1/7 WEW 後楽園ホール
■団体:WEW
■日時:2003年1月7日
■会場:後楽園ホール
■書き手:高倉仮面
19:00
後楽園ホール前、何も考えずに到着。
目の前にはWEWの文字。

今日は何か目的があって観戦する訳ではない。
ただ、衝動的、かなり衝動的に「プロレス」が観たくなったのだ。
生で観れれば、団体もどこでも良かった。
寧ろ今日の気分的には、
WEWくらいのインディーが丁度良い・・・ような気がする。

最近は「プロレス」というと、
新日本、全日本、NOAH、ZERO-ONE、闘龍門、W-1、WJ、
くらいしか大きな話題にならない。
これらより小さいインディー団体の実情って、
あんまり話題になる事が少なくなったような気がする。
これは、クラスマガジンの怠慢か?
「時代は変わった」なんて週プロの都合の良い言い訳だ。
大日本だって、WEWだって、ターザン後藤だって、Mr.ポーゴだって、
今、何をやっているか気になるんだよ、一応は。

「去年の5月には川崎球場で派手に旗揚げ戦を行う。
 その後、晩年のFMWの流れを引き継ぐ形で、
 AV女優等がリングで試合をし続けたりしたが、
 大きな話題を呼ぶには至らず悪戦苦闘している。」

冬木のガン手術の快気祝いに旗揚げ戦は観戦したものの、
その後は未観戦だった僕の、WEWの知識はこの程度。
でもまあ、これを読んでいる多くの人がこの程度だと思われるのだが。

「PRIDEとK-1の台頭で、プロレスの勢いが衰えていく中、
 この辺の団体の実情はどうなのだろうか?
 かなり、経営はヤバそうなイメージしかないが・・・。」

色々と考えながらチケット購入。
イスに座れて3000円。安い。
最近は格闘技系の興行ばかりに顔を出していたから、
この料金はいつも以上に安く感じる。

19:05
青いビルの1Fに貼ってある「月刊興行日程表」を見て驚いた。
何と前日は「ZERO-ONE U$A」と書いてあるではないか!
ぬぅ、年末年始のマッタリとした生活の中でスッカリ忘れてた。

・・・と、一度思い出すと、もう頭の中はZERO-ONEだ。
先程は「WEWくらいのインディーが丁度良い」とか書いたが、
どうせ観るなら、やはり面白そうな団体の方が良いに決まってる。
これが新日本とかになると「それなら、WEWの方が良い」となるのだが。

「まあ、団体的にはWEWとZERO-ONEは無関係じゃないし、
 ZERO-ONE所属選手の何人かはこのリングに上がるだろうな。

 ・・・橋本、上がらんかねぇ。」

甘い事を考えつつ会場入り。
パンフレットは1000円。まあ、安い部類だろう。

19:10
ホール内、客席はやっぱりガラガラ。350〜400人程度か?
しかも、客の声援がいい感じで「殆ど身内のインディー・マニア」っぽい。
場末のプロレス、何とも閉じられた空間だ。ある程度は予想はしていたけど。

会場では第二試合である、五所川原 吾作 vs 日高 郁人が行われていた。
インディーをハシゴしている日高の方に声援が集まっていたが、
その期待に答えてか、日高が丸め込み系の技で勝利していた。

それにしても、吾作ってバイオモンスターDNAじゃなかったっけ?
解かる。インディープロレスを観ていない僕でも、それくらいは解かる。
でも、いつこの人は吾作に戻ったのだろう?工藤あずさもどこへ消えたのだろうか?
大体、この人は何の為にこんなにキャラチェンジするんだろ?その辺は良く解からん。

良く解からん・・・と言えば、最近、気になっているのが、
「週プロ・熱戦譜」にたまに載っている「とんとん丸」というレスラー。

名前からしてマスクマンなのだろうが、
一体、この名前でどんなレスラーを想像すれば良いのだろうか?
プロレスラーと言うのは「強さ」をウリにしている訳だから、
「デストロイヤー」とか「タイガーマスク」とか「ザ コブラ」とか、
少しでも強そうな名前を付けるのがスジだろう、と思うのだが。
まあ、最近のレスラーは「面白さ」もウリにしている人も多いが、
それにしたって「えべっさん」とか「阿蘇山」のようなご当地系の名前や、
「こまち」「ハヤシライスマン」「リレー少年」のような解かりやすい名前が欲しい。

