また一人、ケージに神が生まれる
■団体:KOTC21
■日時:2003年2月21日
■会場:ニューメキシコ州サンタアナ サンタアナスターホテルカジノ
■書き手:ひねリン(名前をクリックするとプロフィールの欄に飛びます)

どうも。いままでも細々と小規模PPVをやっていたらしいKOTC、契約の規模を拡大したのか、今回はうちのケーブルでも見れるようになりました。開催箇所はニューメキシコのカジノだそうで。メンバーも、KOTCの誇る二大スター、ハビエル・バスケスとジミー・アンブリズの防衛戦の他に、フェルナンド・ヴァスコンセロス vs ショーニー・カーターという好カードも揃えていて、なかなかのもん。ので、「まー$10前後なら購入考えてもいーかな?(ちなみにUFCは$30)」とか思っていたんだけど、チェックしてみたら、不敵にも$25とありました。さすが最低入場料でも$40取るKOTC・・・

そんなんなんで、こんなん格闘技ジャンキー状態になっている少数のマニア以外誰が買うんじゃ?? と正直疑問に思っていました。こりゃUGでもさぞかし値段に文句をつけるカキコが多かろう・・・と思って覗いてみると、あそこにはそのテの重症患者が多いらしく、「俺は買ったぜ!」「俺も見るぜ!」みたいな意見の方が目立つ。世の中なんか間違っている、でもちっと見てえなあ・・・なんて考えつつ迎えた当日、道場に行ったら「俺も興味はあるんだけどねー」と言う奴がいたので、彼と割り勘で買うことにして、結局観ることになりました。やっぱ俺も重症なのか?

さて、とゆーことでPPV観戦記です。好きな選手の試合に重点を置きたいので、知らん選手の試合ははしょります。放送席は、いつものおしゃべり男エディ・ブラボー(実況と解説をいっぺんにやり、試合後はインタビュアにもなる。格闘家としても今回のアブダビ北米予選軽量級を制覇してて、もしかしたら本戦でホイラーやバレットをやっつけて寝技世界一になっちゃうかもしれない人)と、エリック・アップルという、Xスポーツの中継ではおなじみで、NHBデビューも狙ってるという若い人。

第一試合 ヘビー級王座決定トーナメント一回戦 5分2R。
ボビー・ホフマン vs サム・ソテロ

なんだか忘れたけど、本当に悪いことをして、ガチで「長いお勤め」をしていたホフマンの復帰戦。登場した姿を見ると、マジで更生しちゃったのか、髪が黒くなって紳士的な口ひげも生えて、つまりちょっとスバーンみたいになってる。まーどーせ優等生は見かけだけだろ、と思っていたら、試合が開始しても妙にクリーンに組み合っている。やがて、なんとあっさり無名の相手にテイクダウンを許し、ガードで静かにもがいている。お、おとなしい! うーむブタ箱にはホフマンより強い看守がいて、そいつに掘られでもしたのか? 「ホフマンは絶対に掘る側だ」とUGにも書いてあったのに・・・。

そのうちブレイクが入り、再開。また組み合って相手の打撃を食らううちにムカついて来たのか、ホフマンが「昔に戻り」はじめる。強引にテイクダウンして、上からぼこぼこ。さらに容赦ないヒザもボディーに。ラウンド終了するも、まだ攻撃を加え、相手をなにやら罵りながらやっと離れる。やっぱり更正できなかったのか・・・。こーなると試合は決まったようなもん。2ラウンドにテイクダウンした時に、肩を負傷した相手がタップ。もっと殴りたそうだったホフマンも仕方なく離れる。

第二試合 ヘビー級王座決定トーナメント一回戦 5分2R。
ブライアン・ホーキンズ vs セス・ペットルゼリ

「シト」空手(糸東流なのか士道館なのかは不明)の3段だというセス君が、リングサイドのクレイジーなお母さん(?)の声援を背に受け、鋭いローキックを連発し、豪快にテイクダウンし、マウントパンチで圧勝。強え! こいつならホフマンの尻も掘れるかも。大喜びするクレイジー母ちゃんに続いて、バカ騒ぎしてる客席も写し出される。そう言えば、この日の中継は盛り上がる客席の絵を頻繁に拾っていて、UFCの中継に比べて臨場感が高い。セコンドやレフェリーの声をよく拾っているのもいい。UFCよりも野卑で豪快なKOTCライブの雰囲気がけっこう伝わってくる。

