年に1度の川崎ナイタープロレス
■団体:WEW
■日時:2003年5月5日
■会場:川崎球場
■書き手:零壱

群馬記念がある高崎競馬場に行こうかと思ったんですが……結局行かず。
浦和競馬と群馬記念の場外発売を行っている、川崎競馬場へ。
競馬をよく知らない人に説明すると…
日本には、JRAが主催する中央競馬と、各地の自治体が主催する地方競馬の2つがあります。
1995年以降、互いの交流が活発化し、中央馬も出走できる重賞レース(交流重賞)が地方競馬で行われるようになりました。
群馬記念も、数ある交流重賞の1つ。
交流重賞は、中央馬が勝つことがほとんど。競走馬の質は「中央>>>地方」なんです。
今回も、1番人気・武豊騎乗のノボトゥルーが4着に沈みはしたものの、JAR2頭のワンツーで決着。
川崎のエスプリシーズが3着と健闘しましたが、地元の北関東軍団は手も足も出ず。
私は馬券を買ってませんでした。買わないで正解(苦笑)

日本の競馬は規模でいえば、中央競馬は「メジャー」に、地方競馬は「インディー」の例えれると思います。
ゴールデンウィークは、各地で交流重賞が行われました。
船橋のマリーンカップこそ、インディー最大手の南関東軍団が上位独占となりましたが…
岐阜県の笠松、兵庫県の園田、愛知県の名古屋、そして群馬県の高崎。
全てがメジャーのワンツーで決まってしまいました。
インディーサイドは、メジャーに馬場を貸してるようなものです。で、高い賞金を持っていかれる…。
(誤解を招かないように言っておきますが、騎手や調教師などの“人”に関しては、地方は中央に劣ってはいません。
 地方のトップジョッキーが、中央競馬で凄腕を見せつけることがよくあります)

さて、今日のWEW。
ZERO-ONEの選手が多数参戦します。
「馬場を貸す」ことになってしまうのでしょうか…?

浦和のメインを買ったけど…ハズレ。
最終は、大井の“ピープルズジョッキー”的場文男さんから勝負するも…ヒモを間違えちゃった (ToT)
普段は堀ノ内経由の“オケラ街道”を歩いて帰るのですが、今日は川崎球場へ。
交差点の陸橋は、駅に向かって歩くダメオヤジばっかり (^-^;
あ、そっか。今日は川崎競輪場で場外発売をしてたのね。
春から秋にかけて、川崎競輪と川崎競馬はナイター開催となります。
(ときどき、お昼の場外発売を行います)
そして、今日は川崎球場で年に1度の「ナイタープロレス」。
川崎はナイターの街なんですね。ま、ナイタープロレスは最後かもしれないけど…。

当日券売り場らしい場所でチケットを買おうとすると、ダフ屋のオヤジが話しかけてきました。
5000円の指定席を3000円と言うので、ここで購入。
オヤジをよく見ると…あれ? WEWのスタッフ証を下げてます (゚Д゚)What?
スタッフがダフ屋をしてるのか、公認のダフ屋なのか…それはわかりません。
グルッとまわって、指定席用の入口から入場。
入口そばを喫煙場所にすんなよ(怒)
自分の席は二塁側後方。リングが遠いです。


第1試合:WEW vs ZERO-ONEシングルマッチ
●新宿鮫 vs スティーヴ・コリノ○
(7分27秒 片エビ固め)

WEWのリングでも、いつも通りのコリノ。
WEWの赤いTシャツで例のアレをやり、あっち向いてパンチを喰らい、
「コリノ、イチバ〜ン!」「バカ〜!」と叫び、フラフラ状態のスカスカパンチで失笑を買う。
サミング、腕のテーピングをほどいての首絞めといった悪党ファイトを見せ、
ロープに新宿鮫の顔面を押し付けて、ファンのブーイングを誘うことも。
新宿鮫は、ボクサー出身とは思えないようなパンチ。
本気で殴ってはいないと思うけど、「おっ!」と思わせるパンチは一発もなし。
前半はコリノワールド。場内の盛り上がりがいまひとつで、だんだん退屈に…。
後半になって、新宿鮫がラッシュ。
ウラカンラナ、ムーンサルトプレス、シャイニング・ウィザード、パンチ攻撃。
しかし、コリノを負かすまでには至らず、今度はコリノが大技攻勢に。
最後はノーザンライトボムでピンフォール。
新宿鮫はこれといっていいとこ無し。もとから無いのかもしれませんけどね。

