速報観戦記
■団体:AX
■日時:2002年7月26日
■会場:後楽園ホール
■書き手:負井

7/26 AX 後楽園ホール大会速報 19:00Start
総合の会場には選手・関係者の姿が多く、
女子の大会では輪をかけて多く見られるのですが、
今回はウィンディが出稽古に行ったと言う
パンクラス勢の姿が新鮮でした。
(みのる・渋谷・石井・ヒカル君の元横浜勢
前回もいた郷野はマーコートと、コブラもいたかな)

全選手入場に続いて、グラップリングルールの説明。
柔術のポイントを元に、とにかく上(バックも)を
キープすると、ポイントが入るシステムのよう。
まあ、見れば判るかな、というか
ポイントきちんと取れれば良いのですが。少し不安。
第1試合 AXストライキングルール・フライ級 2分3R
勝山舞子
(上州松井ジム)
vs
愛弓×
(クロスワンジム湘南)

(3R 判定3−0)

前大会の観戦記にも書きましたが、
試合をしている選手には大変失礼なのを承知で
あえてもう一度。
レベルの高くない選手での限定マッチは
どうかと思います。
特に打撃限定は何と言うか痛々しくって・・・
もちろん、限定試合ならではの魅力、
選手の選択肢を増やす側面は否定しませんが。

試合は、本職っぽい勝山選手が
一方的に攻めての判定勝ち。
第2試合 AXグラップリングルール 5分2R
石井幸恵
(パレストラ吉祥寺)
vs
池田美智子×
(JJA)

(1R42秒 腕ひしぎ十字固め)

一部でびじーんと噂の石井選手、
うん、確かになかなか美形ですね。

でもって、その実力も確かなもので、
倒してサイドを取ると、ベリーから素早く十字へ。
あっという間の一本勝ちでした。
第3試合 AX公式ルール 5分2R
桜井亜矢
(米里倶人満)
vs
照井和瑛×
(フリー)

(2R2分37秒 スリーパーホールド)

前回のエリカモントーヤ戦では
全然判らなかった、桜井選手の魅力を
垣間見させていただきました。
練習もしっかりやっているようで、
右ストレート(ただし一発目のみ)と
最後のスリーパーへの流れは中々のものでした。
動きにもそこはかとなく華が感じられ、
確かに大器、なのかもしれません。
第4試合 AXジャケットルール 5分2R
×佐藤歩
(パレストラ福島)
vs
松本裕美
(PUREBRED京都)

(2R 判定0−3)

胴衣の着用が義務付けられ、
その利用が認められるというジャケットルール。
柔術系の選手の入り口としては一つの手ですね。

松本選手がスタンドの打撃で上回り、
これを嫌った佐藤選手がタックルに行くも
きられて、引き込んで下になってしまう、という展開。
松本選手の打撃、ローと右ストレートが良く、
2Rには狙いすました右でダウンを奪う。
グランドでも上をキープして、文句なしの判定勝利。
試合後のマイクでは、ジムの宣伝を入念にして
(流石は関西人(笑))
ちょっとこの選手、注目です。

おそらく、AXエース候補と思われる佐藤選手、
打撃のガードが出来ず、下を向いてしまう
と言う、総合に対応できていない柔術家、
の典型的な負け方でした。残念。
第5試合 AX公式ルール 5分2R
×加藤悦子
(湘南格闘クラブ)
vs
玉井敬子
(三晴塾)

(2R1分11秒 腕ひしぎ十字固め)

本日はベッカムヘアの玉井選手、
やはりその躍動感が素晴らしいです。
打撃も投げも思いっきりがよく、
その動きだけで観るものを引き付ける様は
まさに天性のものかもしれません。
試合中の表情も多彩で、飽きさせません。
技術も着実に進歩してきていて、
セコンドについた、藪下・高橋両選手の良いトコロを
併せ持つ選手になるかも、というと誉め過ぎかな。
セミファイナル AXグラップリングルール 5分2R
×藤井恵
(GIRLFIGHT AACC)
vs
ジェットイズミ
(J-Network)

(2R ポイント5−8)

本日のベストバウト。

緊張感溢れる組み手争い。
フジメグの鮮やかな内股、
ハーフから膝十字→アキレスの流れるような動き。
ジェットの鋭くパワフルなタックル。
寝技での確かな対応力。
一瞬も観る者を飽きさせることの無い試合展開。

