11/23 ZST ディファ有明
■団体:ZST
■日時:2002年11月23日
■会場:ディファ有明
■書き手:高倉仮面
16:50
ディファ有明に到着。本日はZSTの観戦だ。

今年の2月に残念ながら解散してしまったRINGS。
本興行の方は、金曜日という平日の開催や、
横浜文化体育館という首都圏からアクセスの悪さ等で、
晩年の客入りは苦戦を強いられていた。

そんな中、RINGSは若手や軽量級を中心としたカードで構成された、
「BATTLE GENESIS」という名の興行を打っていた。
こちらは、後楽園やディファといった首都圏を中心に興行が行われていたので、
客の入りも上々。興行自体も、
話題の選手の招聘や、日本人選手の発掘等で、
それまで修斗にしか存在しなかった、
「軽量級 総合格闘技」というジャンルの開拓にも大きく貢献した。

僕は、RINGSの解散を聞いたとき、
もちろん、本興行のストップもかなり残念ではあったのだが、
それ以上に、この「BATTLE GENESIS」の流れがなくなってしまうのが無念だった。
「折角、こっちの興行は本興行に比べて順風満帆だったのになぁ・・・。」

しかし、「BATTLE GENESIS」は、今日、復活する。
何故なら、ZSTは「RINGS KOK」をベースにしたルールで開催する興行なのだ。
さらには、リングアナは、RINGSの名アナウンサー、古田 信幸リングアナ。
レフェリーは、自らも闘う、RINGSの名レフェリー、和田 良覚レフェリー。
今日のメインを勤めるのは、RINGS軽量級最強の男、小谷 直之選手。
さらには、RINGS最終興行で、滑川を激闘の末に下した、
リングス オーストラリアの強豪・サム ネストや、
リングス リトアニア勢も多数参戦。
ヤノタクと今成の関節技コンビのタッグ戦もある。

改めて言おう、「BATTLE GENESIS」、復活である。

16:55
当日券を買う為にチケット売り場へ。

いつものように一番安い席を買うべく、チケット売り場のお姉さんに話し掛けるも、
「一番安い席は、全て売り切れてしまいました。」と冷たい一言。
仕方がないので、二番目に安い席を購入、当日券は1000円増しの為、5000円。

高いなぁ。ローソンチケットで買っておけば良かったよ。
しかも、ディファの貧弱なひな壇じゃ、
こんな後ろの席では試合は観えないんだろうなぁ・・・。

17:00
会場入り。入り口で紙袋を渡されたが、この中にパンフレットが入っていた。
パンフ代はタダなのね、こういう良心的な配慮は嬉しい。

中に入ると・・・おお、結構、金のかかった会場の作り!

団体によっては席を設ける事もある北側のステージだが、
ZSTではここ全体を使って花道を演出している。
このステージには照明等が多数準備されていて、
大型モニターは、なんと3つもあるではないか。
さらには2Fにも中型モニターが1つ。
これなら、どの席でも試合が観えなくなる事はないだろう。
なんか、やたらと力が入った会場作りだな。

んで、とりあえず。自分の席へ行く。
しかし、最初はお行儀良く席に座っていたが、やはりディファの後ろの席は観難い。
第一、ディファのような狭い会場で、
生観戦なのにモニターで試合を観るのは癪にさわるというものだ。
さっさと席を立ち、入り口付近に自分の場所を確保する事にした。

今日の客の入りは上々・・・というか、
席は満席、立ち見の人も数多く存在した。
ZSTの旗揚げ戦は見事に満員、幸先の良いスタートだな。

待ち時間には、
ずっとオーケストラ・バージョンの「キャプチャード」が流されていた。
何だか、本当にRINGSの会場に来ている気分だ。
懐かしいさを実感しつつ観戦開始。

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●ZSTルール
基本となるKOKルールの特徴としては、PRIDEと比べてこんな所が違います。
・体重分がPRIDE以上に細かく、体重差判定のようなものはない。
・グラウンドの顔面打撃は反則。
・膠着ブレイクが異常に早い。
・パット着用による膝攻撃、肘攻撃が有効。
・判定には引き分けが存在する。

