地力の強味
■団体:DDT
■日時:2002年12月22日
■会場:後楽園ホール
■書き手:パリの夜 (ex:プロレス語るシス

DDT今年2回目のホール大会。前回の五月は大盛況だったが今回はバルコニーも空かすかだったし、全体的に
7割程度の入りに留まったという感じ。一時期の勢いが留まってしまった感じに普段余りDDTを観戦しない
私は思う。

まず第1試合の前に一宮のアイアンマンは地球を救う 24時間マラソンマッチの映像が流れる。
その後試合前に断続的に流されるのであるが、結構これが後々この興行の救いにもなったりするので侮れな
い。
アイアンマンの観戦記は後々まとめて書こうと思います。

第1試合 佐々木貴&西野湧喜 vs タノムサク鳥羽&諸橋晴也
佐々木(10分13秒 体固め)諸橋

前座とは思えない高いレベルの試合だった。基本的に佐々木はどんな相手でも有る程度の試合は出来るのだ
が鳥羽との打撃戦は既に定評のある絡みであるし、諸橋は多分新人なのだが受けが結構巧いので佐々木の持
ち味である打撃を存分に受ける事が出来、佐々木の能力がかなり引き出せた試合なのではないだろうか。

西野は復帰戦。2年近くのブランクもあったがかつてのDDTのレギュラーであったのですんなり試合に入りこ
む事が出来た。

試合は打撃が中心であるが連携もありメリハリがあった。とにかく殆ど休み無く試合が動いているので退屈
しなかった。前座としては満点に近い出来だった。
DDTは前座でもレベルの高い試合を出来る人を回せるのが強味だろうか。

第2試合 前田美幸&「昭和」子 vs 宮崎有妃&米山香織
宮崎(8分44秒 体固め)「昭和」子

前田は元アルシオン期待の新人だったあの前田。「昭和」子は女子高生にマスクを被せたような風貌。宮崎&
米山に比べたらタッパがかなり有るのだが、プロレスの巧さは雲泥の差があった。
序盤から米山が声を張り上げ会場を沸かす。

前田は見た目は良いが、いかんせんプロレスがあまり出来ないようで相手チームに大分依存していたし「昭
和」子は失笑を買っていた。
試合途中宮崎が腹にラリアットをして屈ませてから顔面へドロップキックを放ったのだが、その時「このデ
クノボウ!」と叫びヒットさせたのだが、この時の歓声はよくぞ言ってくれたと言った感じで溜飲下がると
言った印象を持てた。
それほど酷かったわけである(笑)。

それにしてもサイズが全然合わなくても巧みに試合をやってのける米山は素晴らしい。
試合は宮崎が綺麗に被さったムーンサルトで昭和をピン。何よりも試合を成立させていた米山が負けなかっ
たのが良かった。

第3試合 スーパー宇宙パワー vs O.K.Revolution
宇宙パワー(7分44秒 逆エビ固め)O.K.Revolution

O.K.Revolutionは自身初見であるが早い話T・〇・Revolutionのパクリである。マスカラスばりの羽根羽
根の衣装をまとい入場。
その際お客さんは団扇で風を送り、衣装の羽根をなびかすというお約束があるみたいでリングを1周し客か
ら送風された風を一身に受け・・・まあ早い話本家のプロモを模しているわけである。

宇宙はいつものように入ってきたが宇宙が二人。まるでブラックハーツのような感じ。
試合中それを利用しネタでもするのかと思ったが、その日の宇宙2号は何もせず。

序盤から宇宙のいつもながらに扱きが始まる。宇宙の打撃はどれもが重くつらい。
サッカーボールキックは嫌な音はするし、串刺しラリアットは音は鳴らないが食らう方の相手の上半身が後
ろに仰け反るほど体重を浴びせられる。

OKはその後その扱きの後やっとネタ披露にあり付ける。その名も革命デスロック。
説明をすればインディアンデスロックの状態で、上半身でマネージャー氏の団扇風を受け西〇のような踊り
のような事をする技というかネタである。
とりあえず生で見てもらいたい技である。

その後OKはSダイブドロップキックやジャーマンで攻勢に出るも、結局は宇宙の腕ひしぎで破れた。後半
OKは息が上がっていたが試合にはそれほど支障はきたさなかった。
宇宙相手で緊張でもしていたのか?(笑)。

その後マイクパフォーマンスで宇宙は来年は宇宙パワーを増産していく事らしい事を言い。
OKは世界を自由平和に導くという事をらしいのでまあ頑張って欲しいところです。ハイ。

第4試合 トグロ・ハブ影&HERO! vs 蛇界1号&蛇界3号
HERO!(5分12秒 片エビ固め)3号

元ネタは誰でも知っているだろうからびっしびっしと先を急ぎます。

試合自体は普通程度の出来。とにかくネタ中心なので試合自体の評価は余り意味が無いと思う。
試合時間も五分で良かったし、総体的に見れば良かった。

試合途中鴨居総裁が乱入しブルワーカーで攻撃するも誤爆し、その隙にブルワーカーで固定されるのは良か
ったが、そのまま試合中リングの隅っこに放置されっぱなしにされその無視されっぷりが良かった。

