【鈴木みのるエクストリームシリーズ2002最終戦】
■団体:PANCRASE
■日時:2002年11月30日
■会場:横浜文化体育館
■書き手:TEAM風 (ex:【風】鈴木みのるを徹底的に褒め称えるスレ【風】 鈴木みのるを徹底的に叩くスレ

パンクラスゲート ライト級 5分2R
△熊澤伸哉(2R 時間切れドロー)富山浩宇△
鈴木みのる非公認応援秘密結社「TEAM風」を結成して以来、早くも三週間ばかりが経過いたしました。
それ以来、「鈴木みのるとは何か?」「鈴木みのるとパンクラスとは?」「鈴木みのるにとってのプロレスとは?」
「鈴木みのると家庭内暴力」「鈴木みのるとスカッシュ」などなど、
さまざまな思いを張り巡らせ続け、この日の「みのるリサイタル」に思いを馳せていた次第です。
言わば「鈴木みのる」というプロレスラー、格闘家、人間としての絶対的存在感を指し示すオーラが、
一体何を源泉として立ち込めているのか?
僕はそれを確認しにこの日の横浜文化体育館に足を運んだのかも知れません。
っていうか鈴木×ライガーの限定フィギュアが欲しかったのが一番の理由なのですが…かも知れません。


第1試合 ミドル級 5分2R
●中台 宣(2R判定 0-3)岡見勇信○
着てます着てます。LONDON、PARIS、NEW YORKと、世界の都市名がプリントされたタイトなピチピチシャツを。
今回のライガー戦を迎えるにあたり、各方面から賛否の声が上がったのは事実です。
「みのるほどの男が、頭頂部が禿げている40歳手前のロン毛なコスプレキングを相手にしていいのか?」
「またマスクマンとのヴァーリかよ。」
「総合に挑戦するにはあまりにもハンデがあり過ぎるロートル相手に、
 急所蹴られて吐いてる場合じゃねーだろ。」などなど、
3月のDEEP2001で行われたソラール戦を揶揄して鈴木を批判する声も耳にしました。
確かに一年に二人ものマスクマンとVTであいまみえるという事実は大変稀有なケースだとも言えましょう。
でもなお前ら、よく聞いておけよ。
太陽仮面の光を消して一方的に勝ち名乗りを上げたところで、
「ふ〜ん、だから?」
な至極当たり前の評価をされておしまいだろ。
鈴木の凄い点は、目に物言えないプレッシャーを与えつづけ、急所攻撃という禁断の果実をVTに指し示した点だよ。
軽く捻れば終わってしまう試合を鈴木は問題提起に置き換えて、見る側である我々やマスコミに対しリターンしてきたわけさ。
そのお陰で菊田VSアレクへと連なる「ルール問題」や「レフェリーの資質とは?」
というディスカッションにまで発展させていったのだろ。
鈴木という男は常に総合格闘技という世界に問題提起を投げかけ続ける存在なのだよ。
言わば格闘技界のサラリーマン金太郎のような存在なのだろうね。
これからも俺はそんな鈴木に付いていきたい。
お前らも乗り遅れるなよ。


第2試合 フェザー級 5分2R
○砂辺光久(2R 1'17" フロントチョーク)渡邉将広●
このハイブリッド∞改に所属する砂辺選手は、鈴木みのるに憧れてこの世界に足を踏み入れたらしい。
総合格闘技不毛の地とされた沖縄に、鈴木自身が標榜した「ハイブリッド」の名を掲げ、
常に鈴木を目標としてプロにまで登り詰めた賞賛すべき若者である。
その証拠に彼が装着するタイツ、シューズ、レガースの塗色は全て白。
これは大勝負には必ず純白の姿でキメてくる鈴木のスタイルをあやかってのものなのである。
寺西 勇なんてお呼びじゃねえ。
俺のすぐ後方で観戦していた冴えない面持ちをした男二人が、試合中ずっと囁いていましたよ。
「このスナベって奴、全然ポジショニングやら逃げ方をわかってねえじゃん。」
「このレベルでリングに上げちゃうのは危険でないかい?」
「そうそう。この階級でいったら修斗のレベルが一番高いでしょうね。」
「渡邉のセコンドには倉持がいるよ。あれ?雷暗もいる。なるほどね、どうりで動けると思った。」

ゥ・・・・・・・・・・・・・・・ゥゥぅん。。。黙らっしゃい。

コーナー際に追い詰められた砂辺は、コーナーポストに足をかけ
猫のようにクルッと態勢を入れ替えると同時に、即チョークに移行。見事に相手を落としちゃいました。
「えっ、あんなのありかよ?」「反則じゃないの?」
不満を漏らす後ろの二人組み。

