り返されるも、(あ、この前、スパンキーがWWEのリングで、ZERO-ONEにいた頃
覚えたという“モモラッチ”を披露したというウワサはホントなのでしょうか?)白熱した試合
は、この日初めての20分を超えるものになり、これぞずっとずっと観ていたい!と思わせるような、
全女らしさのつまったものに。息の合ったナナモモダイバーで、共に全女を支えてきた高橋と納見
に別れを告げた中西は、彼女らしい湿っぽさのない態度で、それぞれの選手に「ありがとう」と声
をかけた。この時、高橋が浜田に「ひとんちのベルト持ったまま、海外行くとかなんだかんだ言っ
てんじゃねえよ!」と絡んだタイミングはちょっといただけなかった。中西が「文子、あなたとは、
またやりたい」って、爽やかに去ろうとしてる時に。高橋に対しては水を吹きかけ無視した浜田は、
引き上げる花道からリング上の中西に向かって「ナカニスィ!」(ガイジンの発音で)「待ってる
よ!、、、それから、がんばれよ」と最後まで、まことにカッコイイのであった。


全試合終了後、川崎市体育館のせま〜いロビーの売店前は、身動きもできないような混雑。
「こんなに客いたっけ?」って感じである。グッズ売り場では前村が働いている。まさか、あの脚
でリングの撤収もやるんだろうか?ファンとのツーショット撮影にも笑顔で応じているけど、心配。
ツーショット撮影といえば、ずっとこれを担当していた人達の姿が堀田退団とともに消えた時、彼
等が新しいスポンサーなのか?というウワサもあったけど、、、。
あの消えた人達がAtoZ のグッズ売り場にいるのかどうか私は知らない。




本稿の著作権はすべてKANSENKI.NET及び「書き手」に帰属します。

戻る
TOPへ