こういう試合が見れるのが
限定ルールの魅力なんですよね。
懸念していたレフリングも、グラップリングは
三宅氏が担当で、非常に判りやすく好感。

勝負の決め手となったのは、
2R中盤、フジメグがバックから膝固めを
がっちりと極め、渾身の力で絞るも
これをジェットが何とか凌いでバックを奪い、
足を入れて一気に5Pを加算しての逆転劇。
ジェットはレスリングの下地が
しっかりしているようですから、
単純に金星とはいえないでしょうが、
柔術初めて数ヶ月でのあの対応力、大したものです。
体力もあるし、キックの実力は言わずもがな、
いやはや、手が付けられなくなってきたかな。

フジメグはそのイメージだけが先行して、
幻想が膨らんでしまった、ある意味不幸な選手
と言えるのかもしれません。
今回の試合でその確かな実力は伺えたものの、
飛びぬけた強さでは無いこともはっきりとしました。
これからは、もっと気楽にドンドン試合をして、
表に出てきて欲しいです。
いまさら総合なんていいません、
グラップリングでこれだけの試合が
魅せられるのですから。期待しています
メインイベント AX公式ルール 5分3R
星野育蒔
(米里倶人満)
vs
ウィンディ智美×
(全日本キック 作真会館)

(2R13秒 反則 ※グランド状態の顔面打撃による)

1Rは女子格闘技史上に残る緊迫感溢れる展開。
星野選手のタックル→サイドへの超速の動き、
スタンドからの回転しての膝十字、
お馴染みの首投げ、サイドからの振りかぶっての膝蹴り、

ウィンディ選手の打撃、スタンドもさることながら、
グランド状態の相手へのVシウバを彷彿とさせる
躊躇のない打撃が、真っ向からぶつかり合う。

が、ウィンディ選手、勢い余って、
星野選手の顔面を殴ってしまい、イエローを貰う。
ここは明らかに殴ってしまっているので妥当な所だが、
この後も、動きの中で、ウィンディのパンチ・キックが
グランド状態の星野選手の顔面に当たっているのを
岡林レフリー、流してしまっていて、かなり疑問が。

インターバルに、ウィンディ側に何か注意した様ですが、
2R開始直後、超低空タックルに来た星野選手を潰した
ウィンディ選手が、その顔面を蹴った、と言うことで
即、レッドカードが出て反則負け。

私見ですが、この場面のウィンディ選手の蹴りは、
タックルに来た星野選手を狙ったもので、
グランド状態のそれを狙った蹴りではないと思いました。
まあ、ウィンディ選手、相当にふてぶてしい態度なので、
故意に反則を仕掛けているように
見えると言えば見えるのですが、
思いっきり容赦なく攻撃を出しているだけでしょう。

終了直後は、マァティン呆然、ウィンディ苦笑い、
といったリング上で、観客席も取り残されて。
この試合の後味の悪さは、
99%岡林レフリーのせいです(断言)
そのはっきりとしないレフリングが、
選手・観客双方に釈然としないものを残している事に
いい加減、気がついて欲しいです(今回だけでなく)

そんな空気を救ったのは
「すげー強い! すげ―楽しい! すげ―悔しい!!」
と言う、いつもどおりの星野選手のマイクでした。
やっぱりマァティンは素晴らしい。
まぁ、その後のウィンディ選手の
「勝つためにやったので、私は悪いとは思っていません」
と言うのはやりすぎかもしれませんが。
一部で注目の入場者数は
開始時こそ目を覆わんばかりの状況も、
最終的には前回とトントンくらいの
231人位?(観戦記ネット野鳥の会調べ)
とはいえ、フジメグ・ウィンディの応援団が
会場を盛り上げ、前回のサムい雰囲気は軽減され
これまでのAXの2番目くらいに良い興行に。

が、裏を返せばフジメグ・ウィンディ・星野
と揃えても動員には変化が無いと言うことで・・・

AXの団体としての考え方が
観客動員重視で無いようですが、
それでもあえて言わせていただければ、
動員可能数に見合ったハコでやるべきです。
そうすれば、客席の雰囲気だけで、
興行の面白さ・満足感が段違いによくなるはずです。
それは、観客のためだけでなく、
選手のためにもなるのではないかと。

まあ、次回があれば、の話ですが・・・

今大会の画像及び選手コメントは こちら! 
report by 負井



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