永田よ、今年いっぱい待ってやる。
■団体:新日本
■日時:2003年3月21日
■会場:代々木第二体育館
■書き手:ロッソネロ
 バイト先(家庭教師のトライ)でもらった招待券を持って会場入り。2枚でいいのに親切にも3枚もくれた(半ば強引に)トライの事務員に感謝しながらあまった1席に荷物を置きしばしくつろぐ。しかし後ろの方はスキスキだったため、最終的には足伸ばしたり、ふんぞり返って見てました。試合開始時で5割、最終的には7割くらいの入り。

第1試合 ○垣原 賢人VS田口 隆祐

 新人の試合なので特に何もありません。垣原も目立った動きナシ。イナズマもなし。

第2試合 ○吉江 豊VSブルー・ウルフ

 エルボー合戦、声の張り合い、ブレーンバスターの攻防・・・この試合で2人が見せたムーブこそ、言うまでも無く長州が新日に残した‘体育会系プロレス´であり、WJで行われているプロレスであり、アメプロと対極に位置するものであり、武藤曰く、「軍隊プロレス」だ。この2人を見ている内に「何で長州出てったんだろう・・・」等としみじみした気分になってしまった。

第3試合  邪道         スタンビード・キッド
      外道     VS  アメリカンドラゴン
     ×エル・サムライ    ヒート
      金本 浩二     ○AKIRA 

ヒートは入場曲のダサさもさることながら、ファイト内容に関しても?マークだ。素顔の田中稔の動きと、闘竜門でやってるようなルチャっぽい(?)動きを足して2で割ったようなプロレスをしているが、ちょっとどっちつかずの印象が強い。やっぱり田中稔のファイトを前面に出した方がいいよ。キッド&ドラゴンの動きはとても良かった。エグめの技や、派手な動きこそ無いが、プロレスがしっかり叩き込まれており、序盤から中盤にかけて試合の流れを作っていた。中盤から後半は金本とAKIRAが中心。やっぱり、金本は堂々と試合をしてるよね。この落ち着きっぷりこそ、今のヒートに足りないものだと思う。最後はヤーさん顔負けの金本のマイクと乱闘で締め。

第4試合 棚橋 弘至VS○柳澤 龍志

 私は格闘家がプロレスまがいの行為をするのを嫌うが、ビッグマッチが近づくとしゃしゃり出てきて「私はプロレスラー」等と振舞い、ドームで試合をする格闘家よりははるかにましだと思う。柳澤は巡業にも同行し、プロレスを勉強してるだけまだ藤田よりも好感が持てるが、しかし、それとこの試合内容は別。この試合でもまだキャリアが浅い棚橋が一生懸命試合を引っ張らなければならないほど、柳澤の動きは酷かった。でも彼は勝ってしまう。懸命に試合の流れを作っていた棚橋の努力は見事に無駄になった。「プロレスは結果より内容」と思っているファンや、棚橋のファンはやりきれないだろう。「柳澤は高山には負けるが、棚橋レベルには勝つ」と言う事実のみを押し付けられた感じだった。

第5試合 大阪プロレスタッグ選手権
     〈チャンピオン〉    〈挑戦者〉       
     ○ライガー   VS  ×ビリーケン・キッド
      村浜 武洋       Gamma

 「なんだかんだ言ってもやっぱライガー」と言うカンジ。キッドの最後の粘りは良かったし、村浜も柳澤の3倍は良かったが、やっぱり試合の流れを作ったのも、一番沸いていたのもライガー。やっぱすごいなあ。でも試合内容は「中の下」みたいなカンジでした。それよりもちょっと引いたのが、私の数メートル先に大阪プロレスから派遣されたサクラらしきアダルトが数人おり、大阪人丸出しの声援(声がでかく、デリカシーがない)を送っていた。そして、Gammaが村浜をアウトサイダーズ・エッヂ(変形パワーボムor高野落とし)に捕らえた時、サクラのオバハンがどすの聞いた声で「そのまま場外に投げろ!!」と三沢VS小橋ばりのムーブを要求する一幕もあった。いやー凄い。迫力で言うならこのオバハン、ライガーと互角だったよ。

