新日武道館藤田プロデュース
■団体:新日本
■日時:2002年8月29日
■会場:日本武道館
■書き手:凸ユーレイ(名前をクリックするとプロフィールの欄に飛びます)

 6時からだったので、開始時にはまだ六分程度だったが、最終的にはよく埋まりました。といっても、北東・北・北西と3ブロックを潰して入場ゲートを設置していたので、×5/8=8000 人位でしょうか。

 英語でのカード紹介のあと、呼び出されたのはなぜかAKIRA。「誰が言ったか藤田プロデュース、第1,2試合をプロデュースしたのはこの俺だ!」とのこと。まあこれについては、タカハシさんの言葉通りだと思うんですが。続いて花道に現れたのは K-DOJO のDJニラ。寒い喋りで逆に受けているらしいが、馴染みもなく暖かくもない武道館の客の前では当然、すべる。
 沸いたのはニラが「ノガちゃん!」と呼びかけたとき。さらに「JJジャックスの時、やりたくても出来なかったことをやってみせる!」。ここで本日の出場選手、Hi69 と PABLO が、ユニット Nudy Rave として Ryoko を伴って入場。ホームリングでは敵対しているはずのニラを合わせ4人、リング上で踊る。さらに、なんとAKIRAもダンスに加わり5人でRave。
 これ、今日は武道館の、やる気のないガランとしたリング上だったから良く映えなかったけど、K-DOJO が小さなハコで、さらに音響や照明など効果が整っていれば、それなりのパフォーマンスとして見られるのではないかと思った。

1.エルサムライ、○タイガーマスク(9:07タイガーSPX)×PABLO、Hi69
 ゴング直後のケブラーダで目測を誤り、PABLO が鉄柵にスネを痛打、以降足を引きずりっ放し。それで予定していた動きが出来なかったのかもしれないが、Hi69 とともに特筆するようなことはなし。
 それより何より、私が見たかったのは Ryoko。セコンドでリング下、跳びはねると巨乳が揺れる揺れる。2Fスタンド席からもはっきりと確認できた。介入して見舞ったスイング式DDTも、この試合で一番の歓声を呼んだ。
 あと、山縣を見たときも感じたのだが、K-DOJO の選手はセコンドについたときの動きが派手でわかりやすい。味方のピンチに檄をとばし観客を煽り、レフェリーに抗議し目をひきつける。WWF横浜公演のとき、フナキのセコンドについたTAKA、あれがそのまま生徒に受け継がれている。
 タイガーの技、トップロープからの雪崩式WアームSPX(JWPの日向の技)、その場飛びバク転ニードロップ、キレがよかった。

 私の席、右にはおそらく私より歳上と思われる根っからの新日ファン。新日の選手の技が決まるたび「えぃぉおーい」と(小さく)掛け声を発する。カレーマンのダンスを一緒に(小さく)踊る。など。
 左には、キックを見て「あんなの本当に当たってないだろ」「たまに本気で蹴る」などと批評なさる、前日ダイナマイトを見たらしい2人組。なので、指定席を捨て、通路挟んで5列ほど後ろの自由席に移動する。

2.○邪道、外道(13:27スーパーパワーボムから)日高郁人、×カレーマン
 第1試合同様、AKIRA が呼びこみ、リングアナを務める。
 邪外は、次代のヒロ斎藤&後藤達俊組のような位置に行くのだと思うが、そこまで行くには、ただよわせる空気、間みたいなものがまだ足りない。やはり、小さなハコでなら届くようなものも、新日の舞台で、となると難しいのかも。日高の動きは小気味良かった。

 移動した先の自由席は、夏休みらしくまわりに子ども連れが多く、私的には落ち着ける雰囲気。真後ろにヤンママ風&娘。このヤンママ、新日の大ファンらしく、始終、横の娘に解説し、怒り、喜びをぶつけている。いつも家でもビデオを見せられているのだろう、娘は5歳ぐらいだったと思うが妙に詳しかった。

