2/23修斗後楽園大会観戦記
■団体:修斗
■日時:2003年2月23日
■会場:後楽園ホール
■書き手:うしをたおせ(名前をクリックするとプロフィールの欄に飛びます)

初のパレ興行の後楽園。うーん、なかなかいい大会だったんでは。
爆発力に欠けたかな。後半。18:05には全選手入場。だいたい6割の入り?最終的には8割以上か。
松根君が選手を代表して挨拶。
「僕は修斗が大好きです。修斗を応援してください」って感じ。

では観戦記へ。

第1試合 女子58kg契約 5分2R
△星野育蒔(DB55)
△オードリー・クラウニング(オランダ/フィジカル・エーデ)
判定0-1 (19-19,20-20,19-20)

今日はクラスBも全員自分の入場曲で入場。時間が許せば、それがいいです。

マア☆ティン入場時は声援多数飛ぶ。やはり他団体の女子総合で活躍して来た選手だけあって、
明らかに一般客から声援が飛んでました。さすが。

クラウニングは背が高い。171cm。空手衣で入場。リングインして四方にお辞儀。

1R
マア☆ティン、ハイ、ロー。クラウニングはパンチで応戦。マア☆ティン、タックルでテイクダウン。
インサイドからお尻にヒザ。クラウニング蹴って突き放して立ち上がる。
クラウニング組んで浴びせ倒す。マア☆ティン下からパンチ。そして腕十字。クラウニングは
冷静に腕抜く。マア☆ティン下から蹴り。そしてタックル。しかしクラウニングは潰して
ボディにヒザ、パンチ入れる。マア☆ティンまたガードになり、何度も下から跳ね上げるも、
クラウニングの足がロープにかかることもあり、スイープできず。

2R
マア☆ティンパンチ。そしてヒザ出すも捕まえられ、テイクダウンされる。クラウニング、パンチ落とす。
マア☆ティン蹴り上げ。マア☆ティン立つ。しかしクラウニング投げて上に。マア☆ティン、スイープ
狙い、離れるも蹴り上げるも、クラウニング潰す。マア☆ティン最後に足を抱え、スイープもしくは
足関節への移行を試みるも、クラウニングは踏ん張り、上からパンチ落とす。

ゴングが鳴ると、すぐ自分の不甲斐なさが悔しかったのか、体全体で悔しがるマア☆ティン。
すぐ泣き出し、セコンドに顔を埋める。ドローの判定にも首を振る。

判定はうーん、やっぱクラウニングの勝ちでしょう。2Rは特にクラウニングのラウンド。

マア☆ティンは気合入ってたけど、なんだか粗い。パンチはまあまあだけど、バランス崩すような
ヒザ出して、掴まれてたし。あと、あっさりテイクダウンされすぎ。
まあクラウニングがそれだけ強かったってことですね。

そして、マア☆ティン相変わらずホントにピュアです。みんなが惹かれるのも分かります。
ホント幼稚園児みたいに真っ直ぐで繊細ですね。全試合終了後、遅めに会場を後にしてましたが、
まだボロボロ大粒の涙を流し、しゃくりあげながら帰っていきました。

今後も頑張って欲しいと思ってたんですが、どうやら実家に帰ってひとまず休養するようで。
親の反対だそうで。残念ですね。うーん、女子総合はやっぱまだまだ難しいな。
(詳細:http://www.tokyo-np.co.jp/00/thatu/20030225/mng_____thatu___000.shtml


第2試合 ミドル級 5分2R
○菊地 昭(SHOOTO GYM K'z FACTORY)
×中山 徹(インプレス)
1R 2'53" TKO (レフェリーストップ:マウントパンチ連打)
 
中山選手はドラゴンの柔術衣で入場。
菊地選手は「東北高専」の文字入り柔道衣で入場。出身の専門学校だっけ。
菊地君の入場曲はマイルス・デイビスのミステリーだそうで。渋いね。

菊地パンチで攻めつつ組む。レスリング的な動きから、崩してテイクダウン!ハーフ。そしてパス!
こするような鋭いパンチを中山の顔面へ。そしてアームロックと腕十字狙い。中山も脇を絞って、
隙を作らない。中山タックルに行くも、菊池は流れるようにバックマウントへ!
マウントになるも、中山は意地で脇を空けない。するとすかさず菊地はコンパクトだが、強烈な
マウントパンチ!中山はガードするも、どんどん顔面に被弾。すかさずレフリーがストップ。

