3/4 DEEP 後楽園ホール
■団体:DEEP 8th IMPACT
■日時:2003年3月4日
■会場:後楽園ホール
■書き手:高倉仮面
18:30
後楽園ホールに到着、
本日はDEEPを観戦。

今日のメインイベントは、誰もがあっと驚いた修斗のエース・桜井が登場、
DEEPミドル級王者としての風格も出てきた上山と対戦するのだ。
昇り調子の上山は、去年のNK興行で本調子を出せなかった桜井に勝てるのか?
それとも逆に、桜井が修斗の底の深さを上山に見せるのか? 楽しみな一番だ。
その他にも、三島 ★ ド根性ノ助の参戦やら、お馴染み「元RINGS vs PANCASE」やら、
「ヒクソンを担いだ男」木村浩一郎の参戦、等、
相変わらずのマニアックなカードが目白押し。

だが、やはり今回の興行は、豪華と言えばあまりにも豪華すぎるメインイベントを目当てに、
チケットを買った人は大量にいると思われる。勿論、僕もその一人。なのだが…。
今回は興行の当日に仕事が入るかもしれなかったので、チケットを買うのが遅れてしまった。
で、3週間前にやっとチケットを購入した時は、A席・S席は共に完売。
おかげで一万円のチケットを買う事になってしまった…。チト高いね。
まあ、好きなDEEPなので結構気軽にチケット代を払えたけど。

会場入り、早速パンフレットを購入しようとしたが、何と既に売り切れ。
「ぬぬぅ、さては今日の興行は満員だなぁ…」と思いつつホール入りすると…。

やはり超満員。今回は立見席も開放していたようだが、
その立見にもビッシリと客が入っているではないか!
あの立見席、5000円もするのになぁ…。

「流石に今日の佐伯さんは『ホクホク顔』だろうな」等と、
いらぬ想像をしつつ観戦開始。

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本日は休憩前と休憩後で、盛り上がり方に雲泥の差がありました。
んで、正直つまらなかった休憩前までの四試合はダイジェストで書きます。

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第一試合 68kg契約 5分3R
○TAISHO(168cm/67.2kg/バルボーザ & NBJC)
●亀田 雅史(171cm/68kg/総合格闘技道場コブラ会)
[判定 3−0]

亀田は胸に大きなタトゥー(洋風)を入れており、
TAISHOは全身に入墨(和風)を入れている。
んで、この試合で残った感想は「両者共に入墨が凄い」と言う事のみ。

1R、2R、は大まかに、
「大きく回り込む亀田をTAISHOが追いかけて、軽い打撃を入れあう。
 時折、亀田がテイクダウンを奪って上になるも、何も出来ずにブレイク。」
という展開の繰り返し。特にグラウンドになる試合は殆ど動かず。
これに合わせて、レフリーの膠着ブレイクのタイミングもドンドン早くなった。

「2R終盤、タックルに来た亀田をガブッたTAISHO、
 しかし亀田は身を起こしてTAISHOから足を取り関節を極めにいった。
 これはTAISHOが組んだまま立ち上がって防いだ。」
上記の展開に当てはまらないのは、ここだけかな?

3Rもやはり同じ展開だったが、
TAISHOがパンチのラッシュを仕掛けて亀田をコケさせ、
上からパンチをガンガン打っていく場面があり、
ここからTAISHOペースで試合が進んだ。

スタンドでも伸びのあるストレートで亀田に確実にダメージを与えるTAISHO、
だが、亀田からテイクダウンを奪われる事を恐れていたのか、
TAISHOはトドメの一発を打つことが出来ない。んで、このまま試合は終了。煮えきらんのぉ。

判定は3−0でTAISHO。


第二試合 73kg契約 5分3R
△竹内 コウジ(171cm/72.8kg/シューティングジム横浜)
△西内 太志郎(168cm/71.9kg/U-FILE CAMP.com)
[判定 0−0]

先に書きますが、第一試合に比べると両者共に良く動いたのだが、
結局はこの試合も盛り上がりに欠けてしまいました。

1R、スタンドでは、
竹内がローやミドルのキック、ストレートで西内を攻め込む。
対して、西内はタックルで竹内からテイクダウンを2度決める。
…が、西内は上になっても、パスガードする事も極める事も出来ない。
逆に竹内に下から打撃を入れられて、
何も出来ないうちに立たれたり、ブレイクになったりだ。ラウンド終了。

