観戦記では滅多に見ない新日です
■団体:新日本
■日時:2003年3月9日
■会場:名古屋市総合体育館(レインボーホール)
■書き手:SMAP

3月9日・・・そう今日は3月9日なのだ。巷では春一番が吹いたらしいしあと2・3週間ほどで桜も咲こうかというのに・・・なんだこの寒さは!兎に角寒いし風がきつく冷たい。
このレインボーホールには大きな駐車場がある。それはそれで便利でいいのだが欠点は出口が狭い事。その為帰りはいつも大渋滞。30分待ちなんてざらに有る。帰りの渋滞を避ける為出口に近くに駐車する。しかし出口近くは会場から一番遠い。駐車場から会場への道のり,寒さに凍えながら向かう。
肩を竦め歩いているといつも見かけるダフ屋のオッチャンが。『券余ったら買うよ。券余っとらんか。』を連呼。『へ〜売れているんだ』
開始ぎりぎりに到着の為さっさと会場へ。意外にも6割程度の入り。しかし最終的には9割程度埋まり満員マークは付くだろう。


1: 邪道○外道・藤田(9:32クロスフェイスオブJADO)垣原・アメリカンドラゴン・スタンピートキッド×

試合前のコールを聞き逃した為どちらがドラゴンでどちらがキッドかわからない。それぐらい2人は似ている。
この試合意外にも垣原が良かった。ソツなくこなす邪外にしっかりついていっている。藤田も邪外にうまく乗っかりいい感じ。外人の2人はというと…悪くは無いが少し物足りない。
しかし第一試合としては上出来。会場もいい感じで温まった。


2: 木村健吾・矢野通×(10:02コブラツイスト)西村修○エルサムライ

この面子を見てまず『地味だな〜』と誰もが思うのでは。健吾の『引退カウントダウン』以外テーマは見受けられない。予想通り地味〜となる。
試合はグラウンド中心。声援も最初はチラホラ有ったが途中から余り飛ばなくなる。
兎に角眠気との戦いだった。それ以外余り思い浮かばない・・・


3: ブルーウルフ×(6:47羽根折固め)魔界4号○

第一試合でいい感じで温まったのに第2試合でクールダウン。この第3試合はと言うと…これまた更に会場を冷やす事となる。
魔界は総裁と登場するも特に目立った動きもなし。これまた眠気との戦い。
しかし正しい新日ファンはこんな試合でも声援を送る。お寒い試合など関係なし。正しい新日ファンになる為の試練のような試合だ。俺も頑張ってみようと思うが…眠気には勝てなかった。正しい新日ファン失格である。したがって余り憶えていない…


4: 吉江×・棚橋(11:17片エビ固め)ノートン○デバイン

前2試合が思いっきりクールダウンしてくれたお陰で(?)眠気に襲われる事となったが,この試合で少し目が覚める。
主役はやはり話題の人棚橋であろう。アノ事件以来の名古屋登場。しかしアノ事件を揶揄した野次は聞えてこない。う〜んやはり新日ファンは優しい(のか?)
試合も棚橋の動きがよく見ていて飽きがこない。吉江も悪くは無い。しかしノートンがダメ。セルは殆どデバインに任せっぱなし、玉に出てきたと思ったら体格を生かしたぶつかり系ばかり。動きも悪く余りパッとしない。正直今日がNWF戦でなくてよかった。ありがとう蝶野さん。
最後は予想通り吉江とノートンの我慢大会に。案の定の結果であるが棚橋と吉江に救われた感じ。


5: 飯塚高史(0:54 両者シングアウト)魔界5号
延長戦 飯塚高史×(0:26 TKO)魔界5号

結果を見ると『なんだよこれ!』なのだが、俺的には楽しめた。(隣に座っていたニーチャンは『真面目にやれ!!』マジで怒っていたが…)
ここまでまともな試合を羅列していただけにこう言った刺激のある試合も中には入れておいたほうが良いと思う。更にカードが飯塚と長井と来れば誰も期待していないだけに尚更。(期待していた人スイマセン)試合時間が短いのもGOOD!両軍乱れての乱闘やマイクの応戦,更にストレッチジョブもあり眠気覚ましには丁度いい。
しかし,長井には苦言を呈したい。飯塚がハイキックでダウンしたあとのパンチなのだがアレはいただけない。後頭部に打ち付けているのだが猫パンチそのもの。しかも観客に丸見えときた日にゃあ…まだまだだなぁ。

ここで休憩。ここまで1:15.さくさくと進みいい感じだ。


6: 小原・後藤・ヒロ・エンセン(5:17乱闘の為ノーコンテスト)魔界1号・柳澤・村上・安田

これまた結果だけ見ると『なんだこれ!!』になるが,これまた面白かった。
先に魔界が入場。次に犬軍団登場。大きな犬小屋が見えると会場が一気に沸く。モニター(あっ!書き忘れたけどこのレインボーホールには大きなモニターが常設されていて今回コレを利用している)に小さ目の犬小屋が写ると更に沸く。
『総裁の小屋』を持ってきたのはいいがフェンスより大きくて中に入れないなんてのはご愛嬌。
小原が『オイ!名古屋!今日はクレイジードックスのドン、エンセン井上を連れて着たぞ!!』とマイクアピール。そう言えば前回小原が名古屋に来たのはプライド22でランデルマン相手にへタレをやっていたんだっけ。やはり彼はプロレス向きだな。
更に総裁に向かって『星野!ハウス!!』(コレは流行りそう)
このアピールを合図に乱闘が始まる。
やはり注目はエンセン。当初はもっぱら村上に突っかかっていった。
一応乱闘が終わり落ち着いてくるとやはりヒロや後藤の良さが目立つ。
エンセンはと言うと本戦にはあまりからまずもっぱら乱入専門。
その後両軍入乱れノーコンテストに。その後総裁にエンセンがチョークスリーパーをかける。総裁を踏んづけて勝ち鬨を上げる犬軍団。
その後この日2度目のストレッチジョブ。担架に乗せられ引上げる総裁の顔がモニターにアップになる。う〜んいい顔している。
結局注目のエンセンは試合にはあまりからまず終い。しかしゴチャゴチャしながらもテーマのしっかりした面白い試合だった。小原はやはりプロレス向きだな。


