速報版観戦記
■団体:修斗
■日時:2002年11月15日
■会場:後楽園ホール
■書き手:負井

11/15 修斗 後楽園ホール大会速報 18:30Start
開始前から、立ち見は一杯
客席も8割の入りと超満員の予感。

ホールお馴染みの南側からの入場では、
阿部弟、勝村、タクミ辺りへの声援が多く、順当なとこか、
と思っていたら、ルミナへの歓声はモノが違いました。
みんなルミナを見にきてるんだなぁ、と改めて実感。
マイクは勝村先生。なんだかいい感じでした。

開始前にホシャに逃げられた松根君の挨拶。
トーナメントは不戦勝扱いで、準決勝進出との事。
「(誰とやりたい?)今泉さんに勝てれば(優勝)いけると思います」
第1試合 ウェルター級 5分2R
鹿又智成
(総合格闘技武藏村山道場)
vs
帯谷信弘
(GUTSMAN・修斗道場)

(2R判定 0−0)

1Rは下からの仕掛けをしのいで、上からパンチを落としていった帯谷選手
2Rはバックからスリーパーを狙っていった鹿又選手、でドロー。
両選手とも、良く仕掛け凌いだ好試合でした。

正直な所、少し地味な攻防かな? と思ったのですが、
十分に客席が沸いて、今日の興行は大丈夫だな、と。
第2試合 ミドル級 5分2R
岡田廣明
(PUREBRED大宮)
vs
前田健太郎×
(SHOOTO GYM K'z FACTORY)

(2R0分15秒 TKO※レフリーストップ)

1Rは、終盤にグランドで攻めていった岡田選手がやや良い印象
インターバルで前田選手がコーナーに戻る時に、
足を引きずっていて気になっていたら
2R開始早々の組み膝の打ち合いで足を完全に痛めたか、
前田選手、崩れるように倒れる。
そのまま上になった岡田選手が、パンチを連打した所で
鈴木レフリーが試合をストップ。
倒れた所で止めて欲しかった気もしますが、しょうがないかな。
第3試合 ライト級 5分2R
日沖 発
(ALIVE)
vs
エドワード・バトン×
(AUS修斗スパルタン・ジム)

(1R4分12秒 TKO※レフリーストップ)

日沖選手、スタンドのパンチで打ち勝ち、
グランドは一方的に攻めて完勝。
最後は十字・スリーパーと狙って、
マウント・バックからのパンチ連打で。
ポジショニングのレベルが3枚くらい違いました。
第4試合 ミドル級 5分2R
福本洋一
(和術慧舟會千葉支部)
vs
レット・アンソニー×
(AUS修斗スパルタン・ジム)

(2R2分11秒 チキンウイングアームロック)

打撃から組んでいってテイクダウンを狙う福本選手。
1Rはやや攻めあぐねるものの、2Rにサイドを取ると、
上四方から首を固めてのアームロックで見事な一本。
千葉支部の皆さんはみんな似た雰囲気を漂わせてますねー

ラリパパの所の2選手は、うーん、アマレベルでした。
教えてるのがパン・・・いやいや。
ここで休憩。客席は掛け値なしに超満員。凄い熱気です。
2年ぶり位の、これぞ「修斗のホール」という入りですね。

休憩前に、12月のNK出場選手の挨拶。
池田VS塩沢 ペケーニョVS阿部兄(タイトル戦) 五味VS三島(タイトル戦)と川尻選手の出場を発表して、

川尻「世界的に強い選手と戦いたい。誰が相手でもと潰します」
(シャオリン戦が進んでいる模様)
阿部兄ィ「勝負に絶対は無い、だから修斗は面白い。見に来て下さい」
三島「(五味の印象は?)・・強い(フニャフニャしながら)
今度は試合が出来るようにガンバリマス」
五味「あと1年半くらいはベルトを持っていたいので頑張ります。
(三島は)過去最強のチャレンジャーだと思います」

と、一言づつ。五味選手はコメントがハキハキしてて良いですね。
さらにマッハの出場も発表。
都合により来場できず、メッセージの紹介。
「調子を万全にして、以前にも増して強いマッハを見せます」