んで、KOKルールとの相違点としては、
・寝ている選手へのキックが有効。
・パット着用時であれば、グラウンドでも膝攻撃、肘攻撃が有効。
・持ち点ルールが廃止。したがって、ダウンもエスケープもなくなった。
・5分2R制

ちなみに、第五試合のタッグは、
・10分2R制
・三本勝負。先に二本先取した方の勝ち。
・一本とられた選手はその場で退場処分。
 残りの試合は、一人で闘わなくてはならない。
・ツープラトンの攻撃は反則とする。

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◎オープニング
ZSTのプロモーション映像が流れる。
今日出場する選手の名シーンで構成された映像は、
中々に手がこんでいた。

ここで、リングが、突然、爆発っ!
おおっ、音響効果の良いディファで爆発とは・・・。
メチャメチャ、ビビッたぞ。

古田リングアナ登場、力強く開会宣言。
やはりこの人の声を聞くと、
今日の興行にRINGSのイメージを重ねてしまう。

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第一試合 ミドル級 5分2R
○小野瀬 哲也(171cm/79kg/ストライプル)
●佐々木 恭介(170cm/83kg/U-FILE CAMP.com)
[判定 3−0]

RINGSの解散後も、DEEP、PREMIUM CHALLENGE、DEMOLITION、THE BESTと、
色々な団体で経験を重ねる佐々木。翌日にはPRIDE23にて、
U-FILEの大将である田村 潔司が高田 延彦の引退試合の相手を務める。
大将の為にも勝ちたいところだが、今日は相手が悪い。

小野瀬はレスリングで'94年W-CUPに出場が経験あり、
高校ではインターハイ、国体で優勝、
大学時代には、新人戦にてフリー、グレコ合わせて4冠を達成し、
天皇杯(全日本選手権)でも優勝しているのだ。
現在は、先日、SBのリングで引退試合を行った、
平 直之が率いるストライプルで、打撃にも磨きをかけている。

う〜ん、このパンフを見る限り、強豪だなぁ。
試合前の選手紹介映像でも、
佐々木は「今日は自分が噛ませ犬のように見えますが・・・。」と、
コンプレックス丸出しだったしね。

選手映像終了、対戦カードの映像表示。
何故か、ルパン三世のタイトル表示と同じ音を使っていた。
ウケ狙いか?まあ、違和感はなかったので全然OKだけどね。

1R、両者パンチの打ち合いから小野瀬が組み付くが、
ここは佐々木が足を取ってグラウンドへ引き込む。
小野瀬は足を取られながらも半身を起こして上になり、
取られた足は抜いて、逆に佐々木の足を取って立ち上がり、
ここからパスガードを挑んで成功、サイドを奪う。

しかし、ここで佐々木は下から横入り式の三角締めを極める。
中々、巧い入り方をしたが、小野瀬は立ち上がり、
極める佐々木を強引に持ち上げて、
ツームストン パイルドライバーのような体制で落とす。
しかし、佐々木はこの三角を離さない。
さらには小野瀬のボディにパンチのダメ押し。
見た目にもガッチリと極まっていて「これは決まりか?」と思わせたが、
小野瀬はこの体制から何とか抜け出した。応援団から歓声が起こる。

インサイド・ガードになった小野瀬だが、
佐々木が下から組み付いたまま立ち上がり、
ここは一旦両者スタンドに戻る。

再び組み付いた両者、今度は小野瀬が両足タックル気味にテイクダウンを奪う。
しかしながら、小野瀬は立ち上がり、佐々木も立って、またまたスタンド。
小野瀬は再び組み付き、佐々木のバランスを崩してテイクダウン。
ハーフ・マウントの体制の小野瀬だったが、ここは立ちあがって猪木アリ状態。
ここは佐々木も立ちあがって、両者スタンド。

