冬木、第4のステージへ
■団体:WEW
■日時:2002年8月23日
■会場:ディファ有明
■書き手:ノリリン(名前をクリックするとプロフィールの欄に飛びます)

Differ有明は東京に住んでいる大部分の人にとって遠いらしいが、海外に住んでいる儂にとっては後楽園とそう変わらない。
今日はデブ・パーティーの一環として冬木−山本−キンタローのデブパーティーを見に行った。何人が金を払っているかは不明だが、最初は300人くらいの入りか?でもぎっしり入ってたらデブには息苦しくて仕方がないからちょうどいい。

興行はGメン75をパクったオープニングビデオで始まる。これはなかなか出来がいい。バイオモンスターDNAが映ったところでちょっと沸いていた。

冬木オーナー・吉田専務・星野あき秘書・女弁護士(役のタレント)で入場。冬木が挨拶するが、あがってる。声がうわずってる。しかもセリフを忘れちゃう。長州vsキンタローとか夢のカードをネタとして披露するが、話術ってものがないから・・・ま、みんな知ってることなんだが、だるいんだ。吉田社長がしゃべるがこっちはマシ。思えば荒井社長もちゃんとしゃべれたのに、エースレスラーがこれじゃあなあ。しかし学芸会は終わらない。星野あきがだらだらとしゃべり出すが、何も面白くない。次に女弁護士役がしゃべり出すが、こっちはさらに無駄に長すぎ。細かく解析する価値がないのでしないが、dialogue writerにこれぽっちも才能がない。リハーサルをしてないだろうし、コントの統括責任者もいない(か、いないも同然の無能な)のだろう。冬木!こりゃエンターティメントじゃないよ。苦行だ。
そこへ、金村が登場。『今月25試合だ』とか『大谷に3秒で負けて以来、道で”3秒!、あれ、3秒やで”と言われる』とかぼやいたり、東スポだして、『せやけど、3秒で負けた記事は1面で、最終面の松坂慶子と同格や!』と喜んだり、舞台芸人話術で救う。いやあ、よかったよかった。

第1試合 DJニラの『インディー〜メジャーまでだれでもかかって来い!』100番勝負
DJニラ VS  一宮 章一
開始前ビデオが流れる。冬木が橋本スタイルの一宮に近づいて『橋本もいいけど、ここはDifferだから、頼むよ』
Tシャツ屋の兄ちゃんDJニラが登場。冬木より百倍しゃべりがいい。こっちがオ〜ナ〜ならWEWの未来もあるのだが・・・闘魂伝承→スパルタンX。ミサワコールの中一宮が入場。試合はどーってことない学生プロレスだけど、試合が終わってからの情けないDJニラのしゃべりが面白かった。『あの〜タイトルの、”インディー〜メジャーまでだれでもかかって来い!”ですけど、僕言ってませんから』帰りにニラ玉とニラレバをみんなで食べたことは言うまでもない。

第2試合  ハンディキャップマッチ シャーク土屋・中山 香里 VS バイオモンスターDNA
工藤/吾作が母親の手紙を読んでいるビデオで始まる。『なんでも身の毛もよだつ化け物になったとか。もう一度プロレスをやめて帰っておいで』 ビデオ自身は出来がいいのだが、しかし、試合にはなんの関係もない。
中山はもうダメなんだろう。全く動けないし、セルすら出来ない。会場は全く沸かない。最後は逆転のスクールボーイでバイオモンスターDNAから3カウント。こりゃダメだ。中山の引退試合の前振りなんだろうけど・・・10分もやる必要ないじゃないか。これじゃあ修行だ。せめて試合の途中でビデオが流れ出して、『なんでも身の毛もよだつ化け物になったとか。もう一度プロレスをやめて帰っておいで』って言われたとたんにDNAががくっと腰を落としてフォールされることにしたら、時間の節約になったのに・・・

第3試合 YOSHIYA・PSYCHO・お 船・お 宮 vs X’s & 山懸 優
DJニラが入ってきて、『Love is Over』といっていちいち選手全部を紹介。その後、『じゃあ、売店の売り子しなきゃ』と言って退場。試合はベタと言えばベタなんだが、そこそこ面白かった。お船の偽造のお宮は可愛かった。