んで、「とんとん丸」。
言葉の響きから、どんなレスラーなのかが全く想像がつかない。
しかも、「とんとん丸 USA」とか「とんとん丸 ブラック」までもがいるらしい。
「解からん」に「解からん」が上塗りだ。

今年一冊目の週プロ、年始の恒例企画「プロレスラー写真名鑑」を開いてみても、
彼らの名前は探せど探せど見つからない。ここでもクラスマガジンの怠慢か?
「時代は変わった」なんて週プロの都合の良い言い訳だ。

「そんな選手、別に気にならないけど。
 しかもそのレスラー、WEWと関係ないじゃん。」

という意見もあるだろうが、観戦開始。

---

第三試合
○ディック 東郷(170cm/90kg/FEC)
 折原 昌夫(175cm/92kg/メビウス(FEC))
 vs
 BADBOY 非道(188cm/108kg/WEW(TNR))
●新宿鮫(188cm/78kg/WEW)
[10分11秒 片エビ固め]
※ダイビング・セントーン

ほほぅ、東郷ですか。僕が生で観たかったレスラーの一人ですなぁ。
ちょっとだけ観にきて良かった気分になった。
それにしても、インディーのレスラーは小さい。
非道も鮫も、本当に190cm近い身長なのか?ウソだろ。

FECの奇襲から試合開始。
最初から場外戦、客席は早くもメチャクチャ。
WEWって、鉄柵とかがないのね。

リング内に戻って来たのは東郷と非道。
イスを使ってチャンバラをやっていたが、
非道は東郷をロープに振り、帰ってきた所を蟹ばさみ。
イスに東郷の顔面を叩きつける。WEW組、幸先の良いスタートだ。

両者タッチ、グローブをはめたボクシングスタイルの鮫が、
折原に面白いようにパンチを叩き込む。
様子を見ていた東郷が乱入するが、これまたパンチで返り打ち。
細い体の鮫、大活躍だ。

しかし、折原が「調子に乗るな!」とばかりに股間蹴り。
ここから試合の主導権を握ったFECが、流れるような攻めを見せる。
鮫に対して執拗なまでの股間攻めから始まり、
東郷のチョップ、バックドロップ、DDT、ラリアット。
折原のフロッグ スプラッシュ、逆片エビ固め、アキレス腱固め。
一方的にやられていた鮫に声援が飛び始めている。
う〜ん、FECはさすがにインディーの勇。
自ら試合の流れを作れないWEW組に対して、
試合作りのお手本を示しているな。

攻められまくった鮫だが、
一瞬の隙を突いてボディブローで東郷に反撃、非道とタッチ。
非道、お約束の怒涛の反撃でFECを蹴散らしていく。
客席はイケイケ状態だが、技がイスとラリアットしかない。なんだかなぁ。
反撃の締めは東郷にイスの山の上でのパイルドライバー。
大暴れする非道だが、試合の流れを作っているのはFEC。
何だか掌の上で遊ばされている印象だ。

非道の反撃の流れを受けて鮫登場。
折原にバックドロップ+ラリアットの合体攻撃。
更にボディスラムからのムーンサルト プレスを見せるが、これが自爆。
ここから両チーム分断、乱戦の中、折原が非道に場外でラ ケブラーダ。
リングに残った鮫は、東郷相手に投げっぱなしジャーマンスープレックス、
クリップラーフェースロックを見せるも、体格差はどうにもならなかった。
東郷はペディグリーから、最後は文句なしのダイビング セントーン。
高さのある素晴らしい一撃で、鮫からピンフォールを奪った。

試合後、4人は手を取り合って客席に礼。
アラッ?この人達って同じ軍団だったのね。知らんなぁ。


第四試合
 TAKA みちのく(175cm/90kg/KAIENTAI-DOJO)
 佐々木 貴(177cm/90kg/DDT(アカレンジャーズ))
○GENTARO(176cm/90kg/DDT(アカレンジャーズ))
 vs
 浜田 文子(162cm/64kg/フリー)
 Hi69(175cm/85kg/KAIENTAI-DOJO)
●UZ(不明/不明/WEW)
[13分9秒 片エビ固め]
※トラースキック

この試合、何故か選手は一人一人の入場。
そんなに豪華なカードなのかねぇ?