2R、序盤に西内が竹内のミドルをキャッチしてテイクダウン、
しかし、やはりパスガードする事も極める事も出来ない。ブレイク。
で、ここから暫くは、竹内がミドルキックやストレートでプレッシャーを与えていく。

終盤、西内は片足タックルで竹内をテイクダウン、
そしてついにパスガードに成功。サイド、マウントとポジションを移行、
嫌がって亀になる竹内からバックマウントを奪うも、ラウンド終了。

3R、西内は何度か竹内からテイクダウンを奪うも、
竹内に下から首を取られたり、大きなダメージを与える前に立ち上がられたり。
んで、スタンドでもパンチやらフロントチョークを食らったりしている。

ラウンド終盤、西内は片足タックルで竹内をテイクダウン、
最後のチャンスとばかりにインサイドガードからパンチを打とうとするも、
竹内が下か足で西内を邪魔した為、パンチが虚しく空振りする西内、試合終了。

西内は判定こそテイクダウンがポイントになった為にドローになったが、
確実にダメージを与えていたのは竹内の方なんじゃないかなぁ。
西内は終盤はバテバテだったし。


第三試合 94kg契約 5分3R
△入江 秀忠(182cm/93.4kg/キングダム エルガイツ)
△MAX 宮沢(175cm/90.1kg/荒武者総合格闘術)
[2R時点での判定 0−0]
※不慮の事故による入江の目の負傷で2Rで終了

今年最初のPANCRASEの興行で、渡辺相手に見せ場もなく敗れた入江は、
今回は純正「KINGDOMのテーマ」で入場。この曲は懐かしい。
相手は、去年9月のDEEPで滑川に負けている宮沢。
「PANCRASE選手に負けた人 vs RINGS選手に負けた人」。

1R、入江は1・2パンチから宮沢に組み付き、
コーナー際へ押し込んでテイクダウン。
ここから華麗に動く入江、インサイドガードからハーフマウント、
更にはパスガードしてサイド、マウントとポジションを移行。

一度、宮沢にハーフガードまで戻されるものの、
入江は再度パスガード、サイド、マウントと奪い直し、顔面パンチを連打。
だが、このマウントは宮沢が下からバランスを崩して、脱出されてしまった。

ここからは両者はスタンド、
入江は宮沢のローキックに合わせて、パンチを入れたり、組み付いたり。
そして何度か組み付いて宮沢を倒そうとするが、宮沢は倒れない。ラウンド終了。

2R、ひたすら距離をあけて軽い打撃を繰り出す両者。
宮沢はローキック、入江はパンチを繰り出す。
そんな中、宮沢のストレートが、入江にヒットする。

…と、ここで試合が中断。
入江はストレートを喰らった際に、宮沢の指が目に入ったらしい。
ドクターチェックが入り、OKの指示、試合続行。

入江は再開と同時に宮沢にパンチのラッシュを仕掛けた。
これに合わせて宮沢はコーナー際へ下がっていく。
と、ここでコーナー際にいたカメラマンに宮沢がぶつかりそうになり、
慌ててカメラマンが身を引く。観客は騒然となった。

後はラウンド終了まで両者スタンドに終始。
お互いに距離を置いてローキックを中心に、
何度か組み付く両者だが、お互いにテイクダウンとはならない。
それでもラウンド中盤〜終盤にかけて、
時折、宮沢のパンチが入江にクリーンヒットする場面が見られた。ラウンド終了。

…と、ここでまたしても入江にドクターチェックが入る。
どうも目の負傷が回復しないらしいのだ。結局、このままドクターストップ。
不慮の事故という事で、このラウンドまでの判定が行われたが、結果はドロー。
この決着に、宮沢は憮然として、入江は無念そうにリングを降りていた。


第四試合 タッグマッチ 20分三本勝負
△大久保 一樹(180cm/80kg/U-FILE CAMP.com)
 佐々木 恭介(170cm/84kg/U-FILE CAMP.com)
 vs
△一宮 章一(180cm/100kg/フリー)
 スペル パピヨン(身長不明/体重不明/チーム ガチ)
[時間切れ 0−0]
※タッチは10回まで可能、

