2002.8.30 GAEA 後楽園ホール
■団体:GAEAJapan
■日時:2002年8月30日
■会場:後楽園ホール
■書き手:maya(名前をクリックするとプロフィールの欄に飛びます)

全日本のゴルドバーグに後ろ髪を引かれながらも、もう前もってチケットを買っていたこともあり、今日はGAEA。だけど、先週の川越がイマイチしょぼかったのでなんとなく義理という感じだな。

会場に入る前に5Fの事務所に寄ると、レイアウト変えをして綺麗になっている。後で広田のマイクで分かったのだが、後楽園ホールはリニューアルをして、プロレス興行ではGAEAが初めての使用だということらしい。そう言われると場内もきも〜〜ち、綺麗になったというか明るくなったというか。西側、東側の雛壇の後ろには大きなカーテンを敷いていた。だけど、事務所は兎も角、会場は言われないと気付かないけど。この日の入りは8〜9割程度か(主催者発表1900人)。

定刻の7時丁度で、予告通りのプラム麻里子選手の追悼セレモニーを行なうとアナウンス。
プラム選手の追悼セレモニーは一昨年尾崎主催の卑弥呼興行で行われ、昨年はGAEAの8月の大会で行われた。これはGAEA側というより、尾崎のたっての要望で行われているんだろう。

まずはプラム選手の追悼VTRが流れ、デビルさん、尾崎、関西の元Jトリオのインタビューが流れる。尾崎は「あんな辛い思いは二度としたくないから・・・経験した者しか分からないかもしれないけど、経験してしまったら遅いんだから」とコメント。
選手全員がリングサイドに並び1分間の黙祷で終了。昨年に比べてシンプルだったが、壮厳だつた。もはや5年経ちこれからも年が経つにつれてこの事故を知っている人の数は減るだろうし、知っている人の記憶も薄れていくと思うが、是非これだけは一年に1回だけ続けて欲しい気がする。

それにしても尾崎という人は、もうプラム選手の件はけりは付けて入ると思うのだが、この事実に今だに背を向けることなく、自ら敢えて直面するその姿勢というか人間性が、リング上ではどんなに汚いことをやり、あこぎと言われても、あのアクの強いGAEAのフリー選手の中で、体力的には全然敵わないのに独自のポジションを確立し、慕う選手も多いのだと思わせる。

この後、10.20の文体プロモーションというか、豊田初参戦の時にどさくさに紛れでアピールしたラスカチョのクラッシュに対する対戦要求。取り敢えずまず第一にクラッシュvsラスカョのカードを発表したけど、豊田が参戦というところから、GAEAのフロントは歯車が狂い初めちゃったね。この場に及んでクラッシュvsラスカチョなんてなんの連続性もないし、興味があるのは一部のファンだけだと思うし。なにかというと、最近マスコミに露出してくる木村さんに動揺が感じられる。豊田電撃参戦前の6月の昼夜興行では、見事にまとめて来たなと思ったのだが。

1.シュガー佐藤 ○カルロス天野 (12分49秒、タイガースープレックスホールド) デビル雅美 植松寿絵×

Oz対デビ松。だけど考えてみると、敵同志は元JWPだったり、GAEA生え抜きであったりする。今日はというか、最近はこういうシチュエーションが多すぎる。なんかもう過去から遡るとarrowさんくらいしか分からないのではないか。

試合はというと、先週の川越が何だったのかと言いたくなるようなテンションの高さ。試合の組み立てというと、もうゴチャゴチャなんだが、各自のスポットを無理なく出している。とくにシュガーがデビルさんをぬり壁スプラッシュで何度もなぎ倒す所は、常々感じていたのだが、シュガーはファイトに女を捨てているのだなという感じで、感慨深げだった。

この試合に限ってみんな頑張っていて特別誰が特筆していたというのはないし、今日勝ったからでもないけど、天野はいいね。若いフリー選手として結構所属団体にいた頃とは違う難局に合っていると思うのだが、GAEAは使い捨てじゃなくて育てて欲しいね。

2.○広田さくら (14分17秒、エビ固め) 長与千種×

まずはスクリーントーク。ゴーグルをつけて情けない顔のドアップ。2日前のアントンをネタにしてしまった。個人的には大爆笑。
クラコンで赤ふんつけて着た人にノリリンさんが大分お怒りだったが、こういう臭覚なんだよね。まあ、広田もよく外すけどね。
その後、「元気があれば、何でも出来る!川越ペペにも乱入出来る!私は怒っているのだ、バカヤロー!」大分堀田にお怒りのようで。なんか最近怒っている人が多いね。世相かね。

