2002.9.8 闘龍門 有明コロシアム
■団体:闘龍門
■日時:2002年9月8日
■会場:有明コロシアム
■書き手:maya(名前をクリックするとプロフィールの欄に飛びます)

天龍プロデュース、全日本武道館大会での闘龍門提供試合があまりに爽快感のある試合だったので有コロに行くことにした。会場に入ると、まず四角形と六角形の2つのリングがあるのが目を惹く。アリーナの席はリングから遠ざけて設置してあるので、空間が大きく取られててなかなか解放感があっていい。
有明コロシアムはディファと違ってスタンドからならどの席からでも見易いので、見えないというフラストレーションは無くって良かった。ちなみに照明などの演出面は大田区とかよりも少し地味だったが、センスは相変わらずなので私的にはOK。この位で丁度いいのではないかもしれない。大田区は少し気ばり過ぎたもんね。

客足は最終的にアリーナはほぼ満員。スタンドは8〜9割の入りで8800人(超満員、主催者発表)。大健闘であろう。まずは、選手入場から闘龍門JapanとT2Pの対抗戦はどちらのリングを使うかくじ引きで決める。四角形のリングを引いたCIMAにミラコレがなんかいっちゃもんを付けて、結局六角形を使わされるはめに。

それにしても、何を言ってもブーブーを言われるようになったミラコレは、ヒールとしては、また新たな形でなんとなくいい感じになって来た。というか、本当になんか小憎らしいのだが。C-MAXは完全にベビーフェイス。

リンピオ、ルードと言えば、この日ほとんどが闘龍門Japan側がリンピオで、T2Pはルードで、なにかする度にブーイングを浴びていて分かり易くていい。

1.堀口元気 ○横須賀亨(8分36秒、横須賀カッター〜体固め) セカンド土井 岩佐卓典× 四角形

全日本の試合が良かったというのも、ススムが出ていたのだから、当り前と言えば当り前だが。それにしても、何でススムが第一試合なんだよ、少し甘く見ているんじゃないかとも思ったが、第一試合が最も重要というウルティモの最も信頼している選手をオオバコで起用というとも解釈できる。大体、ススムの場合この日は後のセコンド稼業も忙しいだろうし、自分の試合は初めの方でとっと終わらせておくということだろう。

しかし、試合はというと、いきなりこれぞ闘龍門というか、ああ今日は闘龍門を見に来たんだと思わせてくれる展開。ただ、いつもの闘龍門と違うのは、いつもの闘龍門の展開にジャベが入って来るところ。T2Pのジャベだけの試合ははっきり言って見ててかったるかったのだが、Japanの流れとこれほど見事に融合するとは思わなかった。

まあ、受けているのがススムだからというのもあるが、一見水と油のようなスタイルなのに、また新たなムーブを生んでしまった。恐るべし”闘龍門”である。そういう意味でススムを第一試合に持って来たのは大成功であった。

2.×三島来夢 (8分17秒、エビ固め) 大柳錦也○  ※シャチホコマシーンズの援護を受けて 六角形 

どうもイマイチ大柳には乗れない私。入場テーマがヤマトというのはいいんだけど、相変わらずのガリ勉キャラで本を読みながら優勢に進めていくのに、会場の反応もイマイチ。どこで笑えばいいのか気を使うギャグは見てて疲れるのでどうにかして欲しい。

試合途中にシャチホコマシーンズが乱入して、誤爆のしあいや無差別攻撃をしかけるが、これも何を笑っていいのか分からない。基本的にウルティモは笑いを分かっていないというか、舐めているな。なんか子供の学芸会のようなノリの試合でプロとはいえない。笑いも本気でやってもらえないと笑えないんだよな。

3.ストーカー市川暴走十番勝負最終決戦 
×ストーカー市川 (3分33秒、裏四の字固め) ウルティモ・ドラゴン・シート○ 四角形
まずは、ストーカーの入場。ウイリアム・テルがいきなりツァラトストラかく語りきになり、リック・フレアーバージョンで入場。これは似てないところが結構笑える。なんでここにいるんだという感じのテッドに突っ込まれるのも可笑しい。

相手は、この日暴走十番勝負最終決戦だし、有コロだからてっきり天龍が出るんだろうと思って楽しみにしていたけど、まあ私以外の人はそんなハズ無いだろうという感じなんだろうな。

