頑張れ名古屋の新日ファン!
■団体:新日本
■日時:2002年9月16日
■会場:愛知県体育館
■書き手:SMAP
9月16日、今にも泣き出しそうな空模様の中、愛知県体育館(以下県体)へ向かった。
当日は前記した通りドンヨリとした雲が張り付いて前日までの暑さがなく涼しく汗だくになる事もなく会場入りできた。
県体に行くのは3月のDEEP以来約半年振り。会場前はそのDEEPとは違い大賑わい。20分前に会場入りしたが、当日券売り場には長蛇の列、グッズ売り場には人だかりと相変わらず『名古屋の新日』は強い。
会場入りすると、これまた人、人、人。スタート当初は8割強の入りだったが、最終的には95%以上の入り。満員マークは当然、新聞発表は札止めになっているんじゃないかな。
世間で言われている(何処でなんて言わないでね)『新日凋落説』など何処吹く風。相変わらず人気が有る。
当日の客層は20代から30代が殆ど。カップルが多く目立つ。以前良く見かけた『プヲタ』ぽい奴はあまり見かけない。『プヲタ』も洗練されたのか、それとも淘汰されたのか…
又、よく見かけたのが、新日系Tシャツを着た連中。特に『KOS』のTシャツ奴の多いこと。これを見ても新日の名古屋での人気の根強さがわかる。
ただ一点不安なのは小中学生が少ない事。将来的に少し不安といえば不安だ。
16:00キッカリにケロ登場。ここでも拍手が起こる。(ネット上では結構叩かれてるのにね)
そんなこんなで試合開始。

1. ○ウルフ(6分36秒、片エビ固め)×矢野

正直、この『矢野トオル』って選手知りません。ブルーウルフは何となく知っていたけど。
試合開始当初はバックの取り合いから始まり、グラウンド中心の展開。徐々にスープレックスの投げあいからお決まりのチョップなどの我慢合戦へ。イマイチだったな。
最後はウルフがカートアングルの『アングルスラム』のような技(モンゴルスラムだそうです)で矢野からピンを奪う。
これまた正直眠たい試合だった。

2. ○マッコリー・垣原(8分05秒、逆十字固め)吉江・×成瀬

う〜んこれまた眠たくなりそうだなっと思う。吉江は金髪にしているけど遠目に見ても似合わない。髪形をコロコロ帰るけどどれもイマイチ。
試合は成瀬、垣原の先発。当然の事ながら(?)U系団体出身らしくUスタイルでスタート。蹴りの探りあいからタックル、そしてグラウンドの展開。予想通りである。
その後吉江が出てくるがここクラスでは良い試合をする。彼の特徴でもあるパワー殺法がよく生きる。
5分過ぎ、試合が動く。マッコリーの二―ルキックや成瀬と垣原のハイキックの打ち合いなど派手な展開になっていく。
その中でも吉江が良く目立つ。体格的に優位な点を生かしボディーシザースなどを繰り出す。
最後はダブルアームスープレックスから腕ひしぎへとマッコリーが成瀬を仕留める。
第一試合とは違いそれぞれがお互いの特徴を出し合った中々の試合。特に吉江の良さが目立った。

3. 越中・○鈴木(8分59秒、片エビ固め)×ヒロ・後藤

後藤&ヒロのタッグであまり外れはないと思っていたが、今回も期待を裏切らない試合。
ヒロと健想でスタート。主に健想が攻めヒロが受けるといった展開。その中でのヒロが上手い。レフリーのブラインドを付いた反則などは絶品である。
越中に変わっても同じで、レフリーをかく乱し巧みにタッチロープでチョーク攻撃を仕掛ける。そのタイミングが絶妙。これに後藤が絡んで更に盛り上げる。
やはりこの二人にはずれはないな。
一方の越中・健想はと言うと健想が意外と面白い。越中が痛めつけられた後、飛び出していく勢いは中々良い。やはりベテランに囲まれて試合をすると粗さも目立たない。
越中も相変わらずでヒップ一発で客を沸かせる。って言うより名古屋のファンは『お決まり』に飢えているみたいだな。
試合は健想の跳躍力抜群のジャンピングニー2連発からのピンでヒロを押さえる。
あのジャンピングニーは鶴田並の跳躍と豪快さ。(誉めすぎか?)潜在能力はあるのだけど…