UZの入場、この選手はマジで小さいな。
どう見ても、170cm前半あれば良い方だろ。
一応、ダボダボのコスチュームで体を隠しているが、
恐らくはその体はプロレスラーのソレとは言い難いものだろうね。

Hi69の入場、ダンスで言うところの「ランニングマン」で後進しながらの入場。
一応、BGMもダンス系の曲を使っているが、
このテクニックだけで客を沸かすのはムリだろ。
プロレスの「スピンルーニ」とか、ブレイキングの「ウィンドウ ミル」とか、
大きな動きを取り込んだ方が客も乗ってくるんじゃないか?
まあ、これらの技を練習するのは大変だとは思うが。

浜田の入場は普通だったが、
コール時の紙テープの量は凄かった。人気者だ。

アカレンジャーズの入場、客席とのハイタッチに時間を掛け過ぎ。
確かにあまり沸いていない客席を沸かせようと必死なのは解かるが、
物事には流れがある。早くTAKAを入場させてあげろよ。

TAKAの入場、入場曲はWWE時代の曲をそのまま使用していた。
版権問題とかは大丈夫なのかね?

んで、6人揃ってまず思ったのは、
女子である浜田が全然体格負けしていない事実。
みんな、体がかなり小さいんだろうな。

試合開始、まずは6人の顔見せから始まったが、
みんな、浜田にも普通に容赦なく技を掛けている。
浜田が女子である事を忘れてしまいそうだ。

普段はDDTで戦っているGENTAROは、
客席に「ハイハイ、そんな声援は無駄だよ!」と声を掛ける等、
つねに客と対話しながらの戦いだ。
動きもそこそこで、中々観ていて飽きない。

Hi69、まだ場数を踏んでいないせいか、動きにキレがない。
客席へのアピールにも明らかにテレが入っている。
おそらく、今日は後でTAKAからダメ出しが出るだろうな。

試合はUZ vs GENTARO、GENTAROはUZへチョップやキックや張り手の厳しい攻め。
グッタリしたUZから強引に上半身のウェアを脱がすと、
UZの学生プロレスにも劣る体が露になる。
その体にGENTAROはビシビシとチョップを打ち込むと、
客席からUZへの黄色い声援が飛び始める。
ぬぅ、体は一般人と変わらないのに、
「レスラー」という肩書きだけ声援を浴びれるとは。

更に鬼軍曹と化したTAKAが登場、
UZはヘロヘロになりながらもTAKAへ力のない張り手を打ち込むが、
TAKAはフルスイングの張り手一発でUZを吹っ飛ばす。
この後も散々に苛められたUZだったが、ドロップキックで反撃してタッチ。
しかし、この時のドロップキックも、決して高さがある訳ではなかった。
マジでこの人、何のためにプロレスやっているのかねぇ・・・と思っていたら、
試合終盤にカンクーン トルネードを出していた。
成程、一応、飛び技は出来る人なんだな。

UZのタッチを受けて、浜田 & Hi69が反撃。
浜田の飛びつきメキシカンストレッチ、
Hi69のノータッチのトペ コンヒーロ、ミサイルキック等で攻めまくる。
タッチを受けてUZの大反撃・・・と思ったら、
TAKAが張り手一発で逆転し、ここから両チーム分断。

乱戦の中、浜田のケブラーダも飛び出したが、
アカレンジャーがUZを捕まえた。
GENTAROのジャンピング ボム、佐々木のスワン式ボディプレスから、
最後はGENTAROのトラースキック一発。UZはフォールを返せず。

それにしても、UZの体は小さかった。
体重も70kg前半程度なんじゃないか?
そんな奴に夢見せるだけでプロレスやらせて、
事故でも起きたらどうするつもりなのやら。