7: IWGPジュニアタッグ選手権
金本○ライガー(18:06飛びつき後方回転エビ固め)ヒート×AKIRA

一見ありがちでテーマがぼやけた試合ながら、いい試合だった。俺的には今日のベストバウトはこの試合。
特に良かったのがAKIRA。動きが軽快で金本との絡みが多く(っと事はライガーは楽をしていたと言う事)金本のよさを引き出していた。受けも攻めも凄く良かった。
ヒートや金本もAKIRAに引っ張られる形でイキイキして見える。特に金本などは彼の個性である『ヤンキーモード』バリバリで見ていて面白い。
それに引き換えライガーはと言えば…動きが悪い上に金本に任せっぱなし。
試合はAKIRAのムササビボディープレスでハイスパートが始まり2.9の連続。ボム系あり,返し技あり,飛び技ありと多種多彩な技が飛び交う。3人がそれぞれの持ち味を十分に発揮。(ライガーは相変わらずだったけど)当然会場も盛り上がる。そんな中でもAKIRAが光っていた。
最後は金本のジャパニーズレッグクラッチホールドでピン。
開始当初は平凡なカードで余り期待していなかったが,なんだか得した気分。


8: IWGPタッグ選手権
蝶野○天山(17:29体固め)高山・真壁×

前試合と好対照なのはこの試合。当然高山に期待するところだが肝心の高山がダメだった。タッグ馴れしていないせいかもしれないけれどどうも空回りしていた。
レフリーとの絡みも下手だし,どうにもやりにくそう。W−1でのゴーバーに付いて『タッグには向かない』なんて言われていたけど、高山にも同様の事がいえるのでは。
しかし高山の蹴りは迫力がある。あれ一発で客が沸くからたいしたもんだ。
真壁もこれまたイマイチ。流血している痛みが余り伝わらない。
一方の蝶天タッグはソコソコ仕事をこなす。特に蝶野が張り切っていた。一人で体張って頑張っている。それにプランチャまで繰り出すサービス振り。やはり責任者として体を張ろうと考えたのか?(買かぶりすぎだな)
最後はケンカキックを連発し盛り上げようとするも,中々盛り上がらず。最後も真壁がタックルに行くも力尽きぶっ倒れてフォールって事らしいが、見ていて『エッ!!』ってなっちゃう始末。中途半端に終了。アレならその前のケンカキックでフォールの方が良かったと思われ…
試合後も何か有るかと期待していたがなーんにもなし。
期待していただけに残念だ。


9: IWGPヘビー級選手権
永田裕志(60:00時間切れ引き分け)中西学

この時点で18:10。約2:15とスピーディーに進行している。良い傾向だ。ダラダラ長いのはやはりムカツク。こう言う所は流石メジャーなのである。
そしてメイン…
永田VS中西と見て予想されるのが,良いか悪いかどちらかであろう。
っで今回は良い方の目に出た。(ラッキーなのか??)
試合全体は最初はスローペースの展開。誰もが『こりゃあ長期戦だなぁ』とわかるもの。
後半は少しずつ動きが出てくるも,やはりバテ気味なのでスピーディーさには当然欠ける。
しかし見ていて時間の経過を余り感じさせなかった。『えっ!?もう40分?』『もう50分?』ってな感じ。
そんな中でも驚かされたのは永田のスタミナ。中西がヘロヘロの中最後まで蹴りの切れも動きも落ちなかった。
中西はというと後半バテバテながらもアルゼンチンを繰り出すなど持ち味を生かす。
観客もスローペースの前半と違い徐々に盛り上がりだす。特に後半は中西応援で一色。
又,良かったのが中西の表情。4の字を掛けられている時中西の顔がモニターにドアップで映る。泣きそうな顔で痛みを観客に伝える。
その後会場のあちこちから『中西!ジャーマンだ!!』の声援が飛ぶ。そう中西はここ名古屋で昨年ジャイアントシンをジャーマンでブン投げたのだ。そのことを客もしているのだろうか。
50分過ぎ中西がジャーマンを炸裂させると会場はこの日一番の大盛り上がり。2.9で返されると地団駄が『ドドドドーー』
更にジャーマンをもう一発。またまた大盛り上がり!!
最後の5分は返し技や丸め込み押さえ込み系,でフォールを奪い合う。その間会場は盛上りまくり。
時間切れのゴングがなると『あ〜あ〜』との落胆の声。しかしすぐさま両者に対して賞賛の拍手が沸き起こる。
60分時間切れ引き分けの結果だけを見ると,つまらなく見えるが実に内容のある試合だった。彼らの良さが十分出た試合ではないだろうか。
当然観客も結果に対して文句は出ず満足そうだ。

っとまあコレにて終了となるが、興行全体としてはすっきりとしていて良い興行だったと思う。
長州一派がいなくなった事が良い方向に転がったのではないだろうか。
今後,総合とどのように絡んでいくかなど問題も多いが,今後に期待が持てる興行だった。




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