第三試合、知らない人同士なので略。

放送席に、プロモーターのひとりのテリーさんが登場。次回のPPVはベガスから。今日のスーパーヘビー級タイトルマッチの勝者にエリック・ペレを当てて、さらにジェレミー・ホーンvsヴァーノン・タイガー・ホワイトを当てる、と微妙にB級テイスト漂う試合を予告。

さらに時間調整として、ライブ開始前に行われた試合の録画が二つ。当然略。

第四試合 5分3R。フェルナンド・ヴァスコンセロス vs ショーニー・カーター

本日の目玉の一つ。ヴァスコンセロス(以下ヴァスコ)は柔術黒帯にしてRAWチーム所属、アブダビで宇野に勝ち(ものすごいスピードでバックを制してた)、優勝したマーシオ・フェイトーザともほぼ互角の試合をした組技の超強豪。NHBでも無敗です。でも俺は、相手の「ピンプ様」カーターの超ファンだったりします。特に彼が以前にUFCでマット・セラとやった試合は忘れられません。セラのすさまじい寝技のコンビネーションを、ことごとくすり抜けて脱出して、最後にバックブローでKO。いくら世界最高峰の寝技を誇るヴァスコと言え、この軟体動物を極めるのは可能なんでしょーか? そういう意味でも大注目のカード。

ヴァスコ入場。放送席のエディ・ブラボー@自分も寝技師は「僕はいつもインターネットで、ヒイキ解説をするなとか、自分の好みを言うなとか批判されているけど、誰が何を言おうと知ったことか。ヴァスコは僕のフェイバリットファイターだ。もちろんショーニーも素晴らしい男だよ。実際僕は昨晩、ショーニーとストリップクラブで遊び回って超楽しかった。でもヴァスコ、この男こそNHBの未来なんだ。」と、どっちをヒイキしているのか分からないような衝撃的なコメントを。

次にショーニー入場。今日はピンプファッションではなく、普通のスポーツウエアを着ている。いやーショーニー相変わらずイイ顔してるなあ。再びおしゃべりブラボー。「この男(ショーニー)はいっしょにいてめちゃくちゃ楽しいんだよ。昨夜僕がタクシーの中で彼に一つ質問をしたら、彼はそれに一時間半も使って話をしてくれた。僕は彼がセラをKOしたバックスピンブローの話題を出したら、彼はそのやり方を細々説明してくた。そこで僕がマンソン・ギブソンのことは知っているか? と彼に尋ねたら、--マンソンはものすごくバックスピンの上手いキックボクサーなんだよ-- ショーニーはマンソンを知っているだけでなく、二度ほど試合をしたことがあると言った。実は二度ではなく、ロッカールームや駐車場での闘いを含めると十回くらい闘ったそうだ。(ここで放送席爆笑)」

さらにブラボーは試合直前にも、きちきちタイツをはいているショーニーの股間に浮き出る金的カップに注目して「この男のカップは絶対に特注だな(=じゃないと入り切らない)」とコメント。アメリカの品川か?

まー試合に行きましょう。1R。両者サウスポーなんだけど、意外にもヴァスコのまっすぐ伸びるワンツーがいい。数発クリーンヒットしてショー二ーがぐらつき、やがて右の目尻が大きくカットされて中断。目も開けにくそうでもあり、ヤバい、と思ったけど再開。勢いに乗るヴァスコが組み付いてテイクダウン。サイド→マウントと畳み掛けるも、ショーニーはくねくね野郎の本領を発揮して逃げる。ヴァスコもすかさずサイドで固めようとするけど、ショーニーは、普通だったら腕を取られちゃうから絶対にやらないような体のひねり方をしたり、平気でバックを見せたりしながらくねくねと動き続け、ついに立つ。うおーさすが! さらにワンツーで前進するヴァスコに対して、ショーニーもハイなどで対抗。ラウンド終了。うーん期待通りに面白れえぞ。まーこのラウンドはヴァスコだね。