「スカイハイ」と共にリングインした一宮 パピヨン組。
一宮はパピヨンのマスク姿に合わせて、ドス カラスJrのマスクを被って入場。
選手紹介時には、マスクを観客席に投げ入れ…る振りをして、
セコンドにマスクを手渡していた。観客からは笑いが起こる。

んで、パピヨンは、週刊ビッグコミックスピリッツで連載中の、
「格闘太陽伝ガチ」で登場するキャラクターなんだそうな。
マスクの下は「ヒクソンを担いだ男」として有名なあの人。
最近はプロレス団体DDTにて「スーパー宇宙パワー」として活躍中。

んで、試合なのだが、長いのでダイジェストで。

・大久保 vs 一宮、打撃戦を展開。ここでペースを握ったのは大久保、
 ローキックやパンチを連打、一宮がスタミナ切れをおこしてタッチ。

・佐々木 vs パピヨン、佐々木が相手コーナー際で上になりパンチを連打、
 パピヨンが思わず上のポジションを取られたままタッチする。観客から笑い。

・佐々木 vs 一宮、一宮がクロスガードで組み付く佐々木に、
 豪快なスパインバスターを決める。だが、佐々木は相手コーナー際で三角絞め、
 一宮はなんとか凌いだが、佐々木は逆十字に移行、一宮が慌ててタッチ。

・パピヨン vs 大久保、パピヨンのストレートがヒット。
 大久保も怯まず打撃を返すが、パピヨンは大久保に組み付き圧力を掛ける。
 大久保はパピヨンを引き込むが、ここからパピヨンは、
 大久保をグラウンドでコントロールする。だが、極めるまでには至らずブレイクに。

・一宮 vs 佐々木、タックルに来た佐々木をガブッた一宮、
 フロントチョークで佐々木を絞めつけるが、場外に逃げられブレイクに。
 佐々木は尚もタックル、ニュートラルコーナーでサイドポジションを奪い、
 首を取ってフロントチョークのお返し。一宮はこの体勢のまま、
 佐々木を強引に自軍コーナーまで引きずってタッチ。

・大久保 vs 一宮、一宮は体格差に任せてパンチのラッシュで攻めるが、
 大久保は逆にハイキックを一宮に決める。ダメージの大きい一宮はタッチ。

・大久保 vs パピヨン、大久保のストレートがパピヨンにヒット。
 すかさずタックルする大久保だが、パピヨンがこれをつぶしてマウントを奪い、
 パンチを連打、更にはスリーパー。
 これを逃れた大久保、逆に上四方を奪って逆十字を仕掛ける。
 しかしパピヨンもこれを逃れる。

・佐々木 vs 一宮、佐々木がタックルを仕掛けるも一宮がガブる、
 そしてここで試合終了。

ざっと、こんな感じ。
一宮 パピヨン組はピンチになる度にタッチを有効利用していた。
逆に言えば、それだけU-FILE組に攻め込まれていたって事か。

試合後、パピヨンがマイクを持つ。

「ありがとうございました。
 やっぱり格闘技は甘いもんじゃなかったです。また戻ってきます。」

んで、この後、急に声を替え、

「明後日、午後7時に渋谷ATOMでDDTの興行があるんやぁ。
 スーパー宇宙パワーも渋谷に出るんで、皆で観に来てやぁ〜!」

と、自身の団体の宣伝も忘れない。
まぁ、一回でも一本勝ちしていれば、もっと宣伝し易かったんだろうが…。

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●休憩15分
ここでボーッとしていたところ、「高倉さん!」と話し掛けてくる声が。
誰かなぁ…と思ったら、U.G.フォーラムやNHB NEWSで有名なドラゴンヘッド氏だった。
今日の興行の話、等、しばらく談笑。

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第五試合 90kg契約 5分3R
△渋谷 修身(176cm/86.8kg/PANCRASE ism/PANCRASE ライトヘビー級7位)
△滑川 康仁(181cm/90kg/フリー)
[判定 1−0]

本日のDEEPの「元RINGS vs PANCRASE 対決」は、中堅選手同士の対戦。
これまでのカードより、ちょっぴり豪華な気がする。
滑川のセコンドには高坂 剛と金原 弘光が、
渋谷のセコンドには伊藤 崇文と国奥 麒樹真と佐藤 光留がついている。
益々、「元RINGS vs PANCRASE 対決」のカラーが強くなる。

