コーラス隊はいた! 大谷曰く『もっとしゃべらせろよ』
■団体:NOAH
■日時:2002年12月7日
■会場:横浜文化体育館
■書き手:ノリリン(名前をクリックするとプロフィールの欄に飛びます)

Deepは佐伯代表の夢を実現した団体だという。Noahは三沢の現実を実現した団体だ。

横浜文化体育館は市街地にいきなりある5000人くらい収容の体育館で、立地は大阪府立体育館によく似ている。2階前列で入場セットの対面と言う比較的いい席をゲットできた。
入場するとなんと会場は満員。90%程度埋まっているからほぼ札止めだろう。寒い・雨・K−1と悪条件があるのに・・・・ただ集まって金を払うというデクではなく、選ばれし者達が集まっている。

一番よかったのは第二試合井上のアルゼンチンが決まったところで会場入りしたことだ。儂の嫌いなツバとばしを見ないで済んだ。カルトは一般人と信者を決定的に分けるために秘儀を行う。汚いおっさんの入った風呂の水を飲んだり、チンチンの皮を切ったり、頭をそったり。訳の分からないことや汚いこと、秘儀は普通の人がやりたくないようなことの方がカルトの求心力をより強くする。と言うわけで、永源のツバはノアヲタのイニシエーションだ。でも、儂は要らない。

第3試合:○ 杉浦貴・KENTA・池田大輔・田上明 (11分50秒 オリンピック予選スラム→エビ固め)  IZU・モーガン×・モデスト・スコーピオ 

いやあ、よく覚えてない。杉浦は目立たない選手になった。

休憩:狭いロビー、すごい人、少ない便器。収容人員からするとチン隠しの数が少なすぎる。売れもしないのに沢山の靴屋があるストックホルムを揶揄して、『スウェーデン人は足が10本ある』と言うが、横浜の男は10人に一本くらいしかチンポがついてないのか?

第4試合:○小橋(体固め8:47)×スミス
小橋が受けに回ってのど輪落としを何発か喰らって、垂直落下式脳天碎きで逆転勝ち。
年末最後の興行だから消化試合のつもりはないはずなんだが・・・この位置の試合ではこんなものだろう。特に早い動きも特に素晴らしい動きもなく、立ち姿だけで絵になるのが小橋の成長かも。動けなくなってはじめて出る風格が感じられた。逆にいうと三沢と同じ最終コーナーにいる。

第5試合○秋山(体固め17:54)×志賀
試合前、大谷・田中が乱入・・・しかし、ノアの側がもう一つ真剣みが足りない・・・
緊迫感なく大谷に抱きつくだけのダブル猛その他。けんか腰で突っかかるわけでもなく単なる肉の壁となり、にやにやと火祭り刀を取り上げようとする。
大谷がマイクを取ってしゃべると、ノアのファンはブ〜イング。それは正しい!。外敵にブ〜イングせずして何がプロレスファンだ。大谷『おいおい、俺たちはコスチューム出来てるんだよ。相手は誰だよ』盛り上がる場内。しかし、相変わらずノアの肉布団は単なる壁としてエンブレムを会場脇まで押し出す。なんだそりゃ!?
志賀が入場・秋山が入場。志賀がスウィング式のDDTとか志賀締めを出して試合を長引かせる。しかし、誰一人として秋山が負けると思ってない。前もって秋山失神という前振りをいれたとはいえ、たった一回。試合が長くなればなるほど全てが嘘くさくなる。大体、志賀が主導権を持ち続けるという組み立てが無理なんじゃないかなあ?
試合が終わると、秋山がマイクで大谷を挑発、秋山が思ったより滑舌がいいのに感心した。大谷も会場のマイクコールのおかげでマイクを握る。1/10武道館での対戦決定。しかし、マイクが1本しかないため、やりとりが全部拾えない。・・・今度からちゃんとマイクを2組用意するかマット上の音を集音するように・・・そうじゃないとマイク持ってない側が何言っているか分からないよ。知らないかも知れないけど、今の世間はそう言うふうになってるんだよ>三沢
ともかく1/10武道館 秋山・斉藤vsエンブレム決定です。

第6試合:○ベイダー(体固め5:53)×斉藤
秋山の試合よりもこの試合の方が後なのは、乱入マイクアピールに関するノアの公式見解なんだろう。
ベイダーの膝はもうダメだ。巨体を支えきれない。全ての動きがヨタヨタしている。ベイダーの若い頃はサップよりずーっと迫力があったけどなあ・・・方や斉藤もあんまり足腰が言い訳ではないようだ。

第7試合:▽IWGPジュニアタッグ選手権
菊地、○金丸(エビ固め17:54)×邪道、外道
木村健吾がタイトル宣言した。スーツを着ていると案外かっこいい。ちゃんと平仮名でルビが振ってあったのだろうが、噛みまくり。ちゃんと読む練習をしとくように。
この試合まではW−1を真似たのか、リング上での選手コールがなかったが、この試合からはリングアナがコール。『・・・・レフェリー田山』すると後ろから『田山って誰だ?』と疑問の声が上がる。
よく知られていないことだが、背が低く頭を薄くしているのが外道、背が高く頭が薄いのが邪道。邪道外道はうまい。ヒールムーブはお手の物。新日ではみんなこすいので目立たないが、こまめな悪さを繰り返す。対して金丸菊池もうまい。邪道外道が二人がかりの攻撃をしている時レフェリーに抗議して制止され後ろでは邪道外道のやりたい放題。田山は闇雲にノア側をチェック。
ヒール側に甘く、ベビーに厳しいレフェリングと言う単純な仕掛けだけでこれだけのヒートを取れるとは!!『レフェリー代われ!』『きたねえよ、これが新日のやり方だよ』『そんなにまでしてタイトルを取り返したいのか、木村!』『こんなタイトルいらないから、帰してやれ』悲痛な声がリング上に浴びせられる。場内は力道・木村組vsシャープ兄弟を街頭テレビで見る人達の様な興奮が!!田山決して特にうまくやったわけでもないんだが生涯最高の仕事。
どこかの哲学者が、コーラス隊は舞台の上を現実と見るという点で『理想的な観客じゃない』と言ったがそんなことはないぞ。ノアのコーラス隊は、『リングの上を現実として見る』&『観客である』を同時に成し遂げている。素晴らしい。現代はポスト構造主義の時代で、ニーチェを源流とする構造主義の次の軸を見いだせていないそうなんだが、ニーチェはここ2002年12月7日横浜分化体育館で敗れた。

○ノアヲタ (KO) ニーチェ×
ノアヲタの生み出す空間の心地よさにひとまず酔って、大満足。総体としてノアのファンは一番プロレスを分かってないのかも知れないが、一番プロレスファンとして正しい。プロレスファンとしてのマナーを心得ている。
しかし、この日は当然新日が取り返すものと思っていたので、邪外&田山で古典をやり出した時の周りの反応には暴動を心配した。

▽GHCヘビー級選手権
○三沢(体固め23:26)×小川

あまり必然性のないマッチメークだ。
三沢はリング上で表情が乏しいレスラーだ、これは三沢が現実を見るスタンスから来るスタイルだからしょうがない。試合はヘッドロック合戦の後、同じ動きを2セット繰り返した後エメラルドフロージョンで終了。もっともそんなことを気にする人も気づく人もいないだろうし、気づいても不満も持たせないくらい手堅い・・・これが三沢が実現した現実だ。




本稿の著作権はすべてKANSENKI.NET及び「書き手」に帰属します。

戻る
TOPへ