2R。ショーニーが、右の横蹴りやハイをジャブ代わりに出す。お、ピンプ様明らかにリズムに乗ってきてるぜい。パンチも当たり出す。組み付いたショー二ー、豪快に投げようと持ち上げるも、ヴァスコが胴に足をからめて駅弁状態に。しょーがなくあきらめて相手を降ろす。やがて離れた両者の打撃の攻防。ショーニーのハイ、そして必殺のバックブロー! 惜しくもクリーンヒットはせず。でも波は完全にピンプ様だあ! さらにショーニーは組み付いて、ダブルレッグでとうとうテイクダウン。ガードを取ったヴァスコもちょっと下から仕掛けるが、くねくねぬるぬる相手には何も出来ず。ヴァスコ明らかに疲れてる。ショーニーは上からパンチ。そして、終了間際には金網に向けてヴァスコの頭を鐘突き攻撃。やっぱり来たぜショーニー・ザ・ピンプ。このラウンドは完全に取リ返したな。

そして最終ラウンド、この勢いならショーニー行けるぜ・・・と思っていたら、疲れたヴァスコは座り込んでしまい、怪訝な顔して「やらないよ」と手を振ったり、セコンドとなんか話してる。どーやらヴァスコはこの試合は2Rだと思ってたいみたい。でも最初から3Rとアナウンスしてたぞ? 

結局ヴァスコは疲れきってて、もう1Rやる気力はないようで、ショーニーの勝利が告げられる。ショーニーは喜びを爆発させて、ハンドスプリングをキめて、くねくね踊る踊る。リングガールとキスし、また踊り、カメハメ波を出し、また踊り、マッチョポーズをし、また踊る。いやーエラい! まー勘違いがあったとはいえ、これは完勝でしょ。目のカットにもめげず、世界最高峰の柔術家の寝技をまたも凌ぎ切って、完全にペースを取りかえしたんだから。3Rやってもたぶん勝ってたよ。ってことで・・・

Pimp'n Ain't EZ!!!!!

第五試合 KOTCスーパーヘビー級タイトルマッチ 5分3R。
(王者)ジミー・アンブリズ vs ジョナサン・アイビー。

一応建て前はスポーツ競技であるKOTCのケージを、一瞬で大いなる見せ物小屋に変えてしまう体型を持つフリーク筋肉獣、アンブリズ。その体の写真を見たこと無い人は、マサ斉藤が身長が20cmでかくなり、筋肉は3倍太くパンプしたようなモノをイメージしてくれ。相手のアイビーもけっこうデブマッチョ。

試合は最初の数秒が全てだった。明らかなアンダードッグのアイビーが、イチかバチかで開始早々思いきり走り込んでぶんまわしフック。なんとこれが思いきりヒットして、あのアンブリズの体が後方に飛ぶ! と思ったら次の瞬間にはアンブリズは持ち直して、アイビーをテイクダウンしてんの。へ? なに? あんなものすごいパンチをマトモに食らって、全然効いてないのこの人? 

とにかくアンブリズはハーフマント。ってことは、この試合はもう終わり。アンブリズに上になられて、抵抗できる人なんかいないから。アンブリズは上からパンチを出したり、なんかテキトーに首を絞めてみたりした後、最後はシックスナインで呼吸できなくして圧殺(仰向けの相手にドラゴンスリーパーかけてるよーな技)。

こんな、ビッグポパパンプよりよっぽどフリークジラなアンブリズだけど、試合後のインタビューを聞くと、評判通りのイイ奴だってことが分かる。すごく優しい口調で微笑みを浮かべながら質問に答え、最後に「次に闘いたいのは誰だい? ボブ・サップかトム・エリクソンかい?」と聞かれて、「どっちともやりたいけど、(前王者の)ボビッシュがリマッチしたいみたいだから、僕もそれに異論はない。別にここで彼を挑発してるわけじゃないんだよ。君は僕にチャンスをくれたから、僕も君にチャンスをあげると約束したからね。」

再び前座試合の録画映像。また、KOTCレトロとして、(このまえパルヴァーをKOした)ドウェイン・ラドウィグの昔の試合を。相手をすさまじいスピードのコンビネーションでノックアウト。

その後、第二試合で勝ったセス君が負傷したので、ヘビー級トーナメントの決勝でホフマンと当たるのは、前座でやった予備戦を勝ったジェイソン・ゴドシーに変わったと説明。で、そのゴドシーの予備戦の模様。タックルからチョークで圧勝。

