遙かなり、イスラエル
■団体:DEEP2001
■日時:2002年12月8日
■会場:ディファ有明
■書き手:ノリリン(名前をクリックするとプロフィールの欄に飛びます)

結果は負井さんの速報をお借りしています(覚えてない分も多いから)
ディファ有明は遠いと言うが、外国からきていれば全然遠くないぞ。豊洲の駅からタクシーで1000円かからない。会場に着くと、一番安い席は売り切れ。売り子のね〜ちゃんはVIP席かA席を買えと言う。『あほかい!ディファというのはそんなに金の取れる建もんじゃねえんだ!』と怒ってもいいんだが、せっかく遠くから来たので7500円もする席を買う。ウィスキーを買って会場入り。しってのとおり、ディファは傾斜が緩い。イスが小さい。まるっきり建物が不愉快だ。寒い所から会場に入って酒を飲むと眠くなるよな。
眠くなる。
その眠さを第1試合が支えてくれた。×KAZE(プロレスリング華☆激) グ〜ぴ〜 原 学○(格闘探偵団バトラーツ)
プロレスラーにVTやらせて何が面白いのかさっぱりわからん。どこが面白いのか佐伯代表には是非聞いてみたい。ましてやKAZEはルチャのマスクを付けていると言うこと以外は、これっぽっちの雰囲気もない。試合が短かったのだけはよかった。
少なくともKAZEは真面目に試合していた。それは認めよう。『真面目に格闘技をやる人を応援したい』と思っている人もいるかも知れないが、儂は考えが違う。真面目にやってもいいからまず人のいないところで充分やりなさい。人に見せる価値があると感じてから人前に出なさい。大抵の他のprofessionはそう言うことになっている。

第2試合 △アステカ(プロレスリング華☆激) vs 一宮章一△(フリー) ←一宮はフリーじゃなくてDDTの選手じゃなかったかな?
一宮!よかったよ。煽りのビデオは・・・書くことは第一試合と全く同じだ。
儂は弱い選手やへたれの選手の気持ちがよく分かる。つかれてくると、勝ち負けよりもとにかく時間が切れるのを待ち望むんだ。儂も同じ気持ちだったよ、一宮・アステカ。
試合後松野が出てきて『一宮、今日はお前を見直したよ。佐伯、俺と戦え』とアピール。見直すような試合じゃないだろ!一宮が勝つ予定のセリフしか考えてないのか?状況判断が出来ないなら引っ込んでろ。
松野が帰った後、一宮が謝っていた。それはまあ当然だ。これを見てブ〜イングできない観客は成熟していないと思うが、まあいいんだろう。

第3試合 69kg以下契約  5分2R
フューチャーキングトーナメント決勝戦(69kg以下級)
×綿貫浩一(P's LAB東京) (1R4分50秒 TKO※バックからのパンチでタオル投入)   ○深見智之(CMA京都成蹊館)

レベルのそれほど高くない攻防の末、よく分からないうちにタオル投入。どちらかの選手が勝つ。違いがよく分からなかったが、見てなかったからかも知れない。

第4試合 82kg以下契約  5分2R
フューチャーキングトーナメント決勝戦(82kg以下級)
○藤沼弘秀(荒武者総合格闘術)(1R2分20秒 TKO※バックからのパンチでタオル投入) 森山 大(U-FILE CAMP.com)×

モンモン(実はプリントらしい・・内部公式情報)を背負った藤沼と暗い会場でサングラスを掛けたセコンドの入場。どう見ても堅気に見えない、というか堅気じゃないんだが・・・これはすごい圧力と思っていると、圧倒的なスタンドレスリングから圧倒的なテイクダウンで圧倒的なパンチ。殴れ殴れと言うセコンドの指令もあって圧勝。負けた方はかなりのダメージの様子。featuring fightの場合はもっと早いセコンドの決定が望まれる。
藤沼のおかげで目が覚めたので、お祝いにビールを買って飲んだ。国内の団体は日本人のモンモンには厳しいので、外国籍を取得するのがブレークへの近道か?

第5試合 90kg以下契約 5分3R
○MAX宮沢(荒武者総合格闘術)(3−0) 伊藤博之×(フリー)

この試合の最中、隣の席の知らないおっさんに『この試合のルール知ってる?肘は打っていいのか?何故グランドで膝をいれない?関節は取ってはいけないのか?』などと聞いてみるが、儂同様全く知らない模様。ルール知らずにガチの試合を見に来るな!
どっちかが王者の魂をフィーチャリングしたテーマ曲で入場したと思うんだが、絶対にしてはいけないことだからやめるように。

第6試合 タッグマッチルール 20分3本勝負
△上山龍紀&大久保一樹(U-FILE-CAMP.com) vs 窪田幸生&金井一朗△(パンクラスism)
攻められたり関節を狙われたらすぐタッチ。去年から始まったガチでのタッグマッチもかなりこなれてきた。タッチを繰り返したり、拒否したりなかなかユーモラスな場面もあっていい。しか〜〜しだ。適当にチームを組んで、試合をして、判定もない。勝ち負けはランキングとかに跳ね返らない。これじゃ、花相撲だ。
タッグチームの固定化とチーム名・テーマの決定、タイトルの制定が必要だ。
それから、タッチしたら必ずスタンドから再開していたが、タッチした側がスタンドかドンムーかどちらかを選べるようにすればもっとタッグワークが栄えると思うな。

