9/16修斗横文大会観戦記
■団体:修斗
■日時:2002年9月16日
■会場:横浜文化体育館
■書き手:うしをたおせ(名前をクリックするとプロフィールの欄に飛びます)
なんだか色々ありましたね。前から文体ではなにかが起こるって言われてましたけど、
今年も大変なことが起こりましたし。
試合開始時は客入りは5割ぐらいかな。最終的には7割近く入ったかな。
まあこんなもんでしょう。いまの修斗なら。

今回は隣に現役キック王者、少し離れて某ウェルター級ランカー。後方には鶴屋さん、久雄さん、
それぞれの大応援団となかなか賑やかな席で観戦。楽しかったです。

そういえば、各試合前に選手紹介というか、各選手の意気込み、インタビューが流れてましたね。
J−SKY様のおかげでしょうか。凄いよかったです。是非今後もやってほしいです。
印象的なのはデデの「まずはこいつだ!」(笑)とKIDの「なにやってもいいんでしょ?」(恐)かな。

なんだか長くなりそうなのでとっとと書きますか。


第1試合 ライト級 5分2R
○石川 真(日本/PUREBRED大宮)
×村山英慈(日本/シューティングジム八景)
判定 3-0 (20-18,20-19,20-18)

1R
石川タックルでテイクダウン。小さくパンチ。バスターも。村山足抱えスイープ狙うも不発。
コーナー際で村山立ち上がる。また石川が投げてテイクダウン。サイド取る。
村山下から腕十字狙いつつタックルで立つ。石川また投げるも村山立つ。パンチ打ち合い。

2R
村山パンチ当てる。石川外掛けでテイクダウン。石川がインサイドから抑え込んだまま小さなパンチを
たまに落とす展開が続き、ブレイク。うーん確かに早まった。しかもいいタイミング。これはGOOD。
村山首相撲からヒザ連打。石川も対抗してヒザ出すも、村山が足捕まえテイクダウン。
石川下からパンチそして蹴り上げて立ち上がる。最後は2人ともスタンド打撃。村山はヒザ。
そしてお互いパンチ打ち合い。石川が吹っ切れたように太い両腕を振り回し、攻勢に出てフック当て、終了。

村山選手もスタンドのヒザ蹴りで攻勢をかけたが、全体的に攻勢だった石川選手が判定勝利。

石川選手、相変わらずの上からの攻めだったけど、下になってからのパンチやスタンドでの
強引なパンチは気合いを感じさせた。
本人はクラスA昇格を熱望しているようで。ランカー達にはまだまだ見劣りするけど、
確かに実績もあるし、クラスA昇格してもいいかも。なんたって体がウェルターだし(笑)。
やっぱりあの体で65kgは信じられないです。凄すぎます。

村山選手、スタンドのヒザ蹴りはかなり有効に見えたが、パワー負けしたせいか、
押される場面が多かった。でも、誰とやってもいい試合する選手かも。


第2試合 ライト級 5分2R
×植松直哉(日本/SHOOTO GYM K'z FACTORY/6位)
○バオ・クァーチ(米国/ネクスト・ジェネレーション柔術)
判定 0-3 (18-20,18-20,18-20)

植松選手、ロングスパッツでもキックパンツでもなく短めのスパッツで登場。
クァーチは植松選手と似たような体格のがっちり体型。東洋人系だとか。セコンドはブレナン。

1R
植松、ハイ、ミドル。クァーチ突っ込むと植松引き込む。そしてスイープ!クァーチタックルで立つ。
植松また引き込む。下から腕十字、三角狙うもクァーチ凌ぐ。植松アームロック狙うもクァーチ
凌ぎつつハーフへ。そして逃げる植松のバック奪い、マウントへ移行し、パンチ連打。

2R
植松またもすぐ引き込む。クァーチは上からパンチ。植松スイープから立つもまたクァーチ突っ込んで
下に。植松アームロックも凌がれ、タックルもがぶられる。クァーチは終盤上からアームロック狙い。
そして腕十字へ。植松なんとか凌ぐ。

植松選手まさかの完敗。まさかの初敗北。ホント信じられない。
最初は植松選手が余裕を見せて下から技を試しているように見えたが、最後は完全にクァーチのペース。
上から関節を取られそうになる始末。とにかく全然駄目だった。

