WJ百物語、あと蝋燭は何本?
■団体:WJプロレス
■日時:2003年6月14日
■会場:ディファ有明
■書き手:ぱり (ex:陰ディ〜プロレスBBS

小雨降りしきる中、東京の外れ有明に行ってきました。入りは程は500人程度、いやこれでもWJ贔屓とか言われそうだ(笑)。席には今話題のジョニー大倉のライヴのチラシが置いてあった。
うーんジョニーってのがいかにもWJ的でツボでしたね。エーちゃんを押しのけ自分がキャロルのど真ん中に立ちたいと望むジョニー大倉、彼もまたWJ魂を持つ熱いアーティストなのだろう。

第1試合 シングルマッチ 20分1本勝負 
× 宇和野 貴史 11分25秒 垂直落下式 ブレーンバスター →エビ固め スティーブ・マディソン ○ 

普通の前座らしい前座の試合。冒険はせずただただ安全パイだけを選び、消化しているような試合。グラウンドの時間が少なかったのは個人的には助かった。
いかにも日本的な前座の枠に押しこまれているゆえに、マディソンの本質というのが見えないのが残念だ。ところで外人さんも前座戦で派手な事すると長州から大目玉食らうんだろうか。一寸その辺が気になる。ちなみにSTUは普段通りSTUでした。

第2試合 シングルマッチ 20分1本勝負 × 高智 政光 14分39秒 W杯スラム→体固め 矢口 壹琅 ○ 

いや、SPだよね。もうそろそろチャイナが見たいぞ。ジェントルよりかは面白いレフェリングは出来るし・・・。
試合前から罵倒し合う二人。けど試合では初っ切り的な部分もあり、平坦な前座戦に変化を付ける意味で良かった。
高知は蹴りを使い始めたみたいだ。勿論SP時代と遜色無く良い音を出しており、中々良い蹴りだ。出来れば怪我する前にレガースでも付けて欲しいところ。サポーター無しなんて若手記号なんて高知にはいらん。

最後は矢口が高知に、WJで大きなれよーと激励を飛ばしたいた。いやその前にWJが大・・(以下略)

第3試合 シングルマッチ 30分1本勝負 × 石井 智宏 9分27秒 ローリングネックブリーカー レックス・メイヤー ○ 

旗揚げ以来長州に嘱目され、大プッシュを受けている石井。今日は外国人選手との逃げ場の無いシングルという事で、そのプロレスの幅広さが測定される試合だろう。
メイヤーはどちらかといえばテクニシャンタイプだろう。腕を取られたが巧みな裁きで解いていくメイヤー、客はそのテクニックに大受けだったが、他団体に行けば簡単に見れるようなムーヴだ。

多分そのテクニック自体への驚きではなく、まさかWJでそんなテクニカルなムーヴが見れるだなんて!という形の驚きだろうね・・・。

越中戦と違ってそれほど力量差を見せつけるようなチャレンジマッチ的な色が無く、一進一退の攻防で試合が作られていた。あと数ヶ月も経てばメイヤークラスには勝てるぐらいの格にはなっているんだろう。

メイヤーは悪い選手でも無いが、良いと言うわけでもない。01のように自由にやらせてみたいような気がするが、どうだろう。

第4試合 タッグマッチ 45分1本勝負 木村 浩一郎 ○鈴木 健想 12分22秒 バックドロップ→体固め 安生 洋二 河野 真幸× 

やっぱり欠場になったみたいで、天龍の変わりに怪我させた張本人が登場。天龍を見るってのがWJ行く目当ての50%を占めているわりには、未だにに達成しておらず(後楽園は出てなかったし・・)なんか呪われてるね。

にしても健思は立場が下の奴に対しては、水を得た魚のように活き活きとプロレスをする。パートナーである木村もそんなタイプのレスラーだし・・・。或る意味で天龍じゃなくて助かっているのかもね。

河野の事などお構い無しに、力一杯チョップを叩きこんでいく健思。こういうのを見ると、もし天龍が相手だったらどんなプロレスをしているんだろうなとか考えてしまう。
しかし考えると、WJの若手は大変だよなあ、健思がこういうスタイルでないと良い試合できないんだからね(笑)。
まあ見ていて面白いから良いんだけど。

安生は木村って何気にヒクソンと肌を合わせた者同士なんだよなあ、それにしても安生はU的なムーヴをもっとやった方が良いと思う。グラウンドの動きはやっぱ良い。

最後のバックドロップも松崎張りの高角度で思わずヒヤリとさせられる一撃。余りにも相手に負担掛け過ぎなプロレスで終始していたので、一寸食傷気味だったかな。

第5試合 シングルマッチ 45分1本勝負 
○ 大森 隆男 6分06秒 反則(レフェリーへの暴行) ビッグ・ベイダー × 

ノアなら間違いなく有コロでセミは飾れそうなカードをデイファのセミでやってしまうWJの太っ腹ぶり、全然客足に繋がって無いが・・・。ノアというタグが外れただけでこんな集客力が落ちるだなんて、ノアのレスラーは引きぬいたらお終いだ。

もはや使ってくれる団体が無い故、背水の陣である筈のベイダーなんだけど(ファイトでもなんか煽っていたし)全然ノアの時と変わって無かった。
中盤乱闘になった時はそのままノアの事務所に雪崩こむのかと期待したけど、ロビーにも達せず終了。ここで雪崩こんでいたら間違い無く俺の中の、今年NO1ベストバウト間違い無かったんだけどね、残念です。

勿論この二人で良い試合が出来るわけもなく、ダラダラと試合が続いたわけだが、思いのほか早めに反則裁定で終わったので、良かった。
変に気を効かせて、20分近く大熱戦をお見せした後にやっていたら怒ってたよ(笑)。

第6試合 タッグマッチ 60分1本勝負  長州 力 ×越中 詩郎 11分20秒
ラリアット→片エビ固め 佐々木 健介○ ビッグ・ビトー

和田がスペシャルレフリーとして登場、WJマットでも京平コールは健在だ。正しく継続は力なり。
永田の敬礼もあと三年ぐらいしつこくやれば、ファンもノリノリでやるんじゃないかな?。

まずは長州と健介が焦らす事も無く直截肌を合わせる。何故かビトーとは余り絡まなかったけどね・・・。ビトーは一寸動きが胡乱なところがあるが体は結構大きいし、慣れれば良いレスラーにはなるのではないだろうか。華は無さそうだが。しかしビトーのコスチュームは何かかぶきあげの包装パックを思い起こさせるカラーリングだ。

試合全体としては、長州と健介の遺恨があるというのがちゃんと表現されているし(時間も多く其処に割かれているし)、タイタントロンが無いWJにあって試合内容、ストーリーを伝えなければならない分のハンデは、試合で補いきれていたと思う。

東京の会場で比較的プロレス的な文法に慣れ親しんでいる人たちの前(しかもわざわざWJを選んで身にきている勇者!)なら、ノーコンテストぐらいやっても良かったのではないかと思ったけれども・・・今後のWJの壮挙に期待したい。

百物語如く、1興行打たれる毎に蝋燭は消されていく。そんな喩えを私は考えてしまう。何処まで続くのかWJ資金。せめて一年は魅了して欲しいところだ。




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