ラスカチョ デビュー15周年興行
■団体:ラスカチョーラスオリエンタレス主催興行
■日時:2002年9月29日
■会場:ホテルラフォーレ東京御殿山ホール
■書き手:maya(名前をクリックするとプロフィールの欄に飛びます)

よゐこの掲示板の常連(正確には管理人だが)でも、下田美馬を知らないというのには驚いた。よっぽど私の観戦記は読まれていないのだな。女子プロの観戦記といっても、敢えてプロレスを考えるネタをそのつど入れているのに。というか女子プロレスの方が発見が多かったりする。だから、新日本ボーイズや全日本キッズは出来無いけど、GAEA GARLSは出来るのである。ついでにこの間のオフ会、9人いたんだけど、ビデオでも最近の永島千佳世を見てないだって。お前ら何してんだよという感じだな。

まあ、それはいいとして、なんでラスカチョ興行という気もするが、制作が渋谷のしょぼいライブハウスであるロックウエストということで、ロックウエストは新宿プロレスなどを行なっている所なので、その流れと考えていいと思う。ラスカチョは新宿プロレスのメインイベンターだからね。その新宿プロレスの常連である、みちのくプロレスも協力として入っている。ちなみに、主催はラス・カチョーラス・オリエンタレスで、後援はしながわ観光協会。

しながわ観光協会という謎の団体は昨年は、しながわ祭り一環で全女・LLPW合同興行を催していたが、今年はラスカチョ興行ということらしい。観光協会という位だから、運輸業も入っているのかな。来年はSGだったら笑っちゃうね。

しながわ観光協会が後援ということで、会場は品川区の施設ということになるのだが、今回は、ホテルラフォーレ東京御殿山ホールということに。ホテルでプロレスを見るのは個人的には初めてだが、ホテルの宴会場で、隣で結婚式をしているし、下は絨毯なのでなんとなくプロレス興行としてはちょっとお上品な空間という感じがした。ただ宴会場と言っても、内装はそれなりにおしゃれで、キャパも結構入るという感じで、主催者発表808人超満員札止めということに。宴会場でも見る分には快適であった。OZはライブハウスを使うことが多いのだが、ラスカチョはホテルということで、少し意識しているのかなという気もする。天井にはシャンデリアとかがあり、ゴージャスがウリのラスカチョらしい。スナックでは出来無いし。客は錦糸町や小岩のスナックの常連みたいなのが多いのにね。

実はこの興行、チケぴでは、1カ月も前から売り切れていた。客層はラスオタ4割、全女ファン4割、しながわ観光協会関係1割、その他1割というところであろう。入場式でヤマさんに歓声がやけに多いのに、今日はGAEAのファンは少ないんだろうなというのを感じた。それとスタッフにしながわ観光協会の人がやたらに多いのが目立った。駅前でラスカチョののぼりを持っていたりして、なかなかエライ。さすがにのぼりで顔は隠していたけど。

試合前のロビーにいると隣の結婚式場で結婚式を上げる花嫁さんがウエディングドレスを着て通ったのだが、ロビーにむさくるしい輩が一杯いるのが目に入り、イヤな顔をしていたのが、妙に可笑しかった。なんか気の毒だけど。

定刻で始まりラスカチョのプロモーションビデオから選手入場。こう出てくる選手を見ると後楽園ホールでもそこそこ入るのではないかと思ったけど、この日はしながわ観光協会が仕切っているので、品川区の会場でしか出来無いのだろう。選手を見ると、これは倒産前の全女の選手が集ったのかな、という感じもする。

1.Big 8 wrestling session
ライオネス飛鳥、○井上京子、チャパリータASARI、輝優優 (エビ固め19:29)×下田美馬、アジャ・コング、ハーレー斉藤、元気美佐恵

