速報版観戦記
■団体:修斗
■日時:2002年12月14日
■会場:東京ベイNKホール
■書き手:負井

12/14 プロフェッショナル修斗公式戦 東京ベイNKホール大会速報 16:00Start
お台場は近くなったけど、相変わらずNKは遠いです。
と、それはさておき、開始時点での客入りは、
アリーナ6・7割、二階3割といった所でしょうか。
んー、ガラガラです。某プレミアムよりは入ってますけど(笑)

演出・舞台装置は相変わらず完成度が高く、素晴らしい、
と言いたい所ですが、確実に昨年よりスケールダウンしていました。
派手にすればイイってモノでもないとは思いますので、
特に否定はしませんが(逆にコンパクトに誤魔化し・・・まとめていて感心)
寂しいといえば寂しいですね。
第1試合 ミドル級 5分3R
弘中邦佳
(日本/SSSアカデミー/9位)
vs
ニック・ディアス×
(米国/シーザー・グレイシー・アカデミー)

(3R判定2−1)

いきなり判定に疑問
ディアス選手勝利の鈴木レフリー(28−27)を支持します。
ディアス選手、スタンドの打撃、柔術テクとも中々のもの。良い選手でした。
弘中選手は、結果こそ何とか勝ちを拾ったものの、
スタンドの打撃を克服しないと、ここから上は厳しいですね。
いいパンチ貰っても折れない心は相変わらず、プロとしては魅力的です。
でも、このままのスタイルだと勝ち負けもそうですが、ダメージの蓄積も心配で。

KOKリミテッドでそのずば抜けた強さに衝撃を受けて以来、
彼を追いかけてきた身としては、NK登場、非常に感慨深かったです。
ミドルの期待の星、もう一皮剥ける事を。
第2試合 ウェルター級 5分3R
×タクミ
(日本/パレストラ東京/8位)
vs
ヨアキム・ハンセン
(ノルウェー/スカンジナビアンBJJアカデミー・オスロ)

(3R判定 0−2)

これまた判定に疑問
個人的には、ドローの鈴木レフリー(28−28)を支持します。
もちろん、減点が無ければハンセン選手の勝ちで間違いないとは思います。
いや減点込みでもハンセン選手の勝ちでも文句は無いんですが、
それだったら1試合目の判定は無いでしょう。
もっと言えば前回後楽園は、ルミナ選手の勝ちでは?
そもそも28−26って、どういう採点ですか?

と、ジャッジへの不満はともかく
NHBニュース・アスガルドwhit某っち(笑)から激励賞のハンセン選手、
予想以上に良い選手&ナイスガイでした。
1Rの速攻のテイクダウン→サイド バックをとる動き
下からの三角はお見事でした。
2Rからは“修斗”の試合に慣れている、タクミ選手(こちらにはうしさんから激励賞が)も
ペースを取り戻していたとは思うのですが、
ハンセン選手が流れを持って行かせなかった、という所でしょうか。
金的のアクシデントも痛かったですね。
(最近のタクミ選手はアクシデントが多いですね、アマゾン戦、ルミナ戦・・・)

うーん、タクミ選手、NKへのリベンジはならず、ですね。
ここからのもう一歩が大変でしょうが、来年も期待しています。
第3試合 フェザー級 5分3R
×池田久雄
(日本/PUREBRED大宮/2位)
vs
塩沢正人
(日本/和術慧舟會/9位)

(3R4分14秒 TKO※3ノックダウン)

いやー、塩沢選手強い!
ここまで一方的な試合になろうとは、
ここまで池田選手がやられようとは、
誰が予想したでしょうか?

スタンドのパンチに格段の進歩を見せた塩沢選手、
3R計6回のダウンをすべて左ストレートで奪っての完勝。
生粋のストライカーのような打撃でした。
ピンポイントで顎を打ち抜く的確なパンチ、素晴らしかったです

完敗でしたが、追い込まれて見せた池田選手の芯の強さ、
いつもの淡々とした表情からは想像も出来ないような、生の感情は魅力的でした。
是非、またみたいです。ダメージが浅いことを祈ります。

これで一気にランク2位の塩沢選手、
サバイバートーナメント、大石vs秋本
フェザー級戦線、ますます混迷模様です。
第4試合 ウェルター級 5分3R
×川尻達也
(日本/総合格闘技TOPS/5位)
vs
ヴィトー・ヒベイル
(ブラジル/ノヴァ・ウニオン/7位)

(3R判定 0−3)

いやー、シャオリン選手強い!
ある程度予想通りとはいえ、
ここまで何もさせないとは・・・
1Rの三角&アームロックの怒涛の攻めは圧巻でした。
2R以降もそのポジショニングの凄さと言ったら・・・

柔術の技術を見事にVTにコンバートして、身体能力も高い。
とても日本人が勝てる気がしませんでした。
某氏が言うまでもなく、次はチャンピオンシップしかないでしょう。
今日のメインの勝者と。

ある意味、一本を取られるよりも完膚なきまでに
川尻選手は敗北感を味わったのではないのでしょうか?
自分も正直な所、川尻選手ならある程度ポジション取れるかも、
と思っていて、実際1R立ち上がりはひょっとして、思ったのですが・・・
タクミ選手と共に、ここからの復活を期待します。