第2試合:五寸釘ボード&スパイダーネットタッグデスマッチ
 BADBOY非道  vs 松永光弘○
●五所ヶ原吾作   葛西純
(10分19秒 五寸釘ボード上のグランドコブラ)

松永&葛西組を見るのは、秋葉原のファイヤーデスマッチ以来。
相手は、CZWのザンディグ&ニック・ゲージだった。
大日本プロレスが凄く面白かった頃です。
リング上には5寸釘ボードをコーナーに2つセット。
リング下にはスパイダーネットを4つ置いてるみたい(見えません)。
レフェリーはデューク佐渡。
非道は竹刀を、吾作は有刺鉄線バッドを持って入場。2人ともシャツを着用。
続いて、松永&葛西組が入場。2人とも手ぶらで、上半身は裸。
(松永のテーマはアレンジバージョン。オリジナルがよかった…)
2人がリングに上がる前に急襲するWEW軍。
場外で何をされても、自分のとこからは見えません…。
リング上で非道が葛西を竹刀で殴り、五寸釘ボードに振る!…も、葛西はスライディングで踏み止まる。
葛西が非道を振ると、非道もスライディングで踏み止まるという、デスマッチ序盤のお約束。
最初の犠牲になったのは葛西。
無数の五寸釘の痛みを背に受けて、前に倒れる葛西。
有刺鉄線バットを手にした非道、バットで何発か殴り、額に当ててギコギコ。
序盤は葛西がWEW軍に捕まる展開に。
憎らしげに、ファンに「かさい」コールを煽ってやる非道。
(5分経過)
大日本のリングアナなので、自分は懐かしい気分に…。
非道が手にしているのは巨大ホッチキス。これも懐かしいなあ。
葛西の額にどんどん打つ。助けに来た松永にも。
額に紙を留められた葛西に、非道がラリアット。
松永は、以前ほどではなかったけど、機転の利いた攻めを見せていました。
五寸釘ボードの上で、吾作に河津掛けをしたり。
(じつは、五寸釘ボードなのか、スパイダーネットなのかはっきりわからないです)
後半は凶器を使ったお互いの攻撃が交錯。
フィニッシュは松永らしいものでした。
まあまあ面白かったです。
凶器は最初からリングに全部上げてほしかったですね。
リング下では全然見えませんから。

第3試合:WEW(FEC混成軍) vs ZERO-ONE6人タッグマッチ
 折原昌夫       星川尚浩○
 マッチョ・バンプ vs 佐々木義人
●UZ         山笠Z”信介
(11分48秒 逆エビ固め)

WEW軍がゴング前に急襲。
WEW軍は山笠を、ゼロワン軍はUZを攻める場面が多かったです。
傑出して目立った選手はなし。
UZは“身軽な兄ちゃん”といった感じ。そんだけ。
山笠は後楽園でも思ったのですが、成長してますね。
星川は矢のようなドロップキックが相変わらず凄かったです。
試合後は乱闘になったので、近藤マッチの「ハイティーン・ブギ」がじっくり聴けました♪

第4試合:女子タッグマッチ
 井上京子 vs ライオネス飛鳥○
●宮崎有妃   下田美馬
(13分49秒 エビ固め)

宮崎と下田は、近くのキャバクラに行ってもよさそうなコスチューム。
堀ノ内や南町でもいいけど(苦笑)
近くのガキが、井上を「デブ」呼ばわり。ストレートなガキだなぁ…。
飛鳥のジャイアントスイングはスピードがあってビックリ。馳より速いのでは。
笑いがときどき起こる試合でした。

休憩:ON STAGE

リングアナに紹介されて出てきたのは、『亜米ージング』という女性デュオ。
(「あめーじんぐ」と呼びます)
ピンクと水色のパーティドレス風の衣装で、「こんにちは〜!」と元気いっぱい。
(水色がリーダーで、ピンクがオトボケ担当)
まず歌いだしたのは『抱き寄せてDESTINIY』という名前だったかな?
当然ながらお客さんの目的はプロレスであり、彼女たちの知名度はゼロに近いので、リングへの注目は薄い…。
しかし、彼女たちにとっては自分をアピールする大きなチャンス。
彼女たちもそれを十分わかってるのでしょう、トークも歌も健気に頑張る。
2曲目を熱唱し、「ありがとうございました!」と引き上げていきました。
がんばってね (ToT)

