2002.8.28 Dynamite!国立霞ヶ丘競技場
■団体:Dynamite!
■日時:2002年8月28日
■会場:国立競技場
■書き手:maya(名前をクリックするとプロフィールの欄に飛びます)

2週間前とは違い、夕方になるとしのぎ易くなり、野外観戦には絶好な日和だった。昔行った新日本の神宮では、丁度同じ時期だが、やたらと湿気が多くて、会場中汗臭く不快指数は200%を越えていたのだが、今日はそういうことも無く快適な観戦になった。

噂通り演出面には金が掛っていそう。場内各所にスクリーンを置いたりクレーンでの照明やカメラ、サーチライトなど、Zero-Oneみたいにただ物量作戦でやろうという訳でも無いので感じが良かった。私の席はリングサイドほぼ後方なのだが、花道の隣だったので花道を通る選手を真近で見ることができ、ラッキーだった。客入りは上から見ないと私の場所からは良く分からないのだが、取り敢えず入れられる所には、ほとんど全部入っている感じである。

ほぼ定刻でまずは石井館長の挨拶から。
まあ、格闘技系のコメントは捻りが無いので、挨拶の内容は省略だが、「武士は己を知る者のための勇気の戦いです」とか言っていたけど、意味が分からないし、正確には、武士ではなくて「士は己を知る者のために死す」で、ああいう場で故事を使う場合は正確じゃないとな。まあ、緊張してたのか、シュガー佐藤以上にカミカミだったので仕方ないが、客入りを見てご満悦という感じではあった。

続いてエリオと猪木が聖火を点灯。この日のサブタイトルが「史上最大の格闘技ワールド・カップ」ということなので、聖火が必要だったらしい。だけど、ヨチヨチ歩きのエリオと猪木にお前らも一緒に燃えてくれと思った人はあの会場の中に何人いたであろうか?ひょつとして私だけかもしれないが。

そして選手入場式。リングには上がらず、ピッチに顔を見せるだけなのだが(この方が時間が短縮できて良かったが)、あの私お気に入りのプライドの巻き舌お姐さんがまたも登場。巻き舌も健在で試合前から異様にテンションが高い。なんかこっちも聞いてて嬉しくなってしまう。

1.○ヴァンダレイ・シウバ(ブラジル/シュート・ボクセ・アカデミー、1976、182、91)1回 1分16秒 TKO ×岩崎達也(日本/フリー、1969、175、95)

なかなか日本人の相手が見つからなかったシウバであったが、元極真の岩崎が名乗りを挙げた。一応パンクラスの東京道場にも出稽古をしているらしいが、如何せんレベルが違うというか。

いきなりスタンディングの打撃でも膝蹴りとかを食らい、転んでからはやられ放題という感じ。二度目なんかハイキックまで食らってしまって、もう少し練習してから来て下さいという感じ。

それにしても極真は今の格闘技を舐めていないか、勇気は認めるけどあれでよく出てくるな。まあ、相手がモノが違うというのもあるのだが。ここまで実力差があると、面白い、つまらないという範疇を越えてしまう。

2.×松井大二郎(日本/高田道場 1972,177,90) 3R判定 1−2 ○ジェレル・ヴェネチアン(オランダ/ボスジム、1971,185,92)

シウバのカード変更などで急遽組まれたカード。それなら松井はシウバ戦に名乗りを挙げればいいじゃないかという気もするが、相手のジェレル・ヴェネチアンという人は良く知らない。取り敢えずK−1の人みたいだが。

試合は松井がタックルを仕掛け、切られながらもグランドで上に乗り優位に立つように見えるが、ガードポジションを崩すことが出来ず、いつも見てるような展開に。相手がK1なのにディフェンスの技術があるのか、相変わらず松井は何も出来無いのか良く分からないが、松井に「相手はK−1だぞぅ!」というヤジが飛ぶのが、この試合を象徴しているような気が。

3R目にやっとマウントを取るが、これもいとも簡単に外され、いよいよお前今迄何の練習をしていんだという気が強くなってきて、判定に。判定負けは僅差の負けだと思うが、そういう問題よりも、こういう相手にもほとんど何も出来無いのだから、もう松井は総合に出ないでいいなという気を強くさせて貰った。いままで密かに応援していただけに残念だった。まあ、この試合自体も必要無かったような気もするが。