二人はパンチを交えるが、その合間から小野瀬は組み付き、
両足を取って佐々木のバランスを崩しにかかる。
ロープ際での攻防、場外へ出る可能性があったので、ブレイクに。
今度は佐々木がパンチからタックルを仕掛けるも、ここは小野瀬が見切ってガブり、
ここで1R終了のゴング。
前半は佐々木、後半は小野瀬、ここまでは両者イーブン。

2R、佐々木は打撃を繰り出すが、
これに対して小野瀬は両足タックル、これが見事に決まってテイクダウン。
インサイド・ガードの体制からボディへパンチを落とす
ここから小野瀬は下になっている佐々木の腕を取ろうとするが失敗。
逆に佐々木は、1Rにも見せた三角締めを狙うも、これも失敗。
2Rも1分30秒が経過したところでブレイク。
ZSTのルールはKOKルールがベースなだけに、ブレイクもバカっ早だな。

スタンドでの打撃戦の後、
小野瀬が組み付き佐々木を崩してテイクダウン。
再びボディへのパンチ連打で嫌がらせ。
下になった佐々木は、この体制を崩して強引に足を取りに行くも失敗。
体制は崩れに崩れまくり、両者は組み合ったまま立ちあがる。

小野瀬は組んだ佐々木をコーナーまで押し込んでテイクダウン。
ここでサイドを奪い、さらにはあっさりとマウントへ移行。
佐々木は下から小野瀬のバランスを崩しにかかるが、
小野瀬は上から肩固めの体制で佐々木を追い込む。

佐々木はピンチに追い込まれたが、これを何とか脱出すると、
またしても、下の体制から強引に体を回転させて小野瀬の足を取りに行く。
小野瀬はこれに対して、取られた足を抜いてサイドを奪いなおすと、
一旦立ちあがって猪木アリ状態へ。ここから再び寝ている佐々木に潜り込み、
インサイド・ガード、バック・マウント、
縦四方、バック・マウントと次々にポジションを移行。
しかし、その隙に佐々木が小野瀬の足を取ると、今度は足関節合戦に。
これは両者極まらず、組み合ったまま立ちあがった所で試合終了。

中々、白熱した攻防ではあったが、
やはり再三再四のテイクダウンと2R終盤のポジション取りが功を奏し、
判定は3−0で小野瀬の勝ち。負けた佐々木はこの判定に不服そうだった。


第二試合 ライト級 5分2R
○所 英男(170cm/65kg/チームPOD)
●坪井 淳浩(167cm/68kg/フリー)
[2R 4分9秒 腕ひしぎ十字固め]

坪井の所属はフリーとなっているが、実は元SBスーパーライト級一位。
打撃系の選手なのだが、最近はグラウンド系の大会にも出場しているらしい。
今日のリングサイドには、シーザー 武志と緒形 健一の姿が。

対する所、PREMIUM CHALLENGEではヤノタクを撃破、
DEMOLITIONでは滝田 J太郎から勝利で連勝中。
今日は「小さなヴォルク ハン」の異名通り、
鮮やかな関節技での勝利を期待したい。
ちなみに、所自身は、今日の対戦相手は、KOKルールでも勝利経験のある、
元SBスーパーフェザー級チャンピオンの前田 辰也との対戦だと思っていたらしい。
う〜ん、それはそれで見てみたいな。

1R、距離を開けての軽い打撃戦の後、所が組み付いて投げを放つも、
ここは坪井が崩して逆にテイクダウン。
コーナー際で上のポジションを奪った坪井ではあったが、
グラウンドではさすがに所が一枚上手、組み付いたまま立ちあがられてしまう。

逆に所は、至近距離での低いタックルから坪井をロープ際へ押し込み、
ここで奇襲、小さく体を回転させて足を取りに行き、膝十字の体制へ。
ガッチリ極まったかに見えたが、坪井はポイントをずらしてなんとかこれを逃れる。
ならば、と所、今度はヒール・ホールドへと技を移行。
これまた、ガッチリと極まったかに見えたが、
坪井は足を取られたまま半身を起こして所のボディへパンチを落とす。
「こりゃ、極まらないなぁ」と思っていたら、
やはり極まらず、結局、所は坪井にサイドを奪われてしまった。