もしかしたら、いまだにキックスタイルと下から極めるスタイルとの融合を模索しているのかも知れないが、
今回の戦い方ではどうしようもない。蹴りは鋭いがアップライトすぎで簡単にテイクダウン取られる。
特に、前回の井上戦でもそうだったが、あまりにも簡単に引き込みすぎる。どこか悪いのかと思って
しまうぐらいだ。腰も強いはずなのになぜかどんどん自ら下になる。
あれでは相手もスタミナも使わないし自分のペースで試合が出来る。上が有利な判定基準を考える以前に
問題があるのでは。正直このままでは、関節技を凌げるレスラータイプには全く歯が立たないのではとすら
思える。ましてはこの試合の後、KIDの試合を見たら・・・。

相変わらず勝利へのモチベーションも決して高くないように見えるし。
もっともタイトル戦線にからんで来て欲しい選手だったんだが、今回の敗戦で完全に後退。

クァーチは予想以上にいい選手。最近の海外ローカル選手は本当にレベルが高い。
体も出来ていて、タックルが上手く、関節技も出来る。勝ち方を知っている。
図抜けたものは感じなかったが、ライト級ランカーでもこの選手にしっかり勝つのは難しそう。
定期的に参戦してくるのかな。まあもうちょっと華が欲しいのも確かだが。


例によってここからが本番。いつもの音楽に合わせ全選手入場。そして大会開始。


第3試合 フェザー級 サバイバートーナメント一回戦 5分3R
○今泉堅太郎(日本/SKアブソリュート/4位)
×ABKZ(日本/パレストラ東京/7位)
1R 2'06" TKO (タオル投入:スタンドでのパンチ)

アベカズはボニー・タイラーのヒーローで入場。ふとスクールウォーズと立嶋篤史を思い出したりする。

パンチ打ち合い。今泉は跳びヒザ出す。アベカズがジリジリとプレッシャーをかけ前に出る。
今泉は距離を取って回る。アベカズがパンチで攻め込んだところを今泉は組み付き、一気に
ヒザと顔面にヒザ蹴り3発!もとに顔面にヒットし、アベカズゆっくり後ろにダウン!
必死に今泉の足にしがみついてタックルにいくも、明らかに効いているアベカズ。
アベカズは激しくファイティングポーズを取り再開。今泉は飛びヒザ!これは当たらなかったが、
足にしがみついてきたふらついたアベカズを今泉は潰して横からパンチ連打!よろめいて逃げる
アベカズだが、完全にパンチを防げない状態を見て、セコンドがタオルを投入。

アベカズ衝撃のTKO負け。今回のフェザー級トーナメントでは一部で本命といわれていたが・・・。
本当にショックだった。

結果論になるが、かなりバランスの悪い選手になってしまったように見えた。
あまりにもボクシングスタイルに固執しているせいだろうか。右ストレートに自信を持ちすぎている
せいだろうか。距離を詰めると必ず出すのは、あまりに力の入った右ストレート。体がやや流れるほど。
インファイトではもっとフックを打つべきかも。またあまりに相手のキックに無頓着だったのも
気になった。あと、あれだけのテイクダウン力、寝技の実力があるのに、タックルの素振りもなし。
そしてヒザ蹴りに全く対応できなかった。
全てにおいて非常に高いレベルを持っている選手のはずなのに・・・。もったいない。

また個人的には、フェザーだと、ウェルター、ライトで見せたスピード、パワーが感じられなくなった
ように見える。ご存じの通りごっそり筋肉も落ちて、体つきもまるっきり変わったし。

これから阿部さんがどうするか分からないが、とにかく強いアベカズが見たい。
アベカズはこんなところで終わる選手じゃないはず。

今泉選手、見事な打撃で完勝。もともと上手かった打撃に磨きをかけたそうで。素晴らしい。
腰がとにかく強いし、寝技で下になったのほとんどみたことないし、スタンド打撃が上手くなったとすれば、
トーナメントの本命候補になったかも。次の試合も期待できそう。


第4試合 バンタム級 5分3R
×マモル(日本/シューティングジム横浜)
○ホビソン・モウラ(ブラジル/ノヴァ・ウニオン)
判定 0-3 (28-30,27-30,28-30)

