01 World
■団体:ZERO-ONE
■日時:2003年5月2日
■会場:後楽園ホール
■書き手:無明@

 主催者発表2300人、超満員札止め。先週の入りが嘘のようだ。ゼロワンの後楽園大会ではおそらく過去最大の入りである。メインのカードが受けたこともあろうが、vs新日プロ東京ドーム大会というアングルが成功したのかもしれない。
 (結果はスポナビより引用)

 第ゼロ試合 
 ▽○葛西 純 ドン荒川 10分11秒回転エビ固め ヴァンサック・アシッド 富豪2夢路×
 第一試合前に第ゼロ試合が行われたのだそうだが見ていない。高橋は試合しないのに、アシッドは試合をしている。UPWとの提携は長く続きそうだ。

 この後、NWA新会長(就任はけっこう前だが。ちなみにやっぱりデブ)のチャード・アルピン氏と橋本が挨拶、君が代が演奏された。このときまでは新会長はいい人に見えたのだが。橋本いわく「時はきた!」。

 第1試合
 ▽テングカイザー 6分57秒テングトルネード→片エビ固め 山笠Z信介
 最初の試合からテング様かよ〜、興行はつかみが肝心だべ、と思ってたが、第0試合があったのだった。もっともテングもそんなに悪く見えなかった。つまり山笠がよかったのだろう。

 第2試合
 ▽○坂田 亘 MIKAMI 14分59秒片逆エビ固め 星川 尚浩 佐々木 義人×
 WEW勢がいないと物足りない気がするゼロワン後楽園大会だが、そこでインディ勢からMIKAMIをブッキング。もちろんハシゴ付き。ディファカップがこんなところで生きてくる。
 坂田はロウキと並ぶゼロワンジュニアのトップである。ロウキのようなテクニカルな相手より、星川、佐々木のようなガンガン攻めるタイプや、あるいは椅子に机のハードコアスタイルのほうが手があう。とはいえ決して自分のスタイルはぶれないし、炎武連夢のような熱さのほうに振り切らず、独特の冷たい雰囲気を維持し続けている。きょうの試合でも、ハシゴを利用してもあいかわらず坂田は坂田であった。しかしハシゴと坂田がなんの違和感もなくリング上に存在するのは、ほんとは不思議なことなんだけどね。この日の裏ハイライトは、ハシゴを見あげる坂田。

 第3試合
 ▽藤原 喜明 ○小笠原 和彦 臼田 勝美 12分31秒レフェリーストップ 田中将斗 黒毛 和牛太× 保坂 秀樹
 大谷と藤原の抗争の関係で、ジジイ軍団vs炎武連夢のカード。
 田中将斗はいい選手なんだが、団体内序列の関係で、大谷とのタッグ以外ではカードに恵まれてないような気がする。ヘビー級のアングルが橋本、小川、大谷によって回っているからしょうがないのだろうし、田中が積極的にアングルを主導するようになったときは、大谷とのタッグ解消のときなのかもしれない。
 試合は藤原が頑張る試合。藤原をただの数合わせ要員から、アングルの中心に引っ張り出したのは評価できる(まさか荒川さんはそんなことにはならないだろうが)。試合は、まあ普通の試合だ。

 第4試合
 ▽CW・アンダーソン ○スティーブ・コリノ 9分53秒丸め込み高速カウント 佐藤 耕平 ×横井 宏孝
 小川・橋本組とハワード・ガファリ組の再戦が地方で行われ、あっさりOH砲が勝利していたことが気になっていたのだが、こんなことでベルトが剥奪されるとは! 恐るべし、伏魔殿NWA!
 昨年のゼロワンの快進撃は中村部長によるイリュージョン路線の導入によるもので、その中村部長が文字どおり体を張った試合前の寸劇は、全日と対抗戦を行っていてもイリュージョン路線を捨てることはないよ、というメッセージに違いない。そのために体を張る中村部長はえらい! てなわけで、正しいゼロチューたる私はゲラゲラ大笑いしました。
 試合は、コリノ&アンダーソンの、というかフレッドの一方的なペース。試合終了のゴングを、渋る沖田リングアナからハンマーを奪って鳴らすアルピン会長もかなりなもんだ。ある意味実にゼロワンらしい試合。

第5試合
 ▽[王者]Lowki 24分59秒キークラッシャー→エビ固め [挑戦者]高岩 竜一
 1月のAJスタイルズ戦には、元旦から7日も過ぎずに年間最高試合を見たような気分になった。この試合も、既に試合前から内容については鉄板の予想がついていたが、期待に違わず見事だった。
 高岩についてはこの1年ぐらいで高評価が確定したのではないか。きょうのように、地上波放送1発目でロウキをオーバーさせなくてはならないという失敗できない局面でも、きちんと仕事をこなしてみせた。

 休憩。トイレに行こうとしたら、人の多いこと。

第6試合
▽○大谷 晋二郎 13分57秒横入り式回転エビ固め トム・ハワード
 先週の結果から、大谷が勝つのだろうなと思ったらやっぱりそうだった結果。先の試合がすごすぎたためか、普通にいい試合であった、というところか。うまい人を組み合わせても爆発しないのだろうか、とちょっと不思議に思ったが、逆に二人ともそういう華やかさとは違うレスラーなのか、などと考えてしまった。橋本の次のゼロワンのエースということを時々考えるのだが(気の遠い話だ)、大谷なのか、あるいは1世代飛んで佐藤なのか。

第7試合
▽○ザ・プレデター ジョン・ヘンデンリッチ 11分36秒キングコングニードロップ→片エビ固め マット・ガファリ ×キング・アダモ
 試合前に、こんど開催されるオーバー300ポンドの大会「D−CUP」の告知ビデオ。ネーミングもばかばかしいが、ビデオも水曜スペシャル(川口浩/藤岡弘、の探検隊)調につくられていて、プロレスファンの琴線をつつく。紙のプロレスは橋本について、突っ込みをいれるなら突っ込め! と言っていると評していたが、ゼロワンという団体が突っ込みを入れられてなんぼだと分かっているということなんではないか。逆にこういうのに嬉々としているところに、ゼロチューが鬱陶しがられる理由があるのだけど。
 試合については、実にでかい人たちがぶつかりあう、試合内容よりも迫力優先という印象。アダモが試合をつくっていた。大丈夫なのかD−CUP?!

第8試合
橋本 真也 ○小川 直也 18分43秒レフェリーストップ 武藤 敬司 ×小島 聡
 ファイトに、武藤も小島も全日が苦しくなければ小川と試合しない、などと書かれていた。試合後の武藤のコメントも不機嫌ぶりありありなもの。小島も小川のパンチに失神というブックは嫌だったに違いない。
 ただゼロワンのビッグマッチではなんかあるはずで、やはりなんか起きた。来るはずのない男、川田が、橋本と小川を蹴り飛ばしてマイクアピールまでして帰っていった。これじゃあ全日ファンも幸福な気分で帰れるよな。もちろんゼロチューも。

 ハードで、インチキ臭くて、ばかでかくて、ありえないようなこともあって、で"To be continued"。ゼロワンらしさは、しかしプロレスそのものでもある。ゼロワンは、底が丸見えの底なし沼の、その底めがけて全力で泳いでいる。なにがあるかは、さっぱり分からないが、なに、どうにかなるさ。そんな気にさせてくれるのが、ゼロワンという団体である。




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