坪井は上からボディにパンチを落としつつ、
先程のお返しとばかりに、逆に所の足を取りに行く。
一瞬、極めたような体制にもなったものの、所は冷静に対処し、
崩れた坪井の体制から、ロープ際で上の体制を奪おうとする。
坪井はこれを逃れて、逆にスタンドで所のバックを奪ったが、
所が引き込んで再びグラウンド。
上になったのは坪井の方だったが、
所は坪井の足に自分の足をガッチリと絡ませている。
これを外した坪井は立ちあがり、グラウンドの所にキツいローキックの連打。
良いのが数発入ったところで、レフェリーがブレイクする。

この後、打撃戦を挟んで所はタックルから足を取ってグラウンドへ移行するも、
1R終了のゴングが鳴る。中々、めまぐるしい攻防だな、面白い。

2R、打撃戦から所は奇襲の飛び膝蹴り、大きく沸き返る客席。
しかし、あまりにも高く飛びすぎた為にバランスを崩し、
坪井にテイクダウンを許してしまう。
ここで坪井は、1Rでも見せた猪木アリ状態からのローキックを連打していく。

何発目かのキックを下からキャッチした所は、
ここで坪井をグラウンドへ引き込む。
が、打撃系選手の割にグラウンドもイケている坪井は、
グラウンドでバックを奪ってしまった。
ここは所にインサイド・ガードまで戻されてしまったものの、
坪井はボディパンチから足を取りに行く。所が足を取り返しての足関節合戦、
両者共に極めるまでには至らず、ブレイク。

打撃戦から組み付いた所、足を取ってグラウンドに。
坪井、またしてもバックを奪い、スリーパーを仕掛けにかけるも、
所はこれを冷静に対処、インサイド・ガードを奪う。
ここからハーフ・マウント、パスガードしてサイド、
ニー・オン・ザ・ベリーとポジションを移行した所は、
万全の体制から腕ひしぎ逆十字の体制へ。
結構、長い間耐えていた坪井だったが、
最後は自らの口でギブアップの意思表示。

しかしながら、負けたとはいえ、
打撃選手の割に寝技慣れしている坪井の健闘が光る一戦だった。
対する所は、これで三連勝。
次にあがるリングはどこになるのだろうか?


第三試合 ライトヘビー級 5分2R
○松本 天心(181cm/85kg/SKアブソリュート)
●真霜 拳號(182cm/90kg/KAIENTAI-DOJO)
[判定 3−0]

大将であるTAKA みちのく選手も、昔、PANCRACEに参戦した事がある為なのか、
何気に総合格闘技への進出も目立っているKAIENTAI-DOJO。
本日は、真霜なる選手が殴りこみ。この人、合気拳法の経験者で、
現在は、某格闘技ジムにて総合の練習をしているそうだ。
う〜ん、どこだろう?やっぱりPANCRACEかねぇ?
試合前の選手紹介映像にはTAKA みちのく選手も登場。
「タダで帰ってくるなよ!」と真霜に激を飛ばす。
そりゃそうと、パンタロンで総合格闘技の試合に臨む人は初めて観るかもなぁ。

対する松本、おお、僕は知らなかったのだが、
この人が、最近は良く聞く名前の「SKアブソリュート」の最高責任者なのね。
何でも、サンボは4段、ヴォルク ハンやアンドレイ コピィロフの来日時には、
スパーリングパートナーを務めていたそうな。
・・・体重が全然あってないじゃん。

