地方は遅報で
■団体:ZERO-ONE
■日時:2003年4月5日
■会場:松山市総合コミュニティセンター
■書き手:ノリリン(名前をクリックするとプロフィールの欄に飛びます)

ゼロワンの松山登場は去年の5月2日PPV以来。あの日は東京ドームで生中継があってOH砲が天山・ノートンと対戦し、「俺ごと刈れ」でノートンを仕留めて、橋本が天山に『松山へ来い』といった翌日の興行だった。小川の地方参戦も初めてだったし、滅多にない全国レベルのショーが地方に来たというわくわく感が会場を支配していた。試合内容でもゴルドーがコリノの急所打ち→Mrフレッドの高速3カウントのコンボで破れたり、メインは小川が吊されてノーコンテストになったり、試合後の例のごとく乱闘があったりとゼロワン巡業の地固めといった感じの興行だった。

対して今年は何故か前年担当したDuke(四国のプロモーター大手)が手を引いている。興行2週間前になってもどこで券を買っていいか分からない。ポスターは市駅の裏の汚いパブの入り口に一枚貼ってあるだけ。宣伝は6日前のK−1と5日前のワープロ(いつもは番宣のCMのみ)にスポットを二回入れただけ。これで本当に試合があるのかいな?という話まであったが、無事開催された。

入場して目についたのはゼロワン松山大会実行委員会が編纂した小冊子。学祭のパンフのような体裁で100以上の会社・商店の宣伝が連なっている。写真・記事・プログラムはなくまるっきり宣伝だけ。中心になるのは大街道近くのカラオケパブ・バニーホップ。どうやら、けたたましく宣伝するまでもなく、企画の段階で券はもう殆どはけていたようだ。
会場は出足は悪いものの、おそらく3000人近い入り。リングサイドを除けば、客の入りは前回より多いくらいで、大入りだ。通常のプロレス興行の力学とは違う力に引かれてやってきた観客がおおい。おそらく1/3〜半数は前回のゼロワンの興行を見て楽しみにしていた人。のこりは実行委員会のどこかへぶら下がっている人達だろう。
結果・時間はゼロワン公式HPより

第1試合30分一本勝負
●山笠Z゛信介 VS ヴァンサック・アシッド○ (8分26秒 スワントーンボム→片エビ固め)
アシッドは例によってムエタイふうの音楽に乗ってはいって来て、踊るんだけど会場の反応はもう一つ。Z信介はそれなりにいい前座レスラーになった。トップロープからのZ!ボディーアタック2連発目をアシッドがキックで阻止して、マットに落ちた信介にアシッドがスワントーンボムでピン。Zのボディーアタックもアシッドのスワントーンボムもいいワザだけど、フィニッシュシークエンスではつなぎがボロボロだったのでもう一つだった。(詳しくは略)

第2試合30分一本勝負
日高郁人 ●キッド・ビシャス  VS  星川尚浩○ 葛西純 (12分42秒 流星キック→片エビ固め)
いつもの葛西のバナナを使ったコントがリング上で行われる。会場の客は殆どが見たことがないから、いい反応をしていた。儂はもう見飽きてるんだが・・・そりゃま、しょうがない。日高・ビシャスは全く印象なし。

第3試合30分一本勝負
○金村キンタロー 黒田哲広 チョコボール向井 VS 佐々木義人 藤井克久 富豪2夢路● (12分00秒 爆YAMAスペシャル→体固め)

会場のマニア度は低いけど、キンタローはそこそこ浸透している様子。特別なスポットは何もないんだけど、椅子やらテーブルやらを使っていつも通り小気味よく展開して、そこそこいい感じ。フジイの腕ひしぎを椅子でクリアーするとか、スポットをあまりこなせないフジイもきちんと使っていた。こういう点が横井が金村を尊敬する理由か?

第4試合30分一本勝負
●高橋冬樹 VS 佐藤耕平○ (6分09秒 ファルコンアロー→エビ固め)
高橋はキャラがいい。しかしそれはch01で生きているだけでまだ試合では生きていない。案外コーヘーが強く見えたのにビックリ。もしかしたら進歩しているのか?ただパワーファイターじゃないやつがファルコンアローやると迫力がない。重さに耐えられずに落としているみたいだ・・・じゃ、ハヤブサはどうなるんだというのはなし。

第5試合30分一本勝負
●黒毛和牛太 テングカイザー VS ホースシュー キング・アダモ○ (10分01秒 アダモプレス→体固め)
アダモはともかく面白い、芸の幅は三瓶クラスだが・・・この後何回も繰り返されたアダモのお尻にテングの鼻が刺さるというスポットを始めて見た。

ここで休憩
サクサクサクと進む。マニア度の低い会場に合わせた進行なのか、それとも元々こんなものなのか。ただこういうプロレス空間はそれなりに楽しい。プロレスファン臭くないから。テッチャンカッターなんて客の受け答えがないから寂しくやってたし、アダモがトップロープで『あだもちゃ〜ん』とやってもNo response。その代わり、使い古したネタでもまっさらな反応があって差し引きゼロ。

第6試合30分一本勝負
○大谷晋二郎 田中将斗 VS 藤原喜明● 高岩竜一 (反則)
花道で藤原が大谷襲って、そのまま試合開始。リング上では大谷は殆ど動かず、グロッキー。2分程度で反則裁定に。これは有名な藤原の札幌テロ事件があるから、マニアどの低い会場のファンにもほとんどが飲み込めた模様。地方の客は『事件』に飢えているからこういうのを喜ぶ。

第7試合30分一本勝負
○小川直也 坂田亘 VS ザ・プレデター Lowki● (8分49秒 GTO)
これは案外いいカードだと思うんだよな。割とさくっと終わってしまったけど、もっとこの両チームを組んで試合をさせたらいい。いつでも仲間割れも連携も出来そうだ。なんかしょっぱくてステッフなイメージがあるからちょっとしたスポットでもすご〜くうけそうな気がするんだが・・・

第8試合30分一本勝負
○橋本真也 小笠原和彦 VS トム・ハワード スティーブ・コリノ● (14分21秒 DDT→片エビ固め)
橋本・小笠原組とか、橋本・藤原組とか、チームとしては納得がいくけどタッグの強さとしての設定は微妙なところの組み合わせを橋本は地方のメインによく組む。負けるもよし勝つもよし、いい頃合いの組み合わせだ。ハワード・コリノ組はこの数日後ノアに参戦した。しかしいっさい土産を持たせることなく、橋本がDDTでコリノをフォール。普通の試合だった。

試合終了後、橋本が小川を呼び出して、二人で挨拶。会場は大喜び。最後は小笠原も入れて32101、OHホ〜!で興行終了。
結局ゼロワンのシステムで一番新しいのは、地方興行の全てにおいて、そこそこ知名度のある橋本(&小川)が必ず試合後の〆をして客を帰すことだな。新日・全日・ノアの地方興行でもゼロワンでも地方興行の試合はあまりシリーズの流れに関係ない。試合の勝ち負けはどうでもいいといえばいい。そんなことは客も選手も知っている。逆に客はシリーズの流れなんか知らない。なのにメジャーは大抵試合が終わったら、なにも起こらずにしれっと興行終了。これじゃ観客は会場の外へ放り出されるようなもんだ。
橋本は試合後ともかく客に訴えることで何か特別な興行を見たというすてきな勘違いを地方の客に与えているのだろう。要はアンコールをするかどうかの違いだけなのだが。。。
三沢や蝶野や川田には無理だろうなあ・・・




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