そして「今日は私はこんなところにいる場合じゃないんだ。こんな前座試合はとっと終わらせてゴールドバーグを見に全日本武道館に行くのだ。だから、 今日は試合前のマイクアピールもコールもなし」
あの〜、私もゴールドバーグを見たかったけど、こっちに来たのですが。

いつもの入場曲で二人一緒に入場。入場曲中にコールも行われ、リングに入ると速攻で試合開始。本当に急いでいるようだ。試合はふざけながらも結構マジなような素早い動き。するとすぐに息が切れてマイクを要求。結局やるんじゃん。「今日、私はゲストを呼んで来た(FAT?)」なるほどねここで飛鳥が出てくるんだ。「そのゲストとは(FAT?)、そのゲストとは(FAT?)、そのゲストとは(FAT?)、堀田じゃないよ!」
「あいつは、呼ばないでも勝手に来るもん」
「今日のスペシャルゲストは、ライオネル飛鳥、トモコ・キタムラぁ!」

するとRIOTがかかって飛鳥の登場だが、髪を両側に結んでチームエキセントリックのTシャツを来ている。情けない顔をしていつものオーラは全くなし。リングに上がると3人で踊ってしまう。
広田「おい、飛鳥お前大向にシングルに負けたらどうするか約束したよな。確か負けたよな。」
飛鳥「だから、この格好がその答えだよ。」

それでもなんとなく和やかな雰囲気で広田がなんか言おうとした時に、中島リングアナが「5分経過、5分経過」のコール。ナイスなタイミングで広田に水を差すが試合中だったんだね。それにしてもクラッシュのオーラをこれだけ消し去るとは。

その後の試合は飛鳥のジャイアントスイングや豊田の鎌固めをことごとく外し笑わせながらも、結構それなりの攻防も。ひょっとしたら勝っちゃうのかなと思ったら、飛鳥がアシストをして広田の勝ち。

試合後に、広田はチームエキセントリックの解散を匂わすマイクから、一人で解散セレモニーみたいなものを行なう。長与と飛鳥はもう付き合っていられないよという感じで撤収してしまうが、なんかいつまでも続けている。会場もさすがにこれには惹き気味。次は「プロジェクトX」を始動させるらしいけど・・・

3.×山田敏代 (15分47秒、エクスカリバーから片エビ固め) KAORU○

D-Fix仕様のシングル2連戦。今日の相手は元全にコケにされているパワーヘッド。
シングルといってもこのパターンは両者のセコンドが乱れ込んでキャプテン・ホールマッチみたいな様相を呈するのだが、この試合はポリスの乱入はあったが両者のパートナーは出てこなかった。

相棒といえば、次に二人も同僚なのだが、ここに来て両チームは隔世の感が出てきたみたいだ、って川越でも書いたねえ。

試合はこれが思いかけず好勝負。相変わらず山田は殴る蹴るの直線的な動き中心なのだが、これがKAORUの立体的な動きや少しラフな動きに噛み合ってなかなかよかった。ただ山田がKAORU以外とやってまた面白いかは、甚だ疑問、というかそろそろ山田のことはもういいか。

それにしてもKAORUはどんな相手でも一程水準をキープ出来る仕事師的になってきたな。

4.○ダイナマイト・関西 (13分16秒、スプラッシュマウンテンからエビ固め) 尾崎魔弓×

今はチームは違うが、こちらも言わずと知れた元同僚。尾崎はいつもの赤いガウンだが、それを脱ぐといつもの赤とは違い漆黒のコスチューム。現状では、尾崎や関西とも敵対しているデビルさんが通路の奥から植松を従えてこの試合を見守るところ、この試合はプラム麻里子選手への追悼試合なんだなというのに気付いた。もちろん、そんなアナウンスはないんだけど、分かる人に分かればいいという粋な計らいというか、GAEA側としては、今日は思う存分JWPして下さいという感じか。

試合も尾崎相手なら手加減無しというか関西の猛攻が序盤からすさまじい。それを尾崎がこれでもかという感じで受けてしまう。尾崎というのは今迄あれだけ受けるのに、良く大きなケガとかが無いのが不思議だ。

手練れた相手同志と言えば、それまでだが、これまたいつもの関西がなんだったんだという面白さだった。尾崎はオフェンスに回った時にはチェーンとか使いいつもの通りなのだが、相手の攻撃の時には真っ黒なコスチュームで関西の重い技をとことん受けてやろうという気構えが感じられ、見事な追悼試合でした。

別の面でまた尾崎の奥深さを感じさせて貰った試合だし、関西を再生できるのは尾崎しかいないんじゃないか?