1R、真霜はローキックで松本を牽制、これが中々、重くてスジが良い。
しかし、松本は真霜に組み付きロープ際へと押し込む。
両者、腿に膝を入れあっていたが、
松本は内股にてテイクダウン、試合はグラウンドへ。
素早く足を取りに行った松本、あっという間のヒール・ホールドの体制。
これは何とか逃れた真霜だったが、松本、今度はアキレス腱固めの体制へ。
サンボを代表する技が極まりかけたが、真霜はこれまた逃れて、ブレイクに。
客席からは、秒殺されると見ていた真霜の健闘を称える拍手が。

スタンドから、真霜は得意のローキックで松本の足を蹴る。
そして両者は打撃戦、ここからまたしても積極的に組み付いていった松本だったが、
真霜はこれを逆に崩してテイクダウン、客席からは歓声が。
しかし、インサイド・ガードを奪いはしたが、やはりグラウンドは松本が上、
リバースされて下になってしまう。これを何とか抜け出したところで1Rは終了。
ここまでは、真霜は良く健闘しているね。このラウンドの判定は松本だけど。

2R、やはりローキックで攻める真霜だが、
松本は組み付いて真霜をコーナーまで押し込むと、そのまま顔面へ膝を一閃!
これがかなり効いた様子で、ハタ目に見てもも真霜の表情は苦しそうだ。
さらには組み付いたままのパンチ等で、真霜を追い込む松本。
真霜もこの体制のままローキックを繰り出すが、攻めが単発に終わってしまう。
さらに松本、組み付いたままのアッパー、
膝攻撃で真霜を苦しるが、ここでブレイク。

真霜、まだまだローキックで松本を蹴っていくが、
やはり松本に組み付かれ、テイクダウンを奪われそうになる。
しかし、ここは踏ん張った。
何とか松本をガブリ状態へ持っていき、上からバックを奪う。
松本はこの体制から、ガラ空きの真霜の足を取りにいくが、
真霜はお構いなしのボディパンチで松本に嫌がらせ、取られた足を抜いた。
猪木アリ状態になり、真霜はグラウンドで松本の上になるが、
ここで松本は上になる真霜の腕を極めにかかる。
真霜は上から逆の腕で松本にボディパンチを浴びせるが、ブレイクに。

最後のスタンドから、松本は組み付いて真霜をコーナーに押し込むと、
容赦のない顔面への膝攻撃を連打、試合の印象点を一気に稼ぎにきた。
この攻撃、真霜は相当に効いた様子だったが、
2R終了のゴング時には、
その松本を強引にガブッてボディパンチを叩き込んでいた。

判定は3−0で松本の勝利だったが、
もっと何も出来ずに負けると思っていた真霜が健闘した一戦だった。
TAKA みちのく選手、真霜は頑張りました。
これでカンベンしてあげて下さいな。


第四試合 クルーザー級 5分2R
○サム ネスト(182cm/88kg/リングス オーストラリア)
●園田 隆(182cm/92kg/A3)
[2R 4分42秒 チョークスリーパー]

サム ネストは「RINGSに間に合った男」「RINGS最後の掘り出し物」という印象。
RINGS最終興行に初来日、目まぐるしい攻防の末に滑川を下している。
対する園田、RINGS BATTLE GENESIS 7では滑川に秒殺負けを喫しているのだ。
単純な考えで行けば、園田に勝ち目はないのかな?
まあ、滑川の秒殺負けから、園田がどこまで巧くなっているか、だね。

試合開始、園田のローキックに対して、サムはタックルからテイクダウン。
インサイド・ガードで上になるも、園田は下からサムの首を取る。
これを抜いたサム、ハーフ・マウントからアッサリとマウントを奪う。
客席から「秒殺」の空気が一瞬立ちこめるが、
ここは園田が下からバランスを崩してマウントを外すと、
ここでサムをガブッて、顔面パンチ一閃!