---

◎小鹿劇場

休憩前、大日本プロレスの小鹿社長が乱入。
片手には一升瓶、客席は大受けである。

「WEWの皆さん、明けましておめでとうございます。
 前回の約束通り、ここ、WEWのリングに参上いたしました。

 何だよWEW、大日本より客が入ってないぞっ!(会場笑)
 お前ら、試合が面白くないんだろっ!(会場笑)」

客席からは「小鹿さん、面白くしてっ!」の声援。
オイオイ、ファンは何が目的でWEW観戦しているんだ?
ま、今日は「僕も含めて」だが。

この後も小鹿節は炸裂していたが、ここで吾作が乱入。
何やら小鹿に文句を言っているが、吾作、全然しゃべり慣れていない。
間が悪い上に、何をしゃべっているのか解からない。
「エンターテイメント」を標榜する団体のマイクアピールがこれでは本末転倒だ。

小鹿の反撃、1月31日のWEW興行に登場する大日本所属選手を紹介する。
登場したのは、MEN'S テイオー、伊藤 竜二、下田 大作のメンズクラブの面々。
リング上を占拠した大日本はWEWに言いたい放題、
ここでチョコボール向井も登場して、リング上は大乱闘。

しかしWEW勢は多勢に無勢、いい感じで小鹿軍団にあしらわれる。
小鹿はチョコに酒による毒霧の洗礼。
リング外に降りたチョコは「小鹿!お前この酒・・・、本物じゃねぇか!」。
小鹿曰く「当たり前だ。俺のはいつでも本物だ。」会場爆笑。
この後、WEW勢は散々負け惜しみを言って退場したのだが、
しゃべり慣れているイメージのあるチョコのマイクの間もかなり悪かった。
人が喋っている時に被っちゃダメだって。

小鹿に話を振られたテイオーがマイクを持って一言。
「小鹿さん、今日は大日本より客が入ってますね!」。会場爆笑。
う〜ん、一時は週プロからの強烈なプッシュが入った大日本も、
今では今日のWEWと五十歩百歩ですかい。

この後、WEW参戦への抱負を語った小鹿は、
最後に「まあ、WWEの誰が来ようが・・・」と致命的な大間違い。会場爆笑。
客席からすかさず「WEW!」という突っ込みが入ると、
「間違える事もあるよ、これが小鹿の良い所だ!」と一言。更に会場爆笑。
大日本にブロック レスナーやらHHHが来たら、所属している選手じゃ勝てんだろうな。

これにて、本日の「小鹿劇場」はおしまい。
手に持っていた一升瓶は本当に酒だったのだろう。
それにしても、WEW勢は喋るタイミングを見るのがヘタだな。

---

第五試合
○黒田 哲広(180cm/100kg/フリー)
 チョコボール 向井(172cm/90kg/WEW)
 vs
 田中 将斗(181cm/108kg/ZERO-ONE)
●黒毛 和牛太(180cm/115kg/ZERO-ONE)
[15分24秒 片エビ固め]
※ラリアット

今までのレスラーが小さかったせいか、
この4人が並ぶと大きく見える。
そしてZERO-ONE勢の登場。
良かった、少しだけZERO-ONEに触れられるな。

チョコボール向井、2F席から颯爽と登場、
タオルを広げて大きくアピール。

・・・起きない。何の歓声も起きない。
それどころか、前にいるファンに「あ、ビックリした」と素で言われている。
プロレスラーがファンを素にさせてはおしまいだ。

試合開始、先発は黒毛と黒田。チョップ合戦とタックル合戦。
チョップの合いの手には、WWEばりに客席から「Hooooo!」という掛け声が入る。
しかし、何かが違う。
無理矢理、楽しもうとしている感の強いこの声援、
その声の貧弱さも手伝ってか、ショッカーの戦闘員の掛け声である、
「イーッ」って感じにしか聞こえない。ま、お前らはそれでいいや。

黒毛タッチで田中登場。
黒田と首投げをヘッドシザースで切り返すという「全日攻防」で客を沸かす。
インディーの勇同士であるこの二人の絡みは、観ていても安心感がある。

黒田タッチでチョコ登場。ストンピングの嵐で田中を攻め込むも、
田中はロープに飛んでのエルボーで反撃。チョコもこれに応戦するが、
やはり体格に勝る田中が打ち勝つ。

田中タッチで黒毛が登場するが、
これがWEW組に捕まり、徹底した足攻撃が始まった。
黒田は場外で黒毛の足を鉄柱にぶつける。
「もう一丁っ!」と客席にアピールして、またまたぶつける。
「もう一丁っ!」と客席にアピールして、更にぶつける。
「もう一丁・・・と見せかけて!」というと、今度は足へエルボーを落とす。
インディーレスラーは、ちょっとした動きでも客席との対話を忘れない。

