速報観戦記
■団体:WRESTLE-1
■日時:2002年11月17日
■会場:横浜アリーナ
■書き手:愚傾(名前をクリックするとプロフィールの欄に飛びます)

11/17 WRESTLE-1 横浜アリーナ大会速報 18:00Start
20分ほど遅れて試合開始。
出場選手をプロモ調にまとめたビデオがオープニングで流れる。

第1試合 60分1本勝負
×SATA...yarn(さたやん)
vs
アブドーラ・ザ・ブッチャー

(5分10秒 エルボードロップ → 体固め)
死の淵から生還した佐竹、花道を歩くときの表情がとにかく嬉しそう。

しかし試合じたいはキャリアの無さを考慮しても、
ちょっといただけない展開に。
なんというか、初めてホームページを作った人間が
壁紙やアイコン素材に懲りまくったおかげで
デザイン全体統一感が無くなってしまったというか。
それに近いノリ。

もっとも、リング下から「金タライ」を取り出して
ブッチャーに叩きつけた攻撃は素晴らしかった。
他所でも流行らないかなぁ、金タライ攻撃。
もっとも何故リング下に金タライがあるのかという
ツッコミもいれたくならないでもないが。

第2試合 60分1本勝負
ケンドー・カシン
 THE APEMAN NIGO
vs
ラ・パルカ×
スペル・パルカ 

(13分37秒 雪崩式腕ひしぎ逆十字固め)
APEMAN NIGOの正体は、入場時に着てた黒い柔術衣から
予想できた通り宇野薫。
ゴング直後に場内が暗転し、リング上ではパルカ組の
コスチュームの骸骨模様だけが浮かび上がる。
ここで子門真人のホネホネロック・・・じゃなくて
マイケルジャクソンのスリラーが流れ、パルカ組が踊る。
特にこのシーケンスが面白かったわけじゃないが、
印象に残ってるのはこのあたりだけ。そういう試合でした。

第3試合 60分1本勝負
 太陽ケア
×カズ・ハヤシ
vs
サム・グレカラス
ドス・カラスJr. 

(12分20秒 原爆固め)
以前、埼玉プロに参戦していたブラック・バロンのようなマスクを
かぶったグレカラス。バロンさんよろしく頭をグルグルまわして
相手の目をまわさせる攻撃でもするのかと思いきや、
なんだか普通にいい動き。ちょっと驚いた。
ていうかWCWパワープラントでプロレス修行していたサップを
石井館長に引き合わせたのってグレコだったんだったっけ。
そりゃ基本的な動きくらいはできててもおかしくないのかも。

それ以外には、ドスJrの身体能力の高さが目立った程度か。

第4試合 60分1本勝負
小島 聡
 馳 浩
vs
マーク・コールマン 
ケビン・ランデルマン×

(16分49秒 ラリアット → 片エビ固め)
リングインするやいなや、リングの中央で凄まじい高さのジャンプで
跳躍力をアピールするランデルマン。
できれば着地に失敗して後部を痛打。そのまま試合を欠場となれば
ペドロ・ヒーゾ戦みたいで面白いと思ったんだが、さすがにそれはなし。

コールマンもランデルマンも動きそのものはよかったが、
特にインパクトを残せたかというと、否。
猪木祭り2000のときを10とすれば、
今日のコールマンは4か5といったところか。

それはともかく、PRIDE23を控えたランデルマンが文句無しの
3カウントを奪われたというのは意外。
ていうか勝たせてやれよ、とは正直な感想。

ビジョンに新日本プロレスのキング・オブ・スポーツロゴが映し出され、
テーマ曲のなか蝶野が入場。「闘魂三銃士が揃い踏みする」ことが「事件」
として扱われるんだから、我々もトシを食うわけですよ、などとしみじみ
つぶやいてみるが、手前の年齢はまだ二十代。プロレスを日和見するには
あとまだ二十年早い。

第5試合 ZERO−ONE提供試合(60分1本勝負)
橋本真也
vs
ジョシー・デンプシー×

(8分1秒 三角絞め)
マッコリーだけではなくコリノまでセコンドにつけたデンプシー。 スタンドでの強烈な打撃は勿論、 PPV実況の三宅さん(PRIDEメイン実況アナ)をして 「これは完全に極まっています!」 と言わしめた腕ひしぎ逆十字など、グラウンドでも上達ぶりを発揮。
いい勝負でした。やっぱり異種格闘技戦は、こういうヌルさが無きゃダメです。
シビアな異種格闘技戦が見たけりゃPRIDEでも見れっつう話ですよ。

セミファイナル 60分1本勝負
ビル・ゴールドバーグ
vs
リック・スタイナー×

(6分3秒 ジャックハマー → 体固め)
会場への到着が遅れ、試合開始に間に合わないかもしれないという
アナウンスの後、会場前のレポーターにマイクを渡したところ、
実にタイミングよく会場に辿り付いたゴーバー。
移動車を降りると、既にコスチュームを着用しており準備万端。
そのまま花道に向かって歩き出し、テーマ曲が鳴るなかリングイン。
この一連の段取りの良さ…いや奇跡的な偶然たるや、いままでの
日本のプロレスには存在しなかったものである。

試合は、さすがにパワーファイターのリックが相手ということで
前回の来日時同様、一方的に力の差を見せつけるという展開には
ならず、適度にリックにも見せ場を作りつつ、最後は日本初公開の
スピア→ジャックハマーでシメ。いいもん見れました。

メインイベント 時間無制限1本勝負
×グレート・ムタ
vs
ボブ・サップ

(6分33秒 ダイビングヘッドバッド → 体固め)
ここ最近のサップのメディア露出ぶりに加えて、
武藤の「三冠は賭けない」という発言、
さらにサップはK1GP本戦を控えてるとあって
鉄板予想だったサップの勝利。
問題は、いかにして敗者(ムタ)の価値を下げないように
するかというところだが、試合に敗れ、花道を引き下がる
ムタがリングに向かって毒霧を噴射。激しく火花が飛び散ったかと
思えば、次の瞬間サップの姿が消えてしまうという
ツムライリュージョンばりのマジックでどうにか面目が立った。
この仕掛けは掛け値無しに凄かった。
日本のプロレス団体が逆立ちしてもかなわない「演出」が
ここにあった。

三月に同所で行われたWWFの興行を観戦していないため
なんとも言えないが、とりあえず手前が見てきたプロレス興行の
なかでは、こと演出面に関しては最高の水準だったことは間違いない。
こういうプロレスが量産されれば、もっとプロレスは間口の広い
スペクタクルスポーツとして世間に認知されるのではないか。
回数を重ねれば、もっともっとカード編成や試合内容も
練れてくるでしょう。

プロレスとはファンタジーを見せるものだという趣旨は理解した。
納得もした。賛同できないでもない。頑張って欲しいと思う。
W-1が繁栄することが、ひいてはプロレスの発展に役立つことは
間違いないことだろうと確信した。

けど、なんだかなぁ。いまの時点では応援しにくいっすね、正直。

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report by 愚傾



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