1R、滑川は片足タックルで渋谷をテイクダウン。
野太い歓声が挙がるが、渋谷は滑川の足を取ってヒールホールドを狙う。
これには黄色い歓声が挙がる。両者のキャラがわかりやすい。

滑川はこれを外して、スタンドで渋谷からバックを取ってコーナー際へ。
渋谷は前から腕を取っている。滑川は、逆の腕で渋谷の顔面を後ろから殴る。
そして、投げで渋谷のバランスを崩してテイクダウン、野太い歓声。

インサイドガードの滑川、クロスガードで守る渋谷に、
上半身を起こしてパンチを放つが、渋谷は下から滑川の腕を捕まえる。
更には下からのヒザを入れて滑川のバランスを崩すと、
一気にグラウンドでバックを奪う。黄色い歓声が挙がるが、
滑川は向きを変えてクロスガードを取る。

ここから両者は、上から下からのパンチの入れ合いになったが、
滑川が隙を突いて下からの三角絞めを極めに掛かる。
だが渋谷はこれを察知して立ち上がり、滑川の足を掴んでのイノキアリ状態。
ここからパスガードを試みる渋谷だがこれは失敗。
インサイドガードから鉄槌を滑川にコツコツ落としたところで1Rは終了。

2R、滑川はハイキックから渋谷に組み付くが渋谷は押し返してコーナー際へ。
しかし滑川が差し返しボディパンチを放つも、ここから展開はなくブレイクに。

滑川、今度はタックルで渋谷をテイクダウン。
クロスガードで防御してくる渋谷の足を取った滑川は、
一気にヒールホールドを狙うが、逆に渋谷に足を取られる。
ここでお互いの足関節合戦となったが、
時折、上半身を起こす渋谷に滑川がパンチを入れていく。野太い歓声が。
渋谷はそれでも足関節にこだわっている。
が、この体勢のまま、時間だけが経過していった。

滑川はここで立ち上がり、渋谷の懐に潜ってインサイドガードの体勢、
そしてパスガード。野太い歓声の中、コーナー際でサイドを奪った滑川は、
パンチをコツコツと渋谷の顔面に落とす。
これに対して、渋谷は下からバランスを崩すと、亀の体勢で防御する。
滑川がこれをこじ空けてインサイドガードを奪ったところで2R終了。

3R、滑川はストレートから渋谷に組み付き、
コーナー際へ渋谷を押し込んでボディパンチの連打だ。
更にはお互いにヒザを突き立て合う…が、試合に展開はなくブレイク。

お互いスタンドでにパンチ戦、滑川がタックルに行ったが、
渋谷がこれをガブると、滑川の体勢を崩してインサイドガードを奪う。
クロスガードを取る滑川の顔面やボディにパンチを打ち込む渋谷、
この攻撃に、滑川のスタミナがなくなって来た。

渋谷は立ち上がって寝ている滑川の足を取ってパスガードを狙うが、
滑川はこのチャンスに立ち上がり、渋谷の懐に潜り込んでコーナーに押し付ける。
…が、スタミナが切れてきている滑川は、ここから何も仕掛けられずブレイクに。

滑川はパンチから渋谷に組み付いて押し込みヒザを突き立てるが、
ここから技を出すことが出来ずにブレイク。
試合再開、渋谷が、片足タックルで滑川からテイクダウンを奪い、
サイドを取ったところで試合終了。

判定は、ややバテ気味な滑川を見た一人が渋谷を勝者にするも、
両者共に有効な場面がなかったと判断した二人のレフリーがドロー。
まあ、滑川がスタミナを切らしたのは、
自身があまりにも強く渋谷をコーナーに押し付け続けたのが原因だと思うので、
この判定は妥当のように思える。


第六試合 70kg契約 5分3R
○三島 ★ ド根性ノ助
 (170cm/69.7kg/総合格闘技道場コブラ会/修斗 ウェルター級2位)
●ファビオ メロ(168cm/68.5kg/ブラジリアン トップ チーム)
[判定 3−0]

この試合、去年9月のDEEPで勝利を得た者同士の対戦。
入場曲が「SAND STORM」のファビオ メロはヤノタクに勝利し、
入場曲が「福岡市ゴジラ」の三島は伊藤に勝利したのだ。
本日の三島は、ハチマキとメガネと風邪用のマスク、マント着用で入場。
セコンドには朝日 昇と後藤 龍治がついた。
会場は、リングに上がって、お得意の指突き出しポーズを取る三島に大歓声だ。