ゥ・・・・・・・・・・・・・・・ゥゥぅん。。。黙らっしゃい。

ここはなんでも有りのリング。
修斗なんていうアマチュア発想に重心を取られた自称X-Sportsとは分けが違うんだ。
まさに砂辺の発想が∞に作用した結果がドラマチックな勝利へと実を結んだわけだ。
ここでも鈴木イズム爆発。


第3試合 ミドル級 5分2R
○三崎和雄(1R 4'40" 腕十字)小島正也●
前項でも挙げたとおり鈴木は大勝負になると必ずと言っていい程、純白のコスチュームに身を委ねる。
モーリス・スミスとの一連の名勝負、ウェイン・シャムロックとのKOPタイトルマッチ。
船木誠勝との頂上決戦の際にはなぜか黒だったのだが、単に黄ばみが取れなかっただけの話だろう。
お前ら目を瞑って思い描いてみなさいよ。
(本当に目を瞑ったらこれ以降が読めなくなるので、若干ウス目で)
鈴木はリングに咲く華。
頭上からタオルをすっぽりと被り、その隙間から微かに覗く狼の如き鋭い眼光。
観衆に入場テーマ(風になれ)をきっちり聞かせてから、ゆっくりリングインするその様まで、
まさに全てのムーブから目を逸らせない程の緊張感を鈴木は我々に与えてくれる。
鈴木の背後からは蜃気楼のような闘神のオーラが立ち込めている様が、
はっきりと目に飛び込んでくるのだから、あら不思議。
一方のライガーの入場?
ふ〜ん、お遊戯を誉めてあげるのは小学校低学年まででいいだろうと、俺は思う。
♪奇跡のバイオア〜マ〜が  って何?


第4試合 ウェルター級 5分3R
○伊藤崇文(3R判定 3-0)和田拓也●
伊藤崇文。彼は95年、パンクラスからプロ人生をスタートさせた生粋の生え抜き第一号選手である。
その入団エピソードは、試合を終えた船木が帰宅につく為、会場駐車場内で愛車に乗り込もうとした際、
土下座して「入団させてください!」と頼みこんだ事から端を発している。
土下座の対象からも察しられるように、その憧れの存在が船木だった事は間違いない。
しかし彼のその思いとは裏腹に、入団後の彼のお目つけ役となったのは鈴木みのるその人となったのであった。
96年7月に唯一船木と戦った際には、「僕の稽古も見てやってください!もっと教えてください!」と、
号泣しながら船木に嘆願した事からもわかる通り、
彼の希望を客観的見地から代弁するのなら「鈴木派」ではなく「船木派」希望だったのだろう。
でもそんな事は忘れてやってください。
当時の船木の目は近藤や渋谷に向いていたのですから、この際そんな事は忘れてやってください。
伊藤崇文。彼は言わば、鈴木みのる一番の愛弟子であり、生粋の鈴木イズム継承者なのである。
俺のすぐ後方で観戦していた冴えない面持ちをした男二人が、また性懲りもなく囁いていましたよ。
「ワダタクいつもと違うじゃん。なんですぐにタックルいってテイクダウン取らないんだよ?」
「パンクラスに来たからって、ちょっとイイとこ見せようとしてんじゃないですかね。」
「なっ? あれでイエローかよ? 全然伊藤痛がってないじゃん。」
「パンクラスは厳しいですね。」

ゥ・・・・・・・・・・・・・・・ゥゥぅん。。。黙らっしゃい。

相手に急所攻撃をさせてしまうかのように誘う術も、これみんな鈴木イズム。
名人芸と評価しても大袈裟な話ではないでしょ。
伊藤や窪田幸生へと、その血流は脈々と受け継がれておるのだよ。
それに和田の急所イエローを差し引いたって伊藤の勝ちは揺るがなかったよ。
その証拠に試合終盤の和田は、ロス五輪女子マラソンのアンデルセン並にヘロヘロだったじゃねえか。
まあ伊藤の方も24時間マラソンにおける西村知美並にヘロヘロになってたけど。
鈴木イズム、修斗に勝つ。


