掣圏道アルティメットボクシングディファ有明大会
■団体:掣圏道
■日時:2003年5月31日
■会場:ディファ有明
■書き手:品川(名前をクリックするとプロフィールの欄に飛びます)

 久々にやってきた「Theロシアンダンサーズ with 掣圏道興行」
都内での興行は昨年の10月の後楽園以来(なぜか公式サイトでは抹殺されています)
(※昨年後楽園興行を生で見ていたので教えてくれた高倉仮面さんご指摘ありがとう)

 私が生で見たのは昨年のアジア地域戦没者慰霊協会ミャンマー(旧ビルマ)
北部地域戦没者遺骨収集団結団式及び国民活動決起大会での興行以来ではないだろうか?

 (闘龍門の社長の姿も・・・)

 風の噂では、創始者の佐山がプロレス復帰と新生掣圏道に着手してるとかしないとか
のなかどんな興行になっているのか?我らがロシアンダンサーズは元気かな?など盛り
だくさんの興行であると思ったが・・・

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 5月の台風上陸は38年ぶりとのことで、ディファにつくと人影はまばら・・・
ダフ屋などいるわけもなく(そりゃホンマ興行でダフ屋いるわけはなし)当日券売り場
行ってみると料金設定の張り紙も全くなく。
 案の定「7000円の席と10000円の席しかございません」とのことで
7000円席買うことに・・ すると「ココでご覧ください」と10000円のリング
サイド席の券を渡される(笑) それじゃあ10000円のリングサイド買ってたら、リング
にあげられちゃうんじゃないだろうかと思う。

 ギャラが選手に出てるのかどうかは不明だが、関係者がほとんどを占め、200〜250人
くらいか?もうちょっとはいたか?

 いつもの未知との遭遇のテーマから「掣圏道〜〜せいけんどぉ〜〜・・」という
連呼で始まるオープニングから、佐山登場!!でありがたい愛国のお言葉を聴けるかと
思ったら・・・ なんとリングに立ったのはなんと渡部優一大佐だった。

 ありきたりの挨拶でリングを降りてしまって試合が開始され拍子抜け

第1試合 アルティメットボクシング ウエルター級 3分3R
○マケエフ・スタニスラフ(ロシア)(判定3-0)クツェ二・アリアクサンドル(ベラルーシ)
 オープニングはアルティメットボクシング マケエフなのに勝ちました


第2試合 キックボクシング フェザー級 3分3R
本間 俊輔(習志野ジム) (判定2-0)吉原 亮平(枸ジム) ○

 高校生くらいの選手同士の戦い レベルはディフェンスナシの殴り合いなので逆に
面白く客には映るが、とてもじゃないが金取って見せる興行の2試合目にするのは失礼


第3試合 キックボクシング フェザー級 3分3R
桜井 裕也(習志野ジム) (不戦勝) 祐 機(士道館橋本) ○

 試合前のドクターチェック時点で試合できずらしく・・・


第4試合 SWAキックボクシング スーパーヘビー級 3分3R
加瀬 大策(八衛ジム)vs シベリゼ・ダビド(グルジア) ○

1R 1’17”パンチでレフェリーストップ

第5試合 SWAキックボクシング スーパーヘビー級 3分3R
ケイタロー(習志野ジム)  vs  アハルシェナシビリ・べザリオン(グルジア) ○

 アハルシェナシビリはグルジアレスリングの選手でオープンブローで
ベイダーばりのフックで加瀬を圧倒秒殺 掣圏道らしく面白い選手


第6試合 SWAキックボクシング ライトヘビー級 3分3R
神谷 友和(士道館橋本) (判定2-1)アブドゥラマノフ・アブドゥルジャリル(グルジア) ○

 こんな名前読めませんよね。


第7試合 SWAパンクラチオン ウェルター級 5分2R
○大阪 崇(習志野ジム) (2R4’48”チョーク) ロマノフ・デニス(SWA・ロシア)

 今日初の何でもありルールだったがグラウンドで両者とも打撃出さず 何故??
大阪は打撃できないのか?タックルのみポジショニングはうまい(相手が対応
できないのが真相)がマウントからフィニッシュしようとするとロマノフにポジション
チェンジされてしまう。

 2Rやっとバック取りチョークで仕留めデビュー戦勝利で飾る。


第8試合 SWAパンクラチオン ライトヘビー級 5分2R
○瓜田 幸造(掣圏会館)(2R2’18”Fチョーク)ダビダシビリ・ダビド(グルジア)

 ロシアでのアブソリュート大会出場したことのあるダビダシビリ。瓜田は落ち着いて
マウントまで行き殴ろうとするも力で返され下になる。この辺がロシア勢の未来を
感じさせる。しかし佐山は指導してないと思う。技術なさ過ぎ。このご時世ではちょっと
お粗末な感じ。 ポジションで勝る(意外と打撃もうまくなってた)瓜田が押し込んで
がぶったところをフロントチョークで勝ち。安定してきたもんだ。