しかし、高田道場って桜庭以外の選手の勝率で極端に低いだろうな。誰か計算してみてくれ。闘龍門マニアという松井の顔がなにげにモッチーに似て来たのが二重に腹が立ってきた。

会場はLegendでいえば、坂田・スペーシー戦後の雰囲気に。Uの丁稚は会場を冷やすのが上手い。基本的には入場の方が盛り上がる。この入場も少し長くて途中で飽きるけどね。

3.○ゲーリー・グッドリッジ(トリニダード・トバコ/フリー、1966、191、106) 1R3分39秒 マウントパンチ→レフェリーストップ ×ロイド・ヴァン・ダム(オランダ/ドージョーチャクリキ、1972、183,112.5)

先日はK−1ルールで、マイク・ベルナルドに圧勝したのだから、VTルールでK−1相手に負けるはずが無いという意味では安心して見ることができたが。

リング上で両者対峙すると、どっちがどっちだか分からない。こりゃ、スパッツと肌の色の濃さで見分けるしかない。欧米系の人がアジア人を見るとこういう感覚なのかなと感じさせて貰ってベタに可笑しかった。

試合はというと、GGはタックルに行かずいきなり相撲のような差し身に入り、そのまま投げて上をキープする。グラウンドでは少し時間がかかったが、優位なポジションからこつこつとパンチを当てて、相手を弱らせついにマウントを取りあとは料理し、自分はほとんど相手の攻撃を食らわないというGGの完勝。

まあ、K−1ファイターとシューターを戦わせるのに何の意味があるのかという感じがする私だが、これだけ鮮やかなら見た目気持ちいい。今回立ち技系の選手もタックルの対処くらいは研究していて、これがことごとく切られているという場面が目立ったのだが、この試合のポイントはGGはタックルではなく、差し身で立ち技系の相手の動きを封じた所であるが、これは新鮮で良かった。

この後、いろいろな人が日本に媚びを売るマイクアピールをするが、もしかしたら見た目で一番違和感のあるGGが一番日本人の心を分かっているんじゃないかという試合。なにげにテクニカルというか相撲的。

今迄澱んでいた場内の雰囲気も少し晴らしてくれた。それにしてもプライドの場合、もはや下り坂という選手が出てくることが多いのだが、GGはここ最近着実に強くなっているのではないか。

4.△ アーネスト・ホースト(オランダ/ボスジム、1965,190,100) 3R判定 0−0 △セーム・シュルト(オランダ/ゴールデン・グローリー ,1973,211.117)

今日は全てプライドルールと思っていたので、シュルト圧勝だと思っていたのだが、これから2試合はK−1ルールなんだね。

まあ、シュルトはもともとは、空手出なのでそれもいいかもしれないが、こんなのでどっちが強いかなんてやって意味があるのかね。

試合はというと、シュルトがヒクソンもよく出す相手の膝に当てる前蹴りで動きを止め、ホーストに自分の間合いに入れさせない。この状況はほとんど終始続いた感じで、着実にポイントはシュルトが取っていたように見えたのだが。

K-1ルールのつまらない所は、首相撲やクリンチになったら、すぐにブレークになってしまう所。後半になると10秒毎に試合を中断してブレークをしていたような感じで、ただでさえヌルイ雰囲気を一層強くさせる。これはVTのグランド膠着よりも酷い。大体ホーネストは入り込むしかないので、そういう体勢からどうにかするしか無いと思うのだが。とてもあんなのじゃ、見世物として成立しない。ちなみにレフリーは角田。

総合も見るようになって、スタンディングでの打撃の打ち合い以外に、首相撲や差し身も重要なファクターで、その攻防にも見所を感じるようになった昨今、このブレークはヌルクて仕方ない。

判定もどう見てもシュルトの勝ちだろうというのに、ドローというのもミソを付けた。また見たいというか、もうどうでもいいという感じ。解説の石井館長は、「この引き分けはホーストにとっては負けです」と言ったらしいが、実際負けていたし。セコイぞK−1。