第5試合 ライトヘビー級 5分3R
●渋谷修身(1R 3'25" チョークスリーパー)ヒカルド・アルメイダ○
渋谷の敗因は二つほどある。
まず一つ目は、この日のセコンドに鈴木を配置しなかった事(鈴木のメイン出場の為)だ。
ごく最近でセコンド鈴木がいかに優秀であるかを実証出来た試合がDEEPでの田村VS美濃輪だろうな。
美濃輪がトップポジションにいる間の鈴木の指示は、「目を狙え!目を狙って殴れ!」に終始していた。
かつて田村はU時代に前田日明に眼窩底骨折の大怪我を負わされている。
田村の深層心理には目に対する無意識の自己防衛本能が測らずも働いてるわけだ。
鈴木はここを巧く突いた。
別に美濃輪に本当に目を攻撃させるべく、この指示を出していたわけではない。
「目を狙え!」と叫ぶことにより、鈴木は田村に否応のないプレッシャーを与え続けてたわけだ。
その証拠に田村は試合中には泣き顔のような顔に終始していただろ。
これは田村の尻の穴の皺の数まで知り尽くしている鈴木だからこそ出来た指示なわけだ。
まさに鈴木の頭脳的な戦略家としての側面が垣間見えた一戦だった。
本当、鈴木には天晴れだよ。
それともう一つの致命的とも取れる渋谷の敗因は、ムエタイなんて習ってるからだよ。
渋谷はレスラーだろ。
しかも横浜高校レスリング部という鈴木イズム直属のキャリアを抱いていたというのに、
本道から逸れた横道に浮気心を働かせるから、あんなにショボいアルメイダのタックルも切れないのだよ。
まあ今回の敗戦は渋谷にとってはいい薬になっただろう。
少しキツイ事も言ったが、渋谷にはこれを糧に鈴木道に邁進して欲しい。
そして鈴木を見習ってもらいたいものである。
渋谷はイイものを持ってるのだから…。


第6試合 ライトヘビー級 5分3R
○菊田早苗(3R判定 3-0)エドワルド・パンプロナ●
菊田は話になんねえ。
彼が真のメインエベンターになれない理由はここにある。
一本で極められないのだったら、ここはKOで負けるべきだった。
「寝技世界一」の看板に泥を塗りたくないのであれば、絶対に一本勝ちしなければならなかった試合だ。
それなのに極めも出来ずに判定で勝利するなんて、負けにも劣る行為だよ。
せこい勝ちを手中にするぐらいだったら、ここは派手にアップセットを起こさせないと、何の発展性も生まれない。
かつて船木がジェイソン・デルーシアの日本デビュー戦でしたように、
鈴木がオマー・ブイシェ戦でしたように、ここはガイジン選手に華を持たせてセールさせなきゃ何の意味もないだろう。
寝技王の菊田をKOしたとなれば、
海のものとも山のものとも分からなかったパンプロナの商品価値は高騰する事は間違いなし。
ただでさへ強豪外国人招聘に難のあるパンクラスにとって、ガイジンニュースターを誕生させる事も出来たわけよ。
しかも菊田はKOPライトヘビー級王者。
これによりパンプロナを1位に指名して、次戦にてベルトを賭けての再戦をマッチメイクすれば、
一度で二度おいしい興行プランまでもが組み立てられるわけだろうが。
この再戦タイトルマッチでキッチリ極め勝てば、菊田の商品価値だって下回らないだろう。
修斗のペケーニョみたいにさ(ペケVS勝田・ペケVS阿部兄公式)。
菊田にとっては、グラバカで集まってネチネチと寝技同好会的なサークル活動に邁進する日々も良いのだろうが、
ここは鈴木みのるに頭を下げて、興行論というものを一から教わって来なよ。
俺からもお願いしやす。教えてやってくださいっす、鈴木さん。


セミファイナル ライトヘビー級 5分3R
●佐々木有生(3R判定 0-2)美濃輪育久○
どうなってんだよ、このジャッジは? 全然適正を欠いてるよ。
なんで2-0で美濃輪の判定勝利なんだよ。
どう見たって3-0で美濃輪のフルマーク判定勝利だろうが。
ジャッジの内のドローにしたお前(広戸か?梅木か?小菅か?)、きちんと美濃輪につけろや。
この日の薄くペラペラした大会パンフレットの判定基準を説く質問コーナーに
Q:「判定の際にはパンクラスの選手への身内贔屓はないのですか?」
A:「そんな事は絶対にありません。」
と書いてあったが、
A:「そんなもん身内贔屓になるに決まってるだろ。所属選手は大切な商売道具、
  明確な優劣でも生じていない限り、外様にポイントを入れるわけがねえだろうがボケ。」
とでも優しく書いておけば、バカなファンどもは納得するんだよ。
ホームリングにおけるホーム選手への身贔屓によるホームタウンデシジョンは、
何もこの業界だけに蔓延してるわけではない。
どの業界にも身内贔屓というものが息づいてるわけ。
つまりは他所で外様が微妙な判定に委ねられてる時点で負けなんだよ。
ジャッジに委ねさせる必要性を生まない為にも、スッキリ一本勝ちを奪えるだけの実力を身につけろ。
それがイヤなら他のリングに上がらなければいい。もしくは自分で自主興行を興せや。
って、佐々木も佐々木でブラジリアンキラ戦で、その恩恵(身贔屓)に預かってなかったっけ?
まったく因果応報だな。
それにしても美濃輪は、また佐々木に勝っちゃったか。
鈴木イズム、グラバカにも勝つ。