第4試合  チョコボール向井&菊沢vs新宿鮫・BADBoy非道
試合前、新宿鮫と彼女(名前忘れた)との中が怪しくなったという趣旨のビデオが流れる。これもビデオの方は出来はまあままだ。
チョコボ向井はTバックはみケツのAVギャル4人を連れて派手に入場。菊沢は全く目立たずに入場。非道はそれなりに元気に、鮫はやる気なく入場。
試合は新宿鮫がやる気なくやられて、非道が怒るという展開でスタート。うん、うん。でも途中で新宿鮫が反撃してしまってとても中途半端。そのままやられればいいのに・・・
最後の方で大技を使いあった後、チョコボがジャーマンで新宿鮫をピン。試合よりもAVギャルのお尻に注目していたので試合の詳細は不明だが、試合の前後のアングルと試合が無関係で中途半端な印象だ。
それはそうと菊沢は下ぶくれのしまりのない顔、橋本・三沢クラスのたるんだ白いお腹、へしゃげた声。試合中もいただけで、全く目立とうとしなかった。マスクをかぶって、全身を覆うコスチュームを着てキャラチェンジした方がいいのでは?ともかく大阪プロレスは商売がきつすぎる。チョコボはよく練習しているのか、いいレスラーになりかけてるんじゃないの?チョコボがマグナムのパクリか、マグナムがチョコボのパロディーなのか難しいところなんだが、とにかくキャラがかぶるのが問題だ。

で、どうでもいい試合なんだけど、飲みまくってコンディションを壊しているのを非難された新宿鮫が、『でもよう、今夜は飲ましてくれよ』とリング上でビールを飲み出して河島英五で退場。このシーンは面白かった。

ここで休憩、FMWの頃から例によって女の子が出てきてMCタイム。
また冬木と吉田専務、星野あき、女弁護士の学芸会カルテットも出てくるんだが、またダメダメだ。今度は金村も出てこない。新ガルーダがビデオで紹介される。

この段階で、九時前くらい。かかりすぎなんじゃないの?客は増えて四〇〇人くらいになる。
第5試合 『WEWタッグ王座決定戦』
佐々木貴・GENTARO (DDT) vs TAKAみちのく・Hi69(K道場)
安心して面白い。入場料(2千円くらいかな?)にふさわしい試合だった。TAKAはどこがいいと言うこともないのだが、邪魔にならない。Hi69は全日の時の方がいい動きだった。適度に飛びワザが入って、ガチャガチャしすぎないほどに時々ペースを落として・・・こうしてみるとはじけるものもないんだが、WEWのマットで、DDTとK−Dojoの試合だから目新しいものがないのも仕方ないな。なんにしてもDDTの二人が初代王者に。

メインエベント 『WEWヘビー級王座決定戦』 
金村キンタロー vs 黒田 哲広
試合の前に、冬木がガルーダと打ち合わせしているビデオが流れる。これで最後の方でガルーダが乱入するのが丸わかりになる。 ま、そのこと自身はばれてもどうってことはないのだが・・・
試合は握手で始まり。最初は黒田・次に金村が攻勢を取る。妙に散漫な印象の試合であったのは、観客の皆が試合がガルーダの乱入に絡んで転結しすることを知っており、金村と黒田の方は観客が皆知っていると言うことを知っていたのが原因だろう。

なんにしても冬木が乱入して、金村がレフェリーをKO。そこへ新ガルーダが乱入。海の底のような静かな乱入劇で、Differの会場の底ではさざ波一つ起きない。ガルーダはおそらくただ一つの覚えた技であろう、トップロープからのShooting star pressで黒田をKO。レフェリーを引き起こして無理矢理3カウントいれさせる。

そしてWEW全員で黒田を袋にしたあと、冬木が陰謀の恐るべき動機を明らかにする。『WMFに出るからだ!』
会場の脇の照明装置が降りてくる。『おお!これにつるすのか?前WWFでもやってたな。スケールでかいじゃん』と会場が期待したのに、黒田をそこ:にくくりつけて、足下で爆竹をならすだけ。リング上では冬木・チョコボ向井!・鮫・非道あたりが肩を組んで大喜び!WEW全員ヒールでいいのかよ?一人くらい残しとけよ・・・
ともかく、爆竹もリンチもリング上でやればいいのに、マットに焦げ目が付くのをいやがって会場の隅っこに持っていっただけかい!せこいぞ、冬木。

そこへK−Dojoの音楽が鳴って黒田を救出。『黒田・K−Dojoと外部の人間がベビーで、自前の選手がみんなヒールって団体は新しい』と感服して、満足な気もちで会場を去る。10時過ぎてたから、長すぎだ。
中味は有り体に言うとこれじゃ全くダメだ。FMWの失敗に対する上乗せがない。ビデオの出来だけはまあまあだが、それが使えてない。トータルしてみると冬木一座以外はそこそこ喋れるんだが、冬木一座が台無しにしている。荷物なトップがいる同士で較べても大阪プロレスの方がず〜っとマシだな。

冬木は「天龍革命&フットルース」・「WAR」・「冬木軍」と3つのステージを過ごしてきた。いまはStageIVだ。冬木が5年後も生き残っている可能性は2割くらいだが、WEWが生き残っている可能性はさらに厳しい。




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