ここでQK。

先週の川越がなんだったんだという、今日は面白さ。これは川越の後に、相当シビアなミーティングが合ったんじゃないかと思わせる。

5.○永島千佳世 (16分05秒、ハーフネルソンスープレックスホールド) 下田美馬×

まずは、下田の入場。今日はカードが組まれていない三田が当然のようにセコンドにつく。そして王者永島千佳世の入場。そろそろオーラというか風格が出てきたな。と思うのは私だけかな。だけど、もうこの雰囲気だけで永島の勝ち。相手はゴージャスなガウンを着ているいるし、自分は小さいし痩せているけど、もう貫禄は互角以上。

試合は序盤、永島が受ける場面が。このへんは師匠譲りなのだろが、ここ最近の永島の特徴は試合の度に奇抜な技を出して来るのが当然目立つのだが、打たれ強さも目に見えて強くなっている。体が柔らかいので、しなやかに相手の攻撃を受ける所が美しい。

それでも、要所、要所では交わしていき、序盤下田姐さん優勢と思いきや、永島のペースになっているというか、翻弄されているというか。だけど、怖いようで当り前のようにまんまんとはまってしまう下田姐さんもなんとなくいい味。下手にやったら白々しいし、これは下田の技でしょう。

中盤以降は今迄おとなしかった三田が介入してくるようになる。デスバレーを出したり、今日試合は組まれていないのに大サービス。2対1では少し劣勢かなという所で、いつのまにかセコンドにいた長与と飛鳥がアシストをして、永島がフィシャーマン・バスター、ハーフネルソンスープレックスでピン。ハーフネルソンスープレックスって最近出してきた永島の決め技だが、なんとなくテキーラに似ているけどね。これからフィニシュ・ホールドに使うなら新しいネーミングをすればいいのに。

試合後、お怒りの下田が、「何がクラッシュ2000だ!ウチらがおいしいと思ってるのはクラッシュギャルズなんだよ!」
これに対して長与が、「うるせぇ、永島に負けたくせに!」
飛鳥「悔しかったらウチらを熱くさせてみろ!」
というあまり捻りの無い発言。
三田の「何がクラッシュ2000だ!今は2002年なんだよ!」というのは少し笑えたけど。

結局、この試合はイマイチ盛下がっている10.20文体の対決意識を永島をダシに使って行なったんだな。まあ、それでも試合後にふてぶてしく長与と飛鳥を助さん格さんみたいに従えてしるところが、なんとも気持ちいい。

6.里村明衣子×浜田文子(22分27秒、裏拳から片エビ固め) アジャ・コング○豊田真奈美

ある意味切り札的カードなのだが。正直ずぶい豊田とアジャに若い二人が一所懸命動いて取り敢えず体面を保ったという感じだ。それより、豊田は本当に出来るのかな。ローリングクレイドルや鎌固めみたいな試合の流れを止める技はそこそこ印象に残っているけど、後はせいぜいミサイルキックくらいで。ずうっと女王様でやってきたから、細かいインサイドワークを持ってないんじゃ無いかなという気がしてきた。

飛翔といっても今じゃ文子の方が飛べるし、インサイドワークも含めたものは遥かにKAORUの方が綺麗だし。切返しは永島の方が全然上。そうなると2Fから飛ぶとかそういうのしか残っていないような気もするけど。そういう無茶をするのが全女イズムなのかもしれないが。無難にアジャから文子がジョブして終り。

試合後にいつものようにアジャの説教というか演説で、観客が惹いている所に、チャンピオン・チカチカ登場。
「おめーらうぜぇんだよ!元全?そんなの知らねぇよー!」
豊田「お前が一番ウザイんだよ。おい、クソチビ!ちいちゃいくせしてお前がチャンピオンなんだってな!これから私がいろいろタップリ教えてやるからお前のベルトに挑戦させろ!」
永島「挑戦させろ?挑戦させて下さいだろ!」
これには溜飲を下げた。永島がデビルに言われた言葉だ。思わず私は「挑戦させて下さいだろ!」は永島と一緒に言ってしまった。
「でも、まあいいや挑戦させてやるよ!」

ということで、文体の永島・豊田のタイトルマッチが決定。


ps.文体のカードはクラッシュvsラスカチョが決まっていて、勿論それがメインだと思ったのだが、メインは永島vs豊田だって。
私的には、それまでに豊田を太らせて永島が食うのなら、これほど美味しいシチュエーションは無いけど。




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