試合前にマモルを指導する坂本さんのミドル連打が映像で流れる。
一部で「速いよ!」「マモルより全然上手いよ!」と声が漏れる(笑)。

1R
ホビーニョいきなりタックル。マモル切ろうとするもテイクダウン。ハーフに。そしていきなりマウント!
そしてパンチ連打。またハーフになり今度はパスして腕十字狙い。マモルは腕抜いて上に。
ホビーニョは下から腕十字狙い。アリ・猪木状態へ。ホビーニョ隙見て立ってタックル。テイクダウン。

2R
ホビーニョテイクダウン。マモル切るとホビーニョ引き込む。ホビーニョ、オモプラッタで崩して、
タックルでまた上に。上からパンチ。マモルは下から蹴る。ホビーニョまたマウント取る。
サイドになりホビーニョパンチ。マモル立ってスタンドへ。ホビーニョタックル。マモルは
パンチとヒザで迎撃。

3R
ホビーニョ片足テイクダウン。マモルまたもあさりテイクダウン奪われる。
インサイドからパンチ。ハーフへ。そしてまたマウント奪う。マモル反転し上に。インサイドからパンチ。

ポジショニングで圧倒したホビーニョが完勝。
ホビーニョは期待通り見事なタックル。そしてポジショニング。
とにかく教本のようなきれいで鮮やかなパス、ポジション取りだった。
うーんこりゃ日本人厳しいな。既にバンタム級の選手誰も勝てないじゃん。参ったね。
ホビーニョもう日本に呼びようがないよ。暫定バンタム級王者決定・・・?

マモルは頑張ってたんだけど・・・。まずはバンタム級における日本人最強を証明してもらいますか。
若いいい選手たくさん出てきたし。


8月のMVPはタクミ、ベストバウトはタクミvs山崎。
ダブル受賞でタクミがリング上でインタビュー。「下北も来て下さい」って感じ。
NEWカプセルTシャツが似合っててちょっとうれしい。


第5試合 ウェルター級 5分3R
×鶴屋 浩(日本/パレストラ松戸/6位)
○ヴィトー・ヒベイル(ブラジル/ノヴァ・ウニオン/9位)
判定 0-3 (27-30,27-30,26-30)

1R
鶴屋回りながらロー。シャオリン距離詰め、鶴屋逃げる。鶴屋ハイ。シャオリンタックル。
鶴屋得意の首投げ!しかしシャオリン潰してバックに。バックからパンチ。鶴屋はヒザ立ちで
亀になり、パンチとスリーパーを凌ぐ。

2R
鶴屋ハイ。シャオリンタックルでテイクダウン。サイドに。バックに回りスリーパー狙い。ほぼ完全に
腕が鶴屋の首に食い込んだように見えたが、鶴屋驚異の粘りで体をずらし脱出!シャオリンまたサイドから
バックに回りパンチ。鶴屋立とうとするも、潰されバックからパンチ喰らう。

3R
鶴屋蹴りやバックハンドブロー出す。シャオリンタックルも鶴屋切って、ミドルとパンチを出す。
シャオリンテイクダウン。鶴屋蹴って立つも、バック付かれテイクダウンされ、パンチもらう。
シャオリン、アームロックから腕十字狙い。鶴屋後転して体勢戻す。ヒザ十字も狙う。
最後両者スタンドで鶴屋が投げ狙うも不発で、またシャオリンがバック取って終了。

当然判定はシャオリン。強いね。うん強い。当たり前のように強い。でも鶴屋さんの驚異的な
粘り、頑張りによって、決定的なシーンは作れなかった。
とくかく定期的に参戦して欲しいですね。まぬけな入れ墨とぶっとい眉毛が好きなんで。

鶴屋さん、結局一矢も報いることはできなかったけど、最初から最後まで気持ちを切らずに、
隙があったら攻撃していく姿勢は感じられた。
修斗は引退だそうで。かなり残念ですけど、モチベーションが下がったんだったらしょうがないです。
お疲れさまでした。今後も後輩指導、柔術に頑張ってください。