第9試合 SWAキックボクシング ヘビー級Wメインイベント 3分3R
内田 ノボル(ビクトリージム) (判定3-0)  グル・セルゲイ(ベラルーシ) ○

 今日のベストバウト

 グル(not尊師)は、K-1JAPANでニコラスペタスの脛を破壊した男と言えば
覚えている方もいるだろう。

 非常にアグレッシブな戦いは グルのパンチの的確さが目立ち内田もケリで
応戦したがグル優勢で進み判定 


第10試合 SWAアルティメットボクシング ヘビー級Wメインイベント 3分3R
○桜木 裕司(掣圏会館)  vs  ワルディアシビリ・アレコ(グルジア)

(1R桜木の右ミドルを左わき腹に受け痛がってTKO)

 メインだと言うのに、露出の少ないRダンサーの先導で出てきた桜木は、
なんと日の丸を肩に掛け、入場。
日の丸には勝利を懇願する(特攻隊を送り出すかのごとく気合の入ったメッセージが)。
「右」丸出しのはずなのに桜木の入場をフォローするのがロシアと言う奇妙な絵柄が

「奪還(蓮池兄風〜)して欲しいのか?それとも返して欲しくないのか?」

この演出(決して演出などしてないが)訳の分からなさぶりが素敵。

 それにしても桜木選手の坊主姿とそのたたずまいは、真剣勝負の巡業と言う過去
最も過激な興行形態にもまれているらしくいい顔つきに変貌している。

 試合運びにも余裕があり、積極的にフェイントを出し相手を翻弄し得意の右ミドルを
相手の左脇に叩き込み、見る見るうちにワルディアシビリの腹が真っ赤に・・・

 何発目かのケリが入った時点で、大層に痛がりだしドクターがチェック。
患部を押すと異常にワルディアシビリが痛がるにもかかわらず、試合は続行(笑)再びケリが入ると
レフェリーの渡部に試合続行不可能の懇願の目をしてそれを察した渡部が止めて終了。


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 えっ?ロシアンダンサーはどうしたって??そりゃごもっとも、私の観戦記で一番
重要なこの描写が全く今までなかったですね今回。

 結論から言うとダメだったんですよ!!!

 レベルが下がっちゃって!! 見ちゃいらんないです!!
途中に「土手の高さ」を強調したビキニ姿のはあったんですが全体的には低調で、
力が入ってないんですよ!!

 あ〜〜これで掣圏道へのモチベーションは著しく下がってしまいました。

 (エンディング)


(がっかりしている気持ちを引きずりながら、リング上を眺めていた)

 いつものようにダンサー全員の踊りで締める掣圏道。
メインで勝利した桜木はそそくさとリングを降り、H興行の強面のオヤジの先導でダンサーたちがスパンコールの
テルテル坊主姿の衣装で踊りはじめる。よ〜〜く目を凝らしてみると・・・・あっ!!!

 びっ・・ビーチク!!

 ほとんどのダンサーがノーブラで踊っているのだ!!

 その踊りにあっけに取られていると更に凄いことが。 なんと渡部大佐が先頭になり
手拍子を観客に促しているではないか!! つられて手拍子するリングサイド周りの客
(当然私も含)も手拍子に参加し皆満面の笑み。そりゃそうだあんなダンス見せられた
日にゃニコニコするしかないな・・・

 と言うわけで久々の掣圏道非常に面白かったです。強い選手はあまりいなくなって
しまいましたが、荒削りの技術で闘う選手は健在だし、掣圏道興行にも関わらず
キックボクシングルールが全10試合のうち半分を超えるという「キック興行」と
言っも差し支えないハチャメチャ興行であるにもかかわらず適度な緊張感もありよかった。

 それはそこはかとなく会場に流れる 黒い力のせいなんだろうか・・・

 掣圏会館の桜木・瓜田の2枚看板が安定して成長し、相手が弱かったとはいえ
一本勝ちとKOで締めたのはよかったと思う。セミの内田・グル戦もヘビーの迫力を感じさせる
のに十分な戦いであったし、是非K-1JAPANのリングでやって欲しいカードである。

 なんにせよ、「真剣勝負の巡業」という前代未聞の無理やりなシステムと言うのは、
はるかに我々の想像を超えるものであるとは思う。
 この日程を見よ(半分以上が主催者の都合により開催中止になってるけど・・・)
 これじゃあWJや01や闘龍門などのプロレス団体と同じスケジュールだ。
真剣勝負でコレをやるんだから人間ワザではない。まして今日見た限りではバチバチのしばき合いの
試合ばかりで、むしろWJの長州あたりのほうが地方ではよっぽど手を抜いている。

 面白いのは間違いないのだが、いかんせんブレイクしないのは当然で、ロシア系選手
の名前の難しさはなどは致命的、ボル・クハンなどリングネームをつけるのことを
いまだにやっていないのは不思議だ。(というより次々帰っちゃうからだとは思うが)

 最盛期のロシアンダンサーレベルを見るまでもなく、落日の掣圏道を見るのはつらい
が、今回が最後の東京公演(笑)となる可能性もあり非常に危惧している。
 創始者の佐山は再びさまよえる格闘家として、新天地を求めるんだろうか?マスクと
リアルファイトと右傾化の狭間で次は何を見せてくれるかにも興味津々ということで。




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