そこまでしなくていい・・・
■団体:WWE Wrestlemania XIX
■日時:2003年3月30日
■会場:ワシントン州シアトル セフコフィールド
■書き手:ひねリン(名前をクリックするとプロフィールの欄に飛びます)

普段はスポーツバーでレッスルマニアを見る俺だけど、今回は考えた末、自腹でPPV購入することにした。理由は一つ。これを見逃したら、不世出の天才レスラー(とすでに俺の中では決まっている)カート・アングルの試合を次にいつ見れるか分からないからだ。

まれにみるプロモ能力の高さもさることながら、その圧倒的なプロレスセンスとハードワークエシックをもって、近年常に素晴らしい試合を見せてくれていたカート。特に去年の後半辺りから、スマックダウン組のプロレスのレベルが異常なくらいまで上がったのは、カートの功績が圧倒的にデカいと俺は思っている。
デイブも同様のことを指摘してたけど、俺の大好きなロス・ゲレロスも、俺の嫌いなエッジも、子供達が大好きなミステリオも、日本派スマークファンが大好きなベノワも、みんなカートが相手をしてくれたからあそこまで輝けた。カートはデビュー数年で、相手レスラーを輝かせて上に押し上げスターにするという、会社で一番大事な役割を一番うまく出来る選手になっていた。

そんなカートが、最近相手をすることで押し上げたのはスパンキーことブライアン・ケンドリックだし、そして、医師の警告を無視して首の大手術を延期してまで強行する本日のレッスルマニアで、カートは現役生命を賭けて、カートに次ぐNCAAチャンピオンである後輩、ブロック・レスナーに最後の一押しを加えようとしている。

・・・なんて書くと、いかにも俺はカートの自己犠牲の美学に魅せされてるよーに聞こえるかもしれないが、別にそーではなくて、単にカートはそれだけ優れた仕事を魅せてくれるプロレスラーなので、俺は彼のこの大舞台を金を払って見届けたいとゆーだけだ。カートだって要するに自分のためにこの危険な試合をやるんだろーし(そもそもこの人の金メダルだって、医師の忠告を無視した無茶の賜物だったみたいだし)。

ってことで、いつもより一時間長い四時間豪華版のレッスルマニアPPVレビュー、行きましょう。

---

・番組開始。Ashantiという女の歌手が、アメリカザビューティフルという歌を斉唱。同時に戦場での米(英)軍の映像が。まーこの時勢のWWEの大政翼賛ぶりを今さらボヤくのはアレとして、例えば日本では相撲とかボクシングのタイトルマッチ前とかしか君が代は流れないけど、アメリカではちょっとしたイベントの開会式ではどこでも国歌や、国を称える歌が流されるんだよな。
これってたぶん、アメリカは日本よりも、娯楽を楽しむこと、消費することが国のアイデンティティと深く結びついているってことなんだろう。で、娯楽路線&エロ路線で保守派の目をひそめさせるWWEが、同時に思いきり右寄りの態度をとってもごく自然に映るのは、こういうアメリカの国柄も理由の一つなんだろう。

・その後大会オープニングクリップ。かつての名場面の映像に重ねて、レスラー達が、自分たちにとってマニアがいかに重要なイベントなのかを熱く語るヴォイスが重なる。


第一試合 クルーザー級タイトル戦
(王者)マット・ハーディーVer. 1(withシャノン・ムーア) vs レイ・ミステリオ

空中殺法の正確さと浮遊感では他の追従を許さないミステリオの試合は、盛り上がり保証付きなので、このようにオープナーに使われることが多い。相手は、ぼろかすのよーになってしまった弟を差し置いてブレイクする、去年のオブザ最高傑作アングル賞受賞者、マットハーディ・ヴァージョン・ワンッ。ハーディーズ初期には、まさか兄貴が弟より上に来ることなんかないと思ったもんだけど・・・。試合は最初から飛ばして、五分くらいで終わらせる。シャノン君の介入もあってハーディ勝利。


・事前に煽ってた、ミラーライト(当然ビールだよ)キャットファイトガールズ会場入り。

・(今日テイカーと組むはずの)ネイサン、控室で相手のショウ達に襲われて倒れている。塩だからこの大舞台からいきなり外されたってこと? だったら気の毒すぎるなあ(だいたい今日まで、ほんのちょびっとしかリングで動いてねーじゃんか)