この後、黒田の四の字固め等で足を攻められ続けた黒毛だが、
チョコの逆片エビ固めを脚力で返すと、ZERO-ONE組は反撃。
この中では体の小さいチョコに対して、
黒毛のスリーパー、田中のドロップキック、弾丸エルボー。
場外に落とせば、イス攻撃。リングに戻れば、田中のキャメルクラッチ。
今度はチョコが捕まってしまった。

しかしチョコはニールキックで田中に反撃して黒田に繋ぐ。
黒田は猛スパート、出てきた黒毛にノーザンライト スープレックス、
更には「いくぞ!鉄っちゃんカッター!」、得意技を連発する。
しかし黒毛のタッチを受けた田中が反撃、弾丸エルボーで黒田を攻め込む。

逃げる黒田のタッチを受けたチョコ、二ールキックやDDTで田中を攻めるも、
田中は雪崩式ブレンバスター、さらにはパワーボムの猛攻。
更には黒毛のダイビング エルボー + 田中のフロッグスプラッシュの波状攻撃。
磐石の態勢でチョコをフォールする田中だが、カウントは2。

ここから両チーム分断、リング上は黒田 vs 黒毛。
体格に勝る黒毛の猛攻、パワースラム、ギロチンドロップ、パワーボム。
技が入る度にフォールの体制に入る黒毛だが、黒田はカウント2.9で返す。
黒毛が更にラリアットを打とうとするが、これに合わせて黒田もラリアット。
このラリアット合戦を制したのは、経験に勝さる黒田の方だった。
最後は渾身のダメ押しラリアット一撃。
黒毛からフォールを奪い、WEW組が辛勝を収めた。

勝利したチョコがマイク。

「ところで俺は、
 ZERO-ONEのジュニアタッグトーナメントに出たいんだけど、
 まだパートナーがいないんです。そこで・・・。
 黒田さん、俺のパートナーになって下さい!」

これに答えた黒田は一言。

「チョコさん、酒くさいよ。」

会場爆笑。しかし続けて、

「でも、俺があんたのパートナーになってやるよ!
 どうですかーっ、お客さんーっ!」

会場歓声。決め台詞が多いのは、黒田の持ち味になっているな。


第六試合
○大谷 晋二郎(180cm/107kg/ZERO-ONE)
●金村 キンタロー(178cm/129kg/WEW(TNR))
[10分9秒 体固め]
※スパイラルボム

あら、メインイベントは割と良いカードじゃないですか。

それにしても、金村。去年の夏くらいまでは、
結構、インディーの勇として注目を集めていたのに、
今はあんまりそういうイメージがないですなぁ。
ボブ サップ現象の弊害か、プロレスの基盤が崩れている証なのか。
入場時には相変わらずのブリブラダンス。
夏に観た時に比べると、随分と太った印象がある。

対する大谷、火祭り刀を持って入場・・・なのだが、
その背後を折原が襲った、場外で大谷をボコボコに攻め込む。

フラフラになった大谷がリングイン、
リング上で待っていた金村が大谷にとどめを刺そうとするが、
大谷は金村のバックを取って起死回生のフルネルソン スープレックス。

そして試合開始のゴングが鳴る。
同時にレフリーのカウントが進む。
「1、2、・・・」、ここは金村が返した。
ZERO-ONEの「試合時間 3秒」の再現にはならなかった。

しかし金村はグッタリ。尚も大谷が金村を攻め込むが、
金村は突然、レフリーをジャーマン スープレックスで投げ捨てた。
レフリーは失神、無法地帯と化したリングには非道が登場、
大谷を有刺鉄線バットで殴りつける。
これで大ダメージ、倒れこんだ大谷を攻め込もうとした非道だが、
大谷の盟友である田中が乱入、非道を蹴散らす。

何とか復活した大谷、金村にスパイラルボム一閃。
すかさずカバーするが、レフリーは未だにKO状態。マットを叩いて悔しがる大谷。
そこへ代理のレフリーが登場、カウントが進むが2で金村が返した。
それでも大谷は金村を攻める。顔面ウォッシュ、逆片エビ固め。
乱入した折原を一蹴すると、金村には必殺のコブラクラッチで締め上げる。
かなり長い時間ガッチリ極まっていたが、金村は何とかロープに逃れる。