 カレーマンは子どもの間で、ライガーに次ぐぐらいの人気。単発の技では目新しい動きがあって驚かされるものの、ファイト全体を通しては、なんか危なっかしい印象。
 第1,2試合、内容的には特になんということもない試合でした。

3.新日vsノアJr.3番勝負 ○井上亘(9:56卍固め)×KENTA
 この試合が告げられた瞬間、それまでややざわついて集中していなかった観客、わっと盛りあがる。KENTA、五分五分かそれ以上の歓声を浴びる。やはりNOAHの選手にとって武道館は、今はときどきしか帰れないけれど生まれ故郷だからなあ。セコンドに丸藤。
 リングに足を踏み入れてすぐ両者、額をつけてのニラミ合い。そして打撃で一歩も引かず意地の張り合い。
 と、出だしはよかったんだけど… 中盤やや間延びした展開に。
 対抗戦、手馴れてない相手と戦うぶん、緊張感が増すメリットと様子をうかがってしまう乃至は噛み合わないデメリットがあると思うが、この2人は後者だったか。まだ若いからしょうがないのかな。
 中盤以降、KENTAが回し蹴りを連射して追い詰める。キック使うようになったんだねえ。久しぶりに見たんで知らなかった。最後は井上が逆転。しかし井上ごときが卍使っちゃっていいのか? ある意味で猪木に対するイヤ味か?

4.新日vsノアJr.3番勝負 ○金本浩二(15:41ニールキックから)×橋誠
 ここで、入場して金本いきなりつかつかと歩み寄り、橋の胸ぐらを掴む。Tシャツなのに…
 橋もけっこう声援が多かった。
 序盤、一方的に蹴りのみで攻める金本。よそ者に冷たいという自己イメージを守るファイト。ふがいなくダウンする橋。ただ、この攻撃がどれほど厳しいものか、2Fスタンドからは確認できず。故意に側頭部を狙ったりするのでない、通常のキックなら、そうそうNOAHの選手が参らないだろう…
 と思っていたら、やっぱり。エプロンでの裏DDT(ゴツンという頭を打った音が2Fまで届いた)あたりをきっかけに、橋猛反撃。ダイビングヘッド、ブルーサンダー、ゴリラーマンSPX?、8469?。逆にグッタリする金本。
 対抗戦、お互いに声援が拮抗して、一方のピンチが長く続いて逆転、という展開、橋の受けの強さ、パワーも光って、この試合が今日のベストマッチになりました。

5.△成瀬昌由(20分時間切れ)△村浜武洋
 村浜のセコンドにえべっさん。ただしまったく目立たず。
 こちょこちょした打撃、ぐちゃぐちゃした関節の取り合い、つまらない展開。「プロレスやれ〜」という懐かしいヤジが飛ぶ。
 村浜が攻めに回るときは、スピードがあり技にキレがあって良かったんだけど。関節に入るとき、蹴りを空振りして一瞬相手に背を向けすかさず正面を向くときとか。考えてみると、去年の 村浜 vs 田中 が好試合になったのは、田中も速さで村浜に追いつけていたからか。成瀬はプロレスに妙な慣れ方をしたのか、ドン臭いリズムだった。あ、成瀬がTKシザース使いました(笑)。
 でもやっぱり、ルチャの村浜、総合の村浜は好きだけど、UWFふうの村浜はあまり好きじゃないな。

 インターバル。謎のマスクマン、ヒート登場。1年以上にわたって欠場中の飯塚が挨拶、復帰は10月の無我興行とか。

6.○ジャイアントシルバ(10:30ジャイアントプレス)×ジャイアントシン 
 まーひどい試合でした。
 のろすぎ。身体がでかいぶん、技をかける側かけられる側が協力し合っているのが2Fからでも分かりやすすぎ。コブラツイストで、かけられている側がかけている側の足のフックを直してあげたり、ボディプレスされる側が寝る場所を移動したり。
 アンドレがいかに偉大だったかということを否応なく想起させられます。まあ、記憶に勝てる現実はなかなかないのも事実だけど、そんな次元ですらなかった。
 決着後、分かれて両者のセコンドについていた T2000 の人たちがゴチャゴチャしているところへヒート乱入。ドロップキックの連打で蹴散らして、最後はシウバへも。場外へ吹っ飛んだシウバ動けなくなり担架で退場。
 ヒートとの絡みでわかったように、でくの棒は、動ける小さい選手と当てたほうが内容的には無難だ。でくの棒でも、ただ2つ掛け合わせれば迫力が生まれるってもんじゃない。