・Limp Bizkit というバンドが(ごめん音楽全然知らない)がローリンローリンと歌ってる。テイカーが出てくる。


第二試合 テイカー vs ショウ & Aトレイン

ネイサンがいないので実況席は、テイカーのレッスルマニア10戦全勝記録の危機だ、と言ってる。なるほどこれで勝敗の興味が少し増す。でこの試合、もしかしてテイカー負けちまうかな?、と思ったところでネイサンが登場し(俺はネイサンはマジで塩だと判断されて、今日乱入スポットも与えられないかもと考えていた)、最後はテイカーがAトレインをツームストン。でっかい人がでっかい人に一発大技どかんというのはいい。11戦全勝。

・JRとキング。なんと戦場で見てる米英戦士達にエール。「君たちのやってることは正しいんだ。敵をぶっ倒して祖国に帰って来てくれよ」


第三試合 女子タイトル戦 3way
トリッシュ vs ジャズ vs ビクトリア

この試合に何の興味もないけど(いや、3人とも頑張ってるのは知ってる)、とりあえず、ビクトリアおばさん(若いのかもしれんが)に女子高生の歌う曲を付けるのは無理があると思う・・ということで、結果も無視してこの項は締めようと思ったら、この試合、いきなりとてつもなく重大なアクシデントが!

ビクトリアに後方回転エビを仕掛けたトリッシュ、相手のタイツをひっぱりすぎて、なんとビクトリアの半ケツが思いきり生中継で全米に!

尻フェチとしては、すぐにでも巻き戻してティッシュ片手にこのシーンをスロー再生したかったんだが、録画してる以上そーもいかずに試合終了。このシーン、日本で放送されるといいね。


・ロックのインタビュー。客に文句をつけるのはいつも通りだけど、最近のお調子者キャラとはうって変わって、大マジメに戦闘モード。ロック様がひとつだけ成し遂げていないことは、ストンコにレッスルマニアに勝つこと。今日が全てだ。今まで2連敗しているが、ハリウッドがロック様に教えてくれたことがある。第一幕でも第二幕でもなく、最終第三幕こそ重要なのだ、等々。そして最後もいつもと違う締め方で。

「(ストンコに勝てば)ロック様はすべてをやり遂げたことになるのだ。Finally! .....Finally...」


第四試合 スマックダウン系タッグタイトル戦 3way
(王者)チームアングル(ハス&ベンジャミン) vs ロス・ゲレロズ vs ベノワ & ライノ

アングルとエッジがともに首の負傷で長期欠場が決まった今、(去年異常なことになった)スマックダウンのタッグ戦線を背負う3チームの闘い。チームアングルの2人って、思い切り良くしかも安定感のある受け身といい、スープレックスの使い方といい、カートに良く似てて頼もしい限りなんだか、今日はイマイチ盛り上がる前に、隙をついた王者組がチャボを抑えてフィニッシュ。

これってやっぱり、(去年のスマックダウンの)激しすぎる試合へのトーンダウン命令が出されたことが影響してるんだろーか? 激しい試合は見たいけど、やっぱ実際にエッジとカート、二大人気者が大変なことになっちまったからな・・・。


第五試合 HBK vs ジェリコ

あんままともなアングルを与えられないまま決まったこの試合だけど、直前のロウでジェリコは抜群のプロモを決めて、一気にこの試合の注目度を上げてみせた。ジェリコは、HBKの真似をしまくっていたデビュー当時の自分の姿をスクリーンに大写しにしながら、HBKが自分のアイドルだったことを認め、しかし今こそHBKをぶちのめし、自分はHBKよりはるかに偉大なスーパースターであることを証明するのだ、と叫ぶ。そして2人で張り手を交換し不敵に笑い合う。このconfrontation一発で、ジェリコ=ヒール、HBK=ベビーという(退屈な)構図は一時棚上げとなり、この試合には、若手レスラーがかつての憧れの存在に真っ向対決を挑むというテーマが生まれた。

ってことで試合もホイップの攻防から始まる丁寧なものに。ジェリコはもともとミスの少ないレスラーだし、HBKは相変わらず小技が冴える(年老いてるのにすげえなあ、とか思っちゃうけど、よく考えたらHBKってまだ40前なんだよな)。HBKが爆弾を抱える腰への攻撃もポイントになるし、HBK越えを目指すジェリコがHBKの技をあえて盗んで使う、というのも焦点になるので見せ場が尽きない。