第5試合 恐怖!!敗者石化マッチ
ポイズン澤田JULIE vs 蛇影
ポイズン澤田(8分30秒 片エビ固め)蛇影

負ければ髪を切ったり引退したりマスクを脱ぐというのは聞いた事があるが、石化というのは世界初であろ
う。私の興味はどう石化を”こなす”事にある。
多分私以外の客もどう石化をして見せるのかが興味の焦点であると思う。

試合は静かに立ちあがり展開していくが、何故だか盛りあがらずつまらなかった印象が強い。
別に二人はヘタでもないし、試合は別に特に不味い部分は無かったが多分流れとしてそれまでの試合が随
分スピーディーな物が多くその影響がこの試合に来てしまったのかもしれない。

試合途中蛇の影セコンドについていたハブ影が乱入し試合をかき乱す。

終盤大技の攻防に入り、適度な攻防が繰り広げられたが最後はイースターオブモアイでポイズンが蛇陰から
ピンを取り終わる。

試合後マイクでスーザンが石化を止めようと説得するが、蛇影は覚悟が出来ていると言ってみせる。しかし
その後ポイズンが二人を許し蛇神様のご神託に従い蛇界に行く事になる。

その後映像を使い蛇界の模様が会場にスクリーンに映しだれる。

ポイズンは罰は自分だけが受けると言い蛇陰、ハブ影を現世に返し自ら石化する事を望む。
どう石化をしたかと言えば、早い話映像処理である。私は石膏でも使いのかと思っていたが(笑)・・・流石
である。

蛇界転生も行き詰まり感が強いし、この辺で一息つけたいところだしどう澤田戻すかに期待してみたい。人
間に戻るとか無しね(ポイズン澤田BLACKに戻るとか(笑))

セミファイナル
一宮(1分54秒 体固め)坂井

試合の合間でVTRが流れ良い感じでメリハリを付けていたアイアンマンもいよいよ最後。
ところでアイアンマンベルトというのがどんな趣向のベルトであるかを説明しないといけないだろう。
これまでの挑戦者を書きこんでみると・・。

女性観光客、犬の小次郎、鶴見五郎、二瓶組長、青果市場の職員・・・と挑戦者の顔ぶれをみてもらえれば
このベルトの位置付けというか意味がわかる筈である(笑)。

24時間のマラソンを経て、観客からは笑い声にも似た大声援で出迎えられ一宮後楽園に登場。ちゃんとび
っこ引いてました(笑)。

リング中央で達成感から感涙しているところにマラソンを付き添っていた坂井がマイクで不満を露わにし、
坂井がドロップキックで強襲し、試合に突入したが、オマケ的な意味合いが強かったし何よりも既にそれま
でのVで出来あがっていたので私的には蛇足感が強かったが短かったので満足出来た。

試合後表彰式があったのだが、その時のプレゼンターは佐藤週プロ編集長である。
勿論DDTが呼んでいるのだから、菓子折りネタは欠かせないだろう(笑)。

まず最初マラソン出発地であった箱根湯本で購入しておいた饅頭を、一宮が佐藤編集長に手渡そうとすると
一瞬躊躇してみせるが簡単に受け取った(笑)。

饅頭効果は週プロを読んでいただければお分かりであろう。Iジャは後楽園でも1ページなのにねえ(笑)。

第6試合 KO-D無差別級選手権試合4Wayバトル(イリミネーション形式)
GENTARO(王者)vs MIKAMIvs 高木三四郎vs 橋本友彦

簡単に図式を説明すれば、三四郎と橋本は結託していて協力してベルトを奪うというのがまずこの試合に一
つの柱としてある。
試合は三四郎側の奇襲に始まり、まずはMIKAMIが捕まり橋本と体格差を活かしたプロレスを展開して
いく。橋本は胴着時代から見ているがその頃よりもプロレスが出来るようになっているので驚く。DDTに
おいてヘビー級は貴重なのでこれからどう化けるかが楽しみである。

特にMIKAMIをジャーマンしようとしているGENを更に後ろから捉え、ジャーマンをするスポットが
あったがこういうのを自然と説得力を持たせて出来るのは橋本に強味だろう。
勿論それを受けれる選手がいてこそだが・・。

橋本はGENのシューティングスターで1抜け。抜ける順番が橋本らしい(笑)。

今度はMIKAMIを蹴散らし三四郎とGENが一騎打ちの状態で試合が続行され、スウィート・チン・ミ
ュージックをガードした三四郎が三四郎スタナー2000でフォール。
何よりベルトを巻けるところまで上り詰めていたというのが、普段DDTを見ない私にとっては驚きであっ
た。

最後は勿論三四郎とMIKAMIのシングル。MIKAMIが持ってきたラダーを使い三四郎がラフ攻撃。
MIKAMIもよく受けている。

途中橋本が乱入するもセコンドに御し戻され退場。終盤MIKAMIの受けを散々見せつけた後、ラダーを
使ったスワントーンで三四郎からピンを取りベルト奪取。
結局MIKAMIの為の試合になっていた。

感想と言えば確かに客は七割程度だったかもしれないが、ビックマッチにも関らず他団体から大して応援を
頼まず敢行出来るのは強味だろう。
一宮のマラソンが良い効果を出していて、蛇界のマイナスを補完していたのも良かった。
メインはいつものようにレベルの高い試合であったし、これを持続出来れば又いつかの熱気を取り戻す事
が出来るのではないだろうか、と思いながら観戦記を終らせていただきます。




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