メインイベント 無差別級 5分3R
鈴木みのる VS 獣神サンダー・ライガー
ライガー、対ヘビー級戦士用コスプレで「怒りの獣神のテーマ」に乗って入場。
セコンドには元リングス21トーナメント王者の成瀬昌由が帯同する。
一方の鈴木はここ一番では必ず身につけてくる白装束の出で立ち。
その後ろからはISM勢(旧横浜勢)が連なる。
鈴木、体内時計が働いてるかのように、入場曲の「♪か〜ぜ〜になれ〜」のサビの部分で見事にリングイン。
この時点で俺、小便を2、3滴ちびる。
でも場内は狂気を帯びてるかのような大盛り上がりの為、誰も俺の失禁には気がつかない。
内心ホッとする俺。
新日若手時代〜ヤングライオン〜藤原教室からタイムスリップしたかのような両雄は、
リング上での再会に鋭い眼光をぶつけ合う。
鈴木もライガーも、「オッシャ!」と気合いを入れながらリング中央に詰め寄る。
ペドロ・オタービオの「キアーイ!キアーイ!」よりも断然気合いの入っている鈴木とライガー。
ゴング。
互いに間合いを詰める。鈴木は落ち着いたゆったりとした構え。
一方のライガーは身を低くかがめながらも、喧嘩骨法三角の構えで鈴木と対峙する。
掌打の構えを一瞬見せるも、ライガーは目にも止まらぬ速さで浴びせ蹴り。
ライガー必殺の浴びせ蹴りは、修斗創始者・佐山サトルでさへもその顔面に受け苦笑いした過去もある危険な技。
この技をいきなり出してきたという事はライガーが本気な証拠である。
しかしながら、デンジャラスな浴びせ蹴りを、冷静でいて桁外れな反射神経で見切りかわす鈴木。
ライガーがマットに背をつけるのと同時に瞬時にハーフマウントを奪う。
屈強な新日レスラーの中でも一番の足腰の力を持つと恐れられるライガーのガードをも、
柔術黒帯び並の機敏なムーブで難なくパスしサイドからマウントを奪う鈴木。
尚も鬼神と化した鈴木はライガーの顔面に強烈なパンチを叩き込む。
顔面攻撃に不慣れな感が否めないライガーは、パンチの雨から避けようと思わず背中を向けてしまう。
しかし、キラー鈴木はこの時を待っていた。
ライガーの背中に張り付いた鈴木は、瞬時にライガーの喉元を捕獲し、今にも締めあげよう構え。
その瞬間、私にはリング上での光景がスローモーションのように映っていた。
「頭頂部が禿げた、しかもロン毛のコスプレキング」
「ライガーの素顔って、放送禁止コードギリギリなんじゃないの?」
「っていうかライガーの素顔を基準にするんだったら、金原でさへもジャニーズ系だよね」
「もしもライガーがビューティコロシアムに出たら、半田先生大活躍だね」
「何が“山田恵一はリバプールの風になった”だ」
今回の鈴木戦に際し、散々ライガーの事を罵倒し続けていた私。
しかしながら、この度不慣れなルールながらも敵地に挑んだライガーを、いや山田恵一を私は認めていたのだ。
山田の存在意義を否定しながらも、私は山田恵一という男を称えていたのだった。
その事に気づいた瞬間、私はリング上に向かって叫び声を上げていた。

「ヤマダーーーーーーーーー!!!」

鈴木のチョークに喉下を締め上げられている山田。
その時、山田の瞳はカッと見開いて、
私に向かって

「やっと応援してくれましたね。」

と、語りかけてくるかのようだった。

っていうのは嘘。
真の格闘家・鈴木みのるが普段から角つけてお遊戯やってるコスプレ野郎に負けるわけねえだろ。
鈴木はライガーの光をすべて消し去り、角の存在意義をこの世から抹殺したのだよ。
ライガーはちょっとどころか、錆びだらけのブリキのおもちゃだったわけだ。
鈴木はパンクラスの神。ISMの象徴である。
健介なんて目じゃねえ。
来年のパンクラス10周年は鈴木みのるが仕切る。
鈴木は死ぬまで闘い続けるだろう。
つまりは闘いを止めた時、それが鈴木が死ぬ時でもある。
俺はそんな鈴木に付いていきたい。
お前らも乗り遅れるな。

○鈴木みのる(1R 1'48" チョークスリーパー)獣神サンダー・ライガー●

風になれ。




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