SMACKGIRL Third Season-II 観戦記
■団体:SMACKGIRL
■日時:2003年 4月2日
■会場:六本木ベルファーレ
■書き手:S泡盛


 なぜか前回に引き続き、せっかくの桜が台無しになりそうな冷たい雨の降る夜。でも六本木の夜は熱かった。

 仕事を少しだけ早めに切り上げて地下鉄に乗り込む。六本木は今は大江戸線も通っていて、乃木坂寄りの出口を延々とエスカレーターで上がっていくとホテルアイビスの真ん前で、会場のベルファーレはすぐ近くだから便利便利。
 このベルファーレ、ちょっと変な(凝った)造形をした施設なのでお客の入退場時に迷路の中でちょっと戸惑うほどの感じなのだが、今回は誘導スタッフを適度な位置に配置していたようでスムーズに地下3階の会場まで行くことができ、好感度5%アップ。メインが特に注目のカードだけにお客さん前回よりは「隙間」が少ないような気がするな。(主催者発表は799名とのこと)

 結局開始時間ピッタリぐらいだったからトイレに寄ってから着席しようとする前に場内が暗転。すぐメリハリのある音響に合わせ選手入場が始まった。全選手の紹介が終わると今回のメインを張るウィンディ、辻の両選手が簡単な挨拶。平日開催ということで開始時間が遅く設定されているので、すぐに選手退場サクサクと試合開始となった。今回は全て打撃アリ30秒グラウンドブレイクのSGS公式ルール。


第一試合 ○大畑 綾子 1R 0分34秒スリーパーホールド ×ナナチャンチン

 大畑選手は先日のTBSの企画モノのサイボーグ魂の大会にも出たヒトで、禅道会横浜道場では「おじさんキラー」かつ、「道場長の妻」であるという。ん〜たしかに美形、テレビ映えしそうな感じ。おっちゃんもメロメロ〜〜〜
対するナナチャンはボール紙?製のサクラバマスク風を被って入場。展開は書きようがないなぁ試合開始からグラウンドの展開になるがナナチャン逃れようと不用意に下を向いてしまいスリーパーでおしまい。


第二試合 ×坂口 一美 1R 1分09秒 フロントスリーパーホールド ○山田 よう子

 昨年末のEIKA戦で自信を付けた坂口一美。練習もちゃんとやってるようだし一年前の今頃顔面への打撃を受けて大泣きしてたのは別人かと思うほどに気迫が感じられてヨイ。しかし今回は相手がはるかに強かったか・・・。その相手の山田選手、こちらがまた美形じゃないですか、で、気が強うそうなところがまたイイ!(流されやすい自分)
プライドの門番Gグッドリッジと同じくアームレスリングの経歴があるので入場曲もポーズも同じ(笑)相変わらずの小ネタにニヤリとさせられますな。例によって開始早々に先制攻撃でジャンピングニーを出す坂口。果敢に打合うが、ひとまわり大きな山田に組み付かれる。30秒グラウンドブレイクの後すぐに、フロントネックロックの形でグラウンドの展開となり坂口無念のタップ。と、その後のブレイク時に小突いたかまたは何かを言ったのかちょっとした小競り合いに。GF2側のセコンドもエキサイト。喜ぶ客(悪)また見たいと思う選手が増えました。


第三試合 ○唯  我 1R 1分13秒 腕ひしぎ袈裟固め ×金井 広美

 インディプロレス団体 ナイトメアのマスクウーマンの唯我、禅道会の石原選手ばりの体型、柔道経験者なのだろうか金井を投げて倒しまくる。打撃で対抗する金井だがプロレスラーは打たれ強いんだろな、ハーフマスクしてるせいもあって効いてるのかどうかまったくわからない。ともかく力の差を感じてしまった一戦。セコンドも迫力があった。当初の予定だったJイズミとやってもかなり互角にいけたんじゃないだろか?試合後にナイトメアの興行の告知をしてたけど、トリプルタッグで有刺鉄線マッチだって言ってた。スゲー落差だ。

ここまで極端な金魚マッチでもないのに短時間での決着が続き早いタイミングでの休憩となる。ター山、ガッツ石松、若手と思われる相撲のひとなんかが目に付く。


休憩後 ケガで出られなかったJイズミの挨拶。ちょっと前まで入院してたのだそう。万全の状態で見たい。あ、聞き手とラウンドガールは元大阪プロレスで妖しい魅力をふりまいていたフランソワーズがつとめてた。しっかし足長いね。ここでこの人見られるとは思わんかった。なんか得した気分。


第四試合 ○しなし さとこ 1R 2分39秒 腕ひしぎ十字固め ×川江 礼子

 選手層の薄い現状ではだんだんと、しなし戦のオファーを受ける相手探しが困難になってきているのだそう。次回は海外の選手の招聘が内定したらしい。沖縄唐手の川江おかあさん果敢に打撃で攻めるとしなしも打撃で対応、グラウンドに入るともがく川江の足がしなしの顔に入りイエローがだされる。必要以上にエキサイトせず冷静に自分の形に持っていったしなしが万全の十字でタップを奪った。


セミ ○渡邊 久江 2R 判定 3−0 ×大門 まい子

 ちょうど一年前の両者のデビュー時以来の再戦となったが、渡邊のグラウンドへの警戒、大門の渡邊とのリーチ差による警戒が悪い方に出てしまったか。間合いを多くとったなかでも有効なパンチをいくつか入れることができた渡邊の圧勝と言える。大門は何回かグラウンドに持ち込むことに成功したが、渡邊の巧妙なディフェンスを崩すところまでは行かなかった。逆に下からの関節で大門が攻められるシーンも見られ驚かされた。この一年間でのこのルールに対する上達のスピードは渡邊の方が上だったと言えるのかもしれない。


メイン ○辻 結花 1R 4分37秒 腕ひしぎ十字固め × WINDY智美

 現時点での国内女子総合における最高レベルのカードといえるこの両者の戦い。入場時からものすごい気迫が感じられる。恒例となってきた辻のマスクはライガー風の角が付いたもの。さて今回のウィンディは開始からずっとクリーンなファイトだった。ワイルドな部分ばかりクローズアップされているが、遠慮してるとかそういうことではなく技術面でも高水準なものを持っているということであろう。高速なタックルだけでなくスタンディングでも打撃が効きにくいように間合いを絶妙に詰める辻に対し、倒されないようにロープ際、コーナーをうまく使ったり、グラウンドでの腕への攻撃に冷静に対応するウィンディと高度な技術戦は頂上対決にふさわしいものだった。
 グラウンドで追込みながら打撃に行ったウィンディの腕を一瞬のスキをついて極めた辻。おそらく我慢強いウィンディが多少のことではタップしない可能性が高いことを見越して和田レフェリーは見込みでストップしたのだと思うが、昨年のミドル級トーナメントでの高橋エリやその前のキック対スマック対抗戦でのことを考えると正しい判断であろう。完全に伸びきっていたし。


 時間的には前半の短時間決着のため、主催者の意図したものよりもさらにコンパクトにまとまった大会であったと思うが、「仕事の後のお楽しみ」という観点で考えたら十分なボリュームであろう。選手層の問題や主催者自体の脆弱な体制と課題は山積みではあろうが選手もスタッフも頑張って欲しい。まだずっと見続けていたいから。



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