金村は隙を突いてラリアットで大谷に反撃。
更にはイス攻撃、投げっぱなしのジャーマン スープレックス。
カバーするがカウントは2。
金村は尚も追撃しようと、セカンドロープからのムーンサルト プレス、
だが、これは自爆に終わる。

大谷はここで反撃の機を迎えたが、金村はレフリーを大谷に突き飛ばす。
これで二人目のレフリーも大の字。この間に折原がリング上へ。
大谷をスパイダー ジャーマンで投げ捨て、さらにはムーンサルト プレス。
レフリーが意識を戻すと、すかさず折原はリングを降りる。
そして何食わぬ顔をして金村が大谷をカバー、しかしカウントは2。

それでも試合の流れは金村にある。
ダメージの大きい大谷をエプロンへ誘い出すと、
ボディスラムで場外の机に叩きつける。
さらにリング内にイスを大量に投げ入れ、
大谷をリングに戻してイスの山に寝かせてのダイビング セントーン。
しかし、これは大谷がかわした為に自爆に終わる。
ダメージの大きい金村だが、更にイス攻撃に出ようとするも、
これも大谷のドロップキックで反撃される。
金村は持っていたイスに顔面を強打、ダメージが大きそうだ。

虎の子であるセントーンをかわされた金村、万事休す。
逆さ押さえ込みや回転エビ固め等、最後まで勝ちに対する執念を見せたが、
最後は大谷のイスの上へのスパイラルボムの前に沈んだ。

・・・う〜ん、この二人がやる割には、試合はイマイチだったなぁ。
何か、客席を沸かせるような「頓智」の効いた事をして欲しかったのだが。

・・・と、ここで金村を襲う乱入者が。大谷の盟友の田中か?
いや違うな、ZERO-ONE勢ではない。あれはNOAHの池田 大輔と杉浦 貴だ。
何で、このタイミングで乱入するんだ?この2人は、試合とは全然関係ないだろ。

それでもここはWEWのリング。
他所者にデカい顔されちゃイカンとばかりに、WEW勢が乱入し大乱闘。
大谷はこの間にフェードアウト。ZERO-ONE勢からみの試合なのになぁ。

大乱闘も一段落。
マイクを取った黒田は、

「オイ、池田!
 俺は三沢を連れて来いって言ったのに、その隣の奴は誰だ!」

と啖呵をきれば、これに答えた杉浦、

「バカヤローッ、俺が三沢だっ!」

と叫ぶ。会場爆笑、沸き起こる三沢コールの中、再び乱闘モード、
ひとしきり暴れた後に引き上げていくNOAH勢。杉浦の一本勝ちだ。

金村は去っていく池田に向かって、
「池田、このリングではギャラは昔と同じやっ!
 8000円から、源泉徴収を引いて7200円やっ!」
と何だか世知辛いマイクアピール。会場は笑っているけど、いいのか?

更に金村のマイクは続く。

「年末年始、連戦が続いています。
 負けてばかりです。

 橋本に殺され(会場爆笑)、大谷に負け(会場笑)。
 んで、25日が小島(会場爆笑)。勝てそうにないなぁ・・・(会場笑)。
 そして、31日はノアや。ZERO-ONE、全日、ノア・・・。

 新日からは何の音沙汰もないな(会場爆笑)。
 新日本プロレスさん、お待ちしてます(会場笑、拍手)。

 それじゃ、新年一発目行きますかっ!」

最後はWEW勢によるブリブラダンスで締め。

---

雑感:
場末のプロレスですなぁ・・・。
客も少なかったし、身内っぽかったし。

エンターテイメントを標榜している団体が、
小鹿のマイクに負け、杉浦のマイクに負け・・・。
まあ、金村だけは良かったですが、
他の選手も、マイクくらいはちゃんと練習した方が良いんじゃないでしょうか。

暗い話題の多いWEWですが、
5月5日の川崎球場での興行まで続いて欲しいですね。

でも、今日の興行を見る限り、
そこまでの道が厳しいかもなぁ・・・。

---

以上、長文失礼。




本稿の著作権はすべてKANSENKI.NET及び「書き手」に帰属します。

戻る
TOPへ