やがてお互いが必殺技を出し合い、さらに盗み合い、どちらが勝ってもおかしくない状態でのキックアウトが続き、最後はHBKが一瞬の後方回転エビで勝利。いやまじ今日のHBKって、圧倒的なクレイジーバンプを続けた最後期は別にして、それ以前の(アメプロ自体がまだそれほど激しくなかった)時期とたいして変わらない動きをしてたよーな。まーそりゃスピードやキレが完全に同じとは言わないけどさ。

で、試合後ジェリコは泣きながらショーンの握手に応える・・・と思ったらいきなり急所うち。めでたく(試合中には棚上げされた)ヒールvsベビーの構図復活。うんこれでいい。試合後の握手は安売りするもんじゃない。完璧。

この試合、俺的年間最高試合候補だな。


・次のPPVにてゴールドバーグ登場予告。会場もゴーバーゴーバーと。明日から出るみたいよ。

・入場者数発表。54097人。この会場の記録だと。

・Limp Bizkitライブ。

・明後日発売のトーリー表紙のプレイボーイ会見の模様。これ見るの何度目だろ? それよりも、それを紹介するステフ様、なんか最近どんどん顔が崩れてきてないか? ああステフ様・・・それでもついていきます。

・ミラーライト提供のキャットファイト。ステイシー、トーリー乱入。脱がし合い。で、司会のコーチまで脱がされてちゃんちゃん。

・ブッカーT vs トリプルHのクリップ。ブッカーTの、いかにも黒人にありそうな貧乏で犯罪を重ねた子供時代を描いたクリップ、思いきり黒人のステレオタイプを再生産してるよーにしか思えないが、オモロいからいい。


第六試合 ロウ系世界タイトル戦
(王者)トリプルH (withフレアー)vs ブッカーT

フレアーの介入が何度もあって、トリプルH@巨大な権力の勝利。この人やってるこた2、3年前とあんま変わってないと思うんだけど、取れるヒートの量は落ちたなあ。ブッカーの方はぜい肉付いた感じだけど、黒人特有の(ん?)バネは相変わらずすごいなあ。いつもは出さないトップロープからの前方回転ギロチン、カカトがトリプルHの顔に当たりそうになってあぶねーぞ。ちなみにこの試合で一番印象に残ったのは、いちいち乱入してはブッカーにたたき落とされる時のフレアーの一瞬の表情と揺れる金髪。やっぱ別格の存在感。


・早くも一年後のマニア20の予告。。世界一のアリーナで。つまりマジソン。

・ビンス & ホーガン。愛憎の20年のクリップ。今までタブーだったステロイド裁判関係の話も持ち出しての渾身のシュートアングルも含む。静かなBGMが秀逸。


第七試合 20年総決算のノーホールズバード・ストリートファイトマッチ
ビンス vs ホーガン

まあ、レッスルマニアの歴史はこの2人とともに始まってるわけだから、これは集大成としてその歴史を祝福する正当な儀礼のような試合であるとも言える。でも見方を変えればこの試合は、億万長者で試合する必要なんかどこにもないのに、異常に巨大な筋肉と人気を維持している、存在自体が過剰としか言いようのない超老人同士による、ハイパーにして不条理極まりないパフォーマンスであるとも言える。

で、こういう異常な試合が正当でもあるという、その矛盾自体がWWEがとても優れたプロレスである証なのだと俺は考える。そんでもってこのことは、俺が上で書いたようなWWEが娯楽主義にして大政翼賛だとか、あるいはよく言われるように人種主義とか男性中心だとか、そういうことよりもはるかに重要で本質的なことなんである。

さて、レスリング能力的には絶望的とマニア達に烙印を押されているこの2人の試合は、当然のように会場を興奮のルツボに叩き込み震撼させまくる試合になってしまう。個人的には、一年ぶりの試合にして、自分の筋肉と表情の魅せ方にますます磨きのかかっていたビンスの独り舞台に見えた。終盤にもうひとりの初期レッスルマニアの重要人物であるロディ・パイパーが登場。脹れた腹をゆらせながらも意味もなく怒っている彼もまた、プロレスの無条件の過剰さを体全体でまき散らして(ホーガンを殴って)退場していった。