5.× ドン・フライ(米国、1965,185,105) 1R1分30秒 KO ○ジェロム・レ・バンナ (フランス/ボーアボエル&トサジム,1972,190,119)

王者・ドン・フライの入場に会場は盛り上がる。私が新日本で見ていた時は、いつも大ブーイングだったのに、すっかりベビーに変身してしまった。それで、これまた、K−1ルール。まあ、フライにボクシングのキャリアはあるらしいが、これまた良く意味の分からないカード。だって、フライはホイスのいなくなったUFCでレスリングのテクニックでポジションを取り、マウントからただ殴るという戦い方を定着させた第一人者でしょう。このルールではフライの魅力半減というか、フランス料理屋に行って餃子を出されたような感じだな。

という私の不安も一掃するかのように、フライは開始早々猛ラッシュで突っ込んで行く。前のヌルイ試合がなんだったのかなと思わせる、アグレッシブな展開。しかし、そのフライ、見事な迄に迎撃され撃沈される。

スタンディングだけなら、いくらなんでもレ・バンナの方が5枚位上で、一度目スタンディング・ダウンを取られ、二度目には前のめりに崩れて行く。あまりの玉砕のされ方が見事で、華々しいので贔屓目を抜いても、この試合は勝ったバンナより、フライの印象が強い。フライはやはりプロ意識が高い。

だけど、フライもプロならもう少し仕事を選ぼうよね。そりゃ、勝てば金星かもしれないが、あまりにも不利で意味がないと思うが。

それにしても、K−1ルールでレ・バンナがフライに勝っても、レ・バンナがフライより強いとは思えないし、どうせVTルールならフライの楽勝だろうと思うと、改めて意味ないな。もうこういうの考え直しません、館長。これならお互いドロがつかないからなんて考えると、余計ヌルく感じてしまう。


ここで、セレモニー。石井館長が出てきてエリオに功労賞ということ。プレゼンターはマスコミ代表ということでターザン山本が登場。このへんは、K1-DSEグループの全方位外交の上手さを感じよし。だけど、渡す方も渡される方も見た目が貧相なんでね。二人とも大観衆の前にで出て来るタイプではないな。まあ、これがシュート興行だと笑えて見ることが出来るからいいけど。

続いて、ゴールドバーグの登場。花火はないし、少し地味目で客受けもあまりよくなし。まあ、ひょっとしたら、今日ここに来た人達はゴールドバーグなんて知らないのかもしれないが。無難な挨拶をして、最後の決めセリフ、”Who's Next?”を通訳に訳され少し通訳に持っていかれたのが、少し気の毒だけど、この会場の雰囲気にはゴールドバーグはあまり合わないね。

ここで、休憩。

休憩後に、予告通りの”笑える闘魂”のパラシュートでの降臨。なんか妙に笑えたのだが、ここは笑っていい所なのか、回りを確認したのだがみんな笑っていたので、いいのか。ガチ興行は回りを注意しないと怖いからな。

「猪木が笑えば、世界に笑われる。」と締めていつものダーで終り。猪木が出てくると、トランス状態になるバカを一杯見れて楽しかった。それにしても、今回はパラシュートでの落下だったけど、闘魂ピエロは次回は石井や森下に何をやらされるのかな。これまた、密かに楽しみになった。

余興が終わって、やっと試合だが、もう9時を過ぎているぞ。何時に帰れるのかな?

6.○ アントニオ・ホドリゴ・ノゲイラ(ブラジル/ブラジリアン・トップ・チーム、1976,191,102.5) 2R4分02秒 腕ひしぎ逆十字固め ×ボブ・サップ(米国/モーリス・スミスキックボクシングセンター,1973,200,160)

ここから再びVTルール。
ヘタれリングス勢のヤマノリと田村を秒殺したくらいでは、本当の実力は分からないけど、サップのインパクトはかなり高い。本当のテクニシャン、ノゲイラとやることで本当の実力が顕実すると思うので、なにげに私的には注目のカード。

試合早々、ノゲイラがタックルに来るが、それをがぶってパワーボムで切って落す。基本的にはグランドに持っていく展開だが、これに力尽くで対応してしまうというか、ノゲイラ得意の下からの三角締めも力ずくで外してしまうか、そのまま持上げてパワーボムのように相手をマットに叩きつけてしまう。よく、デビルさんが永島千佳世にやる技だが、まさかこんな所で見れるとは。力と技術では、VTの場合普通技術が優勢なのだが、この時点ではなんとなくサップ優勢という感じ。