セミファイナル KOTCライト級タイトルマッチ 5分3R
(王者)ハビエル・バスケス vs アルベルト・クレーン

さて、実質的に本日の目玉。超鋭くて華やかな試合をする、我が地元の王者バスケスは、UFC登場も内定してるらしい。でもここで負けたらチャラになりかねない。で、相手のクレーン、俺は名前まったく知らなかったんだけど、実は去年の柔術黒帯世界チャンピオンだとか。つまり、BJペンに次ぐ史上二人目の外国人柔術王者ってことらしい。実際、CBJJ系(分裂する以前からある方)の世界選手権のリザルトをチェックすると、黒帯レーヴィ級で3位に名前がある。ってことは、もう一個の大会で1位になったんかな? それとも同日開催だったっけ? 良く分かんないけど、まー1位だろうが3位だろうがものすごく強いことに変わりは無い。

とにかくそのクレーン入場。目つきはすごく鋭いけど、なんかふつうの締まった体の白人の若者のよーにも見える。地元とのことで、ものすごい「アルベルト」コールが。

バスケス入場。客席からはブー。放送席のブラボーは、実は自ら考案したオリジナルムーブ「ラバーガード」をバスケスに教えたりしてる人物でもある。そんなんもあってブラボーは「彼は柔術茶帯ということになってるけど、うちの道場に来て、僕やジャンジャック(マチャド)とスパーしたこともある。はっきり言って(実力は)黒帯だよ。ブラジル人の柔術師範にはこーやって、生徒の昇級を抑えたりする人がいるんだよね。それも悪いことじゃないけどさー・・・」などなど。喧嘩打ってんのか? あ、バスケスがルミナ・サトーに勝ったことは、当然番組中何度も触れられてますよ。

1R。開始早々クレーンのミドルを掴んだバスケスがテイクダウン。両足かつぎからパスを狙うも、クレーン後転して立つ。さすが。ここでバスケスが右ヒザを気にする動作。さらにバスケスはパンチを出そうとして、なぜかいきなり前のめりにこけ、「あれ?」とばかりにまた右ヒザを押さえる。クレーンはその隙にタックル。バスケスも下からギロチン狙い。ここで放送席のブラボーは「ハビの右ヒザが、なんかおかしいみたいだぞ!」と指摘。でもバスケスは表情を全く変えないで攻防してる。

やがてバスケスがバックを狙ったのを嫌ってクレーンが立つと、バスケスも立とうとして、またこけて、立つ。そしてパンチを打とうと踏み込んで、またこける。それでもバスケスの表情は変わらず。すぐに立ち、黙々とクレーンと組み合う。クレーンは露骨に右足を狙ってヒザ。バスケスも負けじと、右を軸足にして左ヒザ蹴りをぶちこみ、当然そのままこける。クレーンがおおかぶさり、バスケスハーフガード。ブラボーが「ハビはもう闘えないよ!」と叫ぶ。

これホント、ものすごい光景。非現実的であり、同時にあまりに衝撃的。

さっきからバスケスは、まるで自分が大怪我をしていることに気づいてないか、気づいててもその事実を否定するかのように、顔も変えずに声も上げずに、いつもと同じ動きをしようとしては転んでいる。そしてまた黙々と立ち上がり、右足に重心を乗せて相手に攻撃を仕掛けては、転び続けている。なんでこんなことが出来るんだろう? 普通は痛みが顔に出るだろ? たとえ痛みを隠せる鉄の精神力があったとしても、怪我した箇所にに負担をかけないような動き、保護するようなムーブをするのが人間なら普通だろ? なんで、何もなかったかのように動こうとする? 

そしてこれは、なんて残酷な光景なんだろう? バスケスが何度鉄の意志で立ち上がっても、右足は全然言うことを聞かずに崩れるのみ。そこに容赦なく柔術世界王者が襲い掛かる。さらに熱狂した地元の大観衆の大「アルベルト」コールが会場を揺らしている・・・

とにかく試合に戻ると、クレーンはさすがと言うか、大歓声に乗ってサイドから(青帯の俺には良く分からん)クロックチョークみたいのを狙ったり、腹固めっぽい体勢に入ったり、ギロチンで締め上げたりして攻めまくる。バスケスも意地で凌ぎまくり、とうとう逆に上を取り返したりして1R終了。クレーンめちゃくちゃ強え。怪我してるとはいえ、あの強いハビが、グラウンドでこんなにやられるなんて・・・。でもハビの精神力もほんとunrealだよ。こんな試合見たことねえよ。しかしハビに勝たせてえよう。俺たち地元の雑魚柔術家達は、めちゃくちゃ強くて華やかなあんたの姿を、いろんな大会で眺めてたんだぜ・・・

