8/31ゼロチュー祭観戦記
■団体:ZERO-ONE
■日時:2002年8月31日
■会場:後楽園ホール
■書き手:ダイス(名前をクリックするとプロフィールの欄に飛びます)
葛西が限定Tシャツを売るということで開場時間にホールへ。エレベーターで5階へあがると、まだ開場しておらず、しかも階段の方の列は1階まで延びているらしい。なんだかいい感じになってきてるなあ。少々待たされてから入場して葛西Tシャツ売場に並ぶ。大日時代の葛西Tシャツを着ていたのだが
「どこの宗教団体のTシャツだよ」「しらねーよ、ザンディグって誰だよ」「そんな宗教やめたほうがいいよ」とか喜んでくれた模様。他のお客さんには「俺、大日魂持ってるから」とか言ってたようですが。他にも「こんなしょっぱいレスラーZERO−ONEでやとってもらえねえよ」とか「俺がZERO−ONEのチーフデザイナーだからよ」とか、列が途切れてくると、客に向かって「お前、目があったぞ。逃げるな!」とか、強力な営業活動の末まもなく完売というところに・・・。

第0試合 葛西純 VS 富豪2夢路
「お前、なにやってんだよ、代表の許可はとってるのか?」「いや、破壊王とはツーカーだから」「本当か?大体ZERO−ONEのチーフデザイナーは俺だよ、待ってろ確認とってくるから」しかし、葛西は売り上げの入った箱をつかむとそのままダッシュ。ヒザ大事にしてください。
○ 葛西(?分?秒 生活費ゲット)富豪2×

試合前に大谷が登場し、高橋、黒毛、炭谷改め山笠Z“信介の正式入団を発表。Zコール爆発。ここらへんはインディ団体のノリだよなあ。南だけに礼して帰ろうとる3人を大谷がつかまえて、きちんと4方に挨拶させてから退場。
今日はセミとメインのバトルロイヤル以外は入場テーマがかかるまで誰が出てくるかわからないと言う趣向。

第1試合 佐々木義人 VS 山笠Z“信介
Zコール爆発。表情もいいし元気もあるし、ストンピングとドロップキックはいい。つーことでZ君人気者になれそう。義人もだいぶ肉がついてきていい体になってきたね。
○ 佐々木(6分46秒:アルゼンチン・バックブリーカー)×Z

第2試合 富豪2夢路・黒毛和牛太・高橋冬樹 VS ドン荒川・藤原喜明・金村キンタロー
富豪2組は3人揃って踊りながら入場。対するは荒川、藤原と別々に入場して「この二人より格上の選手って誰?」と会場に思わせたところに「COME OUT AND PLAY」がかかると大歓声。大ベテランのお二人もブリブラダンスを一緒に踊る。組長はちょっとぎこちなく、ノリノリの荒川さんはなんか全然違う踊りになってたりするところが素晴らしい。
試合の方は各選手が荒川ワールドにノリノリで参加。コーナーに控える金村が荒川さんをじっと見て、試合しながら盗んでるんだなって感じ。しかし、新人の高橋がZERO−ONEらしからぬしょぼいチョップとかエルボーで会場を冷やす。富豪2と和牛太も「いい機会だからもんでもらえ」って感じで結構見殺しだった。もっとも他の選手が芸達者揃いなんでかなり楽しませてもらいました。最後は組長の見事な腹固めはシリアスなのに、カットを止める荒川さんはなんであんなに面白いんだろう。
○ 藤原(12分07秒:腹固め)高橋×

第3試合 黒田哲弘 VS 佐藤耕平
火祭りでやったばっかりのカードでちと不満。耕平ってなんでニヤニヤした顔で試合するんだろう。タッパはあるからちょっと怪奇派入ったヒールとか似合うかもな。わりとあっさりな試合。
○ 黒田(12分24秒:ローリング・ラリアートからのエビ固め)佐藤×

休憩前にビンゴ大会。賞品のほとんどが選手とお食事券なところが素敵。賞品になってたのがスパンキー、破壊王、コリノ、ハワード、サモアン・サベージ。他富豪2&和牛との踊りながら入場券、高橋との近鉄VS西武観戦券、Ch.01出演券と言った罰ゲームとしか思えないようなものもあった。なおサムライ賞として送られたショウエイ(字わからん)の等身大パネルはそのままホールに放置されていたらしい(2chより)。