最後はホーガン定番のハルクアップでもう一度会場は大爆発し、レッグドロップ3連発で終了。ビンスは自分が(WCWの人間とは違い)壊してはいけないプロレスの論理を確実にわきまえていることをまたもや示した。で、試合後には息子のシェーンがやはり久々に登場し、このストーリーには続きがあることが示唆された。プロレスはいつまでも続く。

・・・ま、なんにせよ凄かったのよこの試合。今日のジェリコvsHBKとは対極の位置にあるベストバウト候補。去年のロックvsホーガンに匹敵するとゆーか。ホーガンって俺そんなに興味ないんだけど、やっぱりプロレスの不思議さを考える上でのキーだよな。


セミ ロック vs ストンコ

前の試合が、初期のレッスルマニアにまつわる試合であるのに対し、この試合は近年のレッスルマニアを象徴する試合。ロックもストンコも、数年前の絶頂期と比べて神通力はだいぶ落ちちゃったし、2人とも体にひとまわり脂肪がついて、ついでにロックには髪がなくなったけど、それでもまだまだ現役の横綱同士の試合。お互いいくつもおなじみの見せ場を持っていて、そこで確実に客が湧いてくれるところが強い。

ってことで着実に会場を盛り上げたこの試合、復帰以降ずっとおちゃらけキャラに徹してきて、なんとハリケーンにまでジョブするほど弱々しかったロックが、(エルボーでなく)ロックボトム三連発でクリーンに勝つというブックは意表をついていて見事だった。また、最後のフィニッシュを狙ってサソリのようなステップを切るロックの姿を見たとき、やっぱこの人はマイクだけでなくプロレス自体の天才なんだなと思いましたのよ私。もちろんストンコも健在を示してた。この人のヒザめちゃ悪いんだろうけど、それあんまり試合に出ないよね。


そしてメイン 世界タイトルマッチ
(王者)カート・アングル vs ブロック・レスナー

前々試合がWWEの遠い過去を扱い、セミには近い過去に関するカードを持って来て、メインにはこの、WWEの現在と未来にまつわる試合を持ってくるオーダーはさすが。ところで、この試合に向けて打たれたアングル(カートのことじゃないよ)は先のジェリコvsHBKとちょっと似ていて、(近頃までできるだけ肉体を使わずにストーリーに絡んできた)ヒールのカートが、直前のスマックダウンでレスナーに面と向かって堂々と

「私は、お前との試合でこの体がどうなっても、これが最後の試合になっても後悔はしない。私はアマプロ両方の世界ですでに全てを成し遂げて来たのだから。私の今の目標は、レッスルマニアという最高の舞台で、お前と史上最高のレスリングの試合をすることだ。それによってお前の選手生命を奪うことになってもなんとも思わない」

等と宣言することで、ヒールとベビーの区別を超えた最高レベルのレスリングマッチ、という意味合いが出来上がった。で、(公式には未発表である)カートの状態を伝え聞いている者にとっては、この発言は単なるアングルとはとても捉えられなくて、マジにカートはこの試合で選手生命を終わらせる覚悟をしてんじゃないだろーかと、カートへの畏怖の念を新たにしつつも不安になってしまったものなんだが、それでもこの地点では、このカートの発言が「別の意味で」真実になるかも、とは思ってもいなかった。

つまり、まさかこの試合が、カートではなく、あの前途洋々で生命力の固まりのようだった、レスナーの選手生命を奪いかねないことになるなんて。

試合は予想通りと言うか、史上初のNCAA王者同士の対決にふさわしく、アマレス風味の強いグラウンドの多いものとなり、また、やっぱりカートの首の状態のせいか、レスナーがでっかくて、スマックダウンの中量級トップ勢に比べればスピードで劣るせいか、普段のスマックダウンやPPVでのカートアングルの試合と比べると少しだけ緩慢な展開で(状況を考えると、「少しだけ」ってのはすごいことなんだろう)、やや会場も静かなまま進んでいった。

それでもカートがジャーマン連発で会場を暖めてから(この技は首の負傷者続出の元凶の一つとも言われているけど、とにかく出すと会場が暖まる)、試合はクライマックスへ。お互いが必殺技をキックアウトし合った挙げ句、レスナーが2発目のF5を成功させる。レスナーが勝つという結果自体は最初から明らかだったので、ここで終わりかと思いきやレスナーはカヴァーに行かずにトップロープに。カートはほぼリングの中央(むしろそれより遠く)に寝ており、かなりの距離がある。ん、豪快なファイブスターフロッグスプラッシュでフィニッシュか? トップロープでちょっと躊躇しながらもレスナー飛ぶ。次の瞬間目の前には、驚くべき、そしてできれば見たくない光景が。