だめだっちゅ〜の。KOKでは顔面パンチは反則です。
園田に注意1が与えられて試合再開。

試合再開、サムはハイキックを見せたが、
このスキに園田が組み付きロープ際へ押し込むが、
これもサムは入れ替えてしまい、逆に園田をコーナー際へと押し込んでしまう。
そしてスタンドで顔面パンチを連打、これは反則ではありません。
さらに組み付いてタックル、テイクダウンを奪うと、あっさりマウントへ移行。
ここからサムはボディパンチを連打しつつ、肩固めを狙っていくが、
これが極まらないと見るや、ポジションをサイドへ移行、腕を取りに行く。
園田は必死に体を逃がしまくるものの、、
この時にバックを奪ったサムはスリーパーを仕掛け、これに園田が捕まった。
一巻の終わり、園田タップで試合終了。

う〜ん、予想の域を越えない試合だったか。
それにしても、いいねぇ、サム ネストは。また見たい選手ですなぁ。
そういえば、師匠のクリストファー ヘイズマンも見たいね。

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10分休憩の後、
SBでもないのに「シィーザァー、シィーザァー」とシーザー武志が登場。
そう言えば観戦記は書かなかったけど、11月2日の後楽園大会は良かったなぁ。
サワーのバカ強さは本物ですよ、あれ見たらK-1 W-MAXなんて見れませんよ。
2月に行われるドーソンとの試合は、マニア好みの良い試合になるでしょうな。

「皆さん、本日はZSTにお越しいただき、ありがとうございます。

 中量級選手の活躍の場が増えるのは、嬉しいことであります。
 今日は、日明はここには来てはいませんが、
 日明に代わりまして、私から感謝の言葉を言いたいと思います。

 これからも、ZSTを応援してください、宜しくお願いします!」

日明兄さんとZSTの関係って、どうなっているんでしょうなぁ?
それにしても、最近のシーザー会長の挨拶は気合が入っているな。
「泣きのシーザー」はもう見れないのかな?

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第五試合 ライト級 タッグマッチルール 三本勝負 10分2R
○[チーム イリホリ]
 矢野 卓見(171cm/65kg/鳥合会)
 今成 正和(165cm/67kg/TEAM ROKEN)
vs
●[リングス リトアニア チーム]
 レミギウス モリカビュチス(172cm/64kg/リングス リトアニア)
 ミンダウガス スタンコス(170cm/65kg/リングス リトアニア)
[1本目 1R 9分15秒 :○今成 アンクルホールド スタンコス●]
[2本目 2R 1分38秒 :○今成 膝十字固め モリカビュチス●]

「何でヤノタク・今成のチーム名が、チーム イリホリなんだろう?」
と思っていたが、何の事はない。
ヤノタクの師匠は喧嘩芸骨法の堀部 誠史で、
今成の格闘技デビューの切欠は、
キングダム エアガイツの入江 秀忠だからなのね。
二人共、微妙な人を師匠格に持ってしまったもんだな。

選手紹介映像では、
ZSTのタッグルールでは「ツープラトンは反則」であるにも関わらず、
合体技の研究に余念がなかったチーム イリホリ。
合体アルゼンチン バックブリーカーや、
ツープラトンのスピニング トー ホールド等を惜しげもなく披露していた。
この試合の意気込みを聞かれると、
今成は目を虚ろにしてボーっとしていたのに対し、
ヤノタクはカツラをかぶって師匠の顔マネをしながら「堀部で勝つ!」と一言。
両者共に、やる気は十分、気合はゼロ、と言ったところか。

1R、先発はヤノタクとレミギウス。
ヤノタクがお得意の半身の構えを出すと、客席からは早くも笑いが起こる。
と、今日のヤノタクはいつもと違う。
何と背中から突進していき、レミギウスに組みついた。
ここから素早く足を取りにいくヤノタク、客席から驚きの声が上がる。

・・・が、アッサリ潰されてサイドを奪われてしまうヤノタク。
訂正。ヤノタクはいつもと同じです。
相変わらず、やる気があるのかないのかがわからないが、
下から嫌がらせをして粘っている。体制が崩れてスタンドになると、
再びヤノタクは半身の構えを取って・・・いるように見えたが、
さり気なく逆の手は今成にタッチを要請している。会場爆笑。

