網走遙かなり
■団体:本○興行
■日時:2003年5月31日
■会場:ディファ有明
■書き手:3ミニッツウォーリー(名前をクリックするとプロフィールの欄に飛びます)

選手名・勝敗は品川さんの記録を流用します。

台風の影響で大雨。神奈川では駅が冠水したそうな。そんな日に『遠い』と自らカミングアウトした倉庫へなんだか分からないものを見に行く一般客は少ないだろうと思っていた。空は灰色、人はまばら、駐車場係は年寄り。おまけにこちらはサーズ対策にN95マスクをした無職・デブ・ヤクザの3人組。メル・ギブソンなら早くもその時点でその興行を暗示する『Signs』を見まくっていたことだろう。
ダフ屋がいない。仕方なく切符売りのブースに行くと、ポスターを貼ってないし、料金も書いてない。窓口に座って中を向いて話している女の人に『券を売ってくれ』というと、宇宙人を見るような目で見られた。マスクをしていたからだと信じたいが、おそらく『券を買う』と言う行為と、この日ディファで行われる会合がすぐには結びつかなかったのだろう。
中にはいると、目に見える人が250人くらいと、目に見えない人が1500人くらい会場にいたはずだ。客で会場が一杯になると『イモを洗うようだ』というが、この入りはまさに『金を洗うようだ』。他に小指が見えない人も何人かいたはずだが、確認しなかった(恐いし意味ないし)。目に見える人はほとんどが身内だろう。闘龍門の社長も来ていた。会場では普通TシャツとかDVDとかいろいろ売っているものだが、パンフ500円@やすい!とビデオ一本4500円のみ。休憩時間にグッズを売って小銭を儲けようなんてせこいことを考えてないので、この日10試合はnon-stop。まるで早く終わって帰りたいみたいに・・・安いので買ったパンフを見ると、『掣圏道の実力は今年横浜アリーナ 掣圏道vsプライドで証明された』・・・・え?この500円のパンフは4年前の売れ残りかい・・・

セイケンド〜の連呼で興行開始。高まる期待。ネットで話題沸騰のVoice of TigerMaskが生で聞ける!北方領土を返せ。大東亜共生圏万歳。八紘一宇・・・と思ったら現れたのは渡部大佐。カミカミながら通りギャグのはいってない挨拶。しかしカンペを用意してない点と舞い上がってない点では故冬木よりはかなりまし。
あれ?佐山は来ないの?用がなくなるとあっという間にいなくなる人だからなあ・・・

第1試合 アルティメットボクシング ウエルター級 3分3R
○マケエフ・スタニスラフ(ロシア)(判定3-0)クツェ二・アリアクサンドル(ベラルーシ)
 オープニングはアルティメットボクシング。アルティメットボクシングは、大体キックボクシングで、加えて投げが有効。汚い白いポロシャツの裾をだらしなくズボンの外に出してうれしそうにさばく渡辺大佐がレフェリーをするのが特徴。試合が始まると、バチバチとかなり本気で殴り合う。どっちがどっちかはよく分からないが、どっちかが勝つ。

第2試合 キックボクシング フェザー級 3分3R
本間 俊輔(習志野ジム) (判定2-0)吉原 亮平(枸ジム) ○
この試合から5試合続けてキックボクシングルール。アルティメットボクシングとの違いは投げが有効でない点と、福富レフェリーが黒いワイシャツの裾を黒いズボンの中に入れてきちんとしていかにもレフェリー然としている点。要するにセイケンド〜の試合は4試合しか組めなかったわけだ。MAキックが1週間に3興行分18試合を提供できるわけがないから、そら、5月23/25/30日の試合が中止になるわな。

16〜7才の子供同士の試合。デビュー戦だそうな。風俗で働けない年齢の人をガチの興行で使ったらいかんでしょう。儂は認めないな。大体ガキは世の中の理屈がよく分かってないから、頑張れば勝てると思っている。自分より強い人に勝とうとして無理な攻撃をし無防備に打撃を喰らってしまう。危ない危ない。ただこの試合に関していえば、そう言う事を心配するような破壊力のレベルに両者がなかったようだ。
判定で勝った方の関係者が大喜び。勿論この試合が終わるとみんな帰った。

第3試合 キックボクシング フェザー級 3分3R
桜井 裕也(習志野ジム) (不戦勝) 祐 機(士道館橋本) ○
特にいうことはないんだが、勝利者賞とかはロープ越しにエプロンから渡すんじゃなくてちゃんとリングの中で渡してやれよ>誰だか知らないが、本部席の人。

第4試合 キックボクシング スーパーヘビー級 3分3R
加瀬 大策(八衛ジム)vs シベリゼ・ダビド(グルジア) ○
加瀬くんは太ってる。足腰はかなり鍛えているみたいだが、脇腹とかはかなり余っている。フットワークでぷるぷる揺れる。これが噂に聞くプルプル真拳か?しかしシベリゼ・ダビドはあんまり漫画ネタとは関係ないようなマジモード。強烈な膝とかがはいってあっさりと終わる。いや事故が起こらなくてよかった・・・