1Rはノゲイラが絶対的に優位なポジションを取られないながらも、常にサップに上に乗られて決定打にはならないが、コツコツとパンチを打たれてしまい、やや劣勢。前半後半には、ノゲイラのスタミナも切れて初め、KOは時間の問題かなと思わせたのだが。特に圧巻だったのは、ノゲイラが上になりほぼガードを外れそうな所を、強引にスイープしてしまった所。個人的にはこの日最大の名場面だった。その後逃げるノゲイラのバックを取り、もう少しスリーパーでも練習していたら勝てたのではないかと思わせた。

2R目、ならばとノゲイラはスタンディングで仕掛けて来るのだが、これも圧殺される。しかし、1R終了時でスタミナはノゲイラの方が無くなっているように見えたのだが、2R目の途中でサップが急速にガス欠状態になり、最後は腕ひしぎを取られるのだ、見るからに力が尽きたという感じで、ノゲイラが薄氷の勝利。しかし、途中でよれよれになっても、とことん粘るノゲイラも凄い。実際、上を取られても有効打は打たせなかった所が、彼のもう一つの技術なのであろう。

まあ、一本負けではあったが、この日のボブ・サップは凄かった。さすが、元プロレスラーだ。その前は、NFLのバイキングスの選手だったらしいが。まあ、ボブ・サップはこれだけやれば、次のオファーも引く手あまただろう。ただ、プライドで160キロとなると相手はどうなるのかな。やっぱ、相手はグレート・ムタということになるのか?まあ、その資格は十分あるファイトはしたが。とにかくこの二人にはいいモノを見せて貰ったという感じで、この試合だけでもこの日来た価値はあった。

試合後に、ノゲイラの演説からジョシュ・バーネットが登場し、ノゲイラに対戦要求を。イマイチ誰だか分からなかったので、受けは良くなかったが、実現したら美味しいカードだな。

ここで、入場者数の発表。一応9万1107人だって。これは、主催者発表だからね。

7.× ホイス・グレイシー(ブラジル/グレイシー柔術,1966,185,78) 1R7分24秒 失神KO ○吉田秀彦 (日本,1969,180,100)

まあ、この日会場に来た人の大半はこの試合がお目当てであろう。

ただ、私はあまり興味無し。というのも、両者が合意したとしてもルールが二転三転してグランドでの打撃は無しというヌルいルールになったため。両者が合意したんだからいいんだろうけど、いちいち試合によってルールを変えてどっちが強いと言っても意味が無いだろう。そのルールに合った練習をした方が有利に決まっているし、これだったら自分の有利な流れにルールを変えているようなものだ。ジャケット着用くらいはいいが、これが総合のオーディナリーなルールなら、もちろん興味も湧くが。

まずは、入場。ホイス側は今回グレイシートレインは無かったのだが、エリオを先頭にやたらセコンドがノコノコと大人数で出て来る。個人的にはグレイシー一族には尊敬の念があったのだが、これを見るとこいつらやっぱアホか?という気がして来た。別に一杯出てくるのはいいが、見た目スマートではない。

だけど、両者のジャッケット着用義務というのは、道着にスポンサーの広告を入れるためじゃないかと思える程いろいろついていて、なんか戦う広告塔という感じでおマヌケで可笑しかった。

試合はというと、私の不満とは裏腹にこの変則ルールが逆に試合を面白くしたかもしれない。ホイスが引き込みグランドの展開中心になり、戦前から言われていた柔道vs柔術という展開で見応えがあった。吉田はスタンディングからの投げを狙うのかと思ったらホイスの引き込みにあっさり付き合う。これで、吉田は立ち技だけでなく、グランドに持っていっても自信があるのだというのを感じさせてくれる。

素人の私は、柔道のグランドは、オリンピックや世界大会の寸土め寝技しか見ていないので、柔術に対して実際どうなのかというのが、興味の対象だったのが、これが素晴らしかった。