第一試合からなかなか豪華である。アジャとハーレー以外は、NEOでありそうな組み合わせだけど。試合は8人もいるからと思ったのだが、ちゃんとまとまっており、一人づつのスポットも用意されている。この辺ははすがベテラン揃いというところか。ちなみにレフリーはトミーさん。こういう所ではトミーさんの本領発揮という感じだった。

久し振りのアジャ・京子の絡みとか、下田の飛鳥に対する挑発とか、見所も多いが、基本的には同窓会的雰囲気で明るく楽しい雰囲気であったのだが、この面子の中で、一番美味しい所を持っていたのはチャパ。中堅組でも元気や輝というどちらかというと大型の選手が入っているなかで、軽量でただでさえ目立つのだが、やられぶりや反撃が目立って美味しい、美味しい。アジャとの久し振りの絡みなんか、あまりプロレスを見ていないであろうしながわ観光協会グループからも歓声を浴びていた。このへんは、ダテに地方興行をやっていないというところで、一見さんにも見せてしまう技術は素晴らしい。

ラスカチョ興行ということで、チャパが一番目立つというのは、納得がいくし、フィニシュも下田が取られるという少し意外な展開も良かった。こういう試合はいい。

2.Dream Mixed Match
○グラン浜田、浜田文子(体固め8:57)×折原昌夫、三田英津子

私がラスカチョ興行に行こうと思った動機はこのカードがあったからであるが。オリーと三田のえっちゃんは、トンパチマシンガンズの美人秘書ということで、一時期C-MAXとかと遣り合っていたのだが、みちのく地方でやっていたので見たかったけど、あまり見る機会が無かった。ちなみにC-MAX側のCIMAのパートナーは下田美馬であった。本当はCIMA・下田組でやりたかった試合だろうが、ミクスドマッチチャンピオンが出てきた。この試合のレフリーはテッド田辺。

それにしても、入場式でもそうだったが、オリーは一種独特の雰囲気を醸し出していて凄い。出てくるだけで、トンパチな匂いで客を圧倒してしまう。

試合はほとんど、トンパチマシンガンズ組がやられるという展開なのだが、途中でこの父娘、もう少し受けろという気がした。その点オリーは文子の技までとことん受けてエライ。浜田父は三田の攻撃も受けないで、なにしに来たのという感じ。グランが三田にやられる所が見たかったのに。ちなみにこの中で一番背が高いのは、三田のエッちゃん。三田よりチビなくせして。

なんとなくハマちゃんカッターで終わってしまったが、正直もう少し見たかったという感じ。別にハマちゃんカッターを見に来た訳でもないし。それでも、三田・折原組は何とも言えないアンニュイな雰囲気がいいね。大人のカップルという感じで。また見たいな。浜田父娘意外で。

この時点でラスカチョ組2連敗。

3.みちのくプロレスpresents
ザ・グレート・サスケ、○西田秀樹 (片エビ固め12:18)新崎人生、×つぼ原人、

こんなもんいらねぇだろうと思うのだが、この日、ラスカチョの二人は3試合行なわなければならないので、客のトイレタイム以外に、自分達のお休み時間ということで入れたのだろう。

だけど、この試合、思わずはまってしまった、つぼ原人に。やはり久し振りに見ると可笑しい。テッドさんもここぞとばかりに付き合って、その掛け合いもベタなのだが、つい笑ってしまう。リング上でつぼのネタがあまりに長いので、他の3人があきれて帰ってしまう所も、ありがちだが笑える。

サスケの試合でこんなに面白かったのは、久し振りだ。あと、人生の動きは冴えているね。入場は何処であろうと無駄に長いけど。

4.15th Anniversary Memorial Match
▽エキシビジョンマッチ 10分
△=下田美馬、豊田真奈美(時間切れ引き分け10:00)△=三田英津子、山田敏代