出てきたのは、ウルティモ・ドラゴン・シート。知らねえよ、こんな奴。なんか最近なにかとシートを付けて出してくるな。この場に及んでしょぼいのを出してくる。さすが、岡村、金をかけないね。だけどマネージャーにサニー・オノオが出てきたのが少し嬉しかったというか面白かった。少しはお金を使ったのかな。GAEAの尾崎、北斗組の時にも出てきたから大して金はかからないと思うけど。安くて美味しい岡村イズムか。

試合はというと、場外に落ちるとストーカーがサニーにもやられるんだけど、何もストーカー相手に二人掛りじゃなくてもいいんじゃないのという気もするが。リック・フレアーの4の字を裏返されて終わったが、最近長与と広田なんて4の字ネタでももっと捻っていたよ。どうでもいい所で、捻って、大事な所で捻らないんだな。

まあ、お笑いプロレス的には闘龍門は後進しているな。これじゃどうにもならない。ただ、サニーのうさん臭さは十分感じられたのは良かった。だけど、サニーなんてここ数年この闘龍門とGAEAくらいしか出てないと思うけど、両方見ている私もなかなか奇特だな。

4.ルチャ・リブレ・クラシカルール
斉藤了 ○新井健一郎 スペル・シーサー(5分49秒、阪神タイガースープレックス) アンソニー・W・森 ヘンリーIII世菅原× フリップ・J・福政 六角形

Japan vs T2Pのどう見てもあぶれた者どうしなのだが、私は秘にアンソニーのファン。それにしても、アンソニーだけでも随分なものだったと思ったが、ヘンリーIII世とフリップまで出来たとは。こういうウルティモのセンスは良く分からない。ちなみに、この試合はルチャ・リブレ・クラシカルールで詳しくは分からないが(分かろうとも思わないが)Uのルールみたいな感じだな。どうもウルティモは新日本やUにコンプレックスがあるようだ。

試合はというと、どんなにマヌケなリングネームを付けられ、滑稽なコスチュームを着せられようがアンソニーはなかなかやっててくれる。序盤はT2Pのジャベが相手を翻弄。あっという前にポイント的に追い詰めてしまったし、見た目と違ってなかなか味がある。

追い詰めた後には目まくるしい展開になるが、前回途中で基礎体力とスタミナの無さを露呈したのだが、今回は無事終了。良かった良かったと思っていたら、この試合のタイムは5分だったのね。ボロが出なかったという所か。

それでも、5分とは思えない密度の濃さだったし、試合後のアンソニーの振る舞いもなんかいいので満足度はかなり高い。アンソニーだけは了共々天然のベビーフェイスのようだ。

大柳やストーカーより、了やアンソニーの方がちょっぽど笑える。そういう意味のキャラでは無いのかもしれないけど。

5.△SUWA (14分33秒、ノーコンテスト) 大鷲透△ 両リング使用特別ルール

T2Pの中では異色の大鷲。天龍のファンだそうである。イメージカラーも天龍と一緒なのだが、天龍というよりもは、見た目は健介似であるが、健介ほどしょっぱい訳ではない。
今日の闘龍門の試合の中では異質といえるこの試合だが、まあこれがごく普通のプロレスと言えばその通りなのだが。どうなるのかなと少し不安だったのだが、これが思いかけずスイングした。

勿論、SUWAが上手いのだろが、逆に言うとSUWAの無茶を受け止めるだけの力量が大鷲にあったとも言る。キッドじゃないんだから、ジョン・ウーでなんかもっこりした受け方はなかなかリアリティがあってよし。

ただ、せっかく途中までいい感じだったのに、突如大鷲がレフリーに暴行してノーコンテンストに。どっちが勝ってもどうでもいいと言えばどうでも言いのだが、こういう試合はキッチリ決めて欲しいと思ったが。余計に消化不良。まあ、今後に遺恨を残そうというのだろうけど、変に捻り過ぎて白けてしまう。この試合に限らず、この日全体的に言えることだが、素材がいいのでそのまま見せてくれればいいのに、変にブッカー側が料理しようとして、かって不味くなってしまった感じだ。あと、今日はレフリーへの暴行も多すぎるな。レフリーへの暴行もたまにやるから、ヒデいなと思うけど、こうしょつちゅうだと。そういえば、この試合のレフリーは担架で運ばれていた。

