速報版観戦記
■団体:Dynamite!
■日時:2002年8月28日
■会場:国立競技場
■書き手:タカハシ(名前をクリックするとプロフィールの欄に飛びます)

8/28 Dynamite! 国立競技場大会速報 18:30Start
今日も友人宅でのPPV観戦。毎度毎度ありがとうございます。
会場はパッと見超満員という、キャパから考えると信じられないような入り具合。ベタでスマンがDSEとK−1がTV局をバックに合同イベントを行えば、かくも巨大なモノになるのかと驚かされる。
入場セレモニーは海外へのソフト販売を意識してか和太鼓でのもの。
どうせならK−1ガールズ対PRIDEガールズの夢の競演(誰の?)も考えて欲しかったな。

第1試合 5分3R PRIDEルール
ヴァンダレイ・シウバ
(ブラジル/シュートボクセ)
vs
岩崎達也×
(日本/フリー)

(1R1分16秒 レフェリーストップ)
試合は予想通りアッという間にシウバの打撃の嵐に巻き込まれた岩崎が全くイイトコなしでのTKO敗北。オープニングとしては良かったんじゃないかな。試合後リングサイドの関係者たちにアイサツに行くシウバだけれど、百瀬さんとの接触にはアナウンサーも「アッと・・・」と困っていました。

第2試合 5分3R PRIDEルール
×松井大二朗
(日本/高田道場)
vs
ジェレル・ベネチアン
(オランダ/ボスジム)

(3R 判定 1−2)
2日前に急遽出場が決まった松井。武道館大丈夫かよ・・・。試合は特にコレというのはないんだけれど、今回担当のTBSのアナウンサーが総合の技術的知識皆無で、ガードポジションやスイープなどを知らないくらいならともかく、松井のタックルを切ってガブったベネチアンの姿を「低い体勢になった」と表現する始末。
2R中盤からそこに気が付いたらしい石井館長は、高田に「ここはどう攻めればいいですか?」と尋ねるなど、巧く機転を効かせていた。
結局3R判定だが決め手らしい決め手が特に思い浮かばない試合だった。これで通常の1R10分の試合だったら・・・特別ルール万歳!

第3試合 5分3R PRIDEルール
ゲーリー・グッドリッジ
(トリニダード・ドバコ)
vs
ロイド・ヴァン・ダム×
(オランダ/ドージョー・チャクリキ)

(1R3分39秒 マウントパンチからレフェリーストップ)
何故かいつも肩書きが「トリニダード・ドバコ」のグッドリッジだが、今回の解説によると6才まで住んでいただけらしい。対するRVDはとても30才に見えないフケ具合だ。
グッドリッジはノルキヤの時もそうだが、K−1の選手と戦う時は必ずパンチには行くそぶりも見せずに即テイクダウンを狙っていく。今回ももちろんそうだったが、打撃戦を期待した主催者側にはちょっと期待ハズレだったのでは? 結局サイドからゴツンゴツンパンチを入れ続け、こらえきれなくなったRVDがマウントを許すと後は一気にパンチを確実に入れてレフェリーストップに持ち込む。ベビー人気を気にしてか、あんまり残酷なシーンを作らなかったんじゃないかな?

第4試合 3分5R K-1ルール
×アーネスト・ホースト
(オランダ/ボスジム)
vs
セーム・シュルト
(オランダ/ゴールデン・グローリー)

(5R 判定 ドロー)
興味深いカードではあるが別にココでやる必要はないような・・・。総合ルールでやってくれよ。
試合はシュルトとのリーチ差を埋められないホーストの「ミスター・パーフェクト」らしからぬ弱々しさあふれる試合展開で、これは番狂わせか?とも思わせられたが・・・。
石井館長が「判定面白いですよ」と振ると、ジャッジが3人ともドロー判定の石井マジック炸裂!サスガに場内にはブーイングも起こったようだが、石井館長も困っちゃたんじゃないかな?K−1だったらシュルトの勝ちにしてストーリーに組み込んでいくんだろうけどな。

第5試合 3分3R K-1ルール
×ドン・フライ
(アメリカ)
vs
ジェロム・レ・バンナ
(ボーアボエル&トサジム/ボクシング)

(1R1分30秒 KO(レフェリーストップ))
意外にもフライの方が声援は多かった気がする。やっぱりPRIDEファン向けのイベントだという事か。フライはK−1ルールで戦う自分の役割をよく理解しているようで、序盤から真っ向勝負で会場を盛り上げる。
最後はコーナーで食らったバンナのパンチの連打に見事轟沈。石井館長の好きそうなフィニッシュでした。
それにしてもいくら石井館長に頼まれたからって、仮にもシュートの興行によくこうもホイホイ出場できるもんだ。サスガ石井館長!ところでジェロム所属のトサジムのトサは土佐犬から?