この試合のレフリーはまたトミーさん。GAEAでありそうなカードだが、今GAEAのアングルの中で、いくら過去に山田と三田がドリーム・オルカだったとしても、唐突にこういう形で組むというのはGAEAではありえない。この試合がエキシビジョンというのは、会場に来て知った。当初はそのような発表は無かったように思える。これは、GAEAの横槍が入ったのだろうな。フリーには、フリーの良さもあるが、自分の興行でもブック的に主導権を握れない現実。どうせ、30分1本勝負なら、10分以内で勝負は終わっているのだろが、10分ということで、取り敢えず10分戦う。

試合はというと、さして語るべき事も無いのだが、試合前にゴング原から各選手に記念パネルをプレゼントして、4人で仲良く記念撮影をしていたのが微笑ましかった。これまた、同窓会的雰囲気なのだが、この日はこれでもいいのかなという感じもした。大体会場がホテルだしね。

なんか感じが良かった。

◎ 遠藤紗矢 引退セレモニー

これで、QKと思いきや遠藤紗矢の引退セレモニー。遠藤紗矢は約1年前に脳内出血で倒れもはやプロレスやれる体ではなく、フェードアウト気味だったのだが、フリーなので引退式をやってくれるリングが無く、彼女の引退式を行なおうというのが、今回のラスカチョ興行の動機の一つだったようである。

ただ、仕切が時間概念の無い全女今井で、どうなるかなと思ったが、途中NEOのショートコントで笑わせてもらったり、最後に三田と下田の贈る言葉が読まれるのが、これが二人ともしっかりした文章で、感動させて貰った。あの作文からすると、あの二人は相当頭がいいな。だから、フリーとしてここまで出来たのだろうな。これまた、なんか感じが良かったし、この場に立ち会えたのは少し光栄だったような気がする。

ちなみにLLの青野も花を持って来場したのだが、その花のセンス良さに驚いた。ここにLLPWが生き残る秘訣があるんだろうな。

これで、やっとQK。

ロビーに出ると、なんかいつものホテルのロビーでは不釣り合いな人達が、煙をモクモクさせていて、それに当惑するホテルマンが可笑しかった。まあ、次にこの会場は無いな。

5.時代の架け橋 〜the spirit of tug〜
○NANA☆、MOMO☆(ナナラッカ17:35)×下田美馬、三田英津子

休憩後に、ラストの1試合。この試合は今迄の同窓会的な雰囲気ではなく、テンションが高いマジモードの雰囲気に。今迄とは違い、なんかいいい感じ。

私がラスカチョを応援出来るのは、こんな時位なのだが、試合は8割方、WWWA王者コンビの攻撃。というか、中西が上手いのは分かるけど、ほとんど相手の攻撃は受けない。今日は折角のラスカチョ興行なのにという感じで、腹立だしくなってしまった。

それでも、たまの反撃で出て来る、三田の元祖デスバレー・ボムなんて綺麗というか、ここまで行くと様式美だなと思ってしまう。

小憎らしい若手チームに負けて、今日はラスカチョ3連敗。これが、フリーとしてやっていく、ラスカチョらしい姿というか、難しさなのであろう。

結局これで、ラスカチョは3敗1分。美馬姐さんに至ってはこの日二度目のピンフォールな訳だが、この平衡感覚が、フリーとして生きて行ける技のような気もする。大体この会場では、ハナから場外乱闘、ジュース、毒霧が使えないのが分かってラスカチョらしくない。

全試合が終わって、少しはラスカチョに勝たせろよと思ったのだが、これがラスカチョのやり方なのであろう。

Oz興行のような明確なテーマがあるわけではなく、GAEAのアングルからはNOと言わたと思うし、試合は全部負けてしまった。

それでも、なんか、これがラスカチョなんだなというのを感じさせてくれたし、クラッシュ対決以後のラスカチョにも注目だな。文体では、ラスカチョに勝たせた方がGAEAとしては、展開は面白くなるような気がするが。

兎も角、フリーでユニットとしての存在。有りそうで、ここまで先鋭化しているユニットはいないし、この二人は今後どうなるのか楽しみである。

なんか、かなり良いものを見せてもらった感じで、やっぱ力を感じるね。今迄に無い何かをね。




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