ロビーはごった返しで、売店も活気に溢れています。これまた久々の光景。

休憩明けには、月間MVP・ベストバウトの表彰が。
9月は大石選手、大石VS池田 10月は川尻選手、野中VS吉岡。
川尻「(金一封は)TOPSのみんなに見せびらかします(笑)」
野中「(準決は)誰でも良い。自分が挑戦するまで大石選手辞めないで」
大石「(タイトル戦は)誰とでもやる・・・つもりでいます。(ファンの皆さんへ)・・・別に」
池田「次にタイトル戦やる時は、大石さんじゃないでしょう(笑)」
大石選手、良い味してます。コメント聞き取りにくいですが(笑)
第5試合 02年度新人王トーナメント バンタム級決勝戦 5分2R *延長5分1R
漆谷康宏
(RJWセントラル)
vs
阿部マサトシ×
(AACC)

(2R判定 3−0)

阿部弟が前に出てジャブ、ワン・ツーと行く所を、
漆谷選手が、下がりながらも的確にパンチを返し、ローを入れる。
右ジャブ・カウンターの左が良く、
1Rはやや漆谷? といった感じ。
2R、漆谷選手の低いタックルを、きって戻した阿部弟
すかさず膝を出すが、これがモロ金的に入ってしまい、減点1。

これで更に攻めるしかなくなった阿部弟、積極的に前に出て
パンチを出していくが、これにも漆谷選手がキッチリ返していき、
手数・ダメージとも完全に上回っていく。

それでも阿部弟、心折れることなく、
笑みさえ浮かべながら打撃戦を仕掛け続け、
最後まで場内を巻き込んでの熱戦となりました。

判定は減点もあって、文句無く漆谷選手。
打撃のバランスが良く、強い選手になってきたと思います。
第6試合 02年度新人王トーナメント ライト級決勝戦 5分2R *延長5分1R
門脇英基
(和術慧舟會)
vs
小松寛司×
(総合格闘技道場コブラ会)

(2R判定 3−0)

打撃で攻めたい小松選手に対し、
門脇選手、打撃を出しながら組み付いて寝技に持っていく。

ガードからバックにのぼってのスリーパー狙い、
圧力でパスしてベリーからのパンチ、と1Rを支配すると、
2R、出ました門脇スペシャル! 
ロープ際でスパッとは行かなかったものの、
完全にコントロールして、スリーパーを狙っていく。

これを何とかしのいだ小松選手、スタンドでイイ膝を返していくが、
最後は、門脇選手のワン・ツーをもらってふらつく場面も。

門脇選手、文句なしの完勝。
その風貌は、とても新人王には見えませんが(笑)
実力に見合った栄冠を勝ち取ったと思います。
第7試合 02年度新人王トーナメント ミドル級決勝戦 5分2R *延長5分1R
弘中邦佳
(SSSアカデミー)
vs
徳岡靖之×
(パレストラ加古川)

(2R判定 3−0)

弘中選手、いきなり徳岡選手の突っ込んでのワン・ツーもらって、
ひやっとするも、後は重い腰と強力な投げを発揮して、試合を支配。
1Rはバックからのパンチ、2R終盤にはガードからのパンチを入れ、 徳岡選手にロープつかみの減点もあり、フルマークで判定勝利。
スタンドの打撃をどう克服するかは引き続き課題ですが、
バランスのよさと、強烈なグランドパンチは新人王に相応しいかと。

徳岡選手も、スタンドのロー・ヒザがいい感じで、
組んでも容易には攻めさせず、互角以上の内容。
が、受けに回ってしまった感じがしました
ともあれ、実力は確かなモノだと思います。
菊地選手も含めて、この3人は期待大です。

ラスト、弘中選手がゴング後に少しパンチを入れてしまったのか、
徳岡選手との間に不穏な空気が流れましたが、
これを、中井さんがすぐにフォロー入れて治めている所に、
パレストラ最強の秘密を垣間見ました。
第8試合 フェザー級サバイバー・トーナメント1回戦 5分3R
勝村周一朗
(SHOOTO GYM K'z FACTORY)
vs
アルフィ・アルカレズ×
(ニックワン・キック・ジム)

(2R3分4秒 三角締め)

ひょっろと背の高い勝村選手と、ゴツくて背の低いアルフィ選手。
まさに好対照な両者。

アルフィ選手、スタンドは圧倒的に支配して
力強くテイクダウンを奪っていくものの、
サイドをとってからその先が無く
(ボディパンチは強烈に痛そうでしたが)
勝村選手にガードに戻されると、やや防戦一方に。