第5試合 キックボクシング スーパーヘビー級 3分3R
ケイタロー(習志野ジム)  vs  アハルシェナシビリ・べザリオン(グルジア) ○
ケイタロー@WMJOヘビー級1位くんは太ってる。足腰はかなり鍛えているみたいだが、脇腹とかはかなり余っている。フットワークでぷるぷる揺れる。これが噂に聞くプルプル真拳か?顔もアンパンマン顔だし保坂のパートナーなんかいけるのではないか・・・しかしWMJO1位ってなんだろう?謎の1位とアマレス選手が何故かキックボクシングで対戦。しかし、ベザくんは熊のパンチのようなベイダーフックであっさりKO。いや、だからこれのどこがキックボクシング?面白かったからいいけど。

第6試合 SWAキックボクシング ライトヘビー級 3分3R
神谷 友和(士道館橋本) (判定2-1)アブドゥラマノフ・アブドゥルジャリル(グルジア) ○
アブダカタブラ選手は見た目は凄く恐い。神谷選手を秒殺かと思ったが、決め手なく判定に・・・儂は思うんだが、ガチ興行って判定好きだけど、セイケンドーはもう終わりだし、キックボクシングの戦績に加えていいのかどうかも分からないこんな試合を判定して何の意味があるんだ?

第7試合 SWAパンクラチオン ウェルター級 5分2R
○大阪 崇(習志野ジム) (2R4’48”チョーク) ロマノフ・デニス(SWA・ロシア)ここで再び渡部大佐登場。WMJOウェルター級の大阪が常にバックをとりグランドで支配はするが、なんだかもっちゃらした展開が続く。漸く2ラウンド終了間際裸締めで決着。WMJOはgoogleでも7件しかヒットしないし・・・謎が深い

第8試合 SWAパンクラチオン ライトヘビー級 5分2R
○瓜田 幸造(掣圏会館)(2R2’18”Fチョーク)ダビダシビリ・ダビド(グルジア)
休憩がなくないのでここで便所に。帰って暫くするとすーっとコーナー間際でフロントチョークが決まる。しかし、何でこんな面白い名前をいじらないんだ?>H興行

第9試合 SWAキックボクシング ヘビー級Wメインイベント 3分3R
内田 ノボル(ビクトリージム) (判定3-0)  グル・セルゲイ(ベラルーシ) ○
これはまあ、本物のキックボクシングだった。リングサイドではかなりの迫力。蹴り合い殴り合いではわずかな差でも身のこなしやマット裁きがかなり違う。足を払われたり、もつれ合ったり、内田が転ぶこと10数度。3ラウンドになると動きにかなりの差が出て明らかな裁定がでた。

第10試合 SWAアルティメットボクシング ヘビー級Wメインイベント 3分3R
○桜木 裕司(掣圏会館)  vs  ワルディアシビリ・アレコ(グルジア)
桜木はスキンヘッド。右翼青年の恐い顔。アレコもなかなかの選手のような・・・
選手は緊迫感を出しても、渡部大佐は違う。選手コールの間、両肘をロープにかけてコーナーにもたれてすっかりくつろぐ・・・ダメだよ、レフェリーが一番偉くても一番偉く見えてしまったら、選手が幻想を作れないだろ!
緊迫の試合はすぐに終了。数度撃ち合いをして、アレコが脇腹を押さえて試合をしない。レフェリーが止める前に、桜木の間合いで試合をやめちゃうんだ。委細かまわず殴られたらどうすんの?しかし、切れた恐い目の桜木は案外いい人。アレコに攻撃を加えない。レフェリーチェックでも凄くいたがるアレコ。大丈夫!肋骨なんて折れても試合は出来る。しかし、肉離れか?試合が再開になるもすぐにまたアレコは試合放棄。

これで9試合+不戦勝1試合。恐怖の1ヶ月11興行が全て終了した。全てがガチンコ(たぶん)。UWFが1ヶ月に一度以上の興行は無理といい、修斗が1年に3試合程度しかさせず、メキシコのプロボクシングが年に30試合くらいしかしないのに対して、遂にガチでの巡業という未知の領域を生み出し、さらに普通は勝ち負けを試合で選手が競うものなのに、プロモーション側も5敗するという誰が負けて誰が勝つか予断を許さない恐怖の興行形態。これぞ究極のガチ巡業これでなくなるのは残念だ。何とかならんかいな・・・
しかし、こんな楽しくて訳の分からないものを実利があるとはいえでっち上げる本○興行の楽しさは、じゃまな社長をあっさり消しちゃう本州の893の殺伐さとは違って北の大地への憧れを呼ぶ。最後までどこが『市街地実戦型格闘技』なのかはさっぱり分からなかったが・・・
帰りに見るとビデオは1本1500円になっていた。閉店セールだな。
こんな締め方でよいのだろうか?




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