さて、この試合は、三島の強さばかりが目立ってしまった。

1R、三島はタックルでファビオをテイクダウン。
観客の大歓声の中、三島はインサイドガードからハーフマウントへ移行
肩パンチを入れつつ、グラウンドのままファビオをコーナー際へ運ぶと、
コーナーにファビオを固定してパスガードを狙ったりパンチを打っていったり。
そしてファビオの足を取りに行くが、これは失敗。両者がコーナー際から離れる。

それでもインサイドガードをキープした三島、
パンチを落としつつ足を持って立ち上がり、
ここでジャンプ一発でパスガード、ファビオからサイドを奪った。
大歓声の中、サイドを奪った三島は得意のコブラ固めを狙うが、
ファビオに阻まれてオープンガードを取られてしまう。

しかし尚も上になっていた三島は、上半身を起こしてファビオに組み付くと、
ハーフマウントから一気に足を抜いてマウントを奪った!
観客の大歓声の中、顔面パンチを繰り出す三島、
ファビオが何とかガードポジションに戻したところで1R終了。
観客は三島の強さに大歓声だ。この強さ、もはや極めるのは時間の問題か?

2R、三島は一回転しての独特の前方スピンキック2段蹴りで観客を沸かせた後、
パンチを繰り出して来たファビオの懐に潜り込むと、投げを放ってテイクダウン。
またまた大歓声の中、ハーフマウントから肩パンチを連打する。
さらにはあっさりと足を抜いて一気にマウントの体勢。観客、沸きっぱなし。

ファビオは下から三島を崩しにかかるが、
三島は体勢を崩しながらもファビオをガブると、
ガブりの体勢のまま体をスウィング式ネックブリーカーの要領で一回転させる。
このムーブに観客、またまた大歓声。三島はさらにもう一回…。

が、失敗し、何とファビオにマウントを取られそうになる。
観客が「あ〜っ」と悲鳴を挙げるが、三島は直ぐにガブり直し、
その体勢のまま立ち上がると、逆にファビオをテイクダウン。観客は安堵の大歓声。

三島はハーフマウントからボディへパンチを叩み、パスガードを狙うが失敗。
それでもハーフマウントはキープ、そしてニーオンザベリーに移行し、
そのまま足を取る三島、足関節狙いだ。ファビオはこの足は抜いたもの、
尚も三島はファビオのバックを奪う。慌ててガードポジションを取るファビオ。
三島が立ち上がってローキックを打ちつつ、潜り込んだところで2R終了。
観客はまたまた大歓声で三島の強さを支持。

3R、フェイントを織り交ぜたソバットを繰り出す三島に歓声が起こる。
ファビオはローキックで三島を蹴って行ったが、
三島がローに合わせてミドルキックを出すと、自らコケてしまった。

すかさず寝ているファビオの足にローキックを入れる三島。
更にはファビオの足を取って足関節を極めに掛かるが、極めきれず、
逆に、ファビオが三島に覆いかぶさり、今日始めてマウントの体勢を許…さず、
三島は下からバランスを崩して立ち上がると、ファビオに組み付き、
フロントスープレックスで豪快に投げる。観客は大歓声でこの技を支持。

ハーフマウントを奪った三島はコツコツとファビオにパンチを落とし、
時折、回転してのパスガードや足関節を狙っていくが、
ファビオはこれを何とかガード。結局、三島は鉄槌をコツコツ落としながら、
立ち上がってローキックを放ったところで試合終了。
観客は、一本勝ちこそ決められなかったもの、
圧倒的な強さを見せた三島に大歓声を送った。

判定、当然、3−0で三島。
観客の祝福の声の中、リングに入って来た後藤に、
シュミット式バックブリーカーを入れる三島。
そしてセカンドロープに登り、ムーンサルトプレス…自爆。観客は笑う。

そして勝者のマイク。

「やったぁ〜っ!! (会場爆笑)

 これで調子に乗ってU-STYLEにのめり…のこり…乗り込めます。

 おおきにっ!! (会場大歓声)」

恐らく、第五試合で渋谷のセコンドについていた伊藤は、
この三島の完勝劇を見ていたであろう。
ライバルというにはあまりにも高すぎる壁、伊藤は何を思ったであろうか?