4. 金本・○邪道・外道(15分17秒、クロスフェイスオブJADO)サムライ・タイガー・×井上

先にT2000が入場。相変わらず金本の入場シーンはかっこ良い。しかし邪道の頭は大丈夫か?
次に正規軍(?)が入場。タイガーに突っかかる。どうやら後日タイトルマッチが行なわれるのだろう。この2人の絡みがこの試合のキーポイントとなる。
先発はタイガーと金本でスタート。Jrらしいスピーディーな攻防。闘龍門と比較するのは酷だが体が大きい分迫力がある。金本もタイガーもけりを中心とした展開。
その後サムライと外道に変わる。やはりここで際立つのは外道。受けるにしても攻めるにしてもメリハリが利いて見ていて良い安心感がある。
10分立つと試合が動き出した。それまで先発以外では余り出番のなかったタイガーと金本が場外でやりあう。余りにも激しい攻防に両軍とも両者を止めに入る場面も。
その後金本・タイガーの攻防。金本はフロントスープレックスをタイガーは風車式バックブリーカを繰り出す。これが又スピーディーでかっこ良い。
その後蹴りの打ち合いとなりそのまま場外へ。
リング上では井上が邪道を卍固めで追い詰めるも決定打にはならす。
その後T2000が井上に3人がかりのパワーボムを極めるもカットが入りフォールならず。
その後6人がそれぞれ入乱れての乱戦となるも、最後は邪道がフェイスロックと脇固めの複合技(クロスフェイスオブJADOだそうです)でギブアップを奪取。しかし、その後も当然の如くやりあう金本とタイガー。
試合全体はスピーディーな展開で飽きさせない試合。見ていて面白かった。特に金本とタイガー。意外と良い組合せなんだな。

5. ○MUTA、シェーン(3分33秒、体固め)ライガー、×田中

さあお待ちかねのムタ登場と言う事で会場も期待感が増大しているが、数分後には沈黙に変わっていた。
登場したムタはローラーにエスコートされて入場。ムタ独特の頭巾を被っている為すぐにはわからず。
リングインするとその頭巾を取った所、明らかに落胆の声。マスクマンなのだ。しかも辮髪のようなオレンジの飾りがある。あのスーパースター『グレートムタ』とは似ても似つかないもの。はっきり言って『ひどい…』に尽きる。遠目で見てもダサいマスク。なんだかモンゴリアンキャラのようなコスチューム。似ている所と言えば毒きりを拭くところぐらい。しかもこれが綺麗に行かないと来た日にゃー…
試合もはっきり言ってショボイ。軽量級の2人を相手にモタモタした感じ。どうもマスクに馴染んでないみたいだった。
最後はブロックレスナーのF5みたいな技(トルネードクローズラインだそうです)で田中からピン。思い出したようにムタポーズを取るも全くもってカッコ悪い。
まあ初めての試合で大目に見るが、力強さも感じられないし華麗さもない。期待がでかかっただけに落胆はひどい。でも…名古屋の新日ファンは怒らないんだな。
『オイオイいいのか?これで』と思ったが…そんな失礼な事を思っているのは俺ぐらいなんだろう。ポスターには『グレートムタ見参』なんて書いているんだけど、これじゃあ詐欺だ。(正確には詐欺行為にはならないけどね)ムタの正体?白人らしいがそんな事どうでも良いや!

ここで休憩
休憩後、ケロが10/14カード(永田VS藤田・中西VS高山)を発表。歓声が飛び交う。
期待が多いのでビックリ!