6.エキシビジョンマッチ 10分
望月成晃(8分50秒、ドクター・ストップ)ウルティモ・ドラゴン
 エキシビジョンのため勝敗はなし  四角形

プロレスにエキシビジョンなんていうのは意味を全く感じられないけど、まあそういうコンディションでも無いというので仕方無いか。それにしても、モッチーはこんなオオバコでもカードがあぶれてしまい、なんか蚊帳の外状態だな。それだったら、こういうお茶濁しに出て来た方がまだいいかもしれない。

ウルティモはスパッツにTシャツ、ハーフマスクといかにも練習みたいなコスチュームで登場。だけど、さすがにウルティモが入場して来る時の照明は、派手ではないのだが、これぞというセンスの良さ。

試合は最初の2〜3分は、いかにもウルティモという動きを見せてくれるが、すぐにガス切れ。それに対し容赦無しに出てくるモッチーが素晴らしいけれど、だんだん見ていられなくなる展開に。結局モッチーのキックがウルティモのヒジに当たりドクターストップで終り。まあ、これは仕方ないだろう。

しかし、ここからが泣かせる。ウルティモが、今の私はこんなもの。カムバックしろと言われましたが、マグナム、CIMA、モッチーがいるから自分はもう出ないでいいと思う、みたいなことを言うと、TARU、フジイ、SUWA、CIMA、マグナムがウルティモのコスチュームを持って来て、そんなこと言わずに戻って来てくれと涙ながらに言いながらウルティモにコスチュームを渡す。

前にも書いたが、ウルティモは試合は兎も角、寸劇こそCIMAやモッチーに任せるべきだな。ウルティモがやると臭過ぎる。キッドならまだ笑って済むけど。

ここでQK。

7.○マグナムTOKYO ディスコ・インフェルノ ラティン・ラバー(6分42秒、エゴイスト・ドライバー〜片エビ固め) コンドッティ修司 ペスカトーレ八木× ベルリネッタ・ボクサー  四角形

地味なT2P組の入場の次にマグナム組の入場。まずは、ディスコ・インフェルノ。一応時々WCWサンダーを時々見ていたから知っているが、こいつはWCW末期にWCWをどうにもならなくした象徴的な選手じゃないか。大体このオヤジ顔でなんでディスコキャラというのが、そもそも無理がある。昔のトラボルタのマネみたいなことをしていたが、リズム感はないしてんで格好悪い。

ラティン・ラバーは光沢系の白地のショートビキニに股間にハートがついている。ダンスは抑え気味だったが、フェロモンはムンムン。入場時の決めポーズとか見ると、マグナムはこの人をモチーフにした、というかパクったんじゃないかという気がした。

そしてマグナム。打って変わってゴージャスとしか言い様がない。まあ、これを見たくて来たというのもあるけどね。元気とススムはここでもいい仕事。だけど、何で神田はいないのかな?

試合はどうってことないけど、ただでさえ、エロっぽいラティン・ラバーのビキニを降ろすところが一番のスポットかな。ディスコは試合でも役たたず。時々試合中でもトラボルタの真似をするけど、サタデー・ナイト・フィーバーのトラボルタなんて誰も知らねえよ。

まあ、短く終わって最後は皆んなでダンスしてチャンチャンという感じの、箸休めみたいなものかな。それなりに面白かったけど。

8.UWA世界6人タッグ選手権タッグマッチ60分1本勝負
×CIMA ドン・フジイ TARU(15分08秒、A.T.ロック) ミラノ・コレクションA.T.○  YOSSINO "brother"YASSINI 六角形

まずは、イタコレの入場。出てきただけでブーブー言われる立派なヒールだ。C-MAXは真っ黒なコスチュームにマスクを被り戦闘服みたいだったが、なんか忍者みたいだった。実質的なメインで各チームセコンドが揃い総力戦の様相。尤もC-MAX側はSUWAだけだが、セコンドのSUWAはそこらの奴等の4〜5人分働くからね。

試合はいきなりミラノとCIMAでしゃものこづき合いのような殴り合いから。今迄のJapan vs T2Pと言っても、実際は闘龍門内での普通の試合だし、直前の試合はダンスユニットにより、少し楽しい雰囲気もあったのだが、このファースト・コンタクトだけで楽しい雰囲気はふっ飛び、今迄の対抗戦と違う殺伐とした空気を作り出した。一瞬で全てを変えてしまうCIMAの会場をコントロールする力に改めて感心してしまった。