そうそう、シャオリン選手には
観戦記ネット VT群雄伝 某っち
より激励賞が贈られていました(笑)
第5試合 ミドル級 5分3R
×桜井“マッハ”速人
(日本/GUTSMAN・修斗道場/1位)
vs
ジェイク・シールズ
(米国/シーザー・グレイシー・アカデミー)

(3R判定0−3)

このラインナップで、よもやマッハの試合が
一番つまらない試合になろうとは・・・

立ち上がりこそ、差し合いからの豪快な投げをみせ、
腰も完全復調かと思われたマッハ選手でしたが、
徐々に失速すると、1R終盤からはなし崩し下になり、
ガードで細かいパンチを入れられるままの展開で
3R終了のゴングを聞くこととなりました。

アンデウソン戦よりも何も出来ない、悪夢のような内容。
ルミナvsバスケスの再現を見るかのような展開。
でも、今のマッハの現実はこれでした。
腰がもう駄目なのか、気持ちの問題なのか・・・
2大カリスマ時代、完全に終焉です。
第6試合 ライト級チャンピオンシップ 5分3R
アレッシャンドリ・フランカ・ノゲイラ
(ブラジル/ワールド・ファイト・センター/王者)
vs
阿部裕幸×
(日本/AACC/1位)

(1R3分53秒 スリーパーホールド)

結果から言えば、ペケーニョ完勝。
阿部兄ィを絞め落として、きっちりリベンジを果たしました。

が、序盤の攻防はかつての難攻不落の王者のイメージからは遠く、
阿部兄ィの打撃に圧され、パンチでダウンを奪われる、
前回の二の舞になりかねない、ひやひやの展開でした。
バックとってスリーパーに行く超速の動きは流石でしたが。

阿部兄ィ、何であそこで三角に行ったのかなぁ
惜しいといえば惜しすぎました。

そうそう、ペケーニョ選手には
観戦記ネット VT群雄伝 某っち
より激励賞が贈られていました(笑)
第7試合 ウェルター級チャンピオンシップ 5分3R
五味隆典
(日本/木口道場レスリング教室/王者)
vs
三島☆ド根性ノ助×
(日本/総合格闘技道場コブラ会/1位)

(2R52秒 TKO※グランドパンチ)

結果から言えば、五味選手完勝です。

三島選手のパフォーマンスに対抗してか、
須藤元気選手バリの(本人参加)の入場をみせた五味選手、
スタンドの打撃では完全に上回り(パンチ切れてました)
三島選手のタックルも切って、組ませず、序盤は支配。
しかし、三島選手も終盤にやっとテイクダウンすると、
簡単にハーフを奪い、いいパンチを入れていって
スタンドでは五味選手、グランドで三島選手、
といった雰囲気に。
も、2R開始直後、アッパー気味に突っ込んできた三島選手に
五味選手がカウンターの右(?)を入れてダウンを奪うと、
その機を逃さず畳み込んで、一気のTKO勝ちを決めました。

三島選手、完全に五味選手に呑まれてる感じがしました。
思い切りのイイ攻めも空回り気味で、ラストもそれがはまった様な。
来年は・・・どうなんでしょうね。

勝った五味選手、昨年よりも大暴れ。嬉しそうで微笑ましく。
でも、マイクは壊しちゃいけません(笑)
今年のラストも、木口道場ご一同様のリングジャックで締め。
「みんな自分の宝物です! お客さんもみなさん大切な人たちです。
暴れるだけ暴れて、世界の格闘家みんな倒して、みんなと前に進んでいきたいです!」
と五味選手。いやはやお見事でした。

来年はもう世界=UFCしかないでしょう(シャオリンがいるといえばいるんですが)
旬を逃さないよう、切望します
ルミナ・マッハの轍を踏まない事を
新人選手の台頭 未知の選手 世界の壁 ジャッジ問題
ノバ勢の脅威 タクミ選手の浮沈 オフィシャル勢の停滞
ペケーニョの翳り 打撃優位の時代 五味vs三島

カリスマの落日 両翼をもがれた修斗
そして、五味選手の強さとその将来・・・


歴史・技術・選手、修斗の過去から未来が凝縮されたような
非常に内容の濃い、満足度の高い興行でした。
・・・個人的には。

最終的にもNKは一杯にはなりませんでした。
(アリーナ8割・二階4割程度?)
競技としては非常に完成度の高い、素晴らしいものになったと思います。
修斗の理念を体現するべく、確実に前進していると思います。
が、レベルが高くなりすぎたゆえに、ますます客を選ぶというか、
興行論と両立しないモノになりつつあるのではないかと。

いや、本当に試合は面白かったんですよ。
来年も楽しみでしょうがないんです。
でも、来年はますます動員が厳しくなりそうだとか、
ドンドン日本人が勝てなくなってくるのではないかとか、
漠然とした不安を抱いたのも確かで。
やっぱり総合の未来は暗い byメモ8・・・なのかなぁ
今大会の画像及び選手コメントは こちら! 
report by 負井



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