中休み前のイベントはエリオへの表彰とゴールドバーグの紹介の2つ。エリオへのプレゼンテーターはマスコミを代表して、何とターザン山本。webゴングでXが出る!とブチ上げていたそうだが、なんて事なく本人だったワケだ。続けて登場のゴールドバーグは正直言ってターザンの方が反応が大きかったような。それでも必死で「ゴーバー!」と叫び続けた人もいたんだろうな・・・10人くらい。どうせなら武藤も来て30、31の宣伝していけばよかったのに。

第6試合 PRIDEルール 1R10分、2・3R5分
アントニオ・ホドリゴ・ノゲイラ
(ブラジル/ブラジリアン・トップ・チーム)
vs
ボブ・サップ×
(米国/モーリス・スミスキックボクシングセンター)

(2R0分57秒 腕ひしぎ逆十字固め)
「巨大な素人対柔術の達人」とイメージしていたこの試合は、プロレスファンが夢見たようなパワー殺法でサップがノゲイラを追い込む試合展開となった。試合開始早々のツームストンドライバーだけでも興奮モノだが、次々と強引でセオリー無視の動きでノゲイラを攻め続ける。
2Rに入るとガクンと動きが鈍くなるが、それでも三角締めをパワーボムで切り返したりと会場を沸かせる事も忘れない。このままではゴールドバーグのセコンドに付いたら、サップの方が声援が大きくなりそうだなぁ・・・などと考えつつも意外過ぎる試合展開に我を忘れて見入ってしまう。
結局十字でノゲイラが勝つも、サップもノゲイラもそれぞれ商品価値を何倍も高める最高の試合をしたと思う。
ちゃっかりジョシュ"オタク番長"バーネットも挑戦を表明する事でDSEに売り込んでいたが、「オマエハモウ、シンデイル」は思ったほど受けていなかったな。でもジョシュも再就職先が見つかって良かった良かった。

セミファイナル ジャケット着用特別ルール
吉田秀彦
(日本)
vs
ホイス・グレイシー×
(ブラジル/グレイシー柔術)

(1R7分24秒 失神KO)
柔術愛好家を自称する自分だが、勝つためとはいえボイコットまでちらつかせながら自分たちに有利なルールに持ち込もうとするホイス陣営にはちょっと引いてしまう。この前の第五試合でも柔術選手のノゲイラよりも試合を盛り上げてくれるサップに肩入れしてしまいながら見ていたのは、柔術愛好家以前にプロレスファンである事の方が強いからなんだろうな。
試合は吉田が立ち技にこだわった試合展開に持ち込むかと思ったが、あっさりとしか言えないくらい簡単に引き込まれ、そして無理にスタンドの展開に引き戻そうともせずに寝技にじっくりと付きあっていく。
足を取られるとヒールホールドに切り返し、気が付くと上に乗ってのエズキーヤ(日本名知りません)を決めてレフェリーストップを勝ち取る。
正直に言って最初に思い出したのがブレット・ハートからベルトを取り上げたモントリオールのダブルクロス試合(映画「レスリング・ウィズ・シャドウズ」で有名な、ブック破りでショーン・マイケルズが勝利した試合)。勝った吉田には悪いが、フィニッシュに限って言えばダマシ討ちのような印象だ。試合自体は吉田主導と言ってもおかしくない展開であったと思うし、これだけの試合を裁いたのが野口レフェリーというのも怪しい気がする。
とは言え吉田がホイスに勝ったという事実は、これからこの業界のビジネスを益々巨大にさせる要因となり得るはず。とにかく吉田のデビューは今後のアマチュア格闘家のプロ転向も含めて、業界全体の流れそのものにも大きな影響を与えるはず。ベタでスマンが今後も注目していきたい。
メインイベント PRIDE特別ルール
桜庭和志
(日本/高田道場)
vs
ミルコ・クロコップ×
(クロアチア/クロコップ・スクワッド)

(2R終了時 ドクターストップ)
予想では桜庭の1RKO負けだったが向かい合ってみると本当に一回り違う体格に、まず思うのが「よく試合受けるよなー」であった。ちょっと距離が空くと右足に炸裂するローでドンドン動きが悪くなる桜庭に、かつてないほどの悲壮感を感じつつ試合に見入る。どうしてもヒイキ目に見てしまうせいか1Rはテイクダウンを取った分桜庭のラウンドという印象で終了。2R目もミルコが勝手に転んだ事で楽々と上を取れた事から「お!このままなら判定勝ち取れるかも」と思ったが、結局2R終了時点で眼底骨折の疑いもあって桜庭のTKO負けとなる。
振りかえってみると緊張感はともかく、これといったシーンはなかったなぁ。
石井館長は2人の再戦をリング上で約束していたが、正直な感想は「もういいよ」。桜庭にコレ以上重荷を背負わせる事が見ているだけなのに辛くなってきた。

試合後のセレモニーではお約束のようにグレイシー一族がクレームを付けに来ていたが、これまた予想通りブーイングで向かい入れられていた。これでは柔術へのイメージダウンになるよ。

セレモニーの締めは石井館長による「いっせーの・・・ダイナマイッ!」を会場全体で合唱。唐突過ぎる提案も石井館長への感謝を込めてみんな協力していたようだ。とにかく今回もお疲れ様でした>石井館長


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report by タカハシ



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