6. ○西村(19分04秒、回転エビ固め)×棚橋

西村と言うレスラーは不思議なレスラーだ。決して派手ではないし力強くもないのに凄く印象に残る試合をする。それに若手成長株の棚橋がどう絡むかが見所。
試合は当然西村ワールド。スタンドレスリングからグラウンドへとオーソドックスながら見ていて飽きない試合。時折見せるドリー式エルボースマッシュもいい味をだしてる。
5分過ぎても展開はあまり変わらず。お決まりの手四つからの力比べ、そして西村のブリッジ、リバーススープレックスと淀みなくこなす。
ここまで完全に西村ワールド。独特の世界を創りだす。その力は武藤と双璧なのでは。
又、それに付き合う棚橋も大したもの。
10分過ぎても変わらず。棚橋がボーアンダーロー、西村の首四の字と昭和テイスト満載。
試合全般では棚橋が押し込んでいる感じだが西村にも余裕が感じられる。
15分前後、棚橋が一本背負いのようなドラスクから4の字で攻め込むも決定打にはならず。逆に西村がスリーパー、コブラツイスト、コーナーからのニードロップで攻めるもこれまた今ひとつ。
意外だったのは棚橋がスピニングトーホールドを出した所。しかし西村も負けずにグランドコブラで追い詰める。
最後は西村の仕掛けた回転エビ固めを両者ともシーソーのように3度切替し西村がピン。
試合全体は前記した通り西村ワールドであったが、それに上手く絡んだ棚橋も良かった。

7. ○天山(14分36秒、片エビ固め)×中西

試合開始から観客が『シュー、シュー』うるさい。まあ楽しみ方は人それぞれだけど、アレはウザイ。
試合は開始直後予想通り、パワーとパワー、体と体のぶつかり合い。
その後天山のモンゴリアンチョップとそれを切替す中西の地獄突きの展開が。
途中バックの取り合いなどグラウンドの展開もあり、流石手の内がわかった者通しの試合、見ていて良い意味でハラハラしない。
その後もヘッドバット合戦やチョップ合戦など『ぶつかり合い』系の試合が続く。
そんな中でも中西が試合を押す展開。
10分前後中西のアルゼンチンが炸裂。一気にボルテージの上がる会場。天山も負け時とマウンテンボム、ニールキック、TTDを出すもカウント1で返される。
更に攻める天山、ムーンサルトを慣行するもかわされ自爆。
今度は中西が客を煽りスピアーが炸裂。続けざまにジャンピングニー。
その後ラリアートの相打ちがあった後、天山のTTDとムーンサルト。今度はかわされずカウント3を奪う。
全体的には中西が押している試合。しかし天山の受けはいいな。正しく技受けまくりだな。この天山、もっと評価されてもいいレスラーだと思うしもっとUPされてもいいとも思う。
今回のG1でそれがされると思ったけど…
試合後両者は健闘を称え合い握手。そしてコーナーに登ってアピールとノーサイドを強調。
これで外敵に向かってGO!と言った所か。

8. ○永田裕志(3分51秒、反則)×柳澤龍志

試合前、健介が足を引き摺り登場し放送席へ。そこでも観客の声援が飛ぶ。塩だのなんだの言われている事などどこ吹く風だ。やはりファンにとっては『頼りになる正規軍の大将』なのか。
先に柳澤が入場。魔界倶楽部の首領である星野勘太郎を先頭に魔界1号2号を伴い入場。
会場はブーイングの嵐。
次にIWGPのベルトを腰に永田が入場。こちらは声援が飛び交う。
試合開始直後は蹴りでの探りあい。しかしすぐに場外へ。当然の事ながら魔界1号2号が長田に攻撃。これまた会場はブーイングの嵐。その後リングに戻り永田が延髄蹴りを炸裂させるも永田にちょっかいを出す魔界倶楽部。そこへスキンヘッドの男が乱入。村上だ。これにより試合は永田の反則勝ちとなるが、両軍入乱れて乱闘騒ぎ。これに我慢できない放送席の健介がリングイン。しかし、痛めている足を柳澤に蹴られ悶絶する。(所でなんで健介さん怪我したんだろう)
魔界倶楽部が引き上げた後健介が『コラー!村上!…』(続きは忘れた)と怒鳴るも後の祭り。
まあ試合全体は書いての通りだけれども、全体的に『これもアリだな』って感じ。乱入乱闘も又面白い。しかし俺の後ろの客が魔界倶楽部に対して『お前らそんな事はWWFでやれ!!ここは新日だぞ!!』と怒鳴っていた。笑ってしまったが、よく考えるとあまり笑えないな。