第6試合 ライト級 5分3R
×勝田哲夫(日本/SHOOTO GYM K'z FACTORY/2位)
○山本“KID”徳郁(日本/PUREBRED大宮/8位)
1R 2'45" TKO (レフェリーストップ)

派手な和調のガウンを羽織ってKID入場。後ろには総勢20人ぐらいのKID軍団。
大和魂軍団と面子は一緒?いや別みたいだな。この面子があとで・・・。
ちょっとだけ想像したけど、まさかあんなになるなんて・・・。

すーっと距離を詰めるKID。低い姿勢で突っ込むKID。勝田も低く頭を下げ、お互いぶちかましの
ような感じでぶつかるが、勝田はそのまま崩れて下に。タックルで倒されたっていうんじゃなくて
自ら崩れていった感じ。頭が当たったみたいだからその影響かも。
また後で写真を見てみると、当たった後、KIDは首相撲から強烈なヒザ蹴りを突き上げてる。
自ら下になった勝田には当たらなかったが、それで試合が終わった展開だったかも。

下になった勝田はオープンガードで凌ぐ、左手は完全に顔を殴られないようにガードして。
しかし、しかしKIDはもの凄い振りかぶりから右パンチを打ち込んでいく。前からパンチ力が強いと
言われていたが、じっくり見た今回のKIDのグラウンドパンチはホント驚いた。
そのスピード、パワー、当たったら試合が終わると感じされる威力だ。
いろいろVTを見てきたが、はっきり言ってあんな強烈なキレを持つグラウンドパンチは見たことない。
とにかく思い切って振りかぶり、凄いスピードで打ち抜いていく。
ズバーン!!ズバーン!!と言った感じか。パンチ力はミドル級といった噂も納得せざるおえない。
世界の中、ヘビー級を含めてもあんなグラウンドパンチが上手くて強い選手はいないのでは。

勝田は急所にもらわないように凌いでいたが、KIDは相手の体勢に合わせ、右アッパー、左フックも
繰り出していく。だんだん勝田はコーナー際に追い込まれていき、腕を掴んだり、上体を起こして、
タックルに行こうとするも全く思い通りにさせてもらえず、強烈すぎるパンチを振り落とされる。
いったんドントムーブが入ったが、再開後もKIDのパンチは止まらない。とうとうパンチが
勝田のアゴに入ったのか、勝田の動きが止まり、KIDは殴り放題。レフリーが試合をストップした。

この後起こった事件の話はまた後で。まずはKIDについて。
いままでもかなり高く評価していた選手なんだが、正直いままで持っていた強さのイメージをはるかに
超える強さを見せつけられた。ガードを固めて低い姿勢で近づき、強烈な打撃を加える。
つかまえられないと強烈無比のタックルでテイクダウン。そして凄まじすぎるグラウンドパンチで殴る。
はっきり言って既に穴がない。強すぎる。怪物を通り越している。
身長はライト級としてもかなり低い(162cm)ので限界が早めに来ると思ったがとんだ見当違いだった。
どうやってこんな選手に勝つんだろう。ノゲイラのギロチン?トイカツの足関?
博打が当たらなきゃKIDには誰も勝てないのでは。KIDに勝てる選手を想像していたら、
僕の頭の中には五味選手と三島さんが出てきた。それぐらい衝撃的な試合だった。
ちなみにKIDは右手甲を骨折したらしい。そりゃそうだ。あんな威力で殴ったら骨が持たない、普通。
NKは出れないかな。それ以前に出場停止になるかもしれないけど。

勝田選手はなにも出来ずに完敗。最初からKIDのペースで試合をさせられてしまった。
あそこまで実力差はないだろうが、一部で言われているようにKIDの威圧感に
飲まれてしまったのだろうか。

勝敗が決してからはご存じの通り、修斗史上最悪の大乱闘。僕はまだビデオを見てないんだが、こう見えた。
レフリーが止めようとしても舌を出しながら殴り続けるKID。失神しかかっても殴られ続ける勝田。
慌ててリングに駆け寄り、2人を引き離そうとするK’zセコンド陣。それを見て、飛び出し、
K’z陣をリングから全力で突き落とすエンセン。それ勢いに乗じて、赤コーナーへなだれ込み、
K’z陣に対しいっせいに殴りかかる20人ぐらいのKID軍団。K’z陣も無勢ながら一部抗戦し、
素手で殴り合うシーンが見えた。リング上では抱きかかえられながらも、興奮してリング下のK’z陣を
挑発しつづけるKID。
これだけのことが起こり、よくあれだけの騒ぎで収まったものだ。