第七試合 77kg契約 5分3R ノンタイトル戦
○桜井 "マッハ" 速人(171cm/76.9kg/GUTSMAN 修斗道場/修斗 ミドル級4位)
●上山 龍紀(181cm/77kg/U-FILE CAMP.com/DEEP ミドル級王者)
[判定 3−0]

本日のメインは、DEEP vs 修斗、頂上決戦だ。
それにしても、よくこんなカードを修斗がOKしたもんだな。
マッハの腰の具合が悪くなければ、好勝負が期待できるが。

ウィル スミスの「BOOM! SHAKE THE ROOM」と共に入場の上山、
U-STYLE応援団の黄色い歓声の中での入場だ。
去年9月のDEEPではブラジリアン トップ チームの選手に完勝した上山、
そのセコンドには、勿論、総大将・田村 潔司の姿が。

対する桜井、ハイロウズの「不死身のエレキマン」を封印して、
今日はブルーハーツの「シンデレラ 〜灰の中から〜」で入場。
これには、この会場の6割はいたであろう桜井のファンから大歓声。
去年12月の修斗NK興行では、本調子が戻らず無名の選手に完敗した桜井、
修斗のカリスマはこの試合で好調をアピールできるか?セコンドには朝日 昇の姿が。

1R、リーチに勝る上山は前蹴りを出せば、桜井はハイキックで上山を牽制。
さらにソバットを出そうとする桜井に上山が片足タックルを決めるが、
桜井はこれをガブって頭にヒザを叩き込む…って、これ、反則じゃないの?
更にはパンチで上山の顔面を殴るが、上山は上半身を起こしてこれを脱出。
双方のファンの歓声が沸き起こる。

桜井のパンチに合わせ、再びタックルを入れる上山、
だが、桜井はこれもガブって、上山の頭にヒザを…、
と、ここでレフリーが試合をストップ。この攻撃は反則だからだ。
上山のセコンドについた田村が鬼のような形相でレフリーに猛抗議している。
多分、天然男の桜井はルールをあまり把握しないまま試合に望んだのだろう。
この反則で桜井にはイエローカード。上山応援団歓声、桜井応援団不満タラタラ。

試合再開、桜井はパンチをヒットさせれば、上山はハイキックを繰り出す。
更には上山はローキックを出しながら桜井に片足タックルを仕掛けるが、
桜井は思わずロープを掴みながらこれを防御、上山応援団非難轟々。
しかし結局はテイクダウンに成功、上山応援団大歓声。

上山はインサイドガードの体勢から、
上半身を起こして桜井にパンチを入れていくが、
桜井も下からパンチを返していき、上山のパンチをキャッチすると、
そのまま三角絞めを極めた。これがガッチリ決まって、
DEEP王者大ピンチだったものの、約20秒くらい我慢して、ここで1R終了。
ここで、桜井応援団の「どうだ!」という大歓声と、
上山応援団の「よかったぁ〜っ」という大歓声が交差する。

2R、軽いパンチを出し合う両者、ここでやはり上山がタックルを仕掛ける。
桜井はガブろうとしたものの、強引に押し込んでくる上山を裁けず、
テイクダウンを許してしまう。上山応援団から歓声。

インサイドガードの上山、クロスガードを取る桜井に、
上半身を起こしてパンチを落としていくが、
桜井は下から上山のポジションをコントロールすると、逆十字の体勢に。
桜井応援団から大歓声が挙がるが、上山は腕を抜いた。今度は上山応援団の歓声だ。
そしてハーフマウントの体勢になる上山だが、
桜井は今度は上山の足を取ってヒールホールドを狙う。

上山はこれを防ぎつつ桜井にパンチを入れれば、桜井もパンチを返す。
更に桜井は、足を離して上山をガブってパンチを連打していく。
上山は何とか立ち上がって、再び桜井に片足タックルを決めようとするが、
桜井はこれをガブッてパンチを連打する。上山が上半身を起こせば、
これを組みなおして、フロントスープレックスで上山を投げる。
桜井応援団の大歓声、上山応援団の悲鳴の中、
桜井はハーフマウントの体勢からボディや顔面にパンチを落としていく。
2Rはこれで終了。もはや桜井ペースだ、桜井応援団から大歓声が。