勝村選手、1Rはオモプラッタの要領で固めてパンチを入れ、
2Rは腕をねじ込む感じで、じわじわと三角に捕らえると、
がっちりとロック。
最後は、完全に落ちたと思った勝村選手が、一旦技を解いた所、
アルフィ選手が反応したので腕十字を取り直して極めるが
やはり三角で落ちていた、といった感じでした。

人気者の勝村先生、凄い量の激励賞もらってましたね。
下馬評を覆す勝利、目茶目茶嬉しそうでした。
第9試合 ウェルター級 5分3R
佐藤ルミナ
(SHOOTO GYM K'z FACTORY)
vs
タクミ
(パレストラ東京)

(3R判定 1−0)

タクミ選手へ大歓声が送られ、
それを超える割れんばかりの歓声がルミナ選手を迎える。
入場だけで爆発寸前です。

開始早々、ルミナ選手が低い体勢から足を手繰り寄せて、
タクミ選手をテイクダウンすると、
“これぞルミナ”と言う動きで一気にバックを奪い、
ガッチリと足をロックして、パンチとチョーク狙いで、
あわや秒殺か? という場面を見せる。
場内、早くもクライマックス。以後盛り上がりっぱなし。

これをしのいだタクミ選手が、前に落として上をとりに行くが、
ルミナ選手、下からの十字で攻め立て、主導権を渡さない。
ようやくベースを安定させたタクミ選手が、パンチを落としていくが、
ルミナ選手も下から強いパンチで応戦し、
再三、十字を仕掛けていく。

今日のルミナ選手は、下になってもクローズをとらず、
不恰好ながらも、足で距離を作って、下から仕掛け続け、
パンチを貰ってもひるまずに動いていく。
スタンドでも、重心が落ちていて反応も良く、
タクミ選手に簡単に上を取らせない。坂本効果大、か?

2R、勢い余って金的にヒザを入れてしまう場面もあるものの(ここは減点なし)
動きは衰えず、パンチ・ヒザとスタンドで押し、
またまた素晴らしい動きでバックを奪い、狙っていく。
ラストはタクミ選手が上を取って、パンチをガンガン入れていくが、ポジションは奪えず。

3Rになると、流石に両者ともスタミナ切れの感もあるも、
互いに攻め続け、バチバチ殴りあう。
ルミナ選手、パンチ貰いながらも「こいよ、こいよ」と。
ここで、気持ちで動き続けていたルミナ選手のヒザが、
もろにタクミ選手の金的に入ってしまい、減点1。
その前も数発入っていて、鈴木レフリー少し止めるの遅いか

最後は気合で、タクミ選手が上をとってパンチを落とし続けるも、
ルミナ選手も動きを止める事なく、
最後の最後まで十字狙いを見せ、試合終了。

判定は、29-28・29-29・29-29のドロー。
減点を考えると、ややタクミ選手でも良いかな、とも思いましたが、
1・2Rはルミナ選手が支配していた、とも言えるので、
まあ、妥当な所でしょう。

ここ最近の不完全燃焼を吹っ切るかのように、
最後まで動き・仕掛け続けたルミナ選手、
しかし、それを引き出したのは、その圧力を跳ね返して、
それ以上に攻め続けた、タクミ選手が相手だったからこそ、かと。
タクミ選手、もう一歩でした。惜しい!

ルミナ選手、試合後、かなりイイ顔してましたね。
結果だけ見れば、ルミナ復活ならず、でしょう。
が、今のルミナ選手ができる事を、試合で最大限に発揮した。
その事実が、何よりも重要だと思います。

ずば抜けた強さの、カリスマのルミナではありませんでした。
でも、今夜の等身大のルミナ選手は、最高に魅力的でした。
佐藤ルミナが佐藤ルミナであるために、
その可能性が、今日の試合で見えたのではないかと思います。

残念ながら、もう唯一無二の存在では無いかもしれません。
でも、佐藤ルミナは特別な選手である事には変わりなく。
まだしばらくは、その勇姿を見る事ができそうです。
いや、ひょっとするとひょっとして・・・

そしてタクミ選手も、またTOPを狙っていく位置に
戻ってきたと思います。
今日も気持ちの入った素晴らしい試合でした。

出来上がった観客の中で、どの試合も盛り上がり、
メインは言う事なし。
今年の修斗のベスト興行だと思います。堪能しました。
今大会の画像及び選手コメントは こちら! 
report by 負井



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