7.デビュー戦 ○安田忠夫(4:26フロントスリーパー)×中邑真輔
 蝶野はうまく安田をヒールに仕立て上げたなあと思う。T2000 はヒールじゃなかったし。
 安田のセコンドに柳澤アーンド魔界。中邑のセコンドは永田中西。当然いがみ合ってます。
 デビュー戦の中邑、でかい安田を持て余し圧力に苦しんでいたが、タイガードライバー狙いで逆フルネルソンに来たところを切り返しての脇固めと、ジャーマンが見事だった。

8.300秒の軌跡 ○佐々木健介(1:12ラリアットで)×藤田ミノル
 藤田のセコンドには、かつての僚友、日高が。感慨深いであろう。
 しかし試合は一瞬。エルボーにもドロップキックにも、微動だにしてもらえず、ボコボコにされて終わり。
 新日側は、ひとときの話題づくりに、藤田はいくばくかの知名度UPのために、お互いを利用しただけなの? 相互の利害関係は一致していたのだろうが、こんなことがやりたかったのかなあ。なんか悲しさが残る。あぁ、ギャラは良かったんだろうな。

セミ 新日vsノアJr.3番勝負 IWGPジュニアタッグ選手権試合
○菊地毅、金丸義信(22:16火の玉ボムから)×獣神サンダーライガー、田中稔
 対抗戦3つのうち、既に新日が2つ先勝。じゃ、この試合はNOAH勝ちか。タイトルで星2つ分? 愚にもつかないことを考えながら見てしまいました。
 とはいえ、ライガー・菊地・凸の3者は、花の39年組とも言うべき同期生。田中を捕らえたまま控えのライガーを「ヴォウオ?」と唸って威嚇する菊地、終盤持ち前のガムシャラファイトを見せた菊地に、少しだけ胸が熱くならなかったわけでもない。
 金丸は相変わらず、トリッキーな動きが冴えている。
 KENTA、橋に比べてこの2人、入場時の歓声が少ないように感じたが、どうしてどうして、挑戦者組の攻勢に王者組がカットに入ると大きなブーイング。観客の後押しあり。
 それが分かっていた王者組も、意図的なラフファイト。田中は急所蹴りまで。
 言い方はアレですが、手堅い出来の対抗戦でした。

 ここで猪木登場。単純に喜び騒ぐ観客もいるが、今の新日は好きな者ほど、猪木には複雑な感情があるのかもしれない。後ろのヤンママは白けてたようで、メイン見ないで帰ろうかとか言ってました。
 NWFトーナメント、次回に出場する安田と高阪もリングへ。猪木は立会人とのこと。
 さらに観戦中のノゲイラも上がって挨拶した。

メイン NWFヘビー級王座決定トーナメント
○高山善廣(8:28膝蹴りから)×藤田和之
 この結果は意外でした。てっきり藤田が復活NWF王者になると思っていたので。
 高山の場合、プロレスでも総合でも、その攻防(特に受け)に迫力あるスタイルが共通している感じがするのに対し、藤田のプロレスは総合のときの戦い方をスケールダウンさせているだけで、かえって説得力を失っている気がする。ノートン戦のスリーパーしかり永田戦のグラウンド膝蹴りしかり。藤田は今後、総合やるつもりあるのかなあ。身体は大丈夫なのかな。プロレスの藤田は、つまらないので厳しいと思う。
 展開に、昨年のPRIDEの再現である肩固め、フライ−高山戦をなぞっての顔面パンチの打ち合い(素手で)を含んで、やりようによっては面白かったと思うのだが、わりとアッサリ、膝の連打で高山勝ち。

 まあ、Ryoko と、久しぶりにNOAHの選手が見れてよかった。




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