第4試合 坂田亘・日高郁人 VS 小笠原和彦・星川尚弘
セコンドに東郷を連れてきた日高と握手を拒否するなど、いきなり不穏な空気をまき散らす坂田にもうメロメロ。そこに「ハイティーン・ブギ」で現れた星川番長と極真のテーマで入場した小笠原。この4者がリング上に並んだだけで蜂の巣をつついたような大騒ぎ。
総合格闘技が総合格闘技という名前のひとつの競技ということがわかってしまった現在。なのにここには、ここにだけは「異種格闘技戦」というなんだかよくわからない物を飲み込む度量、とてつもない「太っ腹」が残っている。
春の大阪からの因縁が残る坂田と小笠原が組み合う。首相撲の間合いから飛び出したのは脇腹を狙って外から回して肝臓を狙った小笠原の膝。後退した坂田の頭部にあまりにも鋭い、これまで何万回と降り抜かれたであろう上段回し蹴りが飛ぶ。人を倒すために磨かれた技の、研ぎ澄まされ具合の美しさに声にならない歓声がわく。そのまま場外でもつれあう二人に向けて、人を喜ばすために身を削って手に入れた技、星川と日高の場外弾が飛ぶ。
ゴングからこのほんの数分の攻防を見ただけで、もうあっちの世界に行ったまま帰って来れなくなってしまった。ZERO−ONEはドラッグとしては随分安くてお得だ。
それにしても坂田のプロレスラーとしての成長スピードは恐ろしい。見たこともないような低空高速ジャーマンスープレックス、ローリングクレイドルからの膝十字、まっすぐ真下に叩き落とすツームストン・パイルドライバー。正確で無駄のない危険きわまりなく美しい技。張り手一つでも手首の見事に入ったスナップショットを入れる。グランドになればわざわざポジションを取り直してから殴りに行くとやりたい放題。プロレスをやりつつ妥協しない坂田とそれを飲み込むZERO−ONEの懐の深さにはただただ感動。
試合はその後なんだかわからない空手家の乱入もありノーコンテストで終わってしまったが、そんなことがまったく気にならなかった。本日のベストバウト。
(19分09秒 ノーコンテスト)
なおもやり合う6人(乱入空手家と東郷含む)の中に高岩登場。空手家に向かって
「お前誰だ?」「士道館の小林だ!」なおも高岩がアピールするが、星川にキックを入れられ混乱は続く。ジュニア戦線も楽しみになってきたな。

第5試合 橋本真也・横井宏孝 VS 大谷晋二郎・田中将斗
たったひとつ事前に発表されたカード。カシンと武藤も全日に行ってからが初対決だったそうだが、大谷と橋本の初遭遇。先日のトークショウで「僕はダラダラした世代闘争はやらない、機運の高まったときに一発で決める」と宣言した大谷晋二郎がとうとう橋本真也と向き合った。
紙テープが舞う中、まだガウンを脱いでない橋本に堂々としたフライングをかます大谷。一気に場内の空気を奪うとそのまま顔面ウオッシュまでたたみこむ。しかしなんとかガウンを脱ぎ、戦闘態勢をとった橋本。大谷のビッグブーツと橋本のケサ斬りチョップが交差する。しかしここ怒りに燃える破壊王の顔面ケサ斬りでダウンを奪う。天井知らずの歓声の中重爆ドロップキックで追い打ちをかける橋本。あんな殺伐とした試合の直後に純正のプロレスでとてつもない説得力を見せる二人にただ脱帽。しかしあまりに入れ込みすぎの大谷が橋本を深追いして、逆にグロッキーになったところを田中がラリアット一発で横井を仕留める。
○ 田中(9分54秒:ラリアートからのエビ固め)横井×
試合後大谷がマイクを握ると「橋本の下でやってたんじゃいつまで立っても抜けない、いつまでも殿様気取りでいるじゃねえよ、俺はひとりでもやってやる」と絶叫。離脱を匂わせるようなニュアンスがあったので場内ざわめくが、安易に橋本・大谷組とか組むなよと言う程度の意味合いであろう。いずれにせよZERO−ONEは次のカードを切ったということだ。

バトルロイヤル メインの4人以外の全選手。
やや遅れて入場した坂田が、小笠原を場外に引きずりおろして場外戦。殺伐組の二人がまとめて退場になったところで、リング上は荒川ワールドが展開される。たいへんおいしいデザートでございました。
退場順
坂田、小笠原、日高、金村、黒田、高橋、星川、黒毛、佐藤、星川、藤原、Z、富豪2。
優勝 ドン荒川(バトルロイヤル30回目)
「これは頭の違いです」としっかりアピールしておりました。

全試合終了後、破壊王登場。
「大谷と組んでもOH砲、小笠原と組んでもOH砲。だけど今は憎きあの男と組んでいきたいと思います。それではいきますか。オー!エイチ!ホー!」
やっぱり破壊王の笑顔は人を幸せにする力がある。

大谷が「どいつもこいつも馬鹿にしやがって」と武道館で絶叫してから1年たった。その翌々日「X選手は既に会場を後にしています」というアナウンスが流れて以来、ZERO−ONEは興行の神様をつかまえて離さない。
ZERO−ONEは祭りで、祭りがいつまでも続くものではないことも多分みんなわかっている。でもわかっていることを忘れるために、御輿をかついで、夜店にお金を落としていく。
この素晴らしい祭りが少しでも長く続くように、賽銭を入れて柏手もうっとこう。破壊王の呑気なマイクと豊かなお腹は、なんだか御利益がありそうだしね。




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