今成登場と共にレミギウスもタッチ、ミンダウガス登場。
今成はローキックやでミンダウガスを嫌がらせると、
一気に相手のコーナー際までパンチで追い込む。
そして、一方的に殴られるミンダウガスに組み付こうとしたが、
ここでミンダウガスはレミギウスにタッチ。
思わぬところで逃げられた。会場からは笑いが起こる。

今成とレミギウス。今成は低い体制から足に絡み付き、
立っているレミギウスの足に回転してのヒール・ホールドの体制へ。
この鮮やかな動きに、先程まで笑いが起きていた客席の声が、
一気にどよめきに変わる。
しかしながら、これはレミギウスがなんとか逃れた。
「さあ、これから今成の本領か?」と思ったが、
本人はとぼけた顔してヤノタクにタッチ。会場が再び笑いに包まれる。

対戦はヤノタクとレミギウス。
ヤノタクは寝ながら相手にタックルを仕掛けるも、当たり前のように失敗。
アッサリとレミギウスにマウントを取られてしまう。
レミギウスはギロチンなどで嫌がらせをしていたが、
一旦、体制を直そうと立ちあがった所をヤノタクが足を取り、
まずはヒール・ホールドの体制。再び会場からはどよめきが。
これがダメと見るやアンクル・ホールド、膝十字へと技を次々に移行、
さすがは「東洋の神秘」、こういうシーンがないとやっぱり面白くないよね。
しかし、ガッチリと極まったように見えた膝十字だったが、
レミギウスは半身を起こして、ヤノタクのボディへガンガンとパンチを落とす。
結局、ヤノタクはこれを極めきれずにブレイクに。嗚呼、もったいない。

お疲れ気味の両者、共にタッチ、今成とミンダウガス。
今成、珍しいハイキックを見せるが、自ら倒れてしまう。
さらには、ヤノタクばりの半身の構え、さらには背中を見せるは、
古武道風の怪しい構えを見せるはで、客席が笑いに包まれる。
今成はローキックからタックルに行くと、ミンダウガスをテイクダウン。
ここは何かの関節が見たかったが、何故かあっという間のブレイク。
ま、こういう観てる側にはわからない理由のブレイクって、たまにあるよね。

これまで防戦一方のリングス リトアニア チーム、ミンダウガスがついに攻める。
タックルで今成に突進したのだ。しかし次の瞬間、
今成はスライディングでタックルの下に潜り込み、足を取って関節を極めに来た。
今成のこの動きには歓声が起こったが、ミンダウガスは場外へエスケープを求める。
これは反則。レフェリーがミンダウガスにイエローカードを出す。

試合再開、ミンダウガスは打撃を入れに来たが、
やはり今成は体を低くしてこれを交わすと、
既に足を取ってアンクル・ホールドだ!
あまりの早さに、客席からまたまた歓声が。
そしてこれがガッチリ極まってミンダウガスはタップ。
チーム イリホリ、一本先取だ。

試合続行、試合残り時間は20秒、ヤノタク vs レミギウス。
ヤノタク、浴びせ蹴りを一発出して今成にタッチ。やる気なし、会場爆笑。
今成、向かってくるレミギウスの足を取ってヒールを極めに掛かる、
しかし、ここで1Rが終了。惜しい、もう10秒あれば。
それにしても、今成は強いなぁ・・・。

2R、今成がさっさとタッチして、ヤノタク vs レミギウス。
ここでレミギウスは、ジャンピング・バック・スピンキックを出していた。
しかし二発目のバックスピンキックには、ヤノタクはきっちり水面蹴りでお返し。
そしてヤノタクは、自らもバックキックを出すも、自分で倒れてしまった。
これに対して、レミギウスは顔面を踏みつけようとヤノタクを狙ってくる。
これは未遂に終わったものの、猪木アリからのローキックを数発出す。

