K-DOJO 後楽園初進出
■団体:K-DOJO
■日時:2002年9月30日
■会場:後楽園ホール
■書き手:凸ユーレイ(名前をクリックするとプロフィールの欄に飛びます)

 K-DOJO 後楽園初進出、私も初観戦。ちなみにTAKAみちのくデビュー10周年記念興行。
 北側を潰して入場ステージ、スクリーンを設置。東南西、満員で 1,500人ぐらいか。なんといっても入場料金が安い。南のヒナ檀で 3,000円だもん。
 紹介ビデオのあと、3人のリングアナが登場、すぐに試合開始。

 じつはこの日、6時開場7時開演のはずが、押して開場が6時40分頃までズレ込んでいた。眠かったので早めに入って寝ようと思っていた私、1Fのエレベーターホールでしばらく待たされて機嫌が悪かったのだが、余計なセレモニーが無くすぐ始まったのは良かった。
 女性のリングアナ、遠くに届きにくい声質であまり良くない。
 JWPの米山とNEOの仲村が連れ立って見に来ていた。

第1試合 ○十島くにお(7:44バックドロップから)×石坂鉄平

第2試合 ○浜田文子(11:25ライガーボムから)×お船

 ようやくお船選手が念願の浜田戦に漕ぎつけた、ということらしい。
 このお船ちゃん、背も低ければ腕なんかも細い、体格的にはごく普通の女の子(格好はきてれつなのだが)。ややぎこちないところはあったものの、トリッキーな動きで腕を取りアームホイップ、テイクダウンしてインディアンデスロックなども見せる。

 序盤は全て受けていた浜田、反撃もただボディスラムを連発するだけで様子を見ている感じだったが、中盤以降、お船がしつこくフロントネックロックを狙いつづけ、応戦する形でハードなスピンキックやドロップキックを繰り出し始める。
 終盤になって、決め技お船DEピョン(延髄ニー)、お船ちゃんカッターが出るが返す浜田。2発目のお船DEピョンをかわしてライガーボムで決着。

 勝敗そのものに対する興味は起きなかったものの、小技から大技へだんだんに盛り上げていく試合構成でけっこう面白かった。浜田が、お船の現時点での魅力を最大限に出させたと思う。ちょっとファンになりましたお船ちゃん。
 試合後グッタリするお船を浜田が抱き起こし、手を挙げて健闘を称える。花道から、アルシオン時代の元付き人・山縣優が詰め寄ってきてしばし睨み合うが、アクションは起こらず。
 
第3試合 急所・噛みつき・目潰し以外なんでもありルール
○真霜拳號(4:42ミドルキック側頭部直撃→レフェリーストップ)×木高イサミ

 総合格闘技ふうの試合だが、ただのパロディに見えてしまってイマイチ。新日の中西ぐらい、独自の解釈を持ってすれば、こういう試合でも面白くなり得るとも思うんだが。

第4試合 サラウンドフォース・ルール
○サンボ大石(6:27ビクトル投げからヒザ十字)×ジョー青山
 ※他の参加選手 ヤスウラノ、サイコ、旭志織、山縣優、マイクリーJr、アップルみゆき

 ルールは、2人ずつ4つのコーナーに分かれ、リングで闘うのは2人。誰が誰にタッチしてもよい。
 最初に入場してきたDJニラが独自の煽りトークを披露。う〜ん、この人の面白さがまだわからない。最後までわからないかもしれない。
 試合に参加するつもりだったニラが、後から出てきた8人に袋叩きにあってスタート。

 特に目に付いたのはサイコ。ガリガリに痩せているのだが、跳躍力に長けニールキックが高い。髪型も相まって不思議なテイストの選手。
 その他は、ニラのゆらーっとした背面アタック、アップルの“りんごの木”など、各人それぞれが得意ムーブをひととおり出す、特にそれが緊迫感があったり目まぐるしいスピードで流れたりするのでない、段取りをこなすのにやや精一杯かな、という試合でした。
 アップルが旭にバナナスプレッドをかけられ大股開き、セコンドのニラが慌ててその部分を隠す、という見せ場あり。このアップルとニラの組み合わせを除くと、明確にタッグとして試合に臨んでいたのは、大石&山縣だけ。連係が効を奏して大石の勝利。この2人、付き合ってるとかいう設定なのかな?
 ジョー青山は、高木三四郎にルックスが似ている。