直前で躊躇しつつも、高々と飛んだレスナーの体はなんと空中で後方回転。
そしてそのままレスナーは、顔からまっ逆さまにマットに墜落した。

つまりレスナーが狙ったのは、史上最重量にして、史上最高の飛距離の驚異のシューティングスタープレス。でも躊躇したぶん、そしてあまりに長距離を飛ぼうとしたぶん、体が回転し切るより、レスナーの顔がマットに付くのが早かった。レスナーの体はほぼマットに垂直の状態で、カートの体に少し届かずに落ちた。会場も一瞬凍った。

間違いなくこのシューティングがフィニッシュになる予定だったと思うんだけど、当たらなかったのでカートは瞬時にアドリブを効かせたらしく、すぐに体をひるがえし、フォールの体勢に。苦しげに首を抑えながらもそれを返したレスナー、立ち上がり、改めてもう一度F5。当然ここでカウント3。顔から落ちたレスナーは首を抑えて鼻血を出して、朦朧としているみたい。セルというよりはガチで苦しそうにしか見えない2人、なんとか立ち上がって、抱き合う。レッスルマニア終了。

---

ってことで、とにかくこれはものすごいレッスルマニアだったわけだけど、カートは次にいつ見ることができるのか、という当初の心配よりも今は、レスナーが大丈夫なのかどーかの方が気になる。ハヤブサほど恐ろしい落ち方ではなかったけど、それでもまっ逆さまだったし、あの体があの高さから落ちたんだから、信じられないくらいの衝撃が首に来てるに決まってる。

このメインを冷静に考えると、去年激しさを極めたスマックダウンスタイルに比べれば、マットレスリングが重視されてて体への負担は少し下がってるよーでイイ感じに見えた。なのに、最後であんなに危険なことになるなんて。レスナーは以前にもシューティングスターを出したことあるらしいから、あの技自体は問題なくできるんだろう(化け物め)。
でも近い方のコーナーに上がれよな。トップに登ってから距離の長さに気づいて、一瞬躊躇したんだろうな。それなのになんで強行した? そこでファイブスターでもダイビングヘッドでもいいから切り替えてくれよ。あんな長距離を逆回転しながら飛べるわけねーじゃんか。キッドマンでもミステリオでもシェーンでも無理だよたぶん。

なんにしても今回のレッスルマニアは間違いなく大当たりで、最後の戦慄のハプニングも含めてインパクト絶大だった。でも同時にこれが、今後のWWEのスタイルチェンジへのターニングポイントとなるかも、って気も。ジェリコvsHBK、ビンスvsホーガン、ロックvsストンコは、比較的肉体への負担の少ないスタイルで行われた見事な試合だったし、メインもフィニッシュを除けば同じ。いつも激しいスタイルをやってるスマックダウンタッグ勢も、今日は短めの試合でまとめた。エッジやアングルはしばらく欠場だろうし。あと、明日から始まりそうなゴーバーとロックの抗争も、それほど激しいスタイルの試合にはならないだろうし。

俺は激しいプロレス大好きなので、2002年後半のスマックダウンがどれだけ凄かったかは、今後もずーっと敬意と感謝と憧れの念とともに記憶するつもりだ。だけどやっぱり好きなレスラー達には長いこと活躍してほしいので、体にあまり無茶な負担やリスクをかけないスタイルで、高度な試合を魅せてくれればなと思う。月並みすぎる意見だけど、それ以外なんも浮かばないので今日はこれで。


(追記:と書き終えたところで、マニア直後のwwe.comに凄い情報が。WWEはここではじめてアングルの首の状態に言及しているんだけど、もしかしたら一年間じゃなく、6週間だけの欠場で復帰できちゃう手術が可能かもしれないとか。もしそーだったらめでたいけど、同時このレビューの長ったらしい前フリはなんだったんだ、って気もする。ま、あれはあれで俺のPPV本当の気持ちだったのでいいとするか。)




本稿の著作権はすべてKANSENKI.NET及び「書き手」に帰属します。

戻る
TOPへ