おつぎは、アイドルのキャットファイト『女闘美X』の宣伝。
2人の女の子がリングで自己紹介。
1人は羽柴まゆみ…って、『サイボーグ魂』の大会に出てた子だべ!? Σ(゚д゚)
売店でスタミナドリンク『プロマガンダF』を売ってるとのこと (*´Д`)ハァハァ

この頃になると、空はだいぶ暗くなってます。
さて、休憩は終わりだなと思ってたら……エロい格好の4人組が出てきちゃったよ (゚Д゚)What?
WEWイメージガールによるインフォメーション。
大会グッズの紹介をしてだけど…観てるこっちはもうウンザリ。
下手な喋りを長々とされてもなあ…。

第5試合:WEW vs ZERO-ONEシングルマッチ
●チョコボール向井 vs 高岩竜一○
(6分37秒 片エビ固め)

第5試合と第6試合は、全日本出身で現パンクラスの宮田リングアナがコール。
試合はデスバレーボムでピン。
向井には荷が重かった…という印象。
肉体、動き、精神面…感じるものは全くなかったです、向井に関しては。

第6試合:WEW(K-DOJO) vs ZERO-ONEシングルマッチ
●TAKAみちのく vs 大谷晋二郎○
(11分19秒 片エビ固め)

第6試合と第7試合は、新日本のレッドシューズ海野がレフェリー。
大谷がスパイラルボムでピンフォール。

第7試合:タッグマッチ
 ディック東郷 vs 邪道
●日高郁人     外道○
(11分35秒 片エビ固め)

今日は肌寒いです。風邪ひきそう (ToT)
邪外はパープルのガウンで入場。
試合開始………………トイレタイムに決定!
トイレは長蛇の列で、そこから試合を見ることに。
スーパーフライで決着。

第8試合:プロレスリングNOAH提供6人タッグマッチ
 三沢光晴    田上明
 小川良成  vs 池田大輔
●鈴木鼓太郎   丸藤正道○
(21分37秒 エビ固め)

まだ、トイレ待ちの列に並んでおります。
NOAHの興行に比べると、入場時の「ミサワ」コールは小さい。
試合の中盤で席に戻りました。
近くの奴が「田上じゃなくて、森嶋や力皇を出せよ」みたいなことを言ってます。
田上でいいじゃん。
右足を持ってのコブラツイスト、アトミックドロップの体勢からの投げといった、ダイナミックな技を見せてました。
20分を超える試合になり、最後は丸藤が不知火でピンフォール。
丸藤と鼓太郎はいいですね。

第9試合:WEW vs ZERO-ONEシングルマッチ
●黒田哲広 vs 田中将斗○
(14分39秒 片エビ固め)

この試合は全日本の和田京平がレフェリー。
ずっと気になってたけど、リングアナの「ぜぇろ、わぁん」という言い方が変。
試合ですが…遠くからでも“よく見えてよく聞こえる”、いい試合でした。
よく聞こえる…というのは、田中の甲高いシャウト。黒田も「お客さ〜ん!」とか言ってるのは聞こえました。
よく見える…というのは、技の迫力もそのまま目にしっかり捉えることができたということ。
ラリアットが決まるたびに、「おお!」と反応してしまいました。
めまぐるしい攻防が続き、最後は田中がエルボー2発でピンフォール勝ち。
この試合で、場内も自分もやっと熱くなりました。

セレモニー:冬木弘道追悼10カウント

故・冬木弘道氏の追悼10カウントセレモニー。
冬木のテーマで、遺影を持ったWEWの選手たちが入場。
リング上には遺骨を抱えた夫人、遺影を持った金村。スーツ姿は伊藤豪?
夫人が挨拶。
「冬木の代理ではなく、1人のレスラーとして上がってほしい」
と金村にメッセージを送っていました。
リング下にいた選手たちもリングに上がる。
冬木のこれまでの経歴が語られ、10カウントゴングが鳴り、リングアナによる最後のコール。
リングに投げ込まれる黄色い紙テープ。
テーマ曲を止め、金村がマイクでアピール。
「ドカンと橋本真也、爆発するぞ!」