KIDやエンセンが切れたら止まらないのは知ってるし、前からよくそう言う場面を見ている。
今回も本当にKIDは切れていたんだと思う。しかし僕にはK’z陣は勝田が殴られないように
救おうとしているようにしか見えなかったし、エンセンを含めKIDセコンド勢が行ったことは
一方的な暴力に見えた。
今回は勝田選手の家族も会場に来ていたらしい。
勝田選手の関係者やK’zの関係者の心情は察してあまりあるものがある。
そのため、今回のことは僕にもの凄い嫌悪感を感じさせ、その嫌悪感が数日間頭から離れなかったほどだ。

とにかく思ったことは、こんなことが起こるなら、修斗は最低、最悪の団体だと言うこと。
こんな行為がまかりとおる競技なら二度と見たくない。
どれだけプライドやパンクラスが安心して楽しめる団体かとすら思う。
まじで一般の客は引いてた。これじゃ修斗なんか誰も見なくなる。
そして競技として修斗をやっているたくさんの選手達。みんなやる気なくすと思う。
あんなリング上がりたくないと思う。友人や家族だったらこんな競技やって欲しくないのでは。

そういえば坂本さんが今回のパンフでこういうことを書いてた。
「本日出場するプロの選手達には、世界の修斗を志す人達の『希望』となるような最高の技術と
 精神力を見せる試合を期待しています」
でも今回はその『希望』がいくつも消えたと思えた。

結論としては
KIDは殴りすぎ。エンセンは身内守りすぎ。KID軍団は暴れすぎ。
そしてコミッションはだらしなさすぎ。なんとかして下さい。お願いします。


セミファイナル ウェルター級 5分3R
○五味隆典(日本/木口道場レスリング教室/ウェルター級王者)
×クリス・ブレナン(米国/ネクストジェネレーション柔術/ミドル級10位)
判定 3-0 (30-29,30-28,30-29)

ブレナンは赤髪。1階級落としてきただけあってかなり筋肉のカットは素晴らしかった。

1R
ブレナン片足タックルでテイクダウン。ハーフに。ブレナンパンチ落とす。
ブレナンパスするも、五味はタックルで立ち上がる。五味テイクダウンし、一気に腕十字狙い。
ブレナン凌いでガード取る。五味はいつもどおり強烈なパンチ落としていく。

2R
ブレナン下に。五味はヒザ、パンチ。ブレナンタックルでテイクダウン。ハーフから
パス狙いでバック取る。五味は落として上に。パンチ連打。いつもにまして五味はパンチが強かったような。
KID効果なのかな。ブレナン下から仕掛けるも五味潰す。

3R
五味パンチとヒザで攻める。ブレナンタックルも五味は切って、パンチとヒザ叩き込む。
組むとブレナンがテイクダウン。ハーフに。五味タックルで起きようとするも、ブレナンアームロックから
腕十字へ!五味はクラッチしっかり握って耐える。ブレナンは腕十字を狙いつつ、洗濯ばさみのように
両足で五味の首を絞める。そして試合前の予告通り、キムラロックへ!五味の腕が曲がるが、
五味は回転して脱出!また上を取る。五味はブレナンのタックルを切って、思わずグラウンドで蹴り。
反則行為を謝る。ブレナンタックルを五味はギロチンで迎える。五味は下になるも、首を離さず、
そのまま回転して上に。

今回の五味の試合はおもしろかった。ある意味かみ合ったかも。
五味は打撃が多彩になったし、相変わらずグラウンドパンチは強いし、腕十字も狙って行くし、
アグレッシブだった。ちょっと危なげないところが良かった。年末が楽しみになってきた。

ブレナンは組み技強かったね。テイクダウンもバンバン取ったし、関節もガンガン狙った。
地味だけどいい選手だ。抑え込みに徹すれば勝てたのでは。
海外のローカル選手はみんなこんな強いのかな。それともネクストジェネレーション柔術が
素晴らしいのかな。