いやー、菊地君強い。極めれなかったのは残念だけど、圧倒的寝技。強く、しなやか。
そして研究していると思われる、見事なグラウンドパンチ。素晴らしかった。
そうだなー。一瞬しか見れなかったけど、スタンド打撃はガードが空いててちょっと心配かな。
クラスA昇格は当然。遅いぐらい。とにかくどんどんランカー、強豪とやってほしいですね。
菊地君の寝技、並みの強豪じゃ対抗できないでしょ。次回も期待大です。

中山選手。もっと対抗できると思ったんですが。相手が怪人でした。


第3試合 ライトヘビー級 5分2R
×ジョン・レンケン (米国/チーム・ハヴォック)
○桜井隆多(r.gym)
2R 3'09" チキンウィングアームロック

隆多はTOPS水戸が改名?してRジム所属とか。相変わらず黒くてマッチョでやらしいです(笑)。

レンケンは黒いフードつきガウン。じっくり入場。さすがプロ歴長い。
セコンドはお世話になったK’z陣。やはりデカイ。でもナチュラルな感じ。

1R
レンケン、ハイ!鋭い。レンケン、ハイ、そしてパンチ。すると隆多は捕まえて、頭上まで抱え上げ、
テイクダウン!!どっちが外人だ(笑)。レンケンはガードからアームロック狙い。
隆多はそのまま持ち上げ脱出図る(笑)。レンケンは桜庭アームロックの体勢から、腕十字に切り替え。
案外深く入ったが、隆多は冷静に腕抜く。そしてパンチ。レンケンは腕十字、ヒザ十字、草刈を
どんどん仕掛ける。凌いだ隆多は中腰から強烈なパンチを連打!!体をひねるレンケンにガツガツ
当たり、レフリーストップか?と思ったらゴング。レンケンしばらく立てず。
あそこでストップでも誰も文句言わないでしょう。

2R
隆多すぐテイクダウン。しかしレンケンすかさずヒザ十字!!かなりしっかり入っているように見え、
レンケン、力を振り絞る。隆多はなんとか抜き、パス。サイドからパンチ連打。レンケンはガードに。
隆多自ら足関狙うも、レンケンにすぐ上を取られる。しかしハーフから隆多得意のアームロック!!
反転して上になってから一気に極めた。

お互いが持ち味を存分に発揮した、攻防の入れ替わりが激しかった戦いは最後に見事に隆多が
締めてくれました。今大会のベストバウトか。

隆多はこれで見事クラスA。ルックスもキャラもいいし、攻撃力は凄い。
もっともっと重量級は盛り上がって欲しい。正直、隆多対他団体の選手も見たい。
たまに外に出るのもありでは?

いろいろお騒がせだったレンケンですが、今回の攻めっぷり、負けっぷり。良かったです。


第4試合 鶴屋浩引退記念エキシビション ブラジリアン柔術5分1R

鶴屋さんもその時まで相手を知らなかったようで。でも誰もが予想したド本命、中井さんがリングに。
かなり激しい、ゆるくないエキシビションマッチでしたね。
中井さんがハーフに引き込み、潜ろうとしたり、バック回ろうとしたり、鶴屋さんが凌ぐって
展開がずっと続きました。中井さんが2回ぐらいスイープしたかな。最後は鶴屋さんが隙を突いて、
パスを決め、中井さんが苦笑い。そんな感じでした。

二人の動きを見て思ったこと。中井さんが凄い動きを見せても、沸くのはほんの一部。
レベルの高い柔術は素人には難しすぎます(^-^;)。僕も途中から「何狙ってるの?」って感じだったもん。

鶴屋さんのプロフィールが読まれた後、関係者から花束が。
中井さん、坂本さん、イサミ社長、つの丸さん、早川さん、若林さん、林俊介さん、奥さん、松根君。
そしてテンカウントゴングの後、パレ松戸勢で胴上げ。

僕にとって鶴屋さんといえば、やっぱり首投げ、Vクロスですかね。あと印象的なのは戦っている時に
見せる殺気。凄いそれを感じる選手でした。修斗での攻めっぷりもそうだし、柔術でもそうでした。
強さを感じる選手でしたので、もっとランキング上位の日本人選手とやってほしかったです。
そういえば、デビュー2戦目の五味戦も互角に近い戦い振りでしたね。

パレ松戸はどんどん、いい選手を出してます。柔術でもそうです。これからも一大勢力になって
いくでしょう。ますますの後進指導期待してます。
シューター引退お疲れ様でした。これからも柔術家としての活躍を期待してます。


第5試合 ウェルター級 5分3R
○八隅孝平(パレストラ東京)
×山崎 剛(TEAM GRABAKA)
1R 1'21" KO (スタンドパンチ)