「こりゃ、かなわん」とばかりに、ヤノタクは今成にタッチ。
レミギウスはミドルキックを繰り出し、さらにはパンチを見せようとしたが、
ここに今成の罠が。再び体を潜らせた今成は、
パンチをかわしつつ相手の足を取り、
次の瞬間には膝十字の体制という早業。
これがガッチリと決まって、レミギウスもタップ、試合終了。

気がつけば、今成の強さばかりが目立ちまくった試合だったが、
マイクを握るのは、ヤノタクの方。
「見てのとおり、足関十段の今成、めちゃくちゃ強いです。
 ・・・んで、僕はしゃべる方。」
会場は「お前が言うなよ!」という突っ込みと共に爆笑。
「このままZSTを続けて、日明兄さんが戻ってくるまで、応援してください!」
と、RINGSファンを喜ばせる事も忘れない。会場は歓声に包まれる。

色々な意味で、ヤノタクは相変わらずいつものヤノタクでした。


第六試合 ライト級 5分2R
○小谷 直之(173cm/71kg/ロデオスタイル)
●ミンダウガス ローリネイティス(178cm/72kg/リングス リトアニア)
[1R 2分16秒 三角締め]

今日のメインを飾るのは、RINGS軽量級最強の男、小谷 直之。
若干20歳ながら、RJW/CENTRAL代表の芹沢をパンチで秒殺、
修斗現役ランカー、吉信をスリーパーで秒殺。
KOKルールでは未だ負けなしの、小さな強豪である。
ZSTの旗揚げ戦、そのメインに起用された小谷。
相手が誰であろうと、負けられない。

試合開始、小谷はパンチで牽制するが、
ミンダウガスはタックルで小谷をロープ際へ押し込み、そのままテイクダウン。
インサイド・ガードになったミンダウガスだったが、
小谷はアッサリと下から三角締めの体制。

「う〜ん、この『アッサリ』が強いんだよなぁ。」
なんて考えていたら、三角を取られたミンダウガスが、
そのままの体制で小谷を持ち上げ、場外へと突き落とそうとしている。
慌ててレフェリーがミンダウガスにイエローカードを提示。
イヤイヤ、中々に荒っぽい選手だなぁ。

試合再開、小谷のストレートがミンダウガスの顔面を捉える。
ミンダウガスは小谷に組み付き、何故かヘッドロックの体制になるも、
これを崩してテイクダウンを奪った小谷は、
サイド、マウントとポジションをスイスイと移行、
そして、これぞ「ロデオ・スタイル」、
マウントをとった状態での上からの三角締めを極める。
慌てたミンダウガスが体制を返して再び小谷を持ち上げようとするも、
この三角締めは、もはやガッチリ極まってた。
段々とミンダウガスの力が抜けていき、最後はタップ。
終わってみれば、小谷はまたしても秒殺。
イヤイヤ、この人、マジで強い!

試合後はメインイベンターの責務を果たすべくマイク。
「今日は、ZSTの会場に来てくれてありがとうございます。
これからも、自分は、ZSTのリングで頑張っていくので、応援してください!」
マイクが終わると、会場には銀の紙テープが噴射され、フィナーレを彩る。
PRIDEばりの演出だ。舞台装置や照明にはホントに金が掛かっているな。

・・・採算、採れているのかなぁ?

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雑感:
ちょっと高めの料金設定は気になりましたが、
中々、完成度の高い興行だと思います。
とにかく、舞台演出の素晴らしさが目を惹きました。

反面、観戦記には反映させていませんが、
不慣れな司会役や進行などが気になりました。
普段はちょっとした失敗も大目に見る僕ですら、
苛立ちを隠せないレベルでしたから。
是非、次回興行までの改善を求めたいです。

試合自体も、中々、面白かったのですが、
目を引いたのは、やはり小谷と今成ですね。
この二人の桁外れの強さは、一見の価値があると思います。

・・・そう言えばこの二人、体格が合いますね。
いつかは、対戦も実現するのでしょうかねぇ。



観たい!

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以上、長文失礼。



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