 他の選手が引き揚げて再びニラのトーク。「K-Jd'、WEW、次は何処のリングに上がる俺が見たい?」と振って、「総格なんかどうかな」とつい言ってしまったところへ島田裕二登場。「アップルをセコンドにつけていいですか?」と条件を付けながらも、ひょんなことから10・20のザ・ベストへの出場が決まってしまったニラ。弱弱キャラなのに… ニラ「勝てばPRIDEですか?」島田「ボブサップを用意します」島田嫌いだけど喋りは上手いな…

第5試合 UWA&UWF認定インターコンチネンタルタッグ選手権
○Mr.X、X No.2(9:17後頭部ラリアットから)X No.3、×X No.5

 このX'sという軍団が仲間割れして、後楽園のタイトルマッチで決着をつけるというストーリーだったらしいのだが… 覆面レスラーって、他の普通のレスラーとの対比で個性が浮かび上がるものでしょ? マスカラスとか有名なひとならともかく。それが全員、同じマスク(いちおう黒と白で色を違え、チーム分けを現していた)で、表情も見えないし没個性であることおびただしい。試合そのものは、目新しい技なども出て、よく動く、内容のある試合だっただけに惜しい。マッチメークのミスだと思う。
 終了後、セコンドの女子覆面Ms.Xを交えて5人仲直り。

 ここまで、普通の女子プロレスとしてもそこそこだった第2試合を除いては、エンターテインメントとして薄味な感じで欲求不満が残る内容。
 DDT、1年以上見てないけど、無理やり比べてみる。DDTが、ふだんあまりプロレスを見ていない層を対象にしようとして、その実、内容的にはファンにしかわからないようなネタを交えた、中にいれば心地よい内輪受けの世界を、徐々に徐々に慎重に広げていこうとしているように感じられるのに対し、K-DOJOは、始めからネタそのもの、世界そのものを一般の人達に通じるものに設定しようとしているのが薄味の原因かな?
 それなのに、初後楽園だったからかもしれないがこの日に限ってみれば、マニアっぽい客層が多かった気がする。なんか無理に盛り上がっていたような。それとも千葉からずっと見ていたら、面白く感じるものなのかな。
 なーんか、当たってないっぽい屁理屈だけど…。

メイン 
○=藤田ミノル、MIYAWAKI、柏大五郎、シルバーウルフ、真壁伸也(2−1)×=TAKAみちのく、筑前りょう太、YOSHIYA、Hi69、PABRO with RYOKO

 TAKAに牙を剥いているF-WORDS軍のXは、なんと新日の真壁! K-DOJOと新日のパイプがさらに太くなっていることを示しているのか?わからんが。大剛仕込みで身体が非常にデカくなっている真壁、あっというまに1本目を先取(1.○真壁(1:06飛び付き三角締め)×筑前)。

 2本目は、定番通り、はじめに一方の柏が、次にもう一方のHi69が、相次いで捕まり集中される展開。しだいに場外へも場がひろがり乱撃戦、ベビー側が返す(2.○YOSHIYA(11:12ビッグブーツから)×ウルフ)。

 いよいよ3本目は大技が飛び交う華やかな展開に。8・29新日武道館では失敗した、Hi69とPABROの同時ノータッチトペコンヒーロから、ウルフの錐揉み式ダイブ、さらになんとTAKAがポスト最上段から場外へケブラーダ!
 いつしかリング上は、両軍大将のTAKAと藤田が一騎打ち。スーパーK、フェースロック、リバースバイパーと、両者の決め技でも決まらない。TAKAのみちドラはかわされ、そこへ真壁が力強いラリアットなどで助太刀、最後は藤田の方のみちドラが決まった(3.○藤田(5:45フジタドライバーから)×TAKA)。

 藤田のマイク「俺達2人が組んだってことは、わかってるだろうな?アソコにまた上がるぞ!(横で真壁ウンウンうなづく)。オイ吉田貴男(本名)、10年間ご苦労さん。これからは俺達がやっていくから」(10・14新日ドーム真壁の凱旋試合、棚健と対戦するパートナーは藤田で正式決定らしい)。ガックリうなだれるTAKA。場内暗転。スクリーンにTAKAのWWF時代の活躍名場面集が流れる。見つめるベビー軍。場内明転。TAKA「10周年なんて関係ねえ、俺達は10年たとうが20年たとうが終わらねえ。付いてきたい奴だけ付いて来い。ディス・イズ・カイエンタイドージョー!」。こういうシメ方、あまり好きじゃないが…

 メインはさすがに面白かったです。興行全体を、千葉で見てみたいなと思いました。

 眠気は、真右にK-DOJOの熱烈なファン、真後にインディーを馬鹿にして文句を言い続けているファン、大変ににぎやかで、感じている暇がありませんでした。




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