ヤスミン、ロー。山ちゃんパンチからタックル。ヤスミン組んで、ヒザ。離れてお互いパンチ。
ヤスミンのフックが連打で当たる!山ちゃん効いた感じで崩れてガードに。ヤスミンは上からパンチ連打!
レフリーは慌てて、ヤスミンを引き剥がし、山ちゃんに向かいダウンカウントを数える。
しかし山ちゃんはパンチが効いているのか、状況が掴めないようで、ずっとヤスミンの足を取って、
攻めつづける。そしてそのままカウントアウト。

知ってのとおり、一部で話題になったこの煮え切らない終わり方。
僕的には特に問題なかったと思います。やっぱり本当に目の前で、ダウンカウントを数えられて
いるのに気づかない状況というのは、相当ダメージがあったと思われてもしょうがないのでは。

ヤスミンはリングからロープを越えようとしてジャンプ。しかし引っかかって、急所をロープに
打ち付ける(笑)。しかも足を引っ掛けて、宙ぶらりん。なんとか自力でリングを降りたものの、
急所を打って悶絶しており、セコンドのうシュに肩を担がれ退場していきました(笑)。

ヤスミン強い!やっぱり強い。パンチも鋭くなってるし、相変わらずレスリング強い。
今年はどんどん試合をして、上位ランカーになるのを期待です。それぐらいの力はあるはず。

山ちゃんは今回は本当に不完全燃焼。攻めてるつもりで負けになっていたんだから、
本人はちょっと納得いかないでしょう。気持ちはわかります。


第6試合 ライトヘビー級 5分3R
○ダスティン・デニス(米国/アメリカン・トップ・チーム/3位)
×山下志功(パレストラ札幌/6位)
1R 3'48" TKO (ドクターストップ:左眉尻の出血)

魔人は青い柔術衣。右ひざにはサポーター。ちょっと怪我してたとか。
デニスはやっぱでかい。

デニス左ストレート。魔人は鋭い右フック。激しい差し合い。デニスは飛びつきガード。しかしまた立つ。
魔人また右フックから組み付く。差し合っていたら、左目の上から流血。ダラダラ流れる。
いったんドクターが見た後、再開するも、また流血がすぐ始まり、とうとうストップ。

残念・・・。最悪の結末。正直パンチは魔人の方が鋭かったし、差しあいも負けていなかった。
これからってところで流血負けとは。しかもバッティングで流血だと思うし。

流血の原因なんかどうでもいいぐらい、本人はがっかりでしょう。超不完全燃焼ってやつ。
久々の試合で大一番で迎えた魔人も、苦労してお金をかけてデニスを呼んだプロモーターも本当に
がっかりでしょうね。不運としか言い様がないです。もちろんデニスは悪くないけど。

魔人に会ってもかける言葉が見つからなかったです。


第7試合 フェザー級サバイバー・トーナメント準決勝 5分3R
○今泉堅太郎(SKアブソリュート/2位)
×勝村周一朗(SHOOTO GYM K'z FACTORY/8位)
判定3-0 (30-27,30-27,29-28)

勝村選手には某ファッションヘルスから回数券が激励賞として届く(笑)。
黒ガウンで入場。友人がかなり応援に来ていたようで、今日の一番人気。友人は手作りのプラカードを
多数掲げ、会場を盛り上げる。

今泉選手はいつもどおり、赤いサンボ衣。落ち着いた顔からは殺気と凄みが感じられた。

1R
今泉ロー。勝村パンチ。今泉の後ろ回し蹴りが勝村の金的入ってちょっと中断。
左ジャブは相打ち。お互いパンチで激しく打ち合う。押すのは勝村か。2人ともかなりの力の入り方。
今泉はハイ連打や飛びヒザと積極的に放つ。勝村は足を捕まえるが、倒さない。(倒れない?)
最後今泉が得意の小手投げから上に。コツコツ小さいパンチ当てる。

2R
お互いパンチ、ロー。今泉が脇を差してから顔面への膝蹴り3連打!見事に相手を崩して顔面に
ヒザを当てている!アベカズもやられたわけだ。勝村鼻血を出しつつも、タックルに逃れ、
潰されガードに。今泉は肩パンチ。そしてハーフからパンチ。

3R
今泉組んでテイクダウン。パンチ。勝村、足を利かせて、相手を浮かせてから足関狙うも、
今泉はすばやく足を抜き、徹底的に脇を差したり、腕を抱えたりで相手の上体を制していく。
とうとう今泉マウント&パンチ。勝村TKシザースからアキレス、ヒール!しかし今泉冷静に
足を抜いて、上からパンチ連打。