グランドに移行すると両者技術の出し合いというか、細かいテクニックは良く分からないが、かなり高度な攻防を展開していた模様だ。それでも、体重差もあるのか、終始吉田が有利だった様子。お互い足を取り、アキレスに持っていくところはスリリングだ。

技術は互角としても、常に上をキープし体格で上まわる吉田が徐々に体勢を有利に持って行き、とうとうフロント・スリーパーのような体勢の袖車絞めで締めつづけているが、ホイスが完全に動けなくなった所で、レフリーストップなり、ここでストップ。だけど、このストップは少し早いので、グレイシー側は文句を言ってくるなと思ったら、案の定試合後に猛抗議。確かに失神はしていないから、グレイシーの精神という立場から少し気持ちは分かるが、もう完全に動けなくなっていたからね。それにしても、毎度毎度見苦しいね。私はグレイシー一族には尊敬の念を持っていたけど、ここまで行くとね、恋も醒めるというか。

穿った見方をすれば、このレフリングはまたホイスをブッキングするアングル作りだという考えが出来無くもないが、グランドでの実力差は分かったし、このルールでならもう何回やっても一緒だな。個人的には総合では、変則ルールで勝ってもあまり評価の対象にはならないけど。アブダビみたいに徹底していて、続いているのは別だけど。

8.× 桜庭和志(日本/高田道場,1969,180,83) 2R終了 ドクターストップ ○ ミルコ・クロコップ(クロアチア/クロコップ・スクワッド,1974,188,97)

ここで、時間は10時過ぎ。終電には間に合うんだろうなということを確認してホッとする。まあ、国立だから終電に間に合わなければ品川タクシーを使えばいいだけで、それ程の心配は無いのだが。

桜庭は、ベイダー仕様で登場。何のオマージュがあるのか良く分からない。最近プロレスラーキラーとなっているミルコだが、相手が高田や藤田、永田だったので総合での実際のグランドのテクニックは良く分からなかったが、これで分かるだろうというのが、この試合の興味の対象。

試合はスタンディングではこつこつ桜庭がローを食らいながらも、テイクダウンに持って行く展開だが、グランドでのミルコは桜庭の攻撃をしのぎ切ってしまう。ノーセオリーの高田道場の弱点か、ミルコが一応グランドでのディフェンスを研究しているのか、少し悩ましい所だが、上に乗っても桜庭がほとんど何も出来無かったのは確かで、やはりミルコはただ者じゃない雰囲気を感じさせてくれる(インタビューではグランドの練習をしたのは7日間と言っているけど本当かよ)。

2R目では、もともと桜庭の動きを研究しているミルコが桜庭の動きを見切って来て、ミルコは生来の格闘家なんだと思わせ、桜庭もそれならばとフェイントを入れてくる所なかなか見応えがあるが、あまり打つ手は無さそうだ。

2R終了後に、桜庭に眼窩底骨折の疑いがあるということで、レフリーストップ。後で館長は一応桜庭を気遣ってアクシデントでもう一度やらせたいみたいな事を言っていたが、これはミルコの完勝であろう。少ないチャンスで下からのパンチながら的確に相手の急所に入れたのであろうし、この日の試合を見た限り桜庭に打開策は無いように見える。ミルコは特殊部隊の格闘技教官をやっているそうだが、藤田の時も今回もそうだが、相手の急所の入れ所を分かっているのだろう。これを、偶然やアクシデントとは考えにくくなってきた。


試合後に、またグレイシー一族が登場し、先程の試合をノーコンテストにしろと猛抗議。あまりの長さにリング上に残っていたミルコのセコンドもあきれ気味で見ている。往生際の悪さもグレイシー一族のお家芸なのかもしれないが、ここまで来ると見苦しさにも程があるというか、なんかただのマヌケな一家に見えてきてしまう。

続いて、桜庭、ミルコの挨拶が続き、締めは当然石井館長。

それにしても当初カードではバタバタしながらも、猪木グループのLegendなんかと違い、堂々な興行に仕上げたのは大したものである。ただ、その競技のスキルが無いK−1戦士vsバリートゥダーとか、試合によってルールが違うというのはどうにかならないか。なんか子供騙しのような感じがする。まあ、それでもこの臨場感は現場で見た者しか分からない凄まじさがあったのは確か。




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