9. ○蝶野正洋(8分18秒、片エビ固め)×安田忠夫

ようやくメインへ。当初9試合と聞いたとき『長いな〜』と感じたが意外と時間は感じない。興行全体としても前回(3月度)より締まった興行だ。

最初に安田が入場。今までの『燃えよ荒鷲』(だったっけ)とは違い、映画『新仁義なき戦いのテーマ』(HOTEIバージョン)で入場。当然の事ながらこれまた星野が先頭。忙しいオジサンだ。これまた当然の如くブーイング。
次に蝶野入場。当然この日一番の声援。出て来るだけでオーラを感じる。いまや新日には出て来るだけでオーラを感じるレスラーは蝶野だけになった。以前には武藤や橋本、長州や前田。古くは猪木やハンセンなどそう言ったレスラーが沢山いたが…
試合は安田のラッシュでスタート。攻めまくる安田に対して蝶野は防戦一方。このピンチに会場からは『蝶野コール』の大合唱。この日初めて解除からのコールが掛かる。
更にスリーパーで攻める安田。ここでも大『蝶野コール』
変わって蝶野の攻撃。ケンカキック一発一発に客が反応する。まるでキックボクシングの試合のよう。STFを掛ければ『オトセ』コールと完全に蝶野のベビー状態。
一方の安田は攻めるたびにブーイング。
5分過ぎ試合が急展開する。星野勘太郎がレフリーの目をかいくぐって乱入。それ以前にも蝶野にちょっかいを出していた。しかし蝶野につかまり星野ピンチとなるも、それを止めに入ったレフリーの服部を蝶野が殴ってしまう。悶絶する服部。(ここはナイスでした)その隙に安田が蝶野に急所攻撃。フォールを取るもレフリーは悶絶したまま。調子に乗った星野がカウント3を叩くも当然認められず。そうこうしているうちに蝶野が蘇生。ケンカキックを連発し3カウントを奪う。当然の事ながら会場大爆発!大『チョーノコール』

しかし今日はそれだけではなかった。
コーナーに登って勝ち鬨を上げる蝶野の背後にローラーが登場。マイクで蝶野に東京ドームでの対戦を求める。(当然ですが英語です)蝶野がローラーに詰め寄り額を付け合せにらみ合う。っとそこえローラーの不意打ちクローズラインが炸裂。仰向けでぶっ倒れる蝶野。
そしてこの日の最大のハイライト。仰向けでぶっ倒れる蝶野にローラーが馬乗りになり蝶野を見下げる。(まるで騎○位)更に上着のボタンを外し…(オイオイ良いのか?)っと思ったら手錠を取り出しサードロープに蝶野を固定してしまう。蝶野を助けようとリングに上がる新日軍。それに対抗する魔界倶楽部&ローラー軍団。いつのまにか偽ムタもリングインしていた。こう言った場合は当然ヒール軍が優勢になるもの。ご多分に漏れず今回もそのような展開。中でも天山は安田や偽ムタにやられまくり。
ようやく魔界倶楽部が引き上げ蝶野が救出される。しかし腹の虫の収まらないのは蝶野。マイクを握り『オイ!星野!ふざけんな!今すぐここへ上がって来い!』と怒鳴る。
更に『10数えるうちに上がって来い。来ないんならこっちから行ってやる。10・9・8…』とカウントダウンを始めるも当然魔界倶楽部は現れず。『2・1・0!』とカウントダウンが終了すると脱兎の如く控え室へ。ここで驚いたのがなんと『シンニッポン』コールが起こったこと。う〜んいい客だ。
その後蝶野が柳澤を引き連れてリングインするも蝶野がけり倒される。そこへジーンズ姿の永田が登場。これに客が大声援!柳澤を蹴散らす。去り際柳沢がマイクアピール『10日で新日を潰してやるよ』(ブー!!)『オイ!皆信じてくれ』(なんだそりゃ、あんたヒールだろ)
リング上では蝶野、天山、永田がコーナーポストに登ってアピール。またまた『シンニッポン』コールが。

世間では『新日凋落説』が言われているが(何処でなんていわないでょ)ここ名古屋では無縁の話。相変わらずの人気を誇る。前回3月の興行で『名古屋の新日ファンはこれで良いのか?』と書いたが、これでいいのである。お決まりに盛り上がり我らが愛する新日が相変わらず『最強』ならばいいのだ。
頑張れ、名古屋の新日ファン!外敵なんてぶっ飛ばせ。




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