両者への大コールの中、始まった3R。
桜井はローキック2発からハイキックで上山の顔面を蹴る。
桜井応援団が大歓声だが、上山はまたまた片足タックルで桜井に組み付こうとする。
これに桜井はヒザを合わせ、タックルはガブってしまった。
…と、桜井は距離を置き、上山に立つように指示。
これで桜井応援団が益々調子付く。

両者スタンド、桜井は裏拳を放つもこれは空振り。
逆に上山はストレートをヒットさせる。
そして片足タックルで桜井をテイクダウン。
久々の上山応援団の歓声の中、ハーフマウントを奪ったが、
桜井にガードポジションを取られてしまう。
ここは上山がハーフマウントを奪いなおすが、
桜井は再びガードポジションを取る。試合に展開なし、ブレイク。

両者再びスタンド、上山はハイキックを出すが桜井はこれをかわす。
ならば、とまたまた片足タックルを決めようとする上山。
これをガブッた桜井は上山の顔面にパンチを連打し、
更には4点ポジションでないタイミングを見計らってヒザを入れる。
しかし、尚もしつこく片足タックルに拘る上山、これをガブリ続ける桜井。
やはり試合に展開なし、ブレイク。

試合残り30秒、桜井がソバットから浴びせ蹴りを繰り出した!
桜井応援団の大歓声だが、上山は倒れた桜井からハーフマウントを奪う。
これを桜井がガードポジションを取ったところで試合終了。
終了直後、上山は疲れた顔し、
桜井はリングを回って四方にガッツポーズだ。
桜井応援団が大歓声で桜井に応えている。

判定、1Rのイエローカードもなんのその、桜井の3−0による完勝。
桜井応援団が大歓声でこの勝利を支持する。
昨年の修斗NK興行での不調を知る者に取っては、
この勝利の喜びはまた格別なのだろう。

桜井がマイクを取る。その第一声は、

「何分くらいしゃべればいいの? 何分?」

観客大爆笑。

「本当は言葉巧みじゃないんで。
 手は巧みなんだけど。

 修斗だけじゃなく、ここにいる皆さんに言います。
 ありがとうございました。(会場大歓声)

 今日は僕のことを大切にしてくれる人がいるんで、
 色々と僕の周りの人を呼んでみたいと思います。

 まずは、そこのカンフー着の人を。」

呼ばれて、ブス先生なる、桜井に立ち技を教えている人が登場。

「2年間、マッハは死んでました。オレと酒ばっか飲んでました。
 でも1週間前に半分、生き返りました。
 これから先、もっと強くなると思います。(会場大歓声)」

桜井がマイクを持ち直す。

「中々、修斗とかだと、
 キャラとかの問題であんまりこういう事は出来ないからさ。(会場爆笑)

 今度は、僕とよく一緒に歌を歌ったりしている木口先生に。」

木口道場の木口先生が登場。

「(ビートたけしの真似で)
 バカヤローッ! (結構似ていて、会場爆笑)

 まだまだね、五味とか須藤とかもいるし、
 また鍛え直して今より強くしていきます。ついてこれる?」

桜井はマイクで、
「(これまたビートたけしの真似で)
 バカヤローッ! やるに決ってるだろ!(これまた結構似ていて会場爆笑)」
と返答。

最後は
「今日の勝利は皆さんのおかげです。
 ありがとうございました!(会場大歓声)」
で締め。

気持ちの面でも復活しているのが、声からもわかる。
今日から桜井は、また修斗のエースとして復活するだろう。
またDEEPのリングに上がる事はあるのかなぁ…。見たいネェ。

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雑感:
段々と「修斗、PANCRASE、元RINGS、U-FILE CAMP」の、
四大怪獣の決戦の場になってきたDEEPですが、
ここに来て、修斗が他の団体をかなり突き放した印象がありますね。
まあ、元々実力のある団体なので、こういう場に出て来てアピールするのは、
自身の団体の為にもなるのではないでしょうかねぇ。良い事だと思います。

公式試合は全試合が判定決着という、
ちょっと煮え切らない結果になった今回のDEEPですが、
それで人気がなくなるような事はないでしょう。
休憩後の試合は、判定決着ながら内容で挽回した印象です。

今日の興行は超満員の大成功に終わったDEEP、
今日の勢いがあれば、横浜文体なんかで興行をしても成功する気がしますね。

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以上、長文失礼。




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