第6試合  エンセン井上      魔界 1号
      小原 道由   VS  村上 和成
     ×後藤 達俊      ○安田 忠夫

 試合時間よりもコントの時間の方が長いこの試合。でもそのコントが面白い。犬小屋、小原と総裁のマイク、4分にも満たない試合時間・・・やはり良かったのは総裁。試合後現れた蝶野のケンカキックでKOされ、ぴくりとも動かず。誰かに蹴られようが、担がれようが、犬小屋に頭から落とされようが、微動だにせず`気絶´している。いやー素晴しい!素晴しい演技。時期IWGP挑戦者らしい安田など総裁から見ればまだ赤子に等しいだろう。総裁に夢中で試合内容なんか吹き飛んだよ。

第7試合 ○飯塚 高史VS魔界 5号

 特に何もなし。一緒に行った姉が「飯塚のテーマかっこいいね」と言ったぐらい。長井もなあ・・・

第8試合 ○天山 広吉VS魔界 4号

 4号はプロレスがちょっと出来るらしく、受身や、やられっぷりがちょっとうまい。そして天山は・・・天山も蝶野と組んで長いなあ。まるで蝶野が天山の連帯保証人みたいだ。あそこまでケツ持たなくてもいいと思うが。

第9試合 ○蝶野 正洋VS真壁 伸也

 丸め込みで蝶野があっさりピン。真壁との格の違いを見せ付けたとは思うが、明らかな省エネファイトだった。やっぱ蝶野体悪いんだろうな・・・試合後、ドームでの小橋戦をぶち上げたが、今のコンディションで小橋とできんのかね?どこかの雑誌が「小橋VS蝶野はプロレスの信頼を守る戦い」等とフイていたが、そんな+思考に俺はなれないよ。

第10試合  西村 修   ×ダン・デバイン 
      ○中西 学 VS リック・スタイナー
       永田 裕志   スコット・ノートン

 西村は少しの動きで客の目を惹きつけられるいわば「量より質」のプロレスラーであるのに対し、永田、中西は正に「体育会系プロレス」にふさわしく気迫を出し、アグレッシブに動き回るのが得意な「質より量」のプロレスラーだ。ようするに永田や中西は、西村の二倍は動かないとダメなのだ。しかし・・・例えばこんなシーンがあった。リックが西村に対して永田ロックやエクスプロイダーを使い、「こんな技ダセーよ」と言わんばかりにコーナーの永田を挑発する場面があった。しかし、永田は中途半端なリアクションに終始し、挙句の果てに自分よりもはるかに声援の多い西村に対して「ガンバレ!!ここまで来てみろ!!!」等とまるで新人レスラーに檄を飛ばすように言ったのだ。これにはさすがに呆れた。こんな勘違い許されていいのか。ガンバんのはおまえだろ。おまえはチャンピオンだろ。西村に試合持ってかれて悔しくないのか。そういった感情を表に出すのがお前は得意だし、リックの挑発なんざ蹴って蹴って蹴りまくって答えればいいんだよ。でも永田はそれをしない。「永田はシングルプレーヤーだ。タッグは得意じゃないんだよ」と言う意見もあろうが、これは新人レスラーの話をしているのではない。新日本のチャンピオンの話をしているのだ。さらに試合後では、一番客を沸かせた西村は静かに花道へ消えたのに対し、一番目立つべくして目立たなかった永田と中西はコーナーに立ち、お得意のポーズを決める有様。ダメだこりゃ。


 よく言ってまとまった興行。悪く言うと個性のない興行。全試合終了後、永田とコールマンがリング上でなんかやったらしいが、興味なし。ライガー、金本、総裁と脇役はしっかりそろっているのだが、肝心のヘビーのメインイベンターがやばい。蝶野は体調が明らかに悪いし、天山、中西、永田のトリオはさっき書いた通りである。西村がチャンピオンになれない理由って何かあるのかな?(やはり数年前に患ったガンのせいなのか?)永田が9回も防衛する意味あるのだろうか?永田VS中西を60分もやる意味があるのか?安田って挑戦者にふさわしいのかな?相変わらず新日本にはナゾが多い。頭が痛いよー。




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