メインイベント フェザー級チャンピオンシップ 5分3R
△大石真丈(日本/SHOOTO GYM K'z FACTORY/王者)
△池田久雄(日本/PUREBRED大宮/1位)
判定 1-0 (29-29,30-28,29-29)
※大石が初のタイトル防衛

1R
大石タックルでテイクダウン。池田いきなり腕十字!大石の腕伸ばすも極めきれずガードに戻す。
池田オモプラッタも仕掛けるが大石凌ぐ。大石は上からパンチを連打で振り落としていく。
大石思い切り振りかぶりパンチを打ちながらパスし、袈裟に固める。池田バック狙い
それを防ごうとした大石と互いに回転しながらバックの取り合い。まるでUWF!
池田のスピードが上回り、池田が上に。大石三角で固めながら抱え十字に!
これも池田が自分の足を腕に引っかけ防ぐ。大石タックル、池田はギロチンで対抗。

2R
大石距離詰める。池田はフックで迎撃。大石ヒザとパンチで攻める。池田は引き込む。
池田は足抱えスイープ狙う。大石は耐えて、池田は三角狙い。やや膠着したところでブレイク。
池田は得意のフックを連打し、大石を追い込む。やや大石スタミナ切れに見える。
しかし大石は気迫で首相撲からのヒザを連打する。

3R
池田はフック連打で攻め立てる。大石はヒザで対抗。池田は動きの落ちた大石を得意のフックとローの
コンビネーションで攻める。しかし大石はタックルでテイクダウン。池田はタックルで立つも、
大石は三角!何とか左腕を引きつけ逃れようとする池田だが、大石は今度は右腕を掴まえ、
腕拉ぎへ。池田は上を完全に伸ばされないように耐えるも、三角から脱出できないため、状況を
好転できない。両者への声援が大きくなるもそのままゴング。

試合前の宣言通り、修斗史上に残ると言ってもいい素晴らしい戦いに。両者ともあっぱれ。
結果は僅差しかつかずドロー判定に。しかし、知っての通り大石さんが押していた試合だった。
実は久雄さんを応援していたんだけど、僕も大石さんの判定勝ちだと思った。
少なくとも、テイクダウンにせよグラウンドでの極めっこにせよ、大石さんが攻め込むシーンが
多かった。これは意外だった。ただ、大石さんはスタミナが切れて辛そうな顔してたし久雄さんの
フック、ローも軽いながらも、よく当たっていた。それが評価されてのドロー判定だろう。

それにしても大石さんは強い。あんなに上から下から仕掛けられるなんて。
以前よりどんどん強くなっている気がする。凄い。あの寝技を凌げる選手はあんまりいないかもしれない。
また、渋すぎるリング上でのインタビューも良かった。痺れた。
「池田選手にはまだ勝ってない。もう一度やりたい」
「同門だけど秋本選手と次やりたい。もともとこの階級は秋本さんの階級だし」とのこと。
秋本選手もリングに上がり、「もちろん対戦受けます」と応える。
僕は見たい。NKでもどこでもいいんでどんどんやって欲しい。

久雄さんは大応援団が必死で声援を送っていたが、無念のドロー。どの展開でも非常にテクニカルで
素晴らしい戦いぶりだが、スタンドの打撃は決定的なダメージを与えられなかった。
グラウンドも得意なはずだが、押されてしまった。
まだまだやる気はあるようなので、また勝ち続けて再戦して欲しい。


あー、長い観戦記だ。とくかくいろいろありましたね。
どの試合もそれなりに良かったけど、やはりメインのタイトルマッチは素晴らしいレベルで
楽しめました。しかしKIDvs勝田戦で感じた後味の悪さの方が僕の心にはずっと残ってしまいました。
それがホント残念です。

隣のキック王者はやはり打撃で興奮。相手の体勢が崩れたときにヒザ蹴りを狙わない選手がいるのが
歯がゆかったようですね。今泉選手のヒザ蹴りは誉めてました。

例の乱闘に関する検討会は9/23に行われるとのこと。どんな結果が出るんでしょうか。
そんなことを考えていたら、9/25は下北大会。そして9/29はアマの全日本大会。
修斗関係者には忙しい月末です。




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