休憩:人生相談の後、ロビーへ。何故かリングスファンが沢山いる。『ユダヤ人とローマ帝国』と言う本を読んだ。ユダヤ人はユダヤ教のもと周囲からの孤立と選民意識を選択した。さらに祖国滅亡を経験し、キリスト教が成立した後のヨーロッパではイエス殺しと復活の証人たる被差別民としてのみ存在を許された。リングスファンもまさしくディアスポラを経験した。選民思想と団体滅亡、ガチ殺しと復活の証人たる被差別民。リングスとは似てもにつかないでもないDeepに現れたリングスファンはまさにディアスポラの民だ。彼らに再びイスラエルが建てられる日が来るのであろうか?でもうちの近所に出来るのはいやだな。

第7試合 日本人選抜 vs. ムエタイ戦士3対3 先鋒戦 68kg以下契約 5分3R
○TAISHO(バルボーザ&NBJC) (1R4分30秒位 腕十字)
タッパヤー・クロスポイントジム×(シスオージム)

外人vs日本人はいい。真面目にやればやるほど選手の動きはにてくる。特に日本人は体格まで似ている。選手がにてくると試合が映えないんだよ。やっぱり外人vs日本人だよな。ムエタイだとテーマがはっきりしてとくにいい。試合の方はまあ、あるようになったと言うだけのことだが・・・

第8試合 日本人選抜 vs. ムエタイ戦士3対3 中堅戦 57kg以下契約 5分3R
×廣野剛康(和術慧舟會GODS)(3R判定 0−3) “ランバー”ソムデート吉沢○
(M16ジム)

タイは、みんな知ってると思うけど、おかまの本場。スクリーンに映された女顔の廣野の顔を見て儂はてっきり、こっちがランバーだと思った。8月24日のGCMで見ているはずだが、その時には小さくてよく見えなかったんだよお。
でも今回は大丈夫。200万する高級オリンパス顕微鏡BX51の付録のオペラグラスを持ってきたから、リング上の選手の毛穴まで見える。試合は最初だけ廣野が押していたと思うんだが、途中からランバーの独壇場。判定にはなったがいい試合でした。ランバーは他のムエタイと違ってちゃんとVTファイターになっていた。廣野は一人だけ悪い札を引いてしまったようだ。
楽しいのは、ランバーは勝ったのに他の二人が負けて、3vs3を負け越したことをブンブン怒っていたと言うこと。日本人の3人も、タイの他の2人も、観客の誰一人としてもそんなこと気にしてないのに、日本中でただ一人『日本人選抜 vs. ムエタイ戦士3対3』のアングルにひっかっている。素晴らしい、ノアヲタの資格有り。

第9試合 日本人選抜 vs. ムエタイ戦士3対3 大将戦 68kg以下契約 5分3R
○山崎剛(Team GRABAKA)(1R1分34秒 腕十字) ナルポン・タックホームシン×(タックホームシンジム)

打撃系の選手をやっつける理想的な試合。いろんな事を考える前に終わりました。

第10試合 契約体重なし 5分3R
×石川雄規(格闘探偵団バトラーツ)(1R3分46秒 TKO※腹固めからパンチ) 滑川康仁○(フリー)

石川は入場の風情はよかったよ。ただ足をちょっと引きずってるんだよな。40歳と言えば世間ではもう若い奴に頭を殴られるような歳ではない。弱いとはいえ確かに石川は存在感はあったんだが、こういう人がVTのリングに上がらなくて済む(もしくは上がらせない)業界になることが必要だと思うんだが。

誰か滑川に口の利き方を教えてやること。意図してやっているのなら面白いからいいんだけど。

第11試合 82kg以下契約 5分3R
○須田匡昇(CLUB J/修斗ライトヘビー級王者)(2−1) 長南亮×(U-FILE-CAMP.com)
儂は長南のシャイニングウィザードを見に来たんだけどでないでがっかり。1Rか2Rの足くびの取り合いで足を痛めたようだ。1&2Rは須田がテイクダウン能力の違いできっちりリード。ところが、3R場内の不満を気にしたのか急に打ち合ってダメージを負う。場内興奮。しかし長南のダメージも深く、判定へ。

しかし、須田もそうだが、ガチなんだから会場の不満を気にして戦法を変えたり、急に撃ち合いにでたりしてはいかん。確か休憩前の試合にもそんなことがあった。そんなことを気にするんなら、最初からブックを決めて美しく仕事をしなさい。

自分の足を食べる蛸のような儲けを蛸配という。Deep2001は満員だった。しかし内実は違う。身内率とリンヲタ率が高すぎる。メインを前にして応援席の客はどんどん帰る。これ以外を動員してはじめて興行だ。

佐伯の夢はまだ見ている本人にしか見えない。




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