C-MAXは過去にみちのくでTAKAとやりあっていた頃や、M2Kが出来る前の神田・望月の下剋上コンビにとことん悪事を働いた悪い奴バージョン。久し振りに嬉しくなってきた。やっぱC-MAXはこうでないと。フジイが相手のグランドを付き合わないよという感じで、力尽くで外してしまうとこなんて笑える。リング上でのコンビネーションは圧倒的にC-MAXの方が上で、下に降りてもSUWAが一人で構えているよということで押せ押せだったのだが。最後はミラノとCIMAの一騎討ちムードになるが、サイクリングヤッホー、GHロック同様固められたら動けないA.T.ロックでCIMAがタップ。

それにしても、噛み合わなそうで噛み合う素晴らしい試合。しかもこの人達しか出来無い独特のムーブでジェットコースタームービーのプロレス版のようだ。ウルティモの弟子達は本当に良く訓練されていると改めて感心してしまった。

9.マスカラ・コントラ・マスカラ時間無制限3本勝負
○ドラゴン・キッドvsダークネス・ドラゴン×
※一本目:△ドラゴン・キッド(6分30秒、両者リングアウト)ダークネス・ドラゴン△
※二本目:○ドラゴン・キッド(12分11秒、ドラゴン・ラナ)ダークネス・ドラゴン×
四角形

イタコレvsC-MAXがメインではないのかと思ったが、なぜかこのカードがメイン。闘龍門と言えば、6人タッグであり、3way9人タッグなのだが、ここぞという時のシングルはとてつもない時がある。今でも私の闘龍門のベストバウトは、SUWAとキッドのカベジェラ・コントラ・マスカラだし、昨年のモッチーとCIMAのカベジェラ・コントラ・カベジェラ・ランバージャックマッチもなかなか驚くべき内容であった。

ということで、これも何かあるんだなと思って期待したのだが、結果的には先の2試合には遠く及ばずというところか。

前もあまり捻り過ぎて、観戦記をいちいち書くのが面倒になった時があったが、この試合もかいつまんで言うと、3本勝負で3本づつレフリーが変わる。最初はスペインの人で、2本目がタマキン、3本目がM2Kの神田ということになっていたが、1本目が両リンになってしまい、1−1になってしまい神田の出番が無くなってしまったので、M2Kがレフリーを暴行して神田の出番を作った。

しかし、神田がなぜか正当なレフリングをするので、M2Kたちがいぶかしながらも、抗議するが結局神田が裏切ってキッドの勝ちというもの。

もう途中ミエミエだし、オオバコのメインという試合ではないな。ホールやディファなら分かるが、オオバコのメインとしてこねくり回し。それに前の試合からレフリーに手を出し過ぎる。これは1日に何度もやると見る方がまたかという感じで白ける。マスクを脱いだMAKOTOを誰も分からなくてイマイチリアクションが弱かったのは仕方ないが。M2Kは手を出すのに、モッチー達はただ見ているのも不自然だったし、メインで白けるとせっかく今迄がという感じがしてしまう。

それで、なんでこれがメインだったかというと試合後に分かった。ウルティモ・ドラゴンが先程の選手達に渡されたコスチュームで登場し、T2P、Japanの全選手を登場させて、やはり自分はカムバックすることを宣言し、自分の息子キッドと一緒に手を上げる。これをやりたかったんだ。最終的にはウルティモ・ドラゴンのための大会。ただ、勢揃いした選手と今迄の試合を見た上で、これは十分許せた。そのくらいやっていい。また、ウルティモは試合後に、「世界中、こんなに凄いプロレス団体はない」と言ったらしいが、私は世界中のプロレスは見たことないが、このくらい言う資格は十分にあると思う。ついでに、言うとマグナムのマスコミ批判も、あんなの言って当り前だ。


変に捻たり、こねくり回すのが最近乗れないところでそれが今日も出たが、そんなのは、止めれば済むことだからどうにでもなる。

ただ、あの”闘龍門”独自のムーブは一段階違う次元に行ったような気がし、これは一朝一夕にいくものではなく闘龍門の宝であるので、これまたどうにでもなる。




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