2R。バスケスまたいきなりよろける。クレーンはローを狙い、そのまま回転してバックブローを出して今度は自分が転ぶ(こりゃ単にアホだ)。バスケスすかさず上に。もう勝つとしたら上からグラウンド&パウンドしかないバスケスには絶好のチャンス・・・と思ったらクレーンは後転しながらスイープ→さらにオモプラッタという凄いテクで逆転。バスケスも必死に防御し、再び上に。バスケス、脇を制して果敢にヒザ抜きパスを狙いに行くけど、クレーンはなんか横回転して縦回転して逆に上になるという、スーパーハイレベルの攻防(俺には解説無理じゃ笑)。

下も得意なハビもガードで仕掛けるが、クレーンの守りは固い。ハビは隙を付いて(足が効かないはずなのになぜか)タックルで上を取り返すけど、クレーンはギロチンでまたまたひっくり返す。クレーンは上から執拗にギロチンを狙い、ハビがそれを守って終了。ふわーすさまじい。ハビこりゃグラウンドじゃ勝てねえよ。相手の寝技はバケモンだ。あースタンド打撃が使えさえするなら・・・。

3R。露骨に右へのローを狙うクレーンに対して、バスケスパンチ。やっと転ばない体重の賭け方が分かったのか、足はちょっと安定している。そのうちバスケス低いタックルからテイクダウン。このラウンドはクレーンはやや疲れたか、終始バスケスが上になる展開が続く。それでもクレーン、下から変な絡み方の十字を狙う。バスケスの腕が完全に伸びて逆に曲がりかけるが、バスケスはまた表情を変えずに体勢を戻す。露骨にバスケスびいきの放送席のブラボーは「クレーンはこのRでなにかしないとタイトルを取れないぞ!」とか言ってるけど、どー考えても最初の2Rはクレーンが取ってる。バスケスこそ一本取らなきゃ勝てない。ハビ行け! パスできないし、打撃も無理なんだからヒールしかねーよ! とか俺は必死でテレビの前で叫ぶんだけど、結局そのまま試合終了。

あーハビ負けたかなあ・・・つーか、あの状態で3R試合したこと自体驚異だよな・・・万が一勝ってもこの怪我じゃUFCは無理だよなー・・・しかし、凄まじすぎる試合だったなー・・・まったくジャスティン・クレディブル・・・うわー場内また大「アルベルト」コールだよ。うんでもこれはアルベルト君の勝ちにしなきゃ暴動だろう・・・と、あまりの試合の衝撃とコーフンで、こっちの頭の中にも整理のつかないままいろんな思考が飛び交っていると、やがて判定。2ー1でクレーンが新王者に。ま、妥当でしょう。この人の寝技の能力普通じゃねーもん。

でも、でもやっぱり俺は、この試合で真に神となったのは、鉄のハートで闘い抜いたハビだと言いたい。バスケスは、大「アルベルト」コール鳴りやまない中、同門にしてUGの人格者のThe Rev ことジョン・ジェンセンに担がれて帰っていった(後の情報によると、バスケスはやっぱり試合開始数秒のところで、踏み込んだ際に濡れてるマットに足を滑らせて右ヒザじん帯を断裂したよう)。


メインイベント ヘビー級王座決定トーナメント決勝
ボビー・ホフマン vs ジェイソン・ゴドシー

正直、もはやお腹いっぱいの俺にはどーでもいい試合。まー両方ともリングスとパンクラで見たことあるけどさ。ゴドシーがタックルでテイクダウンを取るも、ホフマンが上を取りかえしてぼこぼこ殴って完勝。


ってことで、終わってみれば、もし$25 払ったとしても全然後悔がないようなPPVでした。ショーニーも良かったけど、とにかくセミの試合が凄すぎたってことで。今回の購買数はまだ分からんけど、試合内容的には主催者は万々歳でしょーね。しかし、来週にはUFCもあるんですよね。プライドも近付いているし。これでもしWEFもPPVをやりはじめたりした日にゃ、とても全部買い切れねーよ。やっぱせいぜい$15くらいにしてよー。それにしてもUFCもここんとこ元気がいいし、アメリカも日本と同じく、プロレス界が落ち目なのに反比例して総合格闘技が盛り上がってるって風潮が今あるんでしょーかね? (まあ、WWEはまだまだ巨大なんですけどね)




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