休憩:リング設営
休憩時間は30分。何もないので、会場内をウロウロ。
場内の売店では、WEWの選手たちも売り子になって、お客さんのサインや撮影に応えてあげていました。
試合を終えたばかりの黒田の姿も。
ジャンバラヤを売っている店では、500円で値下げ販売開始。
ZERO-ONEの某選手が、後輩のために買ってあげておりました。
その先の売店でDJニラを発見。
その横は、女闘美Xのブース。いるのは…羽柴まゆみちゃんですがな Σ(゚д゚)
立ち止って見てる自分に、可愛い笑顔で『プロマガンダF』を勧める羽柴ちゃん (*´Д`)ハァハァ
買ってしまった…。1本500円。
『サイボーグ魂』では闘争心剥き出しの彼女だったけど、話してみるととってもキュートでした…。
(会話の内容は秘密です)

第10試合:ノーロープ有刺鉄線電流爆破デスマッチ
●金村キンタロー vs 橋本真也○
(8分41秒 片エビ固め)

まずは、金村が入場。冬木のガウンをまとい、リング上でブリブラダンス。
そして、破壊王のテーマが! この曲を聴くと、心がグ〜ッと高まります。
リングで対峙する2人。
マイクを持った橋本。
「(夫人に向かって)冬木さんの遺骨、貸してください。スイッチ入れろ!」
遺骨を受け取り、胸に抱えた橋本。もしや…
なんと、遺骨を抱えたまま、背中から自爆!
思いもしなかった橋本の行動は、場内のファンの心を大きく震わせた。
滅多に声を出さない自分も、「ハシモト〜〜〜!!!」と絶叫してしまった…。
金村に遺骨を渡す。金村も背中から有刺鉄線にもたれるが…爆発しない。
オイオイ…。やっと爆発した。
ゴング。
金村を橋本が投げ、チョップ合戦。
橋本のチョップ凄すぎ。遠くから見てても、「すんげ〜〜…」と声が出てしまう。
金村のシャツを剥ぎ取り、ミドルキックをぶちこむ。
チョップと張り手の打ち合いになるも、橋本に敵うわけがない。
珍しく、グーパンチで顔面を殴る橋本。
金村がエルボーで反撃しても…チョップ1発で倒してしまう。
で、重爆キックをぶちこむ。
一方的な展開に「かねむら」コール発生。
ここで金村が反撃開始! 金的にコッキ〜ンと一撃。
そして、橋本の身体を押した。橋本が有刺鉄線にもたれると…ドッカーン!
あらら、阿部八郎レフェリーまで巻き込まれてしまった…。
有刺鉄線バットで殴り、倒れた橋本に押し付ける金村。
ここで、替わりのレフェリー、デューク佐渡がリングイン。
立ち上がった橋本に、金村がラリアット。こらえる橋本。
何度目かのトライでやっと倒した。カウントは2。
ボディスラムで投げて(有刺鉄線バットの上?)、その場ムーンサルト。カウントは2。
ここから橋本が反撃。蹴りをぶちこむ。
橋本「立ってこい! オラ〜ッ!」
金村を鼓舞しながら攻める橋本。
ドロップキックでふっとばされた金村が有刺鉄線に……爆破せず。オイオイ…。
橋本は金村にSTO! もう1発投げて、金村を押し付ける……やっと爆発した。
首根っこを抱えてDDT。カウントは2。
気合を入れて…ミドルキック。これもカウントは2。
ボディに膝蹴りを入れて、ブレーンバスターの体勢に。ああ、行っちゃうよぉ (;´Д`)
金村の身体を持ち上げ、垂直落下式DDT!!
1、2、3! 金村が返そうとしたが、間に合わなかった。
金村を見下ろす橋本。リングに上がるWEWの選手たち。
マイクを持つ橋本。
橋本「金村! おまえがシめろ、コラ! 立て! 金村、起きろコラ!」
金村「ハァハァ…橋本さん!また這い上がっていきますので、また挑戦受けてください。
   感謝します。ありがとうございます」
選手たちのなかに、TAKAみちのくもいる。
金村と黒田が何かいろいろ話して、マイクから小さく聞こえる。
黒田「自分がシめたいと思います」
冬木の遺影を掲げる。最後であろう「ふゆき」コールが起こる。
黒田「冬木さん、ありがとうございました。
   WEW、さささ・・・サイコーーーッ!」
選手たち全員でブリブラダンスを踊って終わった。


結果はWEWの全敗。
自分を強くアピールできた選手も少なく、まさに「馬場貸し」。
ハイライトは、橋本が遺骨を抱えて自爆したシーン。
筋書きどおりなのか、思いつきの行動かはわかりませんが、心に大きく響くものでした。
WEWが続くのかどうかはわかりません。

100円まで安くなっちゃったジャンバラヤを買い込んで帰りました。




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