序盤の打撃こそ、互角だったものの今回もヒザ蹴りから一気にペースを握り、組んでからは
圧倒的に上を制していった今泉選手が完勝。ロープに上ってベルトを意識したポーズも。
強かった。今回は凄い気持ちも入っていたし。守るものがあると、ちょっと仕事が忙しくても、
強くなるのかな。スタンド打撃こそまだ粗い気がするが、脅威のヒザは凄い。レスリングに自信があるから
あそこまで思いっきり打てるんだろう。片足取られても、得意のアームロックで切り返すことできるし。
倒してからも、激しく動きつつ、相手の上体は制していた。うーん安定感抜群。体格も有利だし、
このまま行っちゃうかもしれません。

勝村選手、パンチ特にストレートは、やはり押していたように見えた。しかし組んでからはパワー負け。
寝技になってからも、仕掛けが少なかった。崩してからの足関は見せてくれたが、前回の試合ほどは
攻防を入替えることは出来なかった。戦い方を読まれていたのかも知れませんね。


第8試合 フェザー級サバイバー・トーナメント準決勝 5分3R
○松根良太(パレストラ松戸/5位)
×野中公人(PUREBRED大宮/6位)
判定2-0 (29-27,29-29,29-27)
※2R、グラウンド状態の相手の頭部への蹴りで野中に減点1

松根君、頭柔術衣で入場。野中選手はスキンヘッド。恐い・・・。

1R
スタンド見合い。松根遠目から右フック。野中が入ってきたところ見事タックル、テイクダウン!
野中は腕抱え、スイープ狙い。松根はバスター後、ヒザで割ってハーフに。パンチ打ち合い。
アリ・猪木状態から野中は蹴り上げ。松根は飛んでパンチ。野中立ったところを松根はヒザ。

2R
野中ロー。松根組んでヒザ。もも、ボディ、顔へ。松根足掛けテイクダウン。パンチ。
野中、グラウンド状態の松根を蹴り上げて減点。

3R
組んでお互いヒザ。野中テイクダウン狙い。松根踏ん張る。松根投げも、野中が踏ん張り、切り替えし
テイクダウン。ハーフに。しがみつく松根を引き剥がしつつ、野中がパンチ連打し、ゴング。

あまり大きな差がなかった試合だが、野中への減点も大きく、松根くんが判定勝利。
試合後は松根君も鶴屋さんも泣いてました。

松根君、慎重な戦いぶりながら、強豪野中選手から2度テイクダウンを奪い、見事勝利。
いやー強い。パワーもついてきたみたい。打撃も前より鋭いし。
とうとう優勝まで後一歩。次は因縁の今泉選手。唯一の敗北者。最高のリベンジの機会はもうすぐです。
勝ちに行くでしょうけど、できれば思い切り暴れてほしいですね。

野中選手、1,2Rにペースを握れず敗戦。ベテランの野中選手が3Rに追い上げたのは意地でしょうか。
個人的には得意のスタンド打撃が見たかったです。


メインイベント ウェルター級(ノンタイトル戦) 5分3R
○五味隆典(木口道場レスリング教室/王者)
×ニック・アートル(米国/シーザー・グレイシー・アカデミー)
1R 4'59" 腕ひしぎ十字固め

五味は黒いトランクスとニット帽。ティト系ファッション。なかなかかっこいい。
髪はグレーの短髪。これはいまいちかな(^-^;)。

アートルはちょっとごつい、おっちゃんって感じ。

アートル、後ろ回し蹴り。なかなか鋭い。お互いパンチ、キック交錯する。
組んでから五味は反り投げでテイクダウン。アートルはガードから腕を取ってコントロール。
五味はいつもどおり腕を抜いて強いパンチ。アートルは積極的に動き、下からキーロックも極めかける。
しかし、五味はパンチを落として対抗。そしてパス、マウント!激しくパンチ落とすも、
アートルはしがみついて粘る。隙を見て一気に五味は腕十字へ!アートル、タップ。

スタンド打撃があまり見れなかったのは残念。でも強さも華もある戦い振りでお見事でした。
リング上のインタビューでは、たけしのものまねや、不意に出た裏声なんかで笑いを取ってました。
とにかく和やかな雰囲気でしたね。「K-1出ろ」って声も飛んでましたが、総合の選手なんで
総合やりたいって言ってました。モチベーションが高い今のうちに、是非UFC参戦を
実現させて欲しいですね。

アートルは悪い選手ではないと思います。下からの仕掛けも積極的で有効だったと思うし。
クラスBとやったらおもしろい試合すると思います。


やはり今大会面白かったですね。前半は動きの多い試合。後半は熱い試合が多かったです。
次回の3月後楽園